ナパのワイナリー「サン・スペリー」(St. Supéry)が香水で有名なシャネルに買収されることが発表されました(発表PDF)。

サン・スペリーはロバート・スカッリが1989年に設立したワイナリー。フランス出身のスカッリ家はアルジェリアなどでワイナリーを営んでおり、1982年にナパに土地を買って米国でのワイン作りに参入しました。1600エーカーの地所を所有しており、自社畑のブドウでシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを作っています。サステイナブルなワイン作りにも早くから取り組んでいます。個人的には、ここのソーヴィニヨン・ブランは結構好きでした。

売却は10月中に完了する予定ですが、オペレーションや管理には大きな変更はないとのこと。

売却の理由は不明ですがロバートは「サン・スペリーをこのような有名でラグジュアリーブランドを理解しており、このプロパティを強化していくであろう会社に譲ることができて嬉しい。彼等が私のビジョンであるナパのシャトーのありかた、ワールドクラスのエステート・ワインを作ること、品質を向上させ続けていくこと、を引き継いでいくと信じている」とコメントしています。

シャネルはボルドーのローザン・セグラ(メドック第2級)など3つのワイナリーを持っていますが、フランス以外でのワイナリー所有は初と思われます。