Wine Cellar KATSUDAが自社で直輸入を始めるとのことで、倉庫整理のために在庫一掃セールをしています。カリフォルニアワインでは特にピノ・ノワールで希少ものが安くなっています。また、シャトー・イガイ・タカハの漢字シリーズも激安といっていいほどの値段です。
ベッドロックのオールド・ヴァインが3000円台は激安です。
ポール・ラトーのピノ・ノワールは1万円超えるのが普通のところが税込み8618円という安さ。Wine Advocate誌では94点です。また、コブやジョージ、サークといった新進気鋭のワイナリーのピノ・ノワールもかなり安くなっています。
シャトー・イガイ・タカハではロゼや漢字シリーズなどを紹介します。漢字シリーズが4000円台から飲めるのは奇跡的。最高級の「園」でさえ6000円台です。
ベッドロックのオールド・ヴァインが3000円台は激安です。
ポール・ラトーのピノ・ノワールは1万円超えるのが普通のところが税込み8618円という安さ。Wine Advocate誌では94点です。また、コブやジョージ、サークといった新進気鋭のワイナリーのピノ・ノワールもかなり安くなっています。
シャトー・イガイ・タカハではロゼや漢字シリーズなどを紹介します。漢字シリーズが4000円台から飲めるのは奇跡的。最高級の「園」でさえ6000円台です。
ナパの中でもフレンチ・ランドリーなど高級料理店が立ち並ぶ一角がヨントヴィル。そこでVintage Inn、Villagio Inn、V Marketplaceを所有するVintage Estateコンプレックスが売りに出ています(The commercial heart of Yountville is for sale)。
1970年代からのオーナーであるイーガンとギロッティ家は、そろそろ後継者に引き継ぎたいということで売却を決めたとのこと。
立地の素晴らしさや広さなどから、売却額は2億ドルを超えるのではないかと予想されています。
近年売却されたナパのホテルでは1部屋あたり100万ドル前後で取引されており、Vintage InnとVillagioは合わせて192部屋あることから、これだけでも2億ドル近くになると考えられます。さらにV Marketplaceもあることから、それを上回ることは確実でしょう。
おそらくナパでは過去最高額の取引になると考えられています。
1970年代からのオーナーであるイーガンとギロッティ家は、そろそろ後継者に引き継ぎたいということで売却を決めたとのこと。
立地の素晴らしさや広さなどから、売却額は2億ドルを超えるのではないかと予想されています。
近年売却されたナパのホテルでは1部屋あたり100万ドル前後で取引されており、Vintage InnとVillagioは合わせて192部屋あることから、これだけでも2億ドル近くになると考えられます。さらにV Marketplaceもあることから、それを上回ることは確実でしょう。
おそらくナパでは過去最高額の取引になると考えられています。
ソノマのJを今年ガロに売却したジュディ・ジョーダンがオレゴンのチュヘイラム・マウンテンを買収しました(Judy Jordan, former owner of J Vineyards & Winery, purchases Oregon’s Chehalem Mountain Vineyard - Inside Scoop SF)。
Jはオペレーションが拡大しすぎてしまい、売却に至ったのですが、ワイン作りから離れたことが耐えられなかったようです。
チュヘイラム・マウンテンはウィラメット・ヴァレー内の同名のAVAにある老舗のワイナリー。日本にも入荷しているチュヘイラム・ヴィンヤーズとは別のワイナリーです。
近年、カリフォルニアのワイナリーがオレゴンのワイナリーを買収するケースは増えています。例えばケンダル・ジャクソンは2013年にウィラメット・ヴァレーの4つの地所を購入しており、仏資本も入っているイヴニング・ランド(最初はソノマ・コーストだった)はオレゴンのセブン・スプリングスのワインで大人気になっています。ウィリアム・フォーリーも2014年にフォー・グレイスイズというワイナリーを購入しています。
温暖化でピノ・ノワールの産地が涼しいところに向かっている流れの1つなのでしょうか。
Jはオペレーションが拡大しすぎてしまい、売却に至ったのですが、ワイン作りから離れたことが耐えられなかったようです。
チュヘイラム・マウンテンはウィラメット・ヴァレー内の同名のAVAにある老舗のワイナリー。日本にも入荷しているチュヘイラム・ヴィンヤーズとは別のワイナリーです。
近年、カリフォルニアのワイナリーがオレゴンのワイナリーを買収するケースは増えています。例えばケンダル・ジャクソンは2013年にウィラメット・ヴァレーの4つの地所を購入しており、仏資本も入っているイヴニング・ランド(最初はソノマ・コーストだった)はオレゴンのセブン・スプリングスのワインで大人気になっています。ウィリアム・フォーリーも2014年にフォー・グレイスイズというワイナリーを購入しています。
温暖化でピノ・ノワールの産地が涼しいところに向かっている流れの1つなのでしょうか。
ナパで毎年6月に開催されるオークション・ナパ・ヴァレー、その収益はすべて福祉に回されています。このほど、その成果が公表されています(Auction Napa Valley Funding Helps More than 100,000 Clients in 2014)。
2014年にはさまざまな非営利団体に合計で690万ドルを超える資金援助をしています。その中には学校教育への貢献や、低所得者への還付金といったものも含まれています。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズは2014年のナパの地震の後には1000万ドルの寄付をしています。より最近では、ナパにも影響があった山火事ヴァレー・ファイアーの被害者救済で25万ドルを提供しています。
派手なことが目に付くナパですが、こういった形で地元への還元ができているのはいいことですね。
2014年にはさまざまな非営利団体に合計で690万ドルを超える資金援助をしています。その中には学校教育への貢献や、低所得者への還付金といったものも含まれています。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズは2014年のナパの地震の後には1000万ドルの寄付をしています。より最近では、ナパにも影響があった山火事ヴァレー・ファイアーの被害者救済で25万ドルを提供しています。
派手なことが目に付くナパですが、こういった形で地元への還元ができているのはいいことですね。
現在、米国では4つの州とコロンビア特別区(ワシントン)で娯楽用のマリファナが合法化されています。また、医療用のマリファナについては、上記以外の19州で合法化されています。他にも多くの州が合法化の検討をしているとのこと。
娯楽用マリファナをいち早く解禁したコロラド州で、酒類の売上にどういう影響があったか、ワイン業界ファイナンシャル・シンポジウムで報告がありました(Weed's Effect on Wine Sales)。
それによると、マリファナの解禁によって、当初酒類の売上は落ち込んだとのこと。しかし、その後の旅行客の増加や若者の移住の増加によって、落ち込み以上のプラス効果があったとのこと。
25%の物品税が課せられているマリファナの税収は、既に酒類からの税収を超えているそうです。
また、酒類の流通業者がマリファナについても流通を担えるのではないかと、検討しているそうです(現在はマリファナは消費者へ直接販売されている)。
娯楽用マリファナをいち早く解禁したコロラド州で、酒類の売上にどういう影響があったか、ワイン業界ファイナンシャル・シンポジウムで報告がありました(Weed's Effect on Wine Sales)。
それによると、マリファナの解禁によって、当初酒類の売上は落ち込んだとのこと。しかし、その後の旅行客の増加や若者の移住の増加によって、落ち込み以上のプラス効果があったとのこと。
25%の物品税が課せられているマリファナの税収は、既に酒類からの税収を超えているそうです。
また、酒類の流通業者がマリファナについても流通を担えるのではないかと、検討しているそうです(現在はマリファナは消費者へ直接販売されている)。
Wine Spectator誌の2015年ビデオ・オブ・ザ・イヤーが発表されました("Legacy of Jackass Hill" Takes Top Prize in 2015 Wine Spectator Video Contest | News | News & Features | Wine Spectator)。今年の1位になったのは、マルティネリによるジャッカス・ヒルの映像。
最大斜度60度というとんでもない傾斜地に115年前に植えられたジンファンデルの畑です。トラクターで耕すのも、命がけです。キャタピラがついているトラクターでさえ、ズリ落ちていってしまうことが珍しくないのですから。
ビデオの中には、トラクターがずり落ちて貴重なジンファンデルの古木をなぎ倒してしまうという衝撃映像もあります。ぜひご覧になってみてください。
