ウィリアムズ・セリエム
ソノマのロシアンリバー・ヴァレーにあるピノ・ノワールとシャルドネのトップワイナリーの一つである「ウィリアムズ・セリエム(Williams Selyem)をブルゴーニュのフェヴレが買収しました。

前オーナーのダイソン夫妻は2016年頃からワイナリーの譲渡先を探しており、投資会社や大会社でないところに売りたいという考えを持っていました。一方でフェヴレはブルゴーニュに120ヘクタールの畑を持ち、ブルゴーニュではこれ以上の拡張は考えず、海外への進出を考えていました。

両社の思惑が一致して2021年にフェヴレがダイソン夫妻から株式の一部を買っており、3年間を引き継ぎ期間と位置付け、問題がなければその後買収へとなる見込みを表明していました。結局、予定通りにフェヴレの買収となりました。なお株式の全部買うのではなく、一部はダイソン夫妻に残しています。

CEOも当面(3年間を予定)はジョン・ダイソンが引き続き務めます。ワインメーカーなども現在のまま移行を進めます。

ウィリアムズ・セリエムは元々バート・ウィリアムズとエド・セリエムが始めたガレージ・ワイナリーで、1980年代にロキオリのピノ・ノワールでカルト的人気になり、カリフォルニアでは最初のピノ・ノワールの人気ワイナリーとなりました。90年代末に、ワイナリーを売却しています。

ウィリアムズとセリエムの時代は、畑を持たずに買いブドウだけでワインを造っていましたが、現在は5つの自社畑を持ち、契約畑も20近くと大きく成長しています。