ちょっとずつ試飲会も行われるようになってきて、日常が戻ってきつつあるのかもしれません。とはいえ緩めればまた感染が増えるのは確実であり、緩めたり締め付けたりを続けながら爆発を防ぐといった状態を続けていかなければいけないのだろうと思います。

それはさておき、アイコニックワイン・ジャパンの試飲会に参加しました。スピット用のバケツなし、アイテムもいつもより少ない試飲会でしたが、それでも50種類ほどのワインを試飲して、いいものもかなりありました。

特によかったのがフィールド・レコーディングス(Field Recordings)のワイン。前回の試飲会のときも「これは!」と思いましたが(アイコニック ワイン・ジャパンの試飲会で美味しかったワイン(2020年冬))、今回特に集中して試飲し、改めてこれはいいと思いました。味わい的には果実味やアルコール度を控えめにし、旨味や複雑さがあるタイプですが、それが3000円台といった価格で実現しているのが驚きです。普通はこういったタイプでいいワインを作ろうとすると手間もかかりワインも高くなりますが、ここは本当に安いです。これまであまり話題になっていないのが不思議なワイン。

シュナン・ブラン 2018 3300円 樹齢40年のシュナン・ブランを使ったワイン。うまみがすごい!


ワンダーウォール シャルドネ 2018 3300円 冷涼なエドナ・ヴァレーの中でも一際冷涼な海岸沿いの畑のブドウを使ったシャルドネ。アカシアの樽を60%使っているのがユニーク。ワンダーウォールのシリーズはラベルがジャズのミュージシャンで、これはデューク・エリントン。酸がとてもきれいなワイン。柳屋では2020年上期の「MVP」ワインとしています。


ワンダーウォール ピノ・ノワール 2018 3300円。ラベルにサッチモを採用。ピュアな味わいで本当においしいピノ・ノワールです。前回の試飲でもイチオシワインでした。


ネヴァーランド カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 3300円。これもきれいでうまみがあるカベルネ・ソーヴィニヨン。


カベルネ・フラン 2018 3300円。爽やかさを感じるフラン

見つけたらぜひトライしてください。

もうひとつワイナリーとして紹介したいのがグラウンドワーク(Groundwork)。パソ・ロブレスからサンタ・バーバラのブドウを使ってローヌ系のワインを作るワイナリーです。

グルナッシュ・ブラン 2019 2980円。爽やかでエレガント、美味しい。


ムールヴェードル 2016 3600円。複雑でとてもレベルの高いムールヴェードル。

フィールド・レコーディングスもグラウンドワークも果実味の濃さだけがワインの魅力ではないことを伝えてくれます。さらにどちらもコスパ抜群。パソ・ロブレスからサンタ・バーバラの有名でない畑を使っているのも特徴です。

もう一つ新入荷のブランドでバレル・バーナー(Barrel Burner)。ワイナリーの名称からわかるように、樽の「焦がし」加減にこだわったワイナリーです。上記2つのワイナリーとは好対照なクラシックな作りですが、非常におkスパ高いです。

バレル・バーナー シャルドネ 2017 2800円。樽もしっかり効いたクラシックなタイプのシャルドネです。


バレル・バーナー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 2800円。これもコスパ高い

その他のワインを見ていきましょう。

バラード・レーンのシャルドネ 2018 2200円。値段にびっくり。この価格とは思えないほど深みのある味わいです。



ビエン・ナシード ピノ・ノワール 2018 1万1000円。サンタ・バーバラのサンタ・マリア・ヴァレーを代表する畑「ビエン・ナシード」が自ら作るワイン。うまみたっぷり。


デナー ダート・ウォーシッパー シラー 1万500円。これはメチャウマです。シラーのポテンシャルを感じさせてくれるワイン。

このほかに定番モノでもいいものはいろいろありましたが、今回は新入荷を中心にお伝えしました。どれもマジでお薦めなので、ぜひ試してください。