ワイン・スペクテーターの記事によると、アンディ・エリクソンとアニー・ファヴィア夫妻のプライベート・ブランド「ファヴィア(Favia)」がオークヴィルに自社畑を取得し、ワイナリーもそこに作ることが明らかになりました。

ファヴィアは現在はクームズヴィルにあり、オークヴィルとクームズヴィルの契約畑から4種類のカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンドを中心に約2000ケースのワインを作っています。

新しい畑の場所はオーパス・ワンからナパ・リヴァーを隔てた反対側になります。以前スワンソン(Swanson)が持っていたもので、クインテッサ(Quintessa)のオーナーであるヒュネイアス家が2018年から所有しています。エリクソン夫妻はヒュネイアス家と旧知の仲であり、共同所有という形で独占的に利用することになりました。
ファヴィア
ヒュネイアスは畑の取得後、既存のブドウ樹をすべて引き抜いてリプラントを始めました。68エーカーの畑のうち、現在40エーカーが植樹済みです。

畑を担当するアニー・ファヴィアは、新しい畑では昔から使われている「カリフォルニア・スプロール」と呼ばれているようなワイヤーを使わない剪定を採用する方針です。温暖化に対抗するため、ブドウに日陰を与えることなどが目的と思われます。

また、栽培はバイオダイナミクス(ビオディナミ)にする見込みです。ヒュネイアスのクインテッサなどの畑が既に採用しており、それに倣うことになるでしょう。

なお、既存のブドウの契約も継続するとのことで、新たな畑の分ワインも増える形になりそうです。