最大斜度60度というとんでもない傾斜地に115年前に植えられたジンファンデルの畑です。トラクターで耕すのも、命がけです。キャタピラがついているトラクターでさえ、ズリ落ちていってしまうことが珍しくないのですから。
ビデオの中には、トラクターがずり落ちて貴重なジンファンデルの古木をなぎ倒してしまうという衝撃映像もあります。ぜひご覧になってみてください。
タクシー配車サービスUber(ウーバー)がワイナリー観光に進出を始めています。今年4月にサンルイスオビスポで「UberWine」と呼ぶサービスを開始し、9月にはサンタ・バーバラでも同サービスを始めました(How Uber Is Changing the Way Drunk People Take Wine Tours | MUNCHIES
)。
Uberはスマホのアプリで簡単に車が呼べる上、運賃が従来のタクシーよりも3割程度安いことで急成長を遂げました。ワイナリー観光でも同様で、従来のリムジンのサービスが4人の客が乗れるセダンで1時間60ドル~くらいだったものが、1時間35ドル~(4人まで。6人までは45ドル~。また距離によって高くなる場合がある)と最大4割も安くなります。例えば1時間40ドルとして朝10時から夕方6時まで4人でツアーに行くとすると、合計320ドル。一人あたり80ドルと1万円程度で済むことになります。
ユーザーにとっては飲酒運転の危険がなく、慣れないところで道を調べる必要もないなど、メリットはいろいろあります。これまでの価格では二の足を踏んでいた人でも、これなら使って見ようかと思う場合もあるでしょう。
サンタ・バーバラがうまくいけば、次はナパやソノマかもしれませんね。
)。
Uberはスマホのアプリで簡単に車が呼べる上、運賃が従来のタクシーよりも3割程度安いことで急成長を遂げました。ワイナリー観光でも同様で、従来のリムジンのサービスが4人の客が乗れるセダンで1時間60ドル~くらいだったものが、1時間35ドル~(4人まで。6人までは45ドル~。また距離によって高くなる場合がある)と最大4割も安くなります。例えば1時間40ドルとして朝10時から夕方6時まで4人でツアーに行くとすると、合計320ドル。一人あたり80ドルと1万円程度で済むことになります。
ユーザーにとっては飲酒運転の危険がなく、慣れないところで道を調べる必要もないなど、メリットはいろいろあります。これまでの価格では二の足を踏んでいた人でも、これなら使って見ようかと思う場合もあるでしょう。
サンタ・バーバラがうまくいけば、次はナパやソノマかもしれませんね。
遺伝子組み換え作物(GMO=genetically modified organisms)について、どういう印象を持っているだろうか。私は正直いって遺伝子組み換え作物について、これまでほとんど知らなかったし、特に知ろうともしていなかった。ときどき食物のパッケージに「遺伝子組み換え作物不使用」と書いてあるのを見て、「まあその方が安全なんだろうな」と漠然と思うくらいである。
ワインの世界では、今のところ遺伝子組み換えによるブドウは使われていない(詳しくは後述)。したがって、遺伝子組み換えがどうのこうのという議論はほとんどなく、どちらかというと、有機栽培であったり、バイオダイナミクス(ビオディナミ)だったりによる、いわゆる「自然派」をどう評価するかの方が、はるかにワイン好きの心を揺さぶるトピックであろう(なお、個人的には自然派だからワインが美味しくなるとは全く思っていない。美味しいワインが結果的に自然派であることは珍しくないが、だからといって自然派を積極的に選ぼうという考えはない)。
ところで先日、カリフォルニア在住の知り合いのブログに「non-GMO」についての記事が載っていた。
奇妙なことに、オーガニック(有機栽培)のものは定義上すべて「non-GMO」であるにもかかわらず、もはや「Organic」は「non-GMO」よりもマーケティング的な価値が低くなっているらしい。それで、オーガニック陣営は新たに「Non-GMO & More,」というラベルを付けることを検討しているとか。なんだかもう笑い話のような展開である。オーガニックやnon-GMOという言葉の価値は、健康であったり環境であったりではなく、マーケティングであることを端的に示しているような気がしたのである。
ついでにいうと、この記事について以下のようなやり取りをしており、GMOについてもうちょっとちゃんと知るべきだと思い始めた1つのきっかけとなった。
前置きが長くなったが、そんなおり「レビューズ」から表題の『誤解だらけの遺伝子組み換え作物』の献本を受けた。
本書の編者である小島正美氏は毎日新聞の編集委員。元々、どちらかというと遺伝子組み換えに反対する陣営に共感を持っていたのが、実際に栽培する現場の取材を続けるうちに「転向」して遺伝子組み換え作物についての正しい知識を啓蒙することを目的とするようになった。
前半は国内の学者や農家、ジャーナリストが遺伝子組み換え作物についてさまざまな角度から考察している。後半は『The Lowdown on GMOs』という電子書籍の翻訳。遺伝子組み換え作物に関する論文の精査や、カナダ・米国などの現状の報告などからなる。
本書の内容をまとめると、遺伝子組み換え作物に反対する陣営は、概ね以下のような理由を付けている。
・GMOは健康に害を与える(ラットに与えると奇形になる)
・人為的に遺伝子を変えることは自然の摂理に反している
・GMO栽培は環境に悪い(除草剤に耐性がある作物を栽培すると、除草剤を大量に使うため)
・GMOは巨大資本によって開発されており、農家はそういった巨大資本に搾取されている
このうち健康への害については、奇形ラットの実験を発表した「セラリーニ」氏についてはアンチGMOの立場からはたびたび取り上げられるものの、学術的には完全に否定されており、他のGMOが健康に害を与えるという論文もまともなものはないというのが実情と見られる。
また、医薬品では既に遺伝子組み換えは珍しくなくなっている。特に糖尿病の治療で使われる「ヒトインスリン」は使用実績も長く、糖尿病患者にとってはなくてはならないものだが、それで健康に害が出たという話はないようだ。なお、医療において期待が高いiPS細胞も一種の遺伝子組み換えである。
もちろん、今後登場する遺伝子組み換え作物がすべて安全だとは言い切れない。しかし少なくとも現在生産されているものについて、実際に悪影響を与えている証拠はないと考えるのが自然だ。
二番目の自然の摂理については、生物の進化そのものが遺伝子の変化によるものであることから、人為と自然の違いを分けることは困難である。ある生物に他の生物の遺伝子を組み込むことが不自然と考える人が多いが、それも自然界で実際に起こっていることでもある。
三番目の環境への悪影響については、従来型の農薬を使った農業と比べてむしろ使う薬剤は減っており、悪化しているとは言えない。もちろん有機栽培と比べれば、良くない面はあるだろうが、有機栽培で全人類の食料を賄うのは無理であり、農家にとってもそれは多大な負担を強いることになる。
四番目の巨大資本による搾取については、実際にGMOの作物を作っている農家に取材した話からは、全くそういうことがないと。例えば、ある会社のGMOの作物を作った翌年には、別の会社の作物を選ぶといった選択肢は農家にある。実際にGMOで栽培をする農家が増えているという現実は、少なくとも農家にとっての経済的合理性はGMOにあるということだろう。
本書を読んで感じたのは、遺伝子組み換え作物をいたずらに避けるのではなく、もっと経済的合理性に委ねられるようにすべきだということである。例えば日本において、北海道など農地が広いところでは、農家にとっての労力が少なくなる遺伝子組み換え作物のニーズがあるはずだ。しかし現在はその自由もない。日本の農業のこれからのために、もしかするとこれはとっても不幸なことなのかもしれない。
最後に話をワインに戻そう。実はワインでも遺伝子組み換え作物は研究されている。特に有望視されているのは病気への耐性があるものや、少ない水で育つもの(コーンでは実用化されている)だ。例えばピアス氏病には治す方法がなく、これまでは水際作戦というか、媒介する虫が広がらないようにすることで、病気の蔓延を防いできたが、ピアス氏病に耐性があるブドウが作られれば、労力はだいぶ減らせる可能性がある。
また、少ない水で育つブドウは、旱魃が続くカリフォルニアでは朗報となるかもしれない。
ただ、ここでもやはり反対陣営はいる。先日もアルザスでGMOの実験をしていた農場にバイオダイナミクスでブドウを作っている農民が侵入して破壊したというニュースがあった(Why GMO viticulture isn’t such a big deal | LE PAN)。
ワインは農産物の中でも安いものと高いものの価格差が大きい。750mlのボトル1本が数100円のものから数十万円のものまである。価格差およそ1000倍である。そのため、バイオダイナミクスなどによる農家の労力の増加が比較的価格に転嫁しやすいように思われる。遺伝子組み換えによるブドウができたところで、味が従来のものより少しでも劣っていれば、採用する農家は少ないだろう。したがって、遺伝子組み換えブドウが登場しても経済的合理性から採用されない可能性はかなりある。
