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Date: 2021/0831 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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このブログでも、ここ数年で何度も取り上げているのがシャイド・ファミリー。モントレーの優良生産者です。米国でもここ2、3年でメディアに取り上げられるのが急増していると思います。実際に生産量も大きく増え、人気のブランドを輩出しています。

ここは元々栽培家として始めたところで、他のワイナリーにブドウを販売するのが中心でした。それをこの10年くらいで自社生産に大きく力を入れるようになったのです。モントレーで最大の畑の持ち主で、しかもすべてサスティナブルの認証付き、今後は有機栽培にもしていくことを表明しています。

モントレーのサリナス・ヴァレーは海に近い冷涼なところだとサンタ・ルシア・ハイランズやシャローンなどがあり、海から離れた温暖なところだとアロヨセコなどがあり、様々な品種に向いた土地が見つかります。品種の特性を生かしたワインを安く作る、それがこのワイナリーの特徴となっています。

その代表的なブランドの一つがランチ32(Ranch32)。2000円前後のカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネでは、コスパ最高峰に間違いなく入るワインです。

ほかにも先日紹介したオッド・ロットや、低アルコール低カロリーを売りにするサニー・ウィズ・ア・チャンス・オブ・フラワーズなど面白いものもいろいろありますが、まずはだまされたと思ってでもランチ32を飲んでみてください。

柳屋には新ヴィンテージが入っています。ラベルデザインが新しくなりました。


Date: 2021/0827 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Napa Vineyard
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが日本経済新聞社と、ワインと料理のオンラインセミナーを開催します。登録で無料視聴可能ですが、ダックホーンのメルローとメリーヴェールのソーヴィニヨン・ブランの付いた有料セットもあります。

カリフォルニアスタイルを味わう(初歩から学ぶナパワイン講座2021) | 日経イベント&セミナー

日時:2021/9/27(月) 19:30~21:30
受講料:無料(視聴のみ)、1万5000円(ワインを含む、送料・消費税込み)

有料参加者には以下の特典もあります。
・講師のプレゼンテーション資料(抜粋)をお渡しします。
・ZOOMウェビナーのQ&A機能を使って、講師に直接質問ができます。
・アーカイブ映像(限定公開)をご覧いただけます。
・ワインとともに、カリフォルニアプルーンのサンプルと、カリフォルニアプルーンを使ったレシピ集をお届けします。

ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズといえば、ワインと料理のペアリングの名手である小枝絵麻さんがいらっしゃいますから、料理の方も充実したものになるのではないかと思います。
Date: 2021/0826 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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オー・ボン・クリマ(Au Bon Climat)には2つのインポーターに向けて日本専用に作っているワインが2つあります。中川ワイン用に作っているのが「ミッション・ラベル」、JALUX用に作っているのが「ツバキ・ラベル」です。ツバキ・ラベルと聞くと、椿の絵柄なのかと思ってしまいがちですが、そうではなく現代美術家の椿昇(つばき・のぼる)氏が初めてワインのラベルデザインとして手掛けたものです。「酵母の精霊」をイメージしたものだとのことです。2012年のヴィンテージから造られています。

オー・ボン・クリマのワインはコストパフォーマンスの高さで知られていますが、このツバキ・ラベルも実売3000円前後と、かなり格安になっています。今回はシャルドネとピノ・ノワールの2019年を飲みました。アメリカワインクラブのオンラインワイン会に参加させていただいて飲んだワインです。

シャルドネは第一印象は、割と樽が効いています。酸はやや高く、スイカズラや洋梨、白桃、濡れた石などの風味を感じます。きれいで品がいいワインですが、ほどよいオークの風味で万人受けする味わいに仕上げていると思います。

ピノ・ノワールは少量モンデュースがブレンドされているとのこと。そのせいかわかりませんが、甘草やザクロの風味でやや甘やかさを感じます。もちろんチェリーやストロベリーの風味も。

