トカロン・ウォッチャーのAndyです。トカロン(ト・カロン、To-Kalon)が商標なのか土地の名前なのかというのは今世紀に入ってから度々話題に上り、訴訟にも発展しています。

2017年には地図上にトカロンの名前が初めて載るというできごとがありました(トカロン論争は今も終わらず…)。この、トカロン・クリークについて名前を撤回するよう、「トカロン」の商標を持つコンステレーション・ブランズが、登録したマクドナルド・ヴィンヤーズに対して圧力をかけていたことが、マクドナルドのメーリングリスト登録者向けレターで明らかにされました。

これによるとマクドナルドの兄弟はコンステレーションのニューヨークのオフィスに呼び出され、弁護士らに、名前を撤回したらワイン・ラベルに「トカロン」と入れるのを認めるという圧力をかけられたとのこと。兄弟は、トカロンの名前は土地であるという信念に基づいて、これを断りました。

コンステレーション側がこの後どういう動きに出るのかわかりませんが、以前の記事に書いた
トカロンの名称については「土地の名前」なのか「ブランドの名前」なのかという論争が前述の係争のときに起こったのですが、和解してしまったため、そこには結論は出ていません。今回のトカロン・クリークは長期的にはこの問題に関連してくる可能性があると考えられています
が早くも現実の問題になってしまいました。

なお、今年春にはファーニエンテの系列の「ヴィンヤードハウス」が商標を無効として訴えるという事件がありましたが、これはやや無理筋で、裁判所から却下されています(「トカロン」の名前は誰のもの? 商標めぐり訴訟再び)。

トカロンの話だけで1時間は楽に話せると思うのですが、ちょっとマニアックすぎるかな。だれかしゃべらせてください(笑)。