ワイン・エンスージアストは毎年複数のトップ100リストを公表しています。その一つが「セラー・セレクション」熟成させる価値があるワインのリストです。ただ、単に熟成する価値だけで言うと、どうしても高額なカベルネ・ソーヴィニヨン系などに偏ってしまうので、価格なども考慮して選ばれています。

10位から1位は以下のワイン。
10位 Ciacci Piccolomini d'Aragona 2013 Pianrosso (Brunello di Montalcino) TUSCANY 98 Points $80
9位 Yangarra 2016 Ovitelli Grenache (McLaren Vale) SOUTH AUSTRALIA 95 Points $50
8位 Freeman 2016 Gloria Estate Pinot Noir (Green Valley) SONOMA 96 Points $68
7位 Joh. Jos. Prüm 2017 Graacher Himmelreich Auslese Riesling (Mosel) GERMANY 95 Points $32
6位 Pieropan 2016 Calvarino (Soave Classico) VENETO 96 Points $40
5位 Stony Hill 2016 Chardonnay (Spring Mountain District) NAPA 96 Points $54
4位 Cayuse 2016 God Only Knows Armada Vineyard Red (Walla Walla Valley (OR)) OREGON OTHER 98 Points $100
3位 Castello di Neive 2016 Barbaresco PIEDMONT 96 Points $40
2位 Château Pontet-Canet 2016 Pauillac BORDEAUX 100 Points $159
1位 Sandeman 2017 Quinta do Seixo (Port) PORTUGAL 100 Points $70

カリフォルニアでは5位に昔から熟成系のシャルドネとして知られているストーニー・ヒルのシャルドンが入り、その次がフリーマンの「グロリア」ピノ・ノワール2016です。ロシアン・リバー・ヴァレーの自社畑で、スワンやカレラなどの「ヘリテージ」系クローンを使っています。

このワインを含めてフリーマンのワインの記事は「ソノマのエレガンス、フリーマンのワインを堪能」をご覧ください。

熟成したフリーマンのワインはまだ飲んだことないですが、飲んでみたいですね。

それで一つ思い出したのは、フリーマンのアキコさんと同じく、エド・カーツマン(オーガスト・ウエスト、サンドラーのワインメーカー)にワイン造りを教わった桃井さん(アーサー・セラーズ)がおっしゃっていた「僕らはエドから、熟成して美味しいワインの作り方しか教わってないんですよ」という言葉。図らずもそれが証明された形ですね。おめでとうございます。




最後にキンケード・ファイヤーの状況ですが、コンテイン率が60%とかなり上がり、延焼面積もほとんど変わっていません。また吹くと言われていた強風が幸いなことにそれほど吹かず、ようやく収束が見えてきた感じです。多くの地域で停電も解消し、避難命令も解除されました。