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Date: 2018/0629 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラの決算セールでキスラーとオー・ボン・クリマのセットが土曜日まで格安になっています。

キスラーはピノ・ノワール ソノマ・コースト2013。通常価格 11,945円 (税込 12,900 円)
オー・ボン・クリマはシャルドネ・ロス・アラモス・キュヴェ・V 2014通常価格 2,760円 (税込 2,980 円)
これがセットで価格12,630円 (税込 13,640 円)と2000円強安くなっています。

以前は日本のキスラーの価格は高いというイメージがありましたが、少なくともAVAもので見ると米国の価格とほとんど変わらないかむしろ安いくらいになっていますね。これに割引が入りますのでかなり格安なのは間違いないです。

Date: 2018/0627 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ロバート・パーカーが「尋常でない天才」と呼んだのがカリン・セラーズ(Kalin Cellars)のオーナーであるテリー・ライトン。何しろ10年以上熟成したワインしか出荷しないという異常ぶり。そのカリン・セラーズが最近リリースしたワインが1995年のシャルドネです。キュベCHと名付けたこのワイン、名前は畑の名称であるチャールズ・ハインツ(Charles Heintz)からとったものです。チャールズ・ハインツといえばソノマでも有名な畑の一つであり、特に最近では幻のワインとなっている「ウルトラマリン」のブドウ提供元としても知られています。

ワイン・アドヴォケイト最新号での評価は96点と、カリン・セラーズのワインとしては過去最高。このあとどうなるかわからないけど、今すぐに飲まなきゃいけないことはないとしています。

これが6000円台というのは、とんでもないバーゲンでもあります。キュベCHはまだ試飲したことありませんが、以前のキュベLD1994も非常にうまみのあるワインでしたから、これもきれいに熟成しているのではないかと思います。


Date: 2018/0618 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨日は2017年の火災で失われてしまった畑のシラーを紹介しましたが、今日は逆に火災をきっかけに生まれたワインです。

セキュリティ・ツールで知られるトレンドマイクロのエバ・チェンCEOがナパで邸宅「メドウブルック・ファーム」を購入。そこに付属するブドウ畑のブドウは有名ワイナリーに売却していました。しかし、昨年火事の後、ブドウの引き取り手が見つかるかどうかわからず、著名なワインメーカー/コンサルタントであるスティーブ・マサイアソンに依頼して作ってもらったのがこのロゼ。ワイナリー名が「カンパイ・ワインズ」、ワイン名が「ヒノトリ」というのは日本生活が長いエバ・チェンの意向でしょうか(エバ・チェンは台湾の人ですが、トレンドマイクロの本社は1990年代に東京に移っています)。

これがうまくいけば、サイバーセキュリティだけでなく、リアルのセキュリティも上々ということになりますね。なお、このワインの売上の8割はチャリティに回されるそうです。

Date: 2018/0617 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあとりえさんのサイトを見ていたら、いろいろと面白いワインが入荷していたのでご紹介します。

まずはドネラン(Donelan)のシラー「オブシディアン・ヴィンヤード(Obsidian)」2013。先日、ソノマのセミナーが開かれたとき、僕がぶっ飛んだワイン(そのときのヴィンテージは2014)です(参考「ソノマの多様性をAVAから解き明かすセミナー」)。ワイン・アドヴォケイトの点数では、私の試飲した2014年が95点なのに対し、2013はなんと99点。この畑の最高点です。そのとき聞いた範囲ではオブシディアンは日本には入荷しないのではということでしたが、入ってきていました。

そして、セミナーの記事でも書きましたが、この畑は昨年10月の火事で焼けてしまいました。先日の話では「植え替えることになるだろう」とのことでしたが、まだどうなるかははっきりしていないようです。仮に植え替えたとしても、今のクオリティに達するまでは最低10年近くはかかるでしょう。それからワインを作って…と考えると、もう出会えないワインになってしまう可能性も少なからずありそうです。

