Twitterで教えてもらったのですが、エイブリュー・ヴィンヤーズ(Abreu Vineyards)のワイン「トレヴィロス(Thorevilos)」の畑が別の畑になっているそうです。
トレヴィロスはセント・ヘレナの東側の丘(セント・ヘレナAVA圏外)の畑。元々デイヴィッド・エイブリューとリック・フォーマンという2人の著名ヴィントナーが長期契約で借りていた畑です。この長期契約が切れたところ、エイブリューは契約を更新する代わりに、その隣に新たな畑を作って、そこをトレヴィロスという名前にしてしまったとのこと。Vinousのレビューによると2019年のワインからそちらのブドウを使っているようです。名前の権利はエイブリューが持っているということなのでしょうが、ちょっと驚きました。エイブリューが新しく作った畑は以前アーンズ(Arns)というワイナリーが持っていたところだとのことです。Vinousによるセント・ヘレナの畑マップにも載っていないので、よくわかりませんが。
元のトレヴィロスの畑はエコトーン(Ecotone)という名前に変えて、エイブリュー以外のワイナリーにブドウを売るようになりました。エコトーンのブドウはアチェンド(Accendo、アラウホ家がアイズリーを売却した後に始めたワイナリー)、ヴァイス・ヴァーサ(Vice Versa)といった高級ワインを作るワイナリーが購入しているようです。Twitter投稿にある「001 Vintners」は新しいワイナリーで、マクドナルド・ヴィンヤーズのグリーム・マクドナルドがワインメーカーを務めます。
あるインフルエンサーさんによると、Thorevilos vineyardのAbreuへのリース契約が切れたものの、Abreuが隣に畑を開発してThorevilos名のワインを作り続けることになったので、Ecotone vineyardに名前を変えざるを得なくなったとか。
— カリフォルニアワインでまったり (@calwine_mattari) January 30, 2023
そのリース契約の間隙を縫って001 vintnersが食い込んできたと。
トレヴィロスはセント・ヘレナの東側の丘(セント・ヘレナAVA圏外)の畑。元々デイヴィッド・エイブリューとリック・フォーマンという2人の著名ヴィントナーが長期契約で借りていた畑です。この長期契約が切れたところ、エイブリューは契約を更新する代わりに、その隣に新たな畑を作って、そこをトレヴィロスという名前にしてしまったとのこと。Vinousのレビューによると2019年のワインからそちらのブドウを使っているようです。名前の権利はエイブリューが持っているということなのでしょうが、ちょっと驚きました。エイブリューが新しく作った畑は以前アーンズ(Arns)というワイナリーが持っていたところだとのことです。Vinousによるセント・ヘレナの畑マップにも載っていないので、よくわかりませんが。
元のトレヴィロスの畑はエコトーン(Ecotone)という名前に変えて、エイブリュー以外のワイナリーにブドウを売るようになりました。エコトーンのブドウはアチェンド(Accendo、アラウホ家がアイズリーを売却した後に始めたワイナリー)、ヴァイス・ヴァーサ(Vice Versa)といった高級ワインを作るワイナリーが購入しているようです。Twitter投稿にある「001 Vintners」は新しいワイナリーで、マクドナルド・ヴィンヤーズのグリーム・マクドナルドがワインメーカーを務めます。
しあわせワイン倶楽部でロバート・モンダヴィのオークヴィル カベルネ・ソーヴィニヨン 2018が税抜きだったら9900円と1万円を切る安値になっています。2019年の同ワインはワイン・スペクテーターで6位を取りましたが、その評価の94点に対して、これも93点とかなり高い評価です。
そして、何よりもポイントは、ブドウのほとんどはト・カロン・ヴィンヤードだということです。2022年のワイン・スペクテーター ワインオブ・ザ・イヤーに輝いたダブルダイヤモンド2019はモンダヴィのト・カロンとベクストファー・ト・カロンという2つのト・カロンのブレンドという唯一無二の属性が最大の魅力でしたが、これのほぼト・カロンというのも価格を考えたらすごいです。
