先日、2015年の「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」の記事を書きましたが、同時に「注目のワインメーカー」も4人選出されています(2015 Winemakers to Watch - San Francisco Chronicle)。かなりマニアックで、ほとんど知らないワイナリーが多いですが、この中から次世代のスターが出てくる可能性は結構あります。頭の片隅にでも名前を入れておくといいのではないかと思います。

今年の選出は
Clayton Kirchhoff, 32歳、Aluvion Wines, Kirchhoff Home Ranch Winery
Leah Jørgensen, 41歳、Leah Jørgensen Cellars
Alex Kanzler, 29歳、Kanzler Vineyards
Scott Shapley, 46歳、Flywheel Wines

最初の人はクレイトン・カーチョフ(キルヒホッフでは? という指摘。確かに)と読めばいいのかな? サクラメント近くのクラークスバーグというところでブドウ畑を持っている一家の出身。スペインのドメニオ・デ・ピングスで収穫を経験したときに、クラークスバーグがワールドクラスのテンプラニーリョの産地になると確信したとのこと。現在は家族経営のKirchhoff Home Ranchのほか、個人ブランドのAluvionでテンプラニーリョ、シュナン・ブラン、アルバリーニョを作っています。

2番目の人はリー・ジョルジェンセンと読めばいいのでしょうか。女性です。オレゴンのポートランドにワイナリーがあります。オレゴンといえばウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールというのが99%の人が持つイメージでしょうが、この人はオレゴンでカベルネ・フランを作っているのです。白のカベルネ・フランが一番人気だとか。かなり興味深いワイナリーです。

3番めは唯一知っている名前。ソノマ・コーストの人気畑カンツラーのワインメーカーです。カンツラーについては「Kanzler Vineyards: 21世紀のロキオリ? ソノマ・コーストの大人気畑」や「最近飲んだワイン――Kanzler Pinot Noir Sonoma Coast 2007」で紹介しています。アレックスは創設者夫妻の息子です。カンツラーの2代目ワインメーカーとして活躍しています。

Kanzler

最後のスコット・シャープリーは、実はサンタ・ルシア・ハイランズの大人気ワイナリー「Roar」のワインメーカーです。自身のブランドのフライホイールでは、近隣のシャローンからブドウの提供を受けています。作っているのはグルナッシュ、ムールヴェードル、シャルドネ、ピノ・ノワールなど。

個人的に一番気になるのは2番めのオレゴンのカベルネ・フラン。白ワインはどんな味なのでしょうか。