Wine Spectator誌の年間トップ100はトップ10の10位から2位までが発表されています。2位はワシントン州の雄クィルシーダ・クリーク、3位はオレゴンの超注目株イヴニングランドが選ばれています。

3位のイヴニングランド・ピノ・ノワール "セブン・スプリングス・ラ・スルス(ゴールド・ラベル)" イオラアミティヒルズ2012(Evening Land Pinot Noir Eola-Amity Hills Seven Springs Vineyard La Source 2012)は、個人的には今年の1位を取るのではないかと睨んでいたワイン。98点という点数はWSでは滅多に出ません。2012年のイヴニングランド セヴン・スプリングスは高得点のオンパレードで、無印のピノ・ノワール セヴン・スプリングスは96点、シャルドネのラ・スルスとサマム(Summum)も96点を取っています。

イヴニングランドは2007年にマーク・ターロフ(Mark Tarlov)という映画監督が設立したワイナリー。オレゴンのほかソノマ・コーストやブルゴーニュでもワインを作っていましたが、現在はその後購入したセヴン・スプリングス・ヴィンヤードのワインに注力しているようです。マーク・ターロフは既にワイナリーを去り、現在のオーナーはサンディやドメーヌ・ド・ラ・コート、またIPOBでの活動でも知られるラジャ・パー。ラジャ・パーとこれらのワイナリーで一緒にワインメーカーを務めるサシ・ムーアマンも携わっています。また、コンサルタントとしてコント・ラフォンのドミニク・ラフォンが加わっていますが、現在の役割ははっきりしていません。いろいろな意味で、今オレゴンで一番注目されているワイナリーと言っていいでしょう。

ピノ・ノワールのラ・スルスは日本にも入荷はあるものの、現行ヴィンテージは2011。ただし、難しいヴィンテージであり、評価はもう一つです。

【追記】さすがWassy'sさん、早くも現物2012を入手されています。こちらからどうぞ

楽天ショップも。


2011年はこちらから。


2位のクィルシーダ・クリーク・カベルネ・ソーヴィニヨン2012(Quilceda Creek Cabernet Sauvignon Columbia Valley 2012)はワシントン州を代表するカベルネ・ソーヴィニヨン。Wine Advocate誌では過去3回(2003、2005、2007)満点を取ったワインであり、2012年も98点という高い評価。2010年ころまでは争奪戦が激しすぎて日本への入荷があっても「瞬殺」でしたが、現在はそこまでの入手難ではありません。

2位を取った2012年も国内入荷しています。なかなか現行ヴィンテージがあるワインはないので貴重です。


こちらは「100点」もの