味わい的には、ダブルダイヤモンドは柔らかく芳醇な味わい。一方、モンダヴィはカベルネ・ソーヴィニヨンらしいやや硬質な味わいが魅力。ちょっと方向性は違いますが、モンダヴィの方が好きという人も少なからずいるだろうと思います。
調べていたらもっと安い店もありました。これはむちゃくちゃ安いですね。ショップの保管状況とかがわからないので、いいワインを知らないショップで買うのはちょっと怖いですが。
そして、何よりもポイントは、ブドウのほとんどはト・カロン・ヴィンヤードだということです。2022年のワイン・スペクテーター ワインオブ・ザ・イヤーに輝いたダブルダイヤモンド2019はモンダヴィのト・カロンとベクストファー・ト・カロンという2つのト・カロンのブレンドという唯一無二の属性が最大の魅力でしたが、これのほぼト・カロンというのも価格を考えたらすごいです。
味わい的には、ダブルダイヤモンドは柔らかく芳醇な味わい。一方、モンダヴィはカベルネ・ソーヴィニヨンらしいやや硬質な味わいが魅力。ちょっと方向性は違いますが、モンダヴィの方が好きという人も少なからずいるだろうと思います。
調べていたらもっと安い店もありました。これはむちゃくちゃ安いですね。ショップの保管状況とかがわからないので、いいワインを知らないショップで買うのはちょっと怖いですが。
ナパのオーパス・ワンが2020年のオーパス・ワンを発売しないと発表しました。
2020年は「グラス・ファイアー」と呼ばれる山火事が9月27日に発生、ナパとソノマの間を煙が覆いました。約1カ月燃え続け、焼失面積は273平方キロに達しました。焼け落ちた建物も1500を超え、その中には三つ星レストラン「メドウッド」もありました。
白ワイン用のブドウの収穫は概ね9月中に終わりますが、赤ワイン、特にカベルネ・ソーヴィニヨンはちょうど収穫の真っ只中でした。結局ブドの実が煙に「汚染」されてしまったということになり、多くのワイナリーが発売をやめています。オーパス・ワンの収穫は、例年9月中旬から10月中旬あるいは下旬まで1カ月強かけて行われますが、2020年は火事の前に収穫できたブドウはわずかであり、できたワインもごく少量であることから、販売をやめました。
2024年9月に2021年のワインがリリースされるまでは、ワイナリーに予備で置いていた2018年と2019年のオーパス・ワンを出荷して需要に応えます。
既にシェーファーやコルギンなど、いくつものワイナリーが2020年のワイン、特に赤ワインを作るのをやめると発表しています。そういう意味ではオーパス・ワンがやめるというのも驚きはそれほどなく、発表時期が今になったのはなぜなのかが気になるていどです。
一方で、ハーランなどは2020年のワインを出す予定ですし、全部のワイナリーが2020年をやめたわけではありません。品質が非常に高いものもちゃんとあるようです。
オーパス・ワンがスキップしたことで「2020年のナパはダメ」なんて、決めつけないようにしましょうね。
2020年は「グラス・ファイアー」と呼ばれる山火事が9月27日に発生、ナパとソノマの間を煙が覆いました。約1カ月燃え続け、焼失面積は273平方キロに達しました。焼け落ちた建物も1500を超え、その中には三つ星レストラン「メドウッド」もありました。
白ワイン用のブドウの収穫は概ね9月中に終わりますが、赤ワイン、特にカベルネ・ソーヴィニヨンはちょうど収穫の真っ只中でした。結局ブドの実が煙に「汚染」されてしまったということになり、多くのワイナリーが発売をやめています。オーパス・ワンの収穫は、例年9月中旬から10月中旬あるいは下旬まで1カ月強かけて行われますが、2020年は火事の前に収穫できたブドウはわずかであり、できたワインもごく少量であることから、販売をやめました。
2024年9月に2021年のワインがリリースされるまでは、ワイナリーに予備で置いていた2018年と2019年のオーパス・ワンを出荷して需要に応えます。