だからワインは安全とか、そういうことを言いたいわけではない。あくまでも経済的合理性によって農家が選択できる余地を与えるべきであろうということが言いたいことだ。もちろん、安全性についてはこれまで通りの基準を満たすとして。
本書を読んで、遺伝子組み換えについてもっと正しい知識を持つ人が増えることを期待したい。
ワインの世界では、今のところ遺伝子組み換えによるブドウは使われていない(詳しくは後述)。したがって、遺伝子組み換えがどうのこうのという議論はほとんどなく、どちらかというと、有機栽培であったり、バイオダイナミクス(ビオディナミ)だったりによる、いわゆる「自然派」をどう評価するかの方が、はるかにワイン好きの心を揺さぶるトピックであろう(なお、個人的には自然派だからワインが美味しくなるとは全く思っていない。美味しいワインが結果的に自然派であることは珍しくないが、だからといって自然派を積極的に選ぼうという考えはない)。
ところで先日、カリフォルニア在住の知り合いのブログに「non-GMO」についての記事が載っていた。
例によって、"GMO"が何かを知らないのに「不健康なもの」という洗脳が進行中のアメリカ。"non-GMO"ラベルの付いた食品が売れている様子。
Organic vs. non-GMO - Hole In The Wall
奇妙なことに、オーガニック(有機栽培)のものは定義上すべて「non-GMO」であるにもかかわらず、もはや「Organic」は「non-GMO」よりもマーケティング的な価値が低くなっているらしい。それで、オーガニック陣営は新たに「Non-GMO & More,」というラベルを付けることを検討しているとか。なんだかもう笑い話のような展開である。オーガニックやnon-GMOという言葉の価値は、健康であったり環境であったりではなく、マーケティングであることを端的に示しているような気がしたのである。
ついでにいうと、この記事について以下のようなやり取りをしており、GMOについてもうちょっとちゃんと知るべきだと思い始めた1つのきっかけとなった。
@andyma 私は応援してますよ、GMO。頑張って無罪を証明して欲しい、seriously :-)
— Naoto Sato (@naotoj) 2015, 8月 20
前置きが長くなったが、そんなおり「レビューズ」から表題の『誤解だらけの遺伝子組み換え作物』の献本を受けた。
本書の編者である小島正美氏は毎日新聞の編集委員。元々、どちらかというと遺伝子組み換えに反対する陣営に共感を持っていたのが、実際に栽培する現場の取材を続けるうちに「転向」して遺伝子組み換え作物についての正しい知識を啓蒙することを目的とするようになった。
前半は国内の学者や農家、ジャーナリストが遺伝子組み換え作物についてさまざまな角度から考察している。後半は『The Lowdown on GMOs』という電子書籍の翻訳。遺伝子組み換え作物に関する論文の精査や、カナダ・米国などの現状の報告などからなる。
本書の内容をまとめると、遺伝子組み換え作物に反対する陣営は、概ね以下のような理由を付けている。
・GMOは健康に害を与える(ラットに与えると奇形になる)
・人為的に遺伝子を変えることは自然の摂理に反している
・GMO栽培は環境に悪い(除草剤に耐性がある作物を栽培すると、除草剤を大量に使うため)
・GMOは巨大資本によって開発されており、農家はそういった巨大資本に搾取されている
このうち健康への害については、奇形ラットの実験を発表した「セラリーニ」氏についてはアンチGMOの立場からはたびたび取り上げられるものの、学術的には完全に否定されており、他のGMOが健康に害を与えるという論文もまともなものはないというのが実情と見られる。
また、医薬品では既に遺伝子組み換えは珍しくなくなっている。特に糖尿病の治療で使われる「ヒトインスリン」は使用実績も長く、糖尿病患者にとってはなくてはならないものだが、それで健康に害が出たという話はないようだ。なお、医療において期待が高いiPS細胞も一種の遺伝子組み換えである。
もちろん、今後登場する遺伝子組み換え作物がすべて安全だとは言い切れない。しかし少なくとも現在生産されているものについて、実際に悪影響を与えている証拠はないと考えるのが自然だ。
二番目の自然の摂理については、生物の進化そのものが遺伝子の変化によるものであることから、人為と自然の違いを分けることは困難である。ある生物に他の生物の遺伝子を組み込むことが不自然と考える人が多いが、それも自然界で実際に起こっていることでもある。
三番目の環境への悪影響については、従来型の農薬を使った農業と比べてむしろ使う薬剤は減っており、悪化しているとは言えない。もちろん有機栽培と比べれば、良くない面はあるだろうが、有機栽培で全人類の食料を賄うのは無理であり、農家にとってもそれは多大な負担を強いることになる。
四番目の巨大資本による搾取については、実際にGMOの作物を作っている農家に取材した話からは、全くそういうことがないと。例えば、ある会社のGMOの作物を作った翌年には、別の会社の作物を選ぶといった選択肢は農家にある。実際にGMOで栽培をする農家が増えているという現実は、少なくとも農家にとっての経済的合理性はGMOにあるということだろう。
本書を読んで感じたのは、遺伝子組み換え作物をいたずらに避けるのではなく、もっと経済的合理性に委ねられるようにすべきだということである。例えば日本において、北海道など農地が広いところでは、農家にとっての労力が少なくなる遺伝子組み換え作物のニーズがあるはずだ。しかし現在はその自由もない。日本の農業のこれからのために、もしかするとこれはとっても不幸なことなのかもしれない。
最後に話をワインに戻そう。実はワインでも遺伝子組み換え作物は研究されている。特に有望視されているのは病気への耐性があるものや、少ない水で育つもの(コーンでは実用化されている)だ。例えばピアス氏病には治す方法がなく、これまでは水際作戦というか、媒介する虫が広がらないようにすることで、病気の蔓延を防いできたが、ピアス氏病に耐性があるブドウが作られれば、労力はだいぶ減らせる可能性がある。
また、少ない水で育つブドウは、旱魃が続くカリフォルニアでは朗報となるかもしれない。
ただ、ここでもやはり反対陣営はいる。先日もアルザスでGMOの実験をしていた農場にバイオダイナミクスでブドウを作っている農民が侵入して破壊したというニュースがあった(Why GMO viticulture isn’t such a big deal | LE PAN)。
ワインは農産物の中でも安いものと高いものの価格差が大きい。750mlのボトル1本が数100円のものから数十万円のものまである。価格差およそ1000倍である。そのため、バイオダイナミクスなどによる農家の労力の増加が比較的価格に転嫁しやすいように思われる。遺伝子組み換えによるブドウができたところで、味が従来のものより少しでも劣っていれば、採用する農家は少ないだろう。したがって、遺伝子組み換えブドウが登場しても経済的合理性から採用されない可能性はかなりある。
だからワインは安全とか、そういうことを言いたいわけではない。あくまでも経済的合理性によって農家が選択できる余地を与えるべきであろうということが言いたいことだ。もちろん、安全性についてはこれまで通りの基準を満たすとして。
本書を読んで、遺伝子組み換えについてもっと正しい知識を持つ人が増えることを期待したい。
ナパ2世の2人(トリンチェロのカルロ・トリンチェロとスワンソンのワインメーカーの息子ジョシュ・フェルプス)によるワイナリー「テイクン」。ボルドー系のプロプライエタリ・ブレンドについては以前に取り上げていますが、ほかにも興味深いワインがあります。
1つは赤ブレンドのコンプリケイテッド・レッド。グルナッシュとシラーを中心にしたブレンドです。先日のグルナッシュ・デーから、グルナッシュは個人的に次の課題の1つと思っているので、ぜひ試したいワインです。
もう1つは白ブレンドのアヴェイラブル・ホワイト。ソーヴィニョン・ブランとマスカットのブレンドです。こちらは残念ながら輸入終了とのことで、現在特価になっています。日本では今飲まないと飲めないワイン。
1つは赤ブレンドのコンプリケイテッド・レッド。グルナッシュとシラーを中心にしたブレンドです。先日のグルナッシュ・デーから、グルナッシュは個人的に次の課題の1つと思っているので、ぜひ試したいワインです。
もう1つは白ブレンドのアヴェイラブル・ホワイト。ソーヴィニョン・ブランとマスカットのブレンドです。こちらは残念ながら輸入終了とのことで、現在特価になっています。日本では今飲まないと飲めないワイン。
ロバート・モンダヴィが1966年の初収穫から、50回めの収穫祝いを迎えました(Robert Mondavi Winery celebrated its 50th blessing of the grapes ...)。
ナパが世界に名だたるワイン産地になったのには様々な理由がありますが、ロバート・モンダヴィが果たした役割は極めて大きいと思います。
今、ナパに多くの観光客が行くのも、ロバート・モンダヴィがワイナリーを観光地として様々な手を打ったからですね。
改めてその功績に感謝したいと思います。
ナパが世界に名だたるワイン産地になったのには様々な理由がありますが、ロバート・モンダヴィが果たした役割は極めて大きいと思います。