どちらも高級な味わいというより、だれもが喜んで飲む味わいを目指しているように思いました。サンタ・バーバラのワインの入門として間違いのないワインです。

しあわせワイン倶楽部です。



リカマンです。



ウメムラです。

Date: 2021/0825 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2021年は記録的な干ばつで非常に乾燥しており、山火事の懸念が大きくなっています。7月13日にシエラネバダ山脈で起こったディクシー・ファイアー(Dixie Fire)はまだ燃え続けており、単独の山火事としては過去最大、複合的な山火事を含めてもこれまでで2番めの規模となっています。ただ、この火事はワインの栽培地域からは北のほうにあり、これまでのところワイン産地での大きな影響は報告されていません。

ところが、8月14日に発生したカルドア・ファイアー(Caldor Fire)は、シエラフットヒルズの中でも中心的なエル・ドラド(El Dorado)AVAの中で発生しており、エル・ドラド郡のワイナリーには避難命令も出ています。日本でも人気の高いシダーヴィルの畑からは5kmのところまで火事が近づいてきているとのことで、かなり心配です。

レイクタホ

写真は火災から北東方向にある観光地レイクタホのもの。かなり煙が広がっています。また、北寄りの風が吹くときにはサンフランシスコ方面でもかなり煙の影響が出ています。

今のところエル・ドラド以外では煙汚染を含めて火事の影響は大きくは出ていませんが、今後の行方が気になります。


Date: 2021/0822 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパのシュレーダーなどのカベルネ・ソーヴィニヨンで知られるワインメーカーのトーマス・リヴァース・ブラウン。20回を超える「パーカー満点」を取っているトーマス・ブラウンですが、ソノマ・コーストのピノ・ノワールでもトップクラスのワインメーカーです。自身のリヴァース・マリー(Rivers-Marie)ではVinousでカリフォルニア・ピノ・ノワールとしては初めての100点を取っています。

ナパでは二桁のワイナリーのコンサルティングをするトーマス・ブラウンですが、ソノマでは非常に限定したワイナリーでしか作っておらず、私の知る限りでは4つにとどまります。リヴァース・マリー、センシーズ(Senses)、ボアズ・ビュー(Boar's View)、そして今日の主題のアストン(Aston)です。この中でセンシーズはリヴァース・マリーでも扱うシエリオットの畑のオーナーの息子が始めたワイナリーで、トーマス・ブラウン自らワインメーカーを申し出たそうです。

残りの2つはシュレーダーの創設者であるフレッド・シュレーダーと始めたワイナリー。ボアズ・ビューはシュレーダーがオーナーで、マーカッシンとの対抗意識を打ち出したワイナリー。ラベルにイノシシのデザインをあしらい、畑はマーカッシンの畑を見下ろすところにあることからボアズ・ビューと名付けたと言われています。非常にパワフルでマッチョなピノ・ノワール。

一方、アストンはソノマ・コーストの北端の街アナポリス近くのワイナリー。シュレーダーとトーマス・ブラウンとあと一人の3人が共同オーナーとして開発しました。太平洋からも近い非常に冷涼なところに畑があります。ソノマの畑開発の第一人者と言われた故ユリシス・ヴァルデスに開発を依頼した畑(ボアズ・ビューもそうですが)。こちらはソノマ・コーストの冷涼感とパワーを併せ持った「細マッチョ」なワイン。個人的にはトーマス・ブラウンのピノ・ノワールの中でも一番魅力を感じているワインです。

ただ、セールス的には期待したほど伸びていないとの話もあり、今年4月にはトーマス・ブラウンが単独オーナーになっています。

それが関係しているのかどうかわかりませんが、国内の希望小売価格が2017ヴィンテージで1万3000円から1万円と3000円も下がりました。ショップによっては税込みでも1万円を切っています。

ソノマ・コーストの中でも「トゥルー・ソノマ・コースト」と呼ばれる北部の丘陵地帯にはマーカッシンをはじめ、ウェイフェアラーなどソノマのトップクラスのピノ・ノワールのワイナリーがひしめき合っていますが、実力的にはこれらと十分に張り合えるものがあるアストン。ソノマのピノ・ノワール好きなら飲んでおくべきワインです。

