ナパのカーネロスにあるワイナリー「セインツベリー(Saintsbury)」が40周年を迎えてパーティを開きました。

セインツベリーはデイヴィッド・グレイヴとリチャード・ワードが造ったワイナリー。カーネロスのピノ・ノワールのパイオニアとしてまさにこの地を切り拓いてきました。エレガントで滋味にあふれたワインは、2人の人柄を表すかのように暖かく美味しいもので、派手さはありませんが長年のファンが多数います。価格もこの20年間ほとんど変わっていません。

2017年にリチャード(ディック)・ワードが亡くなった後もデイヴィッド・グレイヴが支えてきましたが、この40周年を機に引退すると表明。ワイナリーはディックの息子さんに引き継ぐとのことで、2人が家族以上の家族だったことを改めて感じさせてくれています。

パーティには初代ワインメーカーだった日系2世のバイロン・コスゲさんを初め、歴代のワインメーカーも集結しました。こういったこともディックとデイヴィッドの人柄によるものでしょう。

セインツベリー、もっと評価されていいワイナリーだと思います。特にバックヴィンテージものはおそろしくお買い得でお薦めです。