今、ナパに多くの観光客が行くのも、ロバート・モンダヴィがワイナリーを観光地として様々な手を打ったからですね。
改めてその功績に感謝したいと思います。
先日、雑誌Penの招待でサー・トーマス・リプトンの発表会と、リプトンの、世界に10人しかいないマスターブレンダーの一人である江間俊也さんによる紅茶のブレンドの体験会に参加しました。
リプトンというと、割と安価で購入できる黄色いティーバッグや、コンビニなどで売っている紅茶ドリンクのイメージしかなかったのですが、昨年からサー・トーマス・リプトンという名のシリーズとして高級茶葉も市販するようになったそうです。
そして、今回はパウダータイプでお湯に溶かして簡単に本格的な味わいが楽しめるロイヤルミルクティーのシリーズを発売したとのこと。
僕はここ数年はコーヒー派から紅茶派へ転向して、毎年20種類くらいのいろいろな紅茶を楽しんでいます。なので、この発表会もとても楽しみでした。
帝国ホテルで開かれた発表会は、エントランスから重厚かつ高級な雰囲気。
今から125年前、1890年にリプトンを作ったサー・トーマス・リプトンの写真もあります。
発表会はまず、サンドアートに合わせてサー・トーマス・リプトンの生涯を紹介しました。サー・トーマス・リプトンは、自らスリランカやインドの産地に行って、自社茶園を作り、品質の高い茶葉を安定供給できるようにしたのが大きな功績だったようです。それによって、紅茶が一部の貴族のものから、だれでも飲めるものになっていったとか。
世界で10人しかいないというマスターブレンダーの江間さん。毎年試験があるそうなので、マスターブレンダーであり続けるためにはたゆまぬ努力が必要そうです。江間さんはそのためお酒も飲まないとのこと。
発表会では、ダージリンの中でも一際高級なクオリティ・ダージリンと、アッサムティが試飲できました。クオリティ・ダージリンはさすがに香り高くおいしい。
発表会後は場所を移して、5種類の紅茶を試飲して自分でブレンドを作るという体験会です。
まずはカップから自分のカップに大さじ1はいくらいの紅茶を移して試飲する体験。ワインのテイスティングと同じで、音を立てて空気と一緒に飲み込むことで香りを引き出すそうです。
紅茶は、サー・トーマス・リプトン・シリーズのクオリティ・ダージリン、普通のダージリン、アッサム、アールグレイ、オレンジペコーの5種です。
クオリティ・ダージリンは、マスカットのような特徴的な香りが顕著です(マスカテル香というそうです)。普通のダージリンはより、紅茶のコクが感じられるもの。
ミルクティなどに使われるアッサムはボディがしっかりした味わい。アールグレイはこの中では唯一香りを付けた紅茶で、柑橘系の香りが爽やかです。オレンジペコーは優等生的。突出した要素はありませんが、バランスよく飲みやすい紅茶です。
この中から2種類を選んでブレンドするのですが、これがなかなか難しい。クオリティ・ダージリンやアールグレイのような香りが高いものは、下手をすると味わいがぶつかって喧嘩してしまいます。
結局、クオリティ・ダージリンとオレンジペコーをブレンドしたのですが、味わい的にはブレンドで良さを引き出すというよりも、無難なおとなしい感じになってしまいました。
おみやげでは新製品のパウダーティもいただきました。これがあなどれないおいしさです。茶葉が細かく砕いて入っているとのことで、ミルクのコクと紅茶のコクがマッチしています。難点は、おいしくてすぐに飲み終わってしまうこと。普通紅茶入れたら30分くらいかけてゆっくり飲むのですが、これは5分くらいで飲み終わってしまうので、美味しいのに満足感が弱いという…
紅茶の世界は、香りの高さの楽しみ方など、ワインと親和性が高いように感じています。昼間の紅茶。夜のワイン。ワイン派の人は、いろいろな紅茶をためしてみると世界が広がりますよ。
リプトンというと、割と安価で購入できる黄色いティーバッグや、コンビニなどで売っている紅茶ドリンクのイメージしかなかったのですが、昨年からサー・トーマス・リプトンという名のシリーズとして高級茶葉も市販するようになったそうです。
そして、今回はパウダータイプでお湯に溶かして簡単に本格的な味わいが楽しめるロイヤルミルクティーのシリーズを発売したとのこと。
僕はここ数年はコーヒー派から紅茶派へ転向して、毎年20種類くらいのいろいろな紅茶を楽しんでいます。なので、この発表会もとても楽しみでした。
帝国ホテルで開かれた発表会は、エントランスから重厚かつ高級な雰囲気。
今から125年前、1890年にリプトンを作ったサー・トーマス・リプトンの写真もあります。
発表会はまず、サンドアートに合わせてサー・トーマス・リプトンの生涯を紹介しました。サー・トーマス・リプトンは、自らスリランカやインドの産地に行って、自社茶園を作り、品質の高い茶葉を安定供給できるようにしたのが大きな功績だったようです。それによって、紅茶が一部の貴族のものから、だれでも飲めるものになっていったとか。
世界で10人しかいないというマスターブレンダーの江間さん。毎年試験があるそうなので、マスターブレンダーであり続けるためにはたゆまぬ努力が必要そうです。江間さんはそのためお酒も飲まないとのこと。
発表会では、ダージリンの中でも一際高級なクオリティ・ダージリンと、アッサムティが試飲できました。クオリティ・ダージリンはさすがに香り高くおいしい。
発表会後は場所を移して、5種類の紅茶を試飲して自分でブレンドを作るという体験会です。
まずはカップから自分のカップに大さじ1はいくらいの紅茶を移して試飲する体験。ワインのテイスティングと同じで、音を立てて空気と一緒に飲み込むことで香りを引き出すそうです。
紅茶は、サー・トーマス・リプトン・シリーズのクオリティ・ダージリン、普通のダージリン、アッサム、アールグレイ、オレンジペコーの5種です。
クオリティ・ダージリンは、マスカットのような特徴的な香りが顕著です(マスカテル香というそうです)。普通のダージリンはより、紅茶のコクが感じられるもの。
ミルクティなどに使われるアッサムはボディがしっかりした味わい。アールグレイはこの中では唯一香りを付けた紅茶で、柑橘系の香りが爽やかです。オレンジペコーは優等生的。突出した要素はありませんが、バランスよく飲みやすい紅茶です。
この中から2種類を選んでブレンドするのですが、これがなかなか難しい。クオリティ・ダージリンやアールグレイのような香りが高いものは、下手をすると味わいがぶつかって喧嘩してしまいます。
結局、クオリティ・ダージリンとオレンジペコーをブレンドしたのですが、味わい的にはブレンドで良さを引き出すというよりも、無難なおとなしい感じになってしまいました。
おみやげでは新製品のパウダーティもいただきました。これがあなどれないおいしさです。茶葉が細かく砕いて入っているとのことで、ミルクのコクと紅茶のコクがマッチしています。難点は、おいしくてすぐに飲み終わってしまうこと。普通紅茶入れたら30分くらいかけてゆっくり飲むのですが、これは5分くらいで飲み終わってしまうので、美味しいのに満足感が弱いという…
紅茶の世界は、香りの高さの楽しみ方など、ワインと親和性が高いように感じています。昼間の紅茶。夜のワイン。ワイン派の人は、いろいろな紅茶をためしてみると世界が広がりますよ。
9月18日はグルナッシュ・デーとのことで、シダーヴィルのグルナッシュをいただきました。
多分、単一品種のグルナッシュのワインを飲むのは初めて。これまでは大体シラーなどにブレンドしたものでした。
なので、これがグルナッシュの味わい、というのはまだわからないのですが、シダーヴィルのグルナッシュは、とても上品な味。ピノ・ノワールのような赤系の果実味がありますが、酸味はピノ・ノワールほどなく、日本食によく合う味でした。香りもすばらしい。
船橋の山城屋さんで購入できます。
多分、単一品種のグルナッシュのワインを飲むのは初めて。これまでは大体シラーなどにブレンドしたものでした。
なので、これがグルナッシュの味わい、というのはまだわからないのですが、シダーヴィルのグルナッシュは、とても上品な味。ピノ・ノワールのような赤系の果実味がありますが、酸味はピノ・ノワールほどなく、日本食によく合う味でした。香りもすばらしい。
船橋の山城屋さんで購入できます。
中村倫久(のりひさ)さんがナパで作るワイン「ノリア」にソーヴィニョン・ブランが追加されました。
参考:今年からはノリアに専念します――ナカムラ・セラーズ中村倫久社長
Wassy'sによると、5%ゲヴェルツトラミネールが入ることで、ソーヴィニョン・ブランとしてはやわらかな味わいになっているそうです。日本食を意識したノリアならではの作りなのでしょう。
参考:今年からはノリアに専念します――ナカムラ・セラーズ中村倫久社長
Wassy'sによると、5%ゲヴェルツトラミネールが入ることで、ソーヴィニョン・ブランとしてはやわらかな味わいになっているそうです。日本食を意識したノリアならではの作りなのでしょう。
シャルドネが純米吟醸なら、こちらは"大吟醸"。やらわかく口の中でほどけ溶けていくような柔らかい酸とほんのりと余韻の中に残る果実の甘さはまさにソレ。
ソーヴィニヨンブランといえばもっと酸のしっかりとした辛口なイメージのはずなんですが、このソーヴィニヨンブランでありながら、そこには無いテイストは一体どこから?