しあわせワイン倶楽部です。


柳屋です。


Wassy'sです。

Date: 2021/0820 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあとりえにヘンドリー(Hendry)のカベルネ・ソーヴィニヨンが再入荷しています。ヘンドリーといっても知らない方が多いかもしれませんが、1980年代から90年代にかけてはオーパス・ワンやロバート・モンダヴィのカベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブにも使われていたという銘醸畑です。ヘンドリーのカベルネ・ソーヴィニヨン、特に「ブロック8」と名前が付いたワインも一時期日本で非常に人気がありました。このブロック8がヘンドリーの畑の中でも最良のブロックとされ、オーパス・ワンなどに使われていたところです。
ヘンドリー

ヘンドリーの畑はAVAでいうとオークノール。ナパ市近くのナパのAVAの中ではそれほど有名なところではありません。マヤカマス山脈の麓のなだらかな丘にあります。ヘンドリー家は1930年代からここに畑を持っており、1970年代にブドウを育て始めました。80年代にはモンダヴィにその品質を認められ、ピノ・ノワールやシャルドネ、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンを供給するようになり、オーパス・ワンにも使われていました。1992年からはヘンドリー自身でもワインを作るようになり、次第に外部への供給は減っていったようです。なお、現在のオーパス・ワンはオークヴィルのト・カロンの専用ブロックを含む自社畑のブドウのみを使っています。

ロバート・モンダヴィでワイン醸造の責任者を長年勤めているジュヌヴィエーヴ・ジャンセンズは、この畑の実力を知り抜いており、彼女のプライベート・ブランド「ポートフォリオ(Portfolio)リミテッド・エディション」ではカベルネ・ソーヴィニヨンのメインのソースとしてヘンドリーを今も使っています。

現在はヘンドリーのワインでも「ブロック8」だけのものはなくなりましたが、カベルネ・ソーヴィニヨンのメインの部分として使われています。3万円を超えるポートフォリオと同じ畑で1万円で買えるのは、やはり栽培家自身のワインのメリットと言えるでしょう。なお、HRWというセカンドのワインもあります。





Date: 2021/0819 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ケンダル・ジャクソン、ラ・クレマ、ヴェリテなどで知られるソノマ最大のワイン会社ジャクソン・ファミリー・ワインズは2030年までにCO2の排出を半減すると発表しました。2050年には排出量よりも吸収量の方が多い「クライメート・ポジティブ」に転換するとしています。これらの活動を「Rooted for Good」と称しています。CO2の排出だけでなく、エステート・ヴィンヤードの再生可能な農業への移行、スマートな水管理方法の導入、従業員とコミュニティの健康のためにさらなる投資などを含んでいます。

Jackson Family


ジャクソン・ファミリーは2015年以降二酸化炭素の排出を17.5%減らしており、水の使用量も43%削減などサステナビリティに努めてきました。

今後は再生可能エネルギーへの投資を継続し、風力タービンやソーラーパネルの設置、ゼロエミッションの社用車への移行、ブドウ畑での土壌炭素隔離の取り組みを率先して行うことで、これらの目標を達成すると述べています。

二酸化炭素の排出は、ブドウをワイナリーに運ぶトラクターのガソリン、タンクでの発酵に必要な電力、ワイン小売店への大量のワインのトラック輸送などが含まれます。
Date: 2021/0818 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのワイン好きであれば、夢見るであろう驚くべきプロジェクトが明らかになりました(Fairest Creatures and Where to Find Them | Wine-Searcher News & Features)。

フェアレスト・クリーチャーズ(Fairest Creatures)というこのプロジェクト、なんとトーマス・リヴァース・ブラウン、フィリップ・メルカ、ブノワ・トゥケというナパのエリート・ワインメーカー3人が同じブドウ(カベルネ・ソーヴィニヨン)からワインを作るというもの。さらに3人が作ったワインの中から最良のものをミシェル・ロランがブレンドしたものまで作ってしまいます。

