カリフォルニアにプレミアムなワインは数ありますが、その中でも知名度では圧倒的なのがオーパス・ワン。近年は品質的にも安定している感があります。

そのオーパス・ワンでワイン作りに携わった2人が作るワインに新ヴィンテージが出ています。

1つはポートフォリオ。元オーパス・ワンで現在もロバート・モンダヴィでワインメーカーを勤めるジュヌビエーヴ・ジャンセンズさんによるプライベートな作品です。リレー・インタビューでも紹介しています(ワインとの“出会い”を大事に――ミライズ 清家純社長)。

生産量はオーパス・ワンの100分の1程度の200ケース。それだけ手をかけて作っているワインです。画家のご主人が描いたラベルも味わいがあり、オーパス・ワンと並べても全く引けをとらないワインです。



もう1つはコンティニュアム。故ロバート・モンダヴィの次男であるティム・モンダヴィのワインです。ティムはモンダヴィ、オーパス・ワン両方のワインメーカーを勤めていましたが、モンダヴィがコンステレーション・ブランズに買われたことで、新たにコンティニュアムを立ち上げました。ロバート・モンダヴィが最後に携わったワイナリーでもあります。

当初はモンダヴィの銘醸畑トカロンのブドウを使っていましたが、最新ヴィンテージではプリチャード・ヒルにある自社畑のブドウに100%切り替わっています。こちらも生産量は少ないですが、品質ではオーパス・ワンに全く引けを取りません。



あんまり紹介しない、高額ワインを取り上げたついでに、今カリフォルニアでも最もプレミアム度が高いかもしれないワインを挙げておきます。

それはスケアクロウ。ワイナリー自体は新しいですが、畑はナパの中でも最も古いと言われています。かつてはイングルヌックに使われていた畑です。既にWine Advocate誌でも100点を取っており(2007年)、品質も折り紙つきです。