既にシェーファーやコルギンなど、いくつものワイナリーが2020年のワイン、特に赤ワインを作るのをやめると発表しています。そういう意味ではオーパス・ワンがやめるというのも驚きはそれほどなく、発表時期が今になったのはなぜなのかが気になるていどです。
一方で、ハーランなどは2020年のワインを出す予定ですし、全部のワイナリーが2020年をやめたわけではありません。品質が非常に高いものもちゃんとあるようです。
オーパス・ワンがスキップしたことで「2020年のナパはダメ」なんて、決めつけないようにしましょうね。
カリフォルニアは昨年末から大雨が続き、洪水や地すべりで亡くなった方も20人を数えるなど、大きな被害が出ています。東京に雪が降るとすぐに交通が麻痺するように、雨が降るとすぐに洪水になってしまうのはカリフォルニアの常ではありますが、特に今回は「アトモスフェリック・リバー(大気の川)」と呼ばれる大量の水蒸気の塊が川のように次々と流れ込んでくる現象が繰り返し起こったことで異例の長雨になりました。
1年前からの干ばつの状況を見ると以下のようになっています。
1年前の1月は雨季中ですが、カリフォルニアの大部分はD2(深刻な干ばつ)の状況です。
昨年の乾季の終わり頃は、カリフォルニアの中央部は一番深刻な段階であるD4(例外的な干ばつ)、ロスアンゼルスから内陸のあたりはD3(極端な干ばつ)、ノースコーストやセントラル・コーストの大部分はD2になっていました。
昨年末はまだ今回の長雨の前で、LAあたりはD3からD2になっていますが、後は雨季前とそれほど変わりません。
1月17日にはノースコーストやセントラル・コーストの大部分、さらには内陸のローダイやシエラ・フットヒルズあたりはD1(中間的な干ばつ)、サンタ・バーバラからLAあたりはD0(異常な乾燥)と、だいぶ改善されています。
最新の1月24日は、セントラル・コーストの大部分はD0になっています。それでも乾燥している状況ではあるわけですが、少なくとも前回の干ばつが始まった2013年以降ではここまで全域の色が薄くなったのは初めて見たような気がします。
デカンター誌には、カリフォルニア各地の生産者にこの雨の功罪を聞いた記事が載っていました(California’s winter storms: water, water, everywhere - Decanter)。
サンタ・リタ・ヒルズにあるヒルトのワインメーカー、マット・ディーズは雨について「ひどいもんだよ」と言いつつ、貯水池などに水が溜まったのは良かったと言っています。また、海風からの塩分が地表にたまるサンタ・リタ・ヒルズでは、雨がふらないと土の塩分が濃くなりすぎてブドウの木に悪影響を与えるそうです。今回の雨で、塩が地中に染み込んだことでその問題も解消したとのことです。
ジョセフ・フェルプスがソノマ・コーストに持つフリーストーンのワインメーカー、ジャスティン・エニスは、今のところ今回の雨はすばらしいとしています。貯水池に水がたまり、地中にも水が蓄えられ、カバークロップにも好影響が出ているとのことです。
パソ・ロブレスのタブラス・クリークでジェネラル・マネージャーを務めるジャスティン・ハースは、ここ数年は干ばつで収量が大幅に落ちていたことを指摘して、この雨で持ち直してくれることを期待していると言っています。タブラス・クリークでの12月と1月の降水量は平年の3倍に達しています。
ナパではデーヴィス・エステートのマイク・デーヴィスが答えています。地下水脈が活性化したことを歓迎しているとのこと。また2020年のグラス・ファイアーの後、焼けた木を取り除いた結果、雨による侵食が心配されていましたが、木を除くときに根を残すことで大きな問題にならなかったとしています。
少なくともワインの視点からは今回の雨は被害よりもメリットを多くもたらしているのは間違いありません。
1年前からの干ばつの状況を見ると以下のようになっています。
1年前の1月は雨季中ですが、カリフォルニアの大部分はD2(深刻な干ばつ)の状況です。
昨年の乾季の終わり頃は、カリフォルニアの中央部は一番深刻な段階であるD4(例外的な干ばつ)、ロスアンゼルスから内陸のあたりはD3(極端な干ばつ)、ノースコーストやセントラル・コーストの大部分はD2になっていました。