その秘密は5%。
なんと、ゲヴュルツトラミネール。
まさかこの後味の余韻は5%だけブレンドされたゲヴュルツから来るものだったとは…。
(Wassy'sメルマガより)
操業26年を間近に控えたナパのワイントレインが売却されました(Napa Valley Wine Train sold | The Press Democrat)。
新しいオーナーはワシントンにあるNoble House Hotels & Resortsなど。ナパの River Terrace Innなど18の施設を保有しているそうです。
ワイントレインの従業員などはこれまで通り勤務につきます。
ワイントレインといえば先日、黒人女性らのグループを、車内で騒いだとして、途中下車させ、大きな問題になったのが記憶にあたらしいところ。ただ、売却の話し合いはそれまでにも持たれていたとのことで、今回とは無関係だとしています。
なお、これまでのオーナーだったDeDomenico家は、元のギラルデリ・チョコレートのオーナー。
新しいオーナーはワシントンにあるNoble House Hotels & Resortsなど。ナパの River Terrace Innなど18の施設を保有しているそうです。
ワイントレインの従業員などはこれまで通り勤務につきます。
ワイントレインといえば先日、黒人女性らのグループを、車内で騒いだとして、途中下車させ、大きな問題になったのが記憶にあたらしいところ。ただ、売却の話し合いはそれまでにも持たれていたとのことで、今回とは無関係だとしています。
なお、これまでのオーナーだったDeDomenico家は、元のギラルデリ・チョコレートのオーナー。
レイクとナパで大きな被害を出し続けているヴァレーファイアーに加え、シエラ・フット・ヒルズでも、ビュート(Butte)ファイアーが、多くのワイナリーに被害を与えています(Sierra Foothills Wineries: Butte Fire- Wine Community News)。
シエラ・フット・ヒルズではMurphysという町に避難勧告が出ており、ワイナリーがクローズせざるを得なくなっています。Mountain Ranchというジンファンデルの畑は実際に火事の被害を受けてしまったそうです。
レイク・カウンティではShed Horn Cellarsで一部の建物が焼けたなどのワイナリーの被害がでています。
不幸中の幸いと言えるのが、今年の収穫の早さです。大部分の収穫を終えたワイナリーが多いことから、煙によるワインへの影響は、今のところ心配するほどではなさそうです。
ただ、ヴァレーファイアーにしても、まだ15%しか鎮火していないので、今後が気になる状況は続きそうです。
シエラ・フット・ヒルズではMurphysという町に避難勧告が出ており、ワイナリーがクローズせざるを得なくなっています。Mountain Ranchというジンファンデルの畑は実際に火事の被害を受けてしまったそうです。
レイク・カウンティではShed Horn Cellarsで一部の建物が焼けたなどのワイナリーの被害がでています。
不幸中の幸いと言えるのが、今年の収穫の早さです。大部分の収穫を終えたワイナリーが多いことから、煙によるワインへの影響は、今のところ心配するほどではなさそうです。
ただ、ヴァレーファイアーにしても、まだ15%しか鎮火していないので、今後が気になる状況は続きそうです。
9月12日(土曜日)にレイク・カウンティで発生した山火事ヴァレー・ファイアー(Valley Fire)がすさまじい勢いで拡大しています。死者も出ており、ナパへ通う人も多く住んでいるミドルタウンという町は、街全体が焼きつくされました。
カリストガには避難してきた人たちが溜まっており、Highway29もカリストガより北は通行止めになっています。
また、ナパでも北東部のポープ・ヴァレーやハウエル・マウンテン方面など一部で自主的に避難が行われています。
鎮火の見通しは立っていません。
動画は山火事の脇を車で脱出しながら取った動画。すごい迫力です。
カリストガには避難してきた人たちが溜まっており、Highway29もカリストガより北は通行止めになっています。
また、ナパでも北東部のポープ・ヴァレーやハウエル・マウンテン方面など一部で自主的に避難が行われています。
鎮火の見通しは立っていません。
動画は山火事の脇を車で脱出しながら取った動画。すごい迫力です。
ソノマ・コーストのイメージというと、朝の霧ではないかと思っています(まだ行ったことないのですが^^;)。というわけで、Instagramからラジオ・コトー(Radio Coteau)と、ジャスミン・ハーシュさんの投稿から朝の霧写真を紹介します。
ラジオ・コトーってカタカナで書くとドクターコトーみたい、って思いました(笑)。
ラジオ・コトーってカタカナで書くとドクターコトーみたい、って思いました(笑)。
アナコタはケンダル・ジャクソン・グループのワイナリー。満点ワインを輩出しているヴェリテのワインメーカーであるピエール・セランがナイツ・ヴァレーにある自社畑から作るカベルネ・ソーヴィニヨン専業のワイナリーです。
ヴェリテは畑や品種などブレンドの妙によって素晴らしいワインを作るのに対して、こちらは単一畑、しかもカベルネ・ソーヴィニヨン100%と方法論は対照的ですが、Wine Advocate誌では最高99点を取っており、実力は折り紙つきです。
また、ナイツ・ヴァレーといえば、これも満点ワインを輩出しているピーター・マイケルの本拠地のあるところ。山沿いの標高の高いところの畑が、素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出します。
ヴェリテもピーター・マイケルも4万~5万円くらいはしますから(それでもナパのワイナリーに比べてまだ割安感がありますが)、なかなか手を出せませんが、アナコタは1万円台前半ですから、高級カベルネ・ソーヴィニヨンの中ではまだ何とかなる価格帯です。
畑はヘレナ・ダコタとヘレナ・モンタナの2つ。ヘレナ・ダコタの方が少し標高が低い畑です。現行の最新ヴィンテージは2010。Wine Advocate誌の評価ではヘレナ・ダコタが96+、ヘレナ・モンタナが95+。
ただし、注意がいるのはどちらもとても長熟型のワインであるということ。ロバート・パーカーはヘレナ・ダコタ2010の飲み頃を2013年~2063年!となんと50年の幅で取っており、ヘレナ・モンタナに至っては2023年までは存在を忘れておきなさい、としています。
なので、買ってすぐ飲みたい人には不向きなようですが、熟成させたらきっと凄いワインになるでしょう。
ヴェリテは畑や品種などブレンドの妙によって素晴らしいワインを作るのに対して、こちらは単一畑、しかもカベルネ・ソーヴィニヨン100%と方法論は対照的ですが、Wine Advocate誌では最高99点を取っており、実力は折り紙つきです。
また、ナイツ・ヴァレーといえば、これも満点ワインを輩出しているピーター・マイケルの本拠地のあるところ。山沿いの標高の高いところの畑が、素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出します。
ヴェリテもピーター・マイケルも4万~5万円くらいはしますから(それでもナパのワイナリーに比べてまだ割安感がありますが)、なかなか手を出せませんが、アナコタは1万円台前半ですから、高級カベルネ・ソーヴィニヨンの中ではまだ何とかなる価格帯です。
畑はヘレナ・ダコタとヘレナ・モンタナの2つ。ヘレナ・ダコタの方が少し標高が低い畑です。現行の最新ヴィンテージは2010。Wine Advocate誌の評価ではヘレナ・ダコタが96+、ヘレナ・モンタナが95+。
ただし、注意がいるのはどちらもとても長熟型のワインであるということ。ロバート・パーカーはヘレナ・ダコタ2010の飲み頃を2013年~2063年!となんと50年の幅で取っており、ヘレナ・モンタナに至っては2023年までは存在を忘れておきなさい、としています。
なので、買ってすぐ飲みたい人には不向きなようですが、熟成させたらきっと凄いワインになるでしょう。
W.ブレイク・グレイ氏のブログに匿名のワイナリー・インターンが書いた記事が載っています(The Gray Report: What's it like to be a harvest intern? All cleaning, with lots of water)。
このインターンは、醸造学科の学生で、ナパで就職しようと考えています。今年の収穫時期にとあるナパのワイナリーでインターンをしており、その体験を寄稿した記事です。
