カリフォルニアのバークレーにある有名なワインショップ「Premier Cru」(プルミエ・クリュ)が破綻の危機に瀕しています。日本のインポーター「フィラデス」などが、購入したワインが送られてこないとして提訴。ショップ側は実店舗を閉鎖してオンラインでの販売に特化すると主張していますが、状況はかなり危ない様子です。

プルミエ・クリュは高級ワインを他のショップよりも安く販売することで有名なショップ。その代わり、多くのワインは「プレ・アライバル」の状態で販売され、顧客に届くのは2年後や3年後となっています。

これまでも、ワインが予定通りに届かないということは頻繁にありましたが、店舗側は最終的にはワインを調達して送ってきたり、顧客の求めに応じてリファンドすることで、大きなトラブルにはなっていませんでした。古くからの顧客が多く、少々のことは辛抱して待っていたようです。

ここ数年は中国人などの新しい顧客が増えたこともあり、予定通りにワインを配達できないことが、よりトラブルにつながってきたようです。そのため、古くからの顧客の中には、新しい顧客の辛抱が足りないのではないかと苦言を呈する人もいます。

ただ、税金の滞納が13万ドルに上るなど、運用がより厳しい状態になっていたのも事実のようです。

今後はどう展開していくのでしょうか。