Twitterで話題になっていたCave de L Naotakaで販売している「鬼コスパ」ワインセット。鬼コスパセットは以前からありましたが、今回は有名な田邉公一ソムリエが選んだ10本セットということで、ワイン王国にも掲載されています。10本で32676円のところを39%オフの1万9800円(税込み、送料込み)。1本あたり2000円しないというセットです。その鬼コスパセットを、なんと田邉ソムリエによるペアリングで、田邉ソムリエやショップの社長である戸塚尚孝さんらと飲もうという素晴らしい企画に同席させていただきました。お店は麻布十番にある焼鳥の店「とさか」です。


とはいえ、このセットには残念ながらカリフォルニアワインは入っておらず、今回は純粋にファンモードで参加しております。ワインのメモくらいは取ってますが写真も人任せ。気楽で楽しい(笑)。

というわけでフルのレポートは安ワイン道場師範の記事におまかせします。
2021年12月:稽古日誌

ワイン1本目
Mas Xarot Gran Reserva N.V.
スペインのカバです。複雑さがあってなかなかおいしいです。

2本目
Cuvée Especial Albariño 2018
スペインのアルバリーニョ。いきいきとした酸があって魚介に合いそうな味わいです。

これに合わせた料理がこれ。鶏むね肉燻製のサラダですが、田邉さんのアイデアでアルバリーニョに合うようにジャコを加えています。塩味がうまくあいます。黄色いイクラ状のはオリーブオイル。面白いです。

3本目
Aaldering Estate Sauvignon Blanc 2019
南アフリカのソーヴィニョン・ブランです。個人的にはこのセットの中のベスト。単品で買ったら4000円超えるとのことです。ソーヴィニョン・ブランらしいグレープフルーツの味わいに、パッションフルーツのようなトロピカルな感じもあります。酸の尖った感じはなく丸い味わい。同席者によると「南アフリカらしい焦げたタイヤ感」があるとのことですが、南アフリカの経験が少ない私にはあまりわからず。


このソーヴィニョン・ブランに銀杏がベストマッチでした。

4本目
Vinkeler Riesling Trocken 2019
ペトロール香が感じられるドライなリースリング

5本目
Montefalco Grechetto 2020
グレケットというイタリアの品種の白です。イタリアの白というとあっさりした味のイメージがありますがこれはかなりコクがあり、複雑さもあります。シュール・リーとのことで、それによるものでしょうね。

6本目
Chianti "Santa Virginia" 2018
赤の1本目はキャンティです。赤系の果実味やきれいな酸など、キャンティらしさもありますが、全体としてはかなりボリューム感のある味わいでどちらかというとボルドー系かといった雰囲気でした。

7本目
Côtes du Rhone "Le Terroir" 2018
グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルのいわゆるGSMです。GSMらしい熟した果実の味わいがあって個人的には結構好み。赤では一番、全体では2番めに好きなワインでした。単品価格は2750円と割とやすいのですが。

8本目
Indomita "Zardoz" 2019
赤の最後はチリのカベルネ・ソーヴィニヨン100%のワイン。果実味やミントの香りなど悪くないのですが、個人的にはもっとボディがほしい感じ。6本目のキャンティの方が重心が重い感じがしました。自分がイメージするカベルネ・ソーヴィニヨンらしさを求めるならば、ということになってしまいますが。

9本目
Chablis 2019 Dom. George Deschamps
9本目は白に戻ってシャブリ。鶏肉のお寿司に合わせます。このあたりになると記憶もだいぶ怪しい。「酸がしっかり」とメモには書いてありました。

10本目
Grande Cuvee 1531de Aimery Brut Rosé N.V.
最後は南仏のロゼスパークリングです。すみません。あまり記憶なし。

で、平均2000円のこのセット、最終的にどうだったかといえば、どのワインをとっても2000円以上のレベルだったと思います。ソーヴィニョン・ブランなど、2000円だったらびっくりするような出来のワインも入ってますからお得感はかなりあります。何よりもこうやって10本並べて飲んでも全く退屈しなかったのがセットとしてのバランスの良さも表していると思います。こういったワインセットを買うことはあまりないのですが、面白く、勉強になりました。