2015年のブドウの収穫量の暫定レポートが発表されています(USDA - National Agricultural Statistics Service)。2015年の収穫量は 3,862,385トンで、2014年の4,144,534トンから7%ダウン。2年連続の減少となりました。
2015年の収穫量

1トン当たりの価格は667.31ドル。これも2014年の744ドルから10%下がっています。ただし、ナパは4,328.75ドルで2014年より6%上昇しているなど、高級ワインについては価格は上がっており、二極化が進んでいる様子です。

ブドウの品種別収穫を見ると、1位のシャルドネ、2位のカベルネ・ソーヴィニヨンといったところは例年通り。以下、ジンファンデル、フレンチ・コロンバード、ルビーレッド、メルロー、ピノ・グリ、ピノ・ノワールと続きます。
2015年の品種別比率

Wine Business BlogにはA Few Takeaways from the Preliminary California Grape Crush Reportという、簡単な分析記事があり、10個のポイントを挙げています。1つは前述の二極化についてですが、他のポイントを紹介します。

・10ドル超のカテゴリーが伸びており、需要が供給を超えている
・2012~2014年の豊作をベースに作られたプレミアム・ブランドはブドウが不足している
・収穫が減ったことは市場のバランスとしては良い
・シャルドネは600万ケース減少
・ナパの動向は他の地域と無関係
・ソーヴィニヨン・ブランは供給がタイト
・ますます増えるピノ・グリージョ
・北カリフォルニアの内陸では収穫量は変わらず
・収穫が減ったのは旱魃とは無関係