モーニングで連載している「マリアージュ〜神の雫最終章〜」でカリフォルニアのピノ・ノワールが登場しています。

話としては、遠峰一青との次の戦いが中華とのマリアージュで、北京ダックに合うワインを探しているというところ。そこへ恋敵?のクリスが米国から持ってきたワイン3本を試すというところ。ただし、試飲はすべてブラインドで、しかも本番で使うワインは飲んでもいけない(香りだけで判断しなければいけない)という縛り。

前の回にはブルゴーニュのピノ・ノワールなどが登場しましたが、ブルゴーニュだと香りが華やかすぎるのと、北京ダックに添えるネギに味が負けてしまうのが弱点でした。

そこで米国のピノ・ノワール3本を試すのですが、最初のワインはブルゴーニュ的なエレガントさを持ち、新世界らしい果実の豊かさと香りの穏やかさがあるワイン。

ただ、女性的でネギの「怒」の部分を受け止めきれていないということになりました。

というわけで本番に使うワインではなく、銘柄も公開。HdVのイザベル2012でした。
HdV

2本目は典型的にアメリカで非常に質の高いワイン。でも普通のアメリカとは違う部分があるような気がする。

これも本番で使うワインではないと試飲。皇帝のくつろぐ姿が浮かんだとの表現。

そして、このワインはポール・ラトーのランスロット2013。普通のアメリカでないと感じたのは、ラ・ターシュのクローンと言われているピゾーニの畑だからでしょう。

Paul Lato

そして3 本目。色はブルゴーニュよりやや濃く、香りは穏やか。心象風景には皇帝の謁見する大広間のイメージ。これだということで、このワインは試飲せずに素性は本番で明かされることになります。

さて、なんでしょうね、このワイン。ヒントは色がやや濃いのと、最後の心象風景くらい。なかなか難問です。

カーネロスのHdV、サンタルシアハイランズのピゾーニの畑と来たら、次はソノマかサンタリタヒルズでしょうか。

ただ、ポール・ラトーはサンタリタヒルズのワインも作っている中でピゾーニが選ばれているし、皇帝的なイメージのワインというのもちょっと思いつかないです。

そうなるとソノマで、ビッグネームだとマーカッサン、ピーター・マイケル、キスラーあたり?

予想の本命としてはピーター・マイケルのクロ・デュ・シエルとしておきます。

ビッグネームを外して考えるならば、リトライのハーシュとか、リヴァースマリーのスーマオールドヴァインかシルバーイーグル。大穴でボアズビュー。ちょっと候補挙げすぎでしょうか?

皆さんの予想も教えてくれたら嬉しいです。