ほかのワイナリーに来ているインターンと交流したり、いろいろ楽しそうではありますが、ワイナリーにおける仕事は掃除につぐ掃除。ひたすら掃除だと書いています。
そういえばフリーマンのアキコさんがワイン作りを手伝うようになったきっかけも掃除だと言っていました。ワインメーカーのエド・カーツマンさんが、あまりにもいつも掃除ばかりしているので、掃除だったら手伝えると思ったのが、今ではワインメーカーになってしまったのです。
ワイン作りの最大の敵は雑菌ですから、それだけ掃除が大事なのですね。いいワインになればなるほど、フィルターや清澄も行わないですから、雑菌に侵される危険は大きいのだろうと思います。
それにしても水不足が続く中で、それだけ多くの水を使って掃除をするのは、ちょっとつらいところではありますね。
このインターンは、醸造学科の学生で、ナパで就職しようと考えています。今年の収穫時期にとあるナパのワイナリーでインターンをしており、その体験を寄稿した記事です。
ほかのワイナリーに来ているインターンと交流したり、いろいろ楽しそうではありますが、ワイナリーにおける仕事は掃除につぐ掃除。ひたすら掃除だと書いています。
そういえばフリーマンのアキコさんがワイン作りを手伝うようになったきっかけも掃除だと言っていました。ワインメーカーのエド・カーツマンさんが、あまりにもいつも掃除ばかりしているので、掃除だったら手伝えると思ったのが、今ではワインメーカーになってしまったのです。
ワイン作りの最大の敵は雑菌ですから、それだけ掃除が大事なのですね。いいワインになればなるほど、フィルターや清澄も行わないですから、雑菌に侵される危険は大きいのだろうと思います。
それにしても水不足が続く中で、それだけ多くの水を使って掃除をするのは、ちょっとつらいところではありますね。
ロンドンを拠点とする高級ワイン取引市場Liv-ex(London International Vintners Exchange)によると、オーパス・ワン2012の国際市場への出荷が始まったそうです(Opus One 2012 released)。
市場価格は12本で1800ポンドと、2011年とほぼ同等。日本円に換算すると1本当たり2万7885円という計算になります。
この価格はLiv-exによると過去10ヴィンテージで最低レベルです。
ただし、日本市場で見ると、オーパス・ワン2011の最低価格が3万4000円程度。2010年よりも値上がりしています。また、過去10年で見ても2011年が一番高いレベル。日本市場におけるオーパス・ワンの価格は国際市場とは別のメカニズムによって決まっていると想像されます。
また、評論家の評価でみるとジェームス・サックリングは2012年に97点を与えています。これは2010年の96点を超えて過去最高の点数。ヴィナスのアントニオ・ガローニも96点を付けているそうです。
市場価格は12本で1800ポンドと、2011年とほぼ同等。日本円に換算すると1本当たり2万7885円という計算になります。
この価格はLiv-exによると過去10ヴィンテージで最低レベルです。
ただし、日本市場で見ると、オーパス・ワン2011の最低価格が3万4000円程度。2010年よりも値上がりしています。また、過去10年で見ても2011年が一番高いレベル。日本市場におけるオーパス・ワンの価格は国際市場とは別のメカニズムによって決まっていると想像されます。
また、評論家の評価でみるとジェームス・サックリングは2012年に97点を与えています。これは2010年の96点を超えて過去最高の点数。ヴィナスのアントニオ・ガローニも96点を付けているそうです。
サンタ・リタ・ヒルズの人気ワイナリーで、ブリュワー・クリフトンやシャトー・イガイタカハのグレッグ・ブリュワーがワインメーカーを勤めているのがメルヴィル(Melville)です。
そこの2012年シラー・ヴァーナス(Verna's)が柳屋で税抜き3000円台の特価になっています。
理由はヴァーナス自体の終了によるもの。ヴァーナスはメルヴィルのワインの中でもコスト・パフォーマンスの高さで知られていますが、畑はサンタ・リタ・ヒルズではなく、その北のロス・アラモスにあります。それを売却してしまったため、ヴァーナスは今後(最終ヴィンテージは2013年の模様)作られなくなってしまったのです。
なお、このワイン、Wine Advocate誌のジェブ・ダナックは94点という高い点数をつけています。ヴァーナス・シラーとしては2008年の95点に次ぐ高い点数。価格からしたら信じられないワインであり、買うのに悩む必要はない、と書いています。
そこの2012年シラー・ヴァーナス(Verna's)が柳屋で税抜き3000円台の特価になっています。
理由はヴァーナス自体の終了によるもの。ヴァーナスはメルヴィルのワインの中でもコスト・パフォーマンスの高さで知られていますが、畑はサンタ・リタ・ヒルズではなく、その北のロス・アラモスにあります。それを売却してしまったため、ヴァーナスは今後(最終ヴィンテージは2013年の模様)作られなくなってしまったのです。
なお、このワイン、Wine Advocate誌のジェブ・ダナックは94点という高い点数をつけています。ヴァーナス・シラーとしては2008年の95点に次ぐ高い点数。価格からしたら信じられないワインであり、買うのに悩む必要はない、と書いています。
ソノマのシャトー・セント・ジーンにおいて、ソノマ・ハーベスト・ワイン・オークションが開催されました(Sonoma Harvest Wine Auction Breaks All Records, Raising $4.5 Million)。落札総額は450万ドル。昨年の400万ドルを超えました。
このオークションはSonoma Wine Country Weekendのメインイベントとして開催されているもの。Auction Napa Valleyと同様、ワイナリでのディナーなどが含まれた出品が多かったようです。
オークション・ロットの中には、子どもたちの読み書き能力を向上させるために寄付をつのる「ファンド・ザ・フューチャー」といったものもありました。これだけは通常のオークションとは異なり、一番の人が落札するのではなく、それぞれの寄付の総額として落札する形になります。このロットだけで190万ドルを集めました。
このオークションはSonoma Wine Country Weekendのメインイベントとして開催されているもの。Auction Napa Valleyと同様、ワイナリでのディナーなどが含まれた出品が多かったようです。
オークション・ロットの中には、子どもたちの読み書き能力を向上させるために寄付をつのる「ファンド・ザ・フューチャー」といったものもありました。これだけは通常のオークションとは異なり、一番の人が落札するのではなく、それぞれの寄付の総額として落札する形になります。このロットだけで190万ドルを集めました。
英国のインスティテュート・オブ・マスター・オブ・ワインは、ワイン業界最高の資格であるマスター・オブ・ワインに新たに19人が加わったと発表しました。うち一人は大橋健一さん。国内在住の日本人としては初のマスター・オブ・ワインです。
大橋健一さんは山仁酒店社長で、読売オンラインにも連載を持っています(旬のワイン)。ワインだけでなく、日本酒でも様々な資格を保有しています。マスター・オブ・ワインの論文は『東京の高級寿司店におけるワインリスト。その現状と変化の可能性』というものです。読売オンラインにもワインリストに関する記事があったので、その辺りの内容が入っているのでしょう。これからのますますの活躍に期待したいと思います。
なお、日本人としては以前、英国在住の田中麻衣さんがマスター・オブ・ワインになっています。また、マスター・オブ・ワインの認定時に日本在住だった人としては、ネッド・グッドウィン氏がいます(現在はオーストラリア在住)。
参考:日本が唯一のマスター・オブ・ワインを失ったわけ
大橋健一さんは山仁酒店社長で、読売オンラインにも連載を持っています(旬のワイン)。ワインだけでなく、日本酒でも様々な資格を保有しています。マスター・オブ・ワインの論文は『東京の高級寿司店におけるワインリスト。その現状と変化の可能性』というものです。読売オンラインにもワインリストに関する記事があったので、その辺りの内容が入っているのでしょう。これからのますますの活躍に期待したいと思います。
