ウォール・ストリート・ジャーナルに、ワイン飲みをうんざりさせる癖を7つ紹介した記事が載っていました(The 7 Habits of Highly Annoying Wine People - WSJ)。

順に挙げましょう。

1.ワインを勝手に注ぐウェイター
レストランでワインをボトルで飲んでいるときに、頼んでいないのに勝手に注ぐウェイターがいますよね。特にボトルにあと少しだけ残っているときに、勝手に注がれるといらっとするのはわかります。次のワインを頼むように急かされているようでもあるし、2人以上で飲んでいたら、最後はだれが飲むって決めていることもあるかもしれません。酒量も人によって違いますしね。

2.「キュレーション」されたワイン・リスト
この記事では、単にワインの選択をこだわったということよりも、ワイン・リストをゴテゴテと飾り立てたものを指しているようです。ワインの説明が、事実を並べることよりも美辞麗句で着飾ったようになっているのが著者をいらっとさせていると思われます。まあ、もしかしたらそういうリストをみて「素敵」って思う人もいるのかもしれませんがね。

3.「えせ」コレクター
高名なワインや家が高得点を付けたワインをただ集めたようなワイン・コレクターのことです。まあ、誰しも高得点のワインには興味があるわけですし、ボルドーの1級やロマネ・コンティ、カリフォルニアであればハーランやオーパス・ワンといったワインは飲んでみたいと思うのは自然なことだと思います。ただ、「コレクター」というレベルにまでなるのであれば、やはりもっと自分の好みというのがでてきてしかるべきでしょうね。

4.適温で提供されないワイン
これはすごくわかります。冷えすぎの白ワイン。温かすぎる赤ワイン。冷えすぎはまだいいんです。置いておけば温まってきますから。でも温度が高過ぎるのはどうにもなりません。理想的には適温よりちょっと低いくらいの温度で提供されて、飲んでいるうちに適温になるのがいいと思います。温度による味わいの変化も楽しめますしね。

余談ですが、現在コルギンの社長を勤めるポール・ロバーツさんはコルギンやその前のハーランで来日していますが、セミナーで供する温度にはとても厳しかったそうです。セミナーの途中に、「部屋の温度が2度高い」とメールを送ってくるほどだったとか。すごいですね。

5.ワインの「得点」に頼るワインショップ
これもわかりますね。日本では逆に得点も書いていないことが多いようですが、情報の一部としては必要だと思います。

6.ワインの味わいを説明しすぎる試飲スタッフ
テイスティング・ルームのスタッフがワインの説明をするときに、試飲コメントのように細かく話してしまうことです。例えば「このワインは桃、梨、プラム、シナモントーストの味わいがあり…」といった感じで。味わいの感じ方は人によって違いますから、ここまで言われると、それを感じなかったときに、すごく罪悪感を持ってしまいます。

7.ワインの教師
ワインを教える人はたくさんいますね。資格を持っている人もいればそうでない人もいるでしょう。著者は、ワインは言葉で教わるより飲んで学べということを言いたいようですが、ちょっと微妙なところですね。やっぱり知識は何かしら教える人がいた方がいい場合もありますし。

最後に、私が考えるこういうのはちょっと、というのは、楽しくない話をする人ですね。ワインはやっぱり楽しく飲みたいですから。