ワインに関連した二酸化炭素の排出で、最も問題が大きいのはガラスボトルです。製造のために多くの熱が必要になるほか、ボトル1本で1㎏近くにもなるため、輸送に伴う排出量も大きくなります。
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そのため、より軽く、二酸化炭素の排出が少ないボトルを多くのワイナリーが探していますが、ボニー・ドゥーンは2024年5月から紙製のボトルを使ったワインを発売しています。その名も「Carbon…Nay!」と二酸化炭素排出が少ないことをアピールしています。

紙製のパッケージングというとボックスワインと呼ばれている箱型のものをイメージすると思いますが、今回の「Frutalpac」を使ったものは従来のワインボトルと同じ形をしています。

紙の内側はPETボトルで、どちらもリサイクルできるのも特徴です。

ちなみに4年前に記事で書いたものと基本的には同じだと思います。
紙製のワイン・ボトルが登場、メリットとデメリットは?

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また、新たに開発された容器として8角形のボトルがあります。

ボトルと二酸化炭素排出との関係でいうと、重量が大事であることは言うまでもないですが、このボトルを開発したNeotempo社のCEOは「形とサイズも同じくらい重要だ」といいます。

このボトルを使うと、一つのパレットに従来56ケース入るところに80ケース収納できるといいます。運送コストは39%減るとのことで、これはかなりの削減になります。