今年5月にナパのセント・ヘレナにある小さなワイナリー「チャーター・オーク(Charter Oak)」がグーグルを提訴しました。理由はネットにおけるフェイク・アカウントによるネガティブ・レビューを放置したため。その判決がこのほど下されましたが、結論は却下。理由はコメントをした人が法廷に姿を表さなかったためとのこと(Small Napa County winery takes on Google in court for negative reviews | abc7news.com)。

フェイク・アカウントによるレビューが付き始めたのは半年ほど前から。チャーター・オークのレイラ・ファヌッチによるとすべて同一人物によるものと見られるそうです。こういったコメントが数十件つけられています。
レビューの例

チャーター・オークはグーグルに何度もメールして事態を改善するよう申し入れましたが、何週間もなしのつぶてだった後、グーグルの回答は「これらのコメントはレビューガイドラインに違反していない。ごきげんよう」といったものでした。

それで今回の訴訟にいたったわけですが、それ以来、チャーター・オークには同じような状況に悩まされている自営の人から100件以上もの電話がかかってきているとのこと。

しかし、冒頭に書いたように今回の裁判所の判断は却下。レイラは今後も提訴を続けるしかない(少額裁判所には最大5回まで提訴できる)と考えているそうです。

なんとかならないものでしょうか。