コストコ(Costco)でワイン・バイヤーを率いるアネット・アルバレス・ピータースが、インタビューに答えています(Influential Costco executive discusses wine business in Q&A | The Press Democrat)。

ピータースは以前CNBCのインタビューで「ワインはテレビや服飾と比べて何も違わない」と答えて物議を醸したことがありました(「ワインとトイレットペーパー、何が違うの?」とバイヤーはのたまった)。

それから2年半、さすがに今回のインタビューでは、そういった“問題発言”はないものの、比較的あけっぴろげにコストコのワインビジネスについて語っています。

興味深いところをいくつかピックアップしてみましょう。

ワインバイヤーは全部で11人おり、それぞれ2~13州、最大60個のストアを担当しているそうです。つまり、ワインの生産地によって分かれているのではなく、販売する地域によって分かれているようです。日本などインターナショナルのストアの扱いについては触れられていなかったので分かりません。

ワインの価格は仕入れ値+14%以下。かなりの薄利多売です。価格の決定にはTrader Joe'sなどライバルの店の価格も重視しているようです。

自社ブランドのKirkland Signatureは2003年に開始。ワイン販売の20%を占めています。このブランドではマージンは15%と少し高くなっています。

Kirkland Signatureで一番の売れ筋はソノマのシャルドネだとのこと。

私もコストコに行くと必ずワイン買いますが、基本的に高いワインより安いワインの方が満足度が高い感じがしています。米国とは品揃えが大分違うでしょうから、そのためかもしれません。

ちなみに、コストコの会員は全世界で有効。日本で会員になっていれば米国のストアでも買い物できます。ワインだけでなく、いろいろ安くて面白いのでお薦めです(量は多いですが)。