なお、日本人としては以前、英国在住の田中麻衣さんがマスター・オブ・ワインになっています。また、マスター・オブ・ワインの認定時に日本在住だった人としては、ネッド・グッドウィン氏がいます(現在はオーストラリア在住)。
参考:日本が唯一のマスター・オブ・ワインを失ったわけ
先週のことですが、ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ主催の試飲会に参加しました。といっても時間がなくて正味30分もいたかどうかというところなのですが、その分、ターゲットを絞って試飲しました。
試飲会中央にあったテーブル。ナパのマップが描かれそこで作られているワインが並べられています。面白い試み
今回の試飲会は、10月11月に開催するナパのワインの「バイ・ザ・グラス」キャンペーン向けのワインをレストランに選んでもらうのが主な目的。なのでグラス売りに向かない高額ワインはそもそもほとんど出ていません。その中でも特に5000円以下のワインを中心に試飲しました。なお、この「バイ・ザ・グラス」は毎年春にやっているのとは別物です。春は「カリフォルニアワイン・インスティテュート」が主催。秋は「ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ」が主催です。
希望小売価格5000円以下で「これは美味しい」と思ったワインを以下に挙げます。なお、試飲会に出ていた5000円以下のワインでも、試飲できていないのも多数あるので、漏れはご容赦あれ。
・ビューラー・ジンファンデル
・クヴェソン・シャルドネ
・フープラ・シャルドネ
・フープラ・カベルネ・ソーヴィニヨン(正式価格は未定ですが)
・テイクン(これは5000円ちょっと超えてますけど挙げておきます)
・エッジ・カベルネ・ソーヴィニヨン
・フューズ・カベルネ・ソーヴィニヨン(これも本当はちょっと5000円超えます)
・スポッツウッド・ソーヴィニョン・ブラン
・パイン・リッジ・ディジョン・クローン・シャルドネ
・ルナ・サンジョベーゼ(あまりサンジョベーゼっぽくはないですが)
・テキストブック・シャルドネ
・テキストブック・メルロー
・テキストブック・カベルネ・ソーヴィニヨン
・ジラード・ジンファンデル
白は少し面白みにかけるかなあというのが正直な感想ですが、赤の5000円以下でも結構面白いものがあったのが今回の収穫でした。皆様も見つけたらお試しあれ。
試飲会中央にあったテーブル。ナパのマップが描かれそこで作られているワインが並べられています。面白い試み
今回の試飲会は、10月11月に開催するナパのワインの「バイ・ザ・グラス」キャンペーン向けのワインをレストランに選んでもらうのが主な目的。なのでグラス売りに向かない高額ワインはそもそもほとんど出ていません。その中でも特に5000円以下のワインを中心に試飲しました。なお、この「バイ・ザ・グラス」は毎年春にやっているのとは別物です。春は「カリフォルニアワイン・インスティテュート」が主催。秋は「ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ」が主催です。
希望小売価格5000円以下で「これは美味しい」と思ったワインを以下に挙げます。なお、試飲会に出ていた5000円以下のワインでも、試飲できていないのも多数あるので、漏れはご容赦あれ。
・ビューラー・ジンファンデル
・クヴェソン・シャルドネ
・フープラ・シャルドネ
・フープラ・カベルネ・ソーヴィニヨン(正式価格は未定ですが)
・テイクン(これは5000円ちょっと超えてますけど挙げておきます)
・エッジ・カベルネ・ソーヴィニヨン
・フューズ・カベルネ・ソーヴィニヨン(これも本当はちょっと5000円超えます)
・スポッツウッド・ソーヴィニョン・ブラン
・パイン・リッジ・ディジョン・クローン・シャルドネ
・ルナ・サンジョベーゼ(あまりサンジョベーゼっぽくはないですが)
・テキストブック・シャルドネ
・テキストブック・メルロー
・テキストブック・カベルネ・ソーヴィニヨン
・ジラード・ジンファンデル
白は少し面白みにかけるかなあというのが正直な感想ですが、赤の5000円以下でも結構面白いものがあったのが今回の収穫でした。皆様も見つけたらお試しあれ。
フランスのグルナッシュ・アソシエーションによる国際グルナッシュ・デーが9月18日(金)に開催されます。同アソシエーションが作成した地図にはイベントに参加するレストランなどが示されており、日本からも3つの店が名乗りを挙げています。
カリフォルニアでももちろんグルナッシュは作られていますが、グルナッシュを主品種とするワインは極めて限られているのが実情です。グルナッシュでロバート・パーカーから複数回満点をもらっているシネ・クア・ノンのような存在もありますが、これは例外的です。
比較的入手しやすいものを挙げておきます。
また、シダーヴィルを輸入しているミッツィー村田さんはスペシャルセットを販売しています。
せっかくの機会なのでみんなで楽しみましょう。
カリフォルニアでももちろんグルナッシュは作られていますが、グルナッシュを主品種とするワインは極めて限られているのが実情です。グルナッシュでロバート・パーカーから複数回満点をもらっているシネ・クア・ノンのような存在もありますが、これは例外的です。
比較的入手しやすいものを挙げておきます。
また、シダーヴィルを輸入しているミッツィー村田さんはスペシャルセットを販売しています。
せっかくの機会なのでみんなで楽しみましょう。
7月にB.R.コーンを買ったばかりのヴィンテージ・ワイン・エステーツが今度はナパのスワンソンを買収しました。(Sonoma Firm Vintage Wine Estates Buys Napa)。
スワンソンはナパにおけるメルローのパイオニアとして知られているワイナリーです。売却にはブランド、ワイナリー、テイスティングルーム、在庫、一部の畑が含まれていますが、100エーカーにおよびオークヴィルの畑は対象になっていません。今後も創設者のクラーク・スワンソンが畑の面倒を見るそうです。
なお、売却の理由についてはワイナリーの「適切な保護者が必要だ」ったからだそう。クラーク・スワンソンの家族は冷凍食品のビジネスを営んでいるとのことで、後継者問題は、後を引きそうです。
スワンソンはナパにおけるメルローのパイオニアとして知られているワイナリーです。売却にはブランド、ワイナリー、テイスティングルーム、在庫、一部の畑が含まれていますが、100エーカーにおよびオークヴィルの畑は対象になっていません。今後も創設者のクラーク・スワンソンが畑の面倒を見るそうです。
なお、売却の理由についてはワイナリーの「適切な保護者が必要だ」ったからだそう。クラーク・スワンソンの家族は冷凍食品のビジネスを営んでいるとのことで、後継者問題は、後を引きそうです。
柳屋のサマーセールでドメーヌ・カーネロスのヴィンテージ・ブリュットが税込みでも2570円と安くなっています。
いまどきサマーセール? と思うかもしれませんが、こうなったのには理由があります。
柳屋のメールによると、以下のような展開があったとか。
つまりインポーターからの9月出荷分まではこの価格ですが、その後は3割も値上がりしてしまうのが確実です。ワイナリー価格は33ドルですから3割上がってもまだ格安な感じはありますが、今の激安価格ではなくなります。
いまどきサマーセール? と思うかもしれませんが、こうなったのには理由があります。
柳屋のメールによると、以下のような展開があったとか。
≪7月11日≫
▼弊社より、毎年恒例、D.C.のサマー・セール開催をお知らせ。
↓
≪7月15日≫
▼僅か四日後、正規輸入元より9/1からの一挙三割もの値上げが発表。
↓
≪7月16日≫
▼その翌日、各方面からの確保発注でインポーター在庫が瞬時完売。
↓ 慌てたインポーターは、緊急で「空輸」にてワイナリに発注。
↓
≪7月17日≫
▼当店在庫も全量完売。一週間でセール終了(涙)
↓
≪8月某日≫
▼緊急「空輸」追加ぶん日本到着。
↓
≪その翌日≫
▼空輸分即日完売。(空輸分は、「つなぎ輸入」のため少量だった)
↓
≪先月末≫
▼「船便」輸入分日本到着。在庫こそ潤沢となったものの、正規イン
↓ ポーターでは、値上げ発表直後に在庫切れを起こしてしまった事
↓ に対するお詫びとして、一ヶ月間、旧価格での出荷継続を発表。
↓
≪で、本日≫
▼当店でもセール再開に至った・・・というわけ。
つまりインポーターからの9月出荷分まではこの価格ですが、その後は3割も値上がりしてしまうのが確実です。ワイナリー価格は33ドルですから3割上がってもまだ格安な感じはありますが、今の激安価格ではなくなります。
