ナパの名門ワイナリー、ハイツ(Heitz)が売却されました(Napas Heitz Cellar Sold to Arkansas Billionaire Gaylon Lawrence)。購入したのはアーカンソーの大金持ちゲイロン・ローレンス。米国各地で農業を営むほか、銀行も複数所有しています。
Heitz Wine Cellars Cabernet Sauvignon
ハイツは1961年にジョー・ハイツが設立したワイナリー。単一畑のカベルネ・ソーヴィニヨンの先駆けの1つであるマーサズ・ビンヤードのワインで、絶大な人気を得ました。「カルト」と呼ばれるようなワイナリーの先駆けとも言われています。

2000年にジョー・ハイツが亡くなった後は息子のデイビッド・ハイツがワインメーカーとして、娘のキャスリーン・ハイツ・メイヤーズがCOOとして引き継いでいました。

今後は第3世代に委ねていくだろうと見られていたところでの売却だけに、驚きがありました。

なお、売却内容にはワイナリー、テイスティング・ルーム、400エーカーを超える畑が含まれています。ただし、マーサズ・ビンヤードはメイ家が所有しており、今回の取引には含まれていません。新ハイツが引き続き契約を続ける見込みです。

新しい社長とCEOにはジョセフ・フェルプスなどで活躍したロバート・ボイドが就任。ハイツ家の二人は引退します。