著名なワイン評論家のジェームズ・サックリングが2018年のアメリカワイン・トップ100を発表しています。トップ10は以下のもの。


1位 RIDGE VINEYARDS SANTA CRUZ MOUNTAINS MONTE BELLO 2015
2位 CONTINUUM NAPA VALLEY SAGE MOUNTAIN VINEYARD 2015
3位 REALM CABERNET SAUVIGNON NAPA VALLEY OAKVILLE TO KALON VINEYARD 2015
4位 COLGIN CELLARS SYRAH NAPA VALLEY IX ESTATE 2015
5位 SCREAMING EAGLE NAPA VALLEY 2015
6位 LITTORAI PINOT NOIR SONOMA COUNTY SONOMA VALLEY SONOMA COAST THE HAVEN VINEYARD 2016
7位 CAYUSE VINEYARDS SYRAH WALLA WALLA VALLEY BIONIC FROG 2014
8位 ULYSSES NAPA VALLEY 2016
9位 BERINGER CABERNET SAUVIGNON NAPA VALLEY PRIVATE RESERVE 2015
10位 NO GIRLS SYRAH WALLA WALLA VALLEY LA PACIENCIA VINEYARD 2015

ナパのワインが6本と過半数を占める中、1位はリッジのモンテベロ2015でした。果実味に頼らないワイン造りを一貫しており、まさにカリフォルニアのクラシックと言えるワインです。2013年のダブル100点(ワインアドヴォケイトとデカンター)に続く名誉で、改めてその実力が見直されていると思います。

トップ10にシラーが3本入りました。うち2本はワシントン州(カイユースとノーガールズ)。評論家の評価の高さと相反して、市場ではなかなか盛り上がらないシラーですが、もっと人気が上がっていい品種だと思います。先日ワイン会で出したストルプマンのシラーも大人気でした。

6位にリトライ(ピノ・ノワール ヘイヴンズ 2016)が入ったのもすごいこと。例年カベルネ・ソーヴィニヨンが強いジェームズ・サックリングのリストの中で、ピノ・ノワール、しかもエレガント系のリトライもいうのはとても目を引きます。ちなみに40位にもリトライのピボット・ヴィンヤード ピノ・ノワールが選ばれています。



ドミナスのクリスチャン・ムエックスが作る新しいプロジェクト、ユリシーズが8位。確か昨年もかなり上位だったと思います。

9位はベリンジャーのカベルネ・リザーブ2015。日本でも1万6000円くらいで買えるワイン(このヴィンテージは未入荷)で、この中では安価なワインです。

トップ10以外で見ると、オーパスワンが29位。一昨年は全世界の1位に選ばれていますが、2015も高評価です。

28位にはアイズリー・ヴィンヤーズのソーヴィニヨン・ブラン。赤ワインが圧倒する中、白ワインではこれがトップです。ちなみにシャルドネでトップ(白ワインで2位)は58位。HdVのワインでした。

74位にはケンゾーのカベルネ・フラン明日香。ケンゾーも頑張ってますね。