シルヴァー・オークの樽で熟成した日本ウイスキー

の続きで、シルヴァー・オーク(Silver Oak)の試飲について書いておきます。

発表会では「イチローズモルト 秩父 シルヴァー オーク カスク フィニッシュ 2022」と同梱されるシルヴァー・オーク ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 2015なども試飲しました。



前の記事でも記したように、シルヴァー・オークの最大の特徴は、アメリカン・オークの樽で熟成すること。ボトルに詰める前の樽の熟成期間も、他のワイナリーより1~3年ほど長くなっています。より良い樽を手に入れるため、自社で樽会社を持っているのもユニークです。

試飲はまずはシルヴァー・オークの兄弟ワイナリーであるトゥミー(Twomey)から。ソーヴィニヨン・ブラン2019とピノ・ノワール ロシアンリバー・ヴァレー2019です。

ソーヴィニヨン・ブランは樽を使わない軽快なタイプ。熟したグレープフルーツなどの柑橘系の風味が豊かです。

ピノ・ノワールは香り高く、甘やかさがあります。レッド・チェリーやレッド・ベリーなどの赤系果実の風味がチャーミングです。酸もしっかりしており、全体に風味豊かで美味しいです。

シルヴァー・オーク カベルネ・ソーヴィニヨン アレキサンダー・ヴァレー 2017はシルヴァー・オークが2つ作るカベルネ・ソーヴィニヨンのうち、やや早熟タイプになります。カベルネ・ソーヴィニヨンとしては明るい色あいで濃厚というよりバランスの良さを感じます。アジアンスパイスの風味がアクセントになって美味しいです。このワインはカリフォルニアワインを飲み始めたころにはまったもの。懐かしい味わいでもあります。

シルヴァー・オーク カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2015は、ストラクチャーがしっかりした熟成タイプのワイン。ナパのワインとしてはそれほど濃厚な作りではなく、リリース直後から飲み頃になっているのもこのワインの特徴です。

これは安いです(ヴィンテージは試飲したものと違います)。







いつも安定した味わいのワインを提供できるというのもさすがの実力です。