このプロジェクトを始めたジェイソン・フーという人はナパのカベルネのファンで、様々なワインを飲むうちに、いわゆるテロワール以上に、そのワインを作る人が大事だと思うようになったとのこと。そこで、このプロジェクトではオークヴィルやラザフォードなどナパの銘醸畑のいくつか(名前は明かされていません)からブドウを買ってそれを最高のワインメーカーに作ってもらうことにしたのです。
Fairest Creatures
レアム・セラーズ(Realm Cellars)やKata、自身のティーター・トゥッター(Teeter Totter)などで知られるブノワ・トゥケが作るワインは「シネ・フィーネ(Sine Fine)」。

レイル(Lail)やダナ(Dana)、自身のMelkaなどで知られるフィリップ・メルカが作るワインは「ポリスプライン(Polyspline)」。

シュレーダーや自身のリヴァース・マリーなどで知られるトーマス・ブラウンが作るのは「ペリヘリオス(Perihelios)」。

ワインのスタイルはメルカが一番クラシック、トーマス・ブラウンが一番果実味を前面に出したスタイル、ブノワ・トゥケがその中間となっているようです。

販売はメーリングリストで、各ワインが2本ずつの6本セットで4800ドル。また、3つからブレンドして作ったトリニセロス(Triniceros)はマグナムのみで6400ドルとさすがの強気のお値段です。

ドリーム・チームによるワインはどういう結果を生み出すのか興味深いものがあります。
Date: 2021/0817 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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有機栽培の畑が増えてきています。これまでは高級ワインにだけ使われていた印象がありますが、「2バック・チャック」の愛称で知られるCharles Shawなどの安ワインを作るブロンコ・ワインはセントラル・ヴァレーの4万エーカーのうち8000エーカーを有機栽培に転換し、4ドルのワインとして売っています。モントレーのシャイド・ファミリー(先日紹介したオッド・ロットの生産者)も3000エーカーの自社畑を有機栽培に転換している途中です。実は経済的に有機栽培の方が慣行栽培よりも儲かるという記事が出ていました(Why Organic Winegrowing Can Be More Profitable Than Conventional | SevenFifty Daily)。

大きく分けると有機栽培と慣行栽培のコストには以下の要素が絡んできます。
・栽培にかかわるコスト
・ブドウの収穫量
・ブドウ樹の寿命

栽培に関するコストはさらに以下のようなものからなります。
・薬剤などのコスト
・労働力
・資材などのコスト
・機材などのコスト

これらはこれまで有機栽培の方がかなり多いと思われてきましたが、近年はほとんど変わらなくなっているといいます。
例えば薬剤では慣行栽培の除草剤はかなりコストがかかっていました。肥料は有機栽培の方が少しかかりますが、防カビ剤などは有機の方が安くなっているといいます。トータルするとあまり変わらなくなっているとブロンコ・ワインの有機転換のアドバイザーであるルカ・ブリランテ助教授はいいます。

労働力は有機栽培の方がかかると言われ、実際畑のマネジメント会社によっては有機栽培で30%高い料金を設定しているところもありますが、ナパの有名な栽培家であるスティーブ・マサイアソンは、これも上手にやることでほとんど変わらなくなっているといい、実際に有機も慣行栽培も同じ料金にしているとのことです。

Monarch Tractor

ロバート・モンダヴィの孫でありRaen(レイン)ワイナリーでピノ・ノワールなどを作るカルロ・モンダヴィが携わる新世代のトラクター「モナーク」(写真)も労力の低減に役立っており、引く手あまたの大人気だそうです。太陽光発電で動き、さまざまなインテリジェントな機能を搭載しています。5万8000ドルと高価ですが、購入にはかなりの補助が出るようです。

ブドウの収量に関しては、有機の方が少なくなっています。ブロンコ・ワインでは面積あたりの収量は30%ほども減っているとのこと。ただ、これは慣行栽培の方がNPKと呼ばれる肥料によって「水栽培のように」(スティーブ・マサイアソン)育てているからだという見方もあります。実際、チリのエミリアーナのCEOであるクリスチャン・ロドリゲスによるとクローンやコンポストや栽培の向上でほとんど違いはなくなったといいます。

ブドウの寿命については有機栽培の方がかなり長いと見られています。実際どれだけ長寿になるかの数字はまだないようですが、「10年寿命が延びれば経済モデルとしてはすごくよくなる」とスティーブ・マサイアソンは言います。

