2013年にアラウホ夫妻が自身の名の付いたワイナリーを売却したときは、かなり驚きました(参考:シャトー・ラトゥールのオーナー会社がアラウホを買収)。

この記事の最後に、今後は別のところに畑を買って余生を過ごしたいとしていると書いていますが、その新しいプロジェクトが明らかになりました(Anson on Thursday: What the Araujo family did next after selling to Latour owner)。

新しいワイナリーの名前は「Accendo Cellars(アクセンド・セラーズ)」。ソーヴィニヨン・ブランが既に50ドルで発売されており、2016年秋にはカベルネ・ソーヴィニヨンもリリースする予定です。

Accendo Sauvignon Blanc

新しい畑はナパのヴァレー・フロアでシルバラード・トレイルの近くにあるそうです。ただ、今回は自社畑だけでなく購入した複数の畑のブドウをブレンドしてワインを作ることを中心としています。1950年代から60年代ころのイングルヌックやモンダヴィなどのワイン作りに倣いたいとのこと。

なお、ワインメーカーのフランソワーズ・ピションや、コンサルタントのミシェル・ローラン、ヴィンヤード・マネージャーのスティーブ・マサイアソンといったメンバーはアラウホ時代と変わっていません。バイオダイナミクスによる栽培を取り入れていることなども同様。

2016年デビューのワインの中では最も注目されるものの1つとなりそうです。