ヴィナスのアントニオ・ガッローニがソノマのレポートを発表しています。注目はスティーブ・キスラーのオクシデンタル(オキシデンタル)のピノ・ノワールSWKヴィンヤード2018が100点を取ったこと。キスラー時代も含めて、実は100点は初(少なくともワイン・アドヴォケイト、ヴィナス、ワイン・スペクテーター、ワイン・エンスージアストでは)。
ソノマワイン

今回はソノマのプレビューということでレビューしているワイナリーは10軒にとどまっています。そして異例なことに、レビューの記事ではおよそ3分の2をここ数年のソノマの受難に割いています。

2017年はサンタ・ローザ近郊を焼き尽くしたタブズ・ファイヤーがあり、亡くなった方も大勢いらっしゃいました。2019年もアレキサンダー・ヴァレーからの山火事で、ソノマの大部分に避難命令が出されました。そして2020年は8月から大規模な山火事が発生して煙に覆われた地域が多く出たことから、多くのワイナリーが醸造を諦めています。さらには新型コロナでワイナリー訪問客が激減した上、レストラン経由での売上もほとんどなくなりました。

ソノマ(に限らないですが)は小規模な生産者が多く、さらにはまだワイナリーを始めたばかりの若者も多くいます。そういった小規模の生産者は今本当に苦境に立たされており、とにかくワインを買って支えてほしいとしています。

日本からもやはりワインを買って上げるのが一番の応援です。ここでは若い人が作っているワイナリーとして、Raen(レイン)、Senses(センシーズ)、Crossbarn(クロスバーン)、Six Cloves(シックス・クローヴズ)を挙げておきます。