カリフォルニアワインの中には「ニューカリフォルニア」と呼ばれるワイナリーやワインがあります。元サンフランシスコ・クロニクルの記者ジョン・ボネが書いた本「ニューカリフォルニアワイン」の流れを汲むワイナリーで、アルコール度数の低さや、メジャーでないブドウ品種のワイン、が中心となります。ワイン造りにおいてはSO2不使用など自然派的な作りのものが多く、コンクリート・タンクでの発酵や古樽の使用といったあたりを特徴とします。メジャーというのは程遠いワイナリーですが、新しいものやありきたりでないものを求める層などから支持を受けています。

カリフォルニアワインのインポーターの中でニューカリフォルニアに力を入れているところとして、ワイン・イン・スタイルと富士インダストリーズがあります。ワイン・イン・スタイルはアルノー・ロバーツやクルーズ・ワイン、スコリウム・プロジェクト、スクライブ、タトーマ―など、富士インダストリーズはブロック・セラーズやビリキーノ、ローファイ、リキッド・ファームといったニューカリフォルニア系のワインを入れています。

前置きが長くなりましたが、そのうち、富士インダストリーズの試飲会があったので参加してきました。その中から美味しかったワインを紹介します。


ビリキーノのペティアン・ナチュレです。ペティアン・ナチュレもニューカリフォルニアらしいワインの一つ。このワイン、泡がきめ細かくクリーミーなテクスチャーでとても美味しいです。



同じくビリキーノのグルナッシュ。うまみがあります。


ブロック・セラーズの赤ブレンド「ラブ・レッド」です。ブロック・セラーズはニューカリフォルニアの急先鋒の一つです。なかなか評価の難しいワインもあったりしますが、これは一番安心できる味わい。価格も安く、入門的存在として貴重です。


このジンファンデルもいつも美味しいワインです。これも入門的におすすめできるワインです。


シルキーな味わいのシャルドネ。ニューカリフォルニアでシャルドネは珍しいですが、美味しいです、


ドンキー&ゴートのファイブ・サーティーンというブレンド。これも美味しいです。

ニューカリフォルニアというと敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、今回紹介したのはその中で無難な味わいのものだと思います。まずはトライしてみるのが大事だと思います。


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ドンキー&ゴート・ファイヴ・サーティーン 2013
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