私の試飲した2014年も類稀なほど筋肉質のワインで、果実味の芳醇なイメージの強いカリフォルニアのシラーの中では他と一線を画しています。ロバート・パーカーの2013年のレビューではさらに「マジカル」とか「フィニッシュに50秒」といった賛辞が並んでいます。


次に紹介するのは、なんとあのレイミー(Ramey)が造るロキオリ(Rochioli)のシャルドネです。ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーを有名にしたのが1990年代ロキオリとウィリアムズ・セリエムのコンビでしたが、ロキオリがブドウを売る相手は極めて限られており、あとはゲイリー・ファレルと、アリシアン(ゲイリー・ファレルがゲイリー・ファレルの後、作ったワイナリー、現在は引退)くらいです。シャルドネの名手であるレイミーが、ロキオリからどんなワインを造ったのでしょう。既にワイン・エンスージアストでは97点が付いているそうです。


最後はヴァイン・クリフのカベルネ・ソーヴィニヨン2011。ナパ・ヴァレーものですが、この年はAVAもののオークヴィルが作られなかったので、オークヴィルのブドウもここに含まれているとのこと。スポットでなんと半額で入荷しています。5000円台前半ということは、例のナパ・ハイランズと比べても1000円も変わらず、とても魅力的な値段になっています。

Date: 2018/0613 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラに、ワイン・アドヴォケイトで100点をつけた2002年のインシグニア(Insignia)が入荷しています。税込み6万4800円と、さすがの高価格ですが、ハーランなどと比べたらまだ安いし、品質的には最高なのは間違いないと思います。

20年くらい前には「玄人のオーパス・ワン」なんて異名もありましたが、実力の割に知名度が低いのは今も続いているのかもしれませんね。カリフォルニアワインファンなら知っているけどそうでない人は知らないというか…。

で、100点にこだわらないならおすすめは98年。エルニーニョで雨が多く、リリースされた2000年代初頭には評判の悪かったヴィンテージですが、近年では、評判のよかった97年よりも熟成すると美味しいと評する人もかなり増えています。当初の価格が安かったので、今でも比較的安く買えるのがメリット。これなら2万円台前半。

ちなみにワイン・アドヴォケイトにおけるインシグニア98の評価は92点でした(2013年に再評価した点数)。エレガント系のワインが好きな方には高得点のヴィンテージよりも好まれるかもしれません。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ジョセフ・フェルプス インシグニア [1998]750ml
価格:24192円(税込、送料別) (2018/6/13時点)


ちなみに、現行の2014年は97点とかなり高い評価なのですが、実はこれも2万円台。先日の「リッジ」と並んでかなりお買い得なワインの一つです。

Date: 2018/0607 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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リヴァース・マリー(Rivers Marie)のシャルドネ2種が国内に入荷しています。一つは「ティエリオット」でリトライ(Littorai)で有名な畑。リヴァース・マリーのティエリオット2013は、ワイン・アドヴォケイトで98点を付けています。

もうひとつはなんとサンタ・クルーズ・マウンテンズのリース(Rhys)が唯一アンダーソン・ヴァレーに持つ自社畑「ベアワロー」。まさかベアワローのワインがリース以外から出てくるとはびっくりです。

それにしても、これだけすごい畑からブドウの供給を受けられるというのは、さすがトーマス・リヴァース・ブラウンです。きっと提供する側も、彼ならそのブドウからどういうポテンシャルを引き出してくれるのか知りたいのでしょうね。しかも、リトライの単一畑なら1万円超え、リースの単一畑なら2万円超えるのが、リヴァース・マリーはどちらも1万円切り。

これまでも何回か紹介していますが、ここのワインに関しては「なんでこんな値段で出していいの?」と思うことがしばしばあります。全力でお薦めします。

参考:
トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(前編)
パーカー97点で1万円台、天才トーマス・リヴァース・ブラウンのカベルネ
現地価格より安いリヴァース・マリー単一畑とドミナスのセカンド