最後に、販売面でのメリットがあります。フランスではオーガニックやバイオダイナミックの生産者の方がより利益が出ているというデータがありますし、評論家の評価が高くなり価格も高く付けられるとされています。過剰生産が問題になりつつあるカリフォルニアでは差異化を図れるという意味でも有機栽培のメリットは大きいと見られています。

栽培に関するコストなどは地域性も大きくかかわるため、この議論がすべての地域に通用するとは限りませんが、カリフォルニアに関して言えば、有機栽培のメリットはデメリットを上回ることが多くなってきそうです。

興味深い記事でしたが、より定量的な評価を見てみたいものです。
Date: 2021/0815 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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しあわせワイン倶楽部にポール・ラトーの新ヴィンテージのワインがいくつか入荷しています。

シラーのビエン・ナシード・ヴィンヤード「イル・パドリーノ」2018はジェブ・ダナックが100点、ワイン・アドヴォケイトでは96点,
ヴィナスでは95点が付いています。一番低い点のヴィナスのアントニオ・ガッローニでさえ「トータル・ノックアウト」「ファビュラス」と絶賛しています。

ナパの銘醸畑ハイドのピノ・ノワール「マジック・モーメンツ」2018はアドヴォケイトで97+。ジェブ・ダナックは96点。ただしヴィナスは88点というかなり辛口の評価。味が抜けてしまっているとしています。アドヴォケイトの方は「パワフルでありながら羽のように軽い、驚くべきワイン」と、ちょっと同じワインの評価とは思えないほどですが……

3つ目は同じくハイドのシャルドネ「ゴールドバーグ・ヴァリエーションNo.1」2018。アドヴォケイト96、ジェブ・ダナック97、ヴィナス94となっています。




Date: 2021/0814 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「オッド・ロット」というのは、株式の用語で最少取引単位に満たないような端株のこと。ワインでは、ほかのワインに入らなかった余り物みたいな感じで使われる言葉のようです。こんな奇妙な名前を持つワイン「オッド・ロット」。ラベルにはアメリカの新聞漫画のキャラクターとして古くから人気のMuttとJeffのコミックをあしらっています。




最初の2016年のものはプティ・ヴェルドとプティ・シラーというかなりユニークなブレンドでしたが大人気。実売3000円弱という手に取りやすい価格でもあり、最初の輸入分はあっという間に完売してしまうほどでした。

最新の2019ヴィンテージは上記のブレンドに加えて、シラーとカベルネ・ソーヴィニヨンというブレンドも追加されました。カベルネシラーというのは、上記に比べれば珍しくありませんが、カリフォルニアではあまり見かけないような気がします。今回はこちらのワインを飲みました。

ブドウはモントレー・カウンティのもの。実はこのワイン、コスパワインでトップクラスのシャイド・ファミリーによるブランドの一つで、シャイドのモントレーの畑のブドウで造られています。

シラーとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドというとかなりビッグなワインを連想すると思いますが、非常に果実味豊かながらバランスもよく、それほどビッグな印象はありません。アルコール度数も13.5%と中程度です。果実味はカシスやブルーベリーなど青黒系が中心、タンニンは少なめでまろやか、酸がやや高いのが、バランス良く感じる理由だと思います。飲んで楽しいワイン。オススメです。

古武士屋です。
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オッドロット シラー カベルネ 2019No.111798
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ドラジェです。


ワイン・カリフォルニアです。
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ミュズレです。

Date: 2021/0812 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ペタルマ・ギャップにある有名なシラーの畑「Griffin's Lair(グリフィンズ・レア)が2021年の収穫を断念しました(Severe drought forces one of Sonoma’s foremost Syrah vineyards to make no wine this year)。

グリフィンズ・レアはベッドロックやパックス、アルノー・ロバーツ、ドネランといったシラーの名手たち御用達の畑。ワイン・アドヴォケイトではこれまで最高97点が付いています。

今年はこれまでで一番ひどいとも言われている旱魃で、水の利用が大幅に制限されています。その中で、ここの畑のブドウは完全に熟さない可能性がでてきてしまったと言います。それでもなんとか今年の収穫をするという選択肢もありえますが、オーナーのジョン・フリンによると、それをしてしまうと来年以降の樹の健康に大きな影響が出てしまうとのこと。