最近はコンテンツにかなり力を入れているNTTドコモ。ドコモ携帯のユーザーでなくても利用できるので、僕も「dマガジン」を購読しています。
そのドコモが、食べることが好きなユーザー向けに作ったサービスが「dグルメ」。その説明会に参加してきました。
dグルメは食べログ+クックパッド+ABCクッキングスタジオからなるサービス。外食を代表するサービスの食べログと、内食を代表するサービスのクックパッド、それに28万人が学ぶというABCクッキングスタジオと、ナンバーワンのサービスを集めた形です。さらに、独自の「ニュース」のコーナーでは話題のレストランだったり、クックパッドの節約レシピだったりといったさまざまな情報が毎日更新されています。
月額料金は400円。はたしてそれだけの価値はあるのでしょうか。
まず、料理を作るところで見ると、dグルメではクックパッドのプレミアム会員(月額280円相当)向け機能である人気順の検索が使えます。クックパッドの最大の難点は、レシピが玉石混交なこと。レシピと自分の味覚が合わないことも少なからずあります。人気順検索によって、レシピの信頼性を上げられます。
また、ABCクッキングスタジオはdグルメ用にオンラインでレシピや料理法の動画を見られるようにしています。特に料理の基礎から学びたい人にとっては、クックパッドよりも役に立つでしょう。
料理を食べる方に関しては、食べログによるプレミアム会員向け(月額300円相当)の2種類のクーポンが利用できます。1つは食事代が20%以上安くなる「プレミアムクーポン」と、ランチが500円で食べられる「ワンコインランチクーポン」です。
ワンコインランチクーポンでは例えばこんな海鮮丼も500円で食べられるのです(銀座の屯という店のもの)。
ワンコインランチについては実際に試してみました。
こちらの店の「鶏塩まぜそば」780円が500円になります。
お店には食券の自販機がありますが、それは使わず、直接お店の人に「食べログのワンコインランチクーポン使えますか」と聞く必要があります。まだ、発展途上のサービスであり、使う人もほとんどいないようで、クーポン発券した後、それを使用済みにしなければいけないのに何も言われない(自分でやりました)など、慣れていない様子が伺えました。ラーメン自体はとても美味しく、500円で食べられたのは有りがたかったです。
ただ、現在地から近くの店が検索できないなど、サービスの作りとしてはまだまだこなれていない感じがしました。おそらく、今後どんどん改善していくのだと思いますが(説明会の場でもテーブルごとにドコモの担当者がついて、質問やサービスへの希望などを聞いていました)。
ワンコインランチは月2回(1つの店は最大1回)までと制限がありますが、これだけでも月額料金の元は取れるので魅力的ではあります。残念ながら、私の職場は繁華街から遠いのであまり恩恵に預かれそうにないのですが。
dグルメ、サイトを使っていると、まだほかにも改善すべきところはあるように思いましたが、一緒に成長していくつもりでサービスを使うのもいいかなあという気がしました。
そのドコモが、食べることが好きなユーザー向けに作ったサービスが「dグルメ」。その説明会に参加してきました。
dグルメは食べログ+クックパッド+ABCクッキングスタジオからなるサービス。外食を代表するサービスの食べログと、内食を代表するサービスのクックパッド、それに28万人が学ぶというABCクッキングスタジオと、ナンバーワンのサービスを集めた形です。さらに、独自の「ニュース」のコーナーでは話題のレストランだったり、クックパッドの節約レシピだったりといったさまざまな情報が毎日更新されています。
月額料金は400円。はたしてそれだけの価値はあるのでしょうか。
まず、料理を作るところで見ると、dグルメではクックパッドのプレミアム会員(月額280円相当)向け機能である人気順の検索が使えます。クックパッドの最大の難点は、レシピが玉石混交なこと。レシピと自分の味覚が合わないことも少なからずあります。人気順検索によって、レシピの信頼性を上げられます。
また、ABCクッキングスタジオはdグルメ用にオンラインでレシピや料理法の動画を見られるようにしています。特に料理の基礎から学びたい人にとっては、クックパッドよりも役に立つでしょう。
料理を食べる方に関しては、食べログによるプレミアム会員向け(月額300円相当)の2種類のクーポンが利用できます。1つは食事代が20%以上安くなる「プレミアムクーポン」と、ランチが500円で食べられる「ワンコインランチクーポン」です。
ワンコインランチクーポンでは例えばこんな海鮮丼も500円で食べられるのです(銀座の屯という店のもの)。
ワンコインランチについては実際に試してみました。
こちらの店の「鶏塩まぜそば」780円が500円になります。
お店には食券の自販機がありますが、それは使わず、直接お店の人に「食べログのワンコインランチクーポン使えますか」と聞く必要があります。まだ、発展途上のサービスであり、使う人もほとんどいないようで、クーポン発券した後、それを使用済みにしなければいけないのに何も言われない(自分でやりました)など、慣れていない様子が伺えました。ラーメン自体はとても美味しく、500円で食べられたのは有りがたかったです。
ただ、現在地から近くの店が検索できないなど、サービスの作りとしてはまだまだこなれていない感じがしました。おそらく、今後どんどん改善していくのだと思いますが(説明会の場でもテーブルごとにドコモの担当者がついて、質問やサービスへの希望などを聞いていました)。
ワンコインランチは月2回(1つの店は最大1回)までと制限がありますが、これだけでも月額料金の元は取れるので魅力的ではあります。残念ながら、私の職場は繁華街から遠いのであまり恩恵に預かれそうにないのですが。
dグルメ、サイトを使っていると、まだほかにも改善すべきところはあるように思いましたが、一緒に成長していくつもりでサービスを使うのもいいかなあという気がしました。
ナパ・ヴァレー・ワイントレインで、アフリカン・アメリカンの女性グループが騒ぎ過ぎだとして途中下車させられた事件の続報です。
事件の後、ワイントレインのCEOが謝罪し、次に来たきたときには独占乗車を提供すると約束しました。
これで一件落着かと思いきや、女性たちが恥をかかされたとして、女性側の弁護士が50万ドルの倍賞を求める考えであることが明らかになりました(Napa Valley Wine Train Facing $5M Lawsuit From Black Women)。
正直、ここまでくると強欲に感じられます。女性側は人種差別をされたということを訴求ポイントにするのでしょうが、本質的には人種差別の問題ではないような気がします。
これについてはW.ブレイク・グレイ氏がブログに書いたものが参考になります(The Gray Report: Loud people in wineries or Wine Trains: A socially dangerous dilemma)。
要は落ち着いて楽しみたい人たちと、パーティ気分で来る人たちとの違いということです。女性のグループがワイントレインで大騒ぎをしたとき、周りの人が「ここはバーじゃないんだから」と諌めたのに対して、「いや、ここはバーよ」といって騒ぎ続けたのが、そう考えた根拠と考えられます。
いったいどうなるのでしょうか。
事件の後、ワイントレインのCEOが謝罪し、次に来たきたときには独占乗車を提供すると約束しました。
これで一件落着かと思いきや、女性たちが恥をかかされたとして、女性側の弁護士が50万ドルの倍賞を求める考えであることが明らかになりました(Napa Valley Wine Train Facing $5M Lawsuit From Black Women)。
正直、ここまでくると強欲に感じられます。女性側は人種差別をされたということを訴求ポイントにするのでしょうが、本質的には人種差別の問題ではないような気がします。
これについてはW.ブレイク・グレイ氏がブログに書いたものが参考になります(The Gray Report: Loud people in wineries or Wine Trains: A socially dangerous dilemma)。
要は落ち着いて楽しみたい人たちと、パーティ気分で来る人たちとの違いということです。女性のグループがワイントレインで大騒ぎをしたとき、周りの人が「ここはバーじゃないんだから」と諌めたのに対して、「いや、ここはバーよ」といって騒ぎ続けたのが、そう考えた根拠と考えられます。
いったいどうなるのでしょうか。