「エリック・ケント」「ギブス」などのワインを輸入する小さなインポーター「Wine People」の千葉さんからお誘いを受け、六本木の割烹「小田島」でワイン会に参加してきました。ワインはすべてWine Peopleが輸入するものです。料理もワインも大変おいしく、堪能してきました。

ワインから紹介しましょう。
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1本目はサンタ・バーバラのワイナリー「デメトリア(Demetria)」のリースリング2016。ヴィナスのアントニオ・ガッローニが「カリフォルニアの隠れた宝石」と呼んだワイナリーです。
Demetria Estate
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このリースリングは完全にドライ(残糖なし)のもの。千葉さんが甘いワインが苦手とのことで、このリースリングを選んだのだそうです。スミレのような香り、リンゴ、軽い酸味、アフターに軽い苦味。和食の出汁の味わいを消さない繊細さがあります。

2本めはソノマのワイナリー「エリック・ケント(Eric Kent)」のシャルドネ「サンジャコモ グリーン・エイカーズ・ヒル2013」。著名なサンジャコモ・ヴィンヤードの中から非常に古い木の区画のブドウを使ったワインです。ラベルのアーティストはMel Kadelという人。ここのワインは皆ラベルが素敵です。表ラベルには一切文字を入れず、必要な情報は裏ラベルに入れるという潔さもいいですね。
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非常に柔らかな味わいのシャルドネ。ヴァニラの香り、ビロードのようななめらかさ。メロンやパイナップルなどの果物。ただ、フルーツ爆弾系ではなくもっと穏やかな味わい。おいしいです。

このワイン、樹が病気でやられてしまい、2016年のヴィンテージを最後になくなってしまうそうです。貴重なワイン。

3本目もエリック・ケント。2014年のロゼで64%ピノ・ノワール、36%シラー。アーティストはYellena James。
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世界的なロゼブームでカリフォルニアでもいいロゼが次々と作られていますが、これもその1つといっていいでしょう。シラーが入ることで、非常にストラクチャーがしっかりしたロゼになっています。色もやや濃い目。味わいはラズベリーやストロベリーなど赤い果実系とうまみを感じます。料理のポン酢との相性もよかったです。

4本目はもう1つエリック・ケントからスティリング・ヴィンヤード ピノ・ノワール2013。ラベル・アーティストは Eliza Frye。ヴィナスで90点がついています。スティリングはロシアン・リバー・ヴァレーの畑です。
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引き締まった味わいのピノ・ノワール。ラズベリーなど赤系果実に軽くスパイス。うまみがあります。これも出汁に合うワイン。

5本目は最初のワインと同じデメトリアで「パンセオン」2013。ちなみにデメトリアというのはオーナーの娘さんの名前からとっていますが、名前からわかるようにギリシャ系です。ワインにもギリシャ系の名前がついています。これはグルナッシュ62%、シラー28%、ムールヴェードル10%。
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ブルーベリーなど青系の果実味に、スパイシーさ。結構パワフル。

最後はナパのワイナリー「ギブス(Gibbs)」のカベルネ・フラン。カベルネ・フランは個人的に好きな品種。青臭さが出やすいのが欠点と言われていますが、いいものはシルキーで、カベルネ・ソーヴィニヨンより少し軽い味わいがいろいろな料理に合わせやすいと思います。
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2013年という強いヴィンテージだけあり、パワフルでタニックです。しかしそこに上品さがあるのがフランらしいところでしょうか。今日の料理にはカベルネ・ソーヴィニヨンより合うと思います。

最後に料理の写真を挙げておきます(Photo by Kentaro Ebisawa)。
料理1
料理2