今年を取るか来年以降を取るかというところで、来年以降にかけることになりました。昨年の煙汚染に続き、多難なヴィンテージとなってしまいました。
Date: 2021/0811 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨日に続いてウメムラのセットです。こちらはナパの高級カベルネだけを4本集めて35200円。通常価格だと47718円するところが約12000円、3割近くも安くなっています。さらに2000円のクーポンも利用可能。ただ、送料は別途必要です。

ラインアップはなかなかのもの。スポッツウッドのセカンドに、スタッグスリープワインセラーズのセカンド(ナパブレンドもの)、フォーマン、オショネシーとなっています。

スポッツウッドはナパのマルゴーとも呼ばれるエレガント派。セカンドも定評あります。スタッグスリープワインセラーズは言わずとしれたパリスの審判の覇者。アルテミスは購入ブドウも含みますが、品質は上々です。フォーマンはナパ初期からのスターワインメーカー。40年を超えるキャリアを持ち、実質本位でワインの価格を上げないワイナリーでもあります。これはオフヴィンテージと言われる2011年ですが、アドヴォケートの評価は91-93と上々。収量を例年の半分に落として品質を維持したそうです。オショネシーはあまり名前は知られていないかもしれないですが、ここ10年くらいで台頭してきたワイナリー。今回の2016年はアドヴォケートで94点の高評価です。

1本あたり1万円足らずでこれだけの実力派がそろうのはかなりいいと思います。



Date: 2021/0810 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラでアメリカワインのセットが売られてます。9本で8本はカリフォルニア、残り1本はオレゴンのピノ・ノワールです。価格は2万6400円で通常価格より約5000円安くなっています。さらに、1000円のクーポンが利用可能、しかもクール便での送料無料とかなりお得です。

内容はカベルネ・ソーヴィニヨンが4本、ピノ・ノワールが2本、ジンファンデルが2本、メルローが1本と赤尽くし。

クロ・ペガスのミツコズ・ヴィンヤード メルローとか、コッポラのディレクターズカット カベルネ・ソーヴィニヨンとか、平均3000円足らずにしてはオッと思うワインが入ってますし、安いものも納得できる品質のもの。「これは要らないなあ」というワインがないのがいいところです。


Date: 2021/0809 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ピーター・マイケルのシャルドネ「ポイント・ルージュ」が勝田商店に入荷しています。ピーター・マイケルのメーリングリスト会員になっていても、このワインだけはめったに割当がないというレア物です。

ピーター・マイケルの初代ワインメーカーは、ヘレン・ターリー。今は自身のマーカッシンに専念している、「ワインの女神」です。彼女が樽から試飲したときに、特別に素晴らしいと思った樽に赤く目印を付けていたことから名付けられたワイン。

ピーター・マイケルのシャルドネはこれまで7回「パーカー満点」を取っていますが、うち5回はこのポイント・ルージュ(後の2回はもう一つの入手困難モノである、キュベ・インディジェネ、オールド・ウェンテ・クローンだけを使ったスペシャルワインです)。カリフォルニアのパーカー満点シャルドネの中でマーカッシン・マーカッシンが7回と最多ですが、次がこれ。コングスガード「ザ・ジャッジ」の3回を上回ります。

5万円という価格はもちろん安くないですが、上記2ワインと比べたらまだだいぶ安いです。





Date: 2021/0807 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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嫌になるほど暑い日が続きますね。夏は好きですが、さすがに濃い赤ワインよりは爽やかなワインに手を出すことが多くなります。今も格安なカベルネ・セットを見ながら「でも今これ買いたいか?」と思ってしまい、代わりに今飲みたい爽やかワインを紹介することにしました。

