新生WINE TO STYLEの試飲会で美味しかったワイン(2022年春、1/3)
新生WINE TO STYLEの試飲会で美味しかったワイン(2022年春、2/3)
に続く3回めです。


パックスのトゥルソー2018(5900円)です。フランスのジュラ原産のトゥルソー、ニューカリフォルニア系では人気の品種で、なかなか入手できないワインです。ジュラでは非常に力強いワインを生み出す言われていますが、ニューカリフォルニア系のトゥルソーはそこまでパワフルな印象はなく、赤系果実と旨味がしっかりしたチャーミングな味わいです。


マリエッタのオールド・ヴァイン・レッドは2000年代前半、ロバート・パーカーがコスパ系ワインとして激賞しており、私も見かけると買っていました。ヴィンテージ表記はなく、複数ヴィンテージをブレンドして年に数回ロット番号を付けて出荷されるというユニークなスタイル。最近ではロット71がワイン・アドヴォケイトで94点を取って話題になりました。今回試飲で出ているのはロット73(2500円)。古木らしい深みのある味わいで、これで2500円は相当安いです。

評判のロット71はこちら。



もうひとつコスパ系のジンファンデルでOZV(オー・ジー・ヴィー)のオールド・ヴァイン・ジンファンデル2019(2300円)です。ちょい甘な感じで、このクラスに求められるジンファンデルらしい味わいだと思います。


ラシーヌはブルゴーニュとシャンパーニュとカリフォルニアの4人のコラボで生まれたワイナリーで2017年に最初のワインをリリースした新しいワイナリーです。サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズをベースにしています。シャルドネも非常にいいのですが、個人的にはピノ・ノワールに特に感銘を受けました。サンタ・リタ・ヒルズのピノ・ノワール2018(10,000円)は実にエレガントで果実味もきれい。銘醸畑サンフォード&ベネディクト2018(18,000円)は複雑さもあり素晴らしい。


トゥエンティ・ロウズのシャルドネ2000(2700円)とカベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブ2020(3700円)。シャルドネはトロピカル・フルーツの味わい。果実味が爆発しています。樽はそれほど強く感じません。カベルネはジューシーで親しみやすい味わい。


ヴァイン・クリフのカベルネ・ソーヴィニヨン2019(12,000円)。果実味豊かでナパらしい味わいのカベルネ・ソーヴィニヨン。ストラクチャーもしっかりあります。


最後はニューヨークのワインです。ラモロー・ランディング(Lamoreaux Landing)のエステート・レッドキュベNV(3500円)。バランスよく旨味あり、ほっとする味わいのワインです。