今年の初めに飲んだワインですが、ビリキーノのマルヴァジア・ビアンカ、ペティアン・ナチュレル。発酵中にボトル詰めする一次発酵の「ペットナット」です。

タイトルでは爽やかとしてしまいましたが、グレープフルーツのようなちょっと苦味のある爽やかさに加えて、トロピカルな風味もあるところが、普通のシャルドネベースのスパークリング・ワインと違っていて面白い味わいです。泡はきめこまかいですがペットナットなのでそこまで強くありません。「泡はあんまり」という人でもこれくらいなら大丈夫だと思います。



Date: 2021/0806 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2021年のブドウの収穫が始まりました(2021 Harvest is officially underway! | Harvest Napa Valley)。
honig
例年ならばDomaine Chandonが口火を切るのですが、今年はHonigとSt. Superyのソーヴィニヨン・ブランが3日に収穫を初めました。Chandonは続く4日に収穫開始。

今年の収穫は今のところ大きな問題はありませんが、旱魃が進んでいるため、心配事の絶えないシーズンになりそうです。

何より気になるのは山火事で、旱魃による乾燥のため、一度火がつくと燃え広がりやすく、大きな被害になる恐れが高まっています。

またワイナリーにとっては、山火事のせいで保険料が大幅に上がっていることも悩みのタネのようです。
Date: 2021/0804 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「しあわせワイン倶楽部」の今月の送料無料ワインにセニスが選ばれています。超格安で話題になったワイン、まとめ買いのチャンスでもあります。

セニスはパーカー100点を15回取っているソノマのヴェリテ(Verite)の親子銘柄。ヴェリテ創設時からのワインメーカーであるピエール・セランの娘がワインメーカーを努めます。

その娘が、高齢となった父を引き継ぎヴェリテを任されることになり、セニスは打ち切りへ。そのため今回限りの特別価格が実現したのでした。

ヴェリテの価格は7万円くらい。ピエール・セランが手掛けるもうひとつのワイナリー「アナコタ(Anakota)」も1万円台後半の価格。それと比べると今回のセニスの3000円台というのがどれだけ破格かわかるでしょう。しかも実際に評価も高くワイン・アドヴォケイトでは94点が付いているワインです。

以前に書いた試飲レポートです。
色は濃い目。香りは非常に強く、グラスを顔に近づける前から香りが漂ってきます。赤スグリ、クランベリー、ブラックベリー、濡れた石、トースト、杉に腐葉土やマッシュルームの風味もあります。2016年とまだ若いですが、少しだけ熟成の風味も出始めているようです。ボディはミディアムプラスからフルボディ。カベルネ・ソーヴィニヨンのような力強さにしなやかさをプラスしたような味わいと言えばいいでしょうか。この凝縮感で4000円はお買い得です。もう5、6年ほど熟成が進むとさらに美味しくなってきそうなワインです。


同梱ワインも送料無料になります。ただしこの時期、「クール便」は必ず付けましょうね。
Date: 2021/0803 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Arilのカベルネ・ソーヴィニヨンを紹介して、瞬間的に蒸発させてしまったメンタリストのDaiGoさんが今度はダブル・ダイヤモンドを紹介しています。
視聴はこちらから

非常に的確な説明で上手ですね。さすがです。
なんといってもモンダヴィのト・カロンとベクストファー・ト・カロンのブレンドという、シュレーダーでなければできない組み合わせを使ったワインですから1万円でも格安です。




ココスです。


しあわせワイン倶楽部


Wassy's

Date: 2021/0802 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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日本人醸造家の桃井隆宏さんが作るアーサー・セラーズのピノ・ノワール、2018年のKR Ranchを飲みました。KRランチというとどこだろう、という感じですが、実はコスタブラウンなどのワインで知られているキーファー・ランチのことです。

果実味が優しく、染み入る美味しさ。タイトルで「おいしくてうまい」と書いたのはただ果実味のおいしさがあるだけでなく鰹節系の旨味もしっかり感じられるから。

熟成しても美味しいと思うのですが、このままで十分に美味しいのでついつい若いうちに飲みきってしまうのが難点?かもしれません。コスタブラウンのキーファー・ランチと比べたら3分の1くらいと圧倒的に安いので、開けるときの罪の意識が少ないのです。

この親しみやすさは、桃井さんの師匠のエド・カーツマンさんのワインにも通じるところ。どちらもいいワインです。