昨年末はまだ今回の長雨の前で、LAあたりはD3からD2になっていますが、後は雨季前とそれほど変わりません。
1月17日にはノースコーストやセントラル・コーストの大部分、さらには内陸のローダイやシエラ・フットヒルズあたりはD1(中間的な干ばつ)、サンタ・バーバラからLAあたりはD0(異常な乾燥)と、だいぶ改善されています。
最新の1月24日は、セントラル・コーストの大部分はD0になっています。それでも乾燥している状況ではあるわけですが、少なくとも前回の干ばつが始まった2013年以降ではここまで全域の色が薄くなったのは初めて見たような気がします。
デカンター誌には、カリフォルニア各地の生産者にこの雨の功罪を聞いた記事が載っていました(California’s winter storms: water, water, everywhere - Decanter)。
サンタ・リタ・ヒルズにあるヒルトのワインメーカー、マット・ディーズは雨について「ひどいもんだよ」と言いつつ、貯水池などに水が溜まったのは良かったと言っています。また、海風からの塩分が地表にたまるサンタ・リタ・ヒルズでは、雨がふらないと土の塩分が濃くなりすぎてブドウの木に悪影響を与えるそうです。今回の雨で、塩が地中に染み込んだことでその問題も解消したとのことです。
ジョセフ・フェルプスがソノマ・コーストに持つフリーストーンのワインメーカー、ジャスティン・エニスは、今のところ今回の雨はすばらしいとしています。貯水池に水がたまり、地中にも水が蓄えられ、カバークロップにも好影響が出ているとのことです。
パソ・ロブレスのタブラス・クリークでジェネラル・マネージャーを務めるジャスティン・ハースは、ここ数年は干ばつで収量が大幅に落ちていたことを指摘して、この雨で持ち直してくれることを期待していると言っています。タブラス・クリークでの12月と1月の降水量は平年の3倍に達しています。
ナパではデーヴィス・エステートのマイク・デーヴィスが答えています。地下水脈が活性化したことを歓迎しているとのこと。また2020年のグラス・ファイアーの後、焼けた木を取り除いた結果、雨による侵食が心配されていましたが、木を除くときに根を残すことで大きな問題にならなかったとしています。
少なくともワインの視点からは今回の雨は被害よりもメリットを多くもたらしているのは間違いありません。
「ソーヴィ(Sauvy) B」って知ってますか? 実はこれソーヴィニヨン・ブランのこと。米国の若い世代の間で使われているニックネームだそうです。樽香ぷんぷんのシャルドネに辟易した若者世代で、軽快な味わいのソーヴィニヨン・ブランの人気が高まっているとか。
ソーヴィニヨン・ブランはシャルドネに次ぐ2番めの人気の白ワインでしたが、その人気は長期的には落ちており、生産量はピノ・グリにもわずかに抜かれてしまっています。しかし、ここ数年で人気が盛り返して来ているようです。
特にナパ・ヴァレーでは、より高価に売れるカベルネ・ソーヴィニヨンに植え替えが進んでしまった結果、多くのワイナリーがソーヴィニヨン・ブランの調達先に困るようになってきています。
例えば、ナパで高品質かつリーズナブルな価格のソーヴィニヨン・ブランを作ることで知られているホーニッグ(Honig)は、近年レイク・カウンティで同レベルの品質でしかも安いソーヴィニヨン・ブランを調達できるようになりましたが、ラベルにレイクの文字も入るようになってしまいます。そこで現在はワイナリーのあるAVAのラザフォードを冠した上級版と、ナパ、レイクの両方を記した普及版の2つのソーヴィニヨン・ブランを作るようになっています。ナパ・レイク版はステンレスタンク、ラザフォードは旧樽使用となっています。
ナパの高品質なソーヴィニヨン・ブランの代表格であるスポッツウッドも近年はソノマのブドウも使っており、ラベルにはナパとソノマの両方の名前が記されています。
ソーヴィニヨン・ブラン、ナパの文字にこだわりなく買ったほうがリーズナブルにいいものが手に入るかもしれません。
ナパ・レイク版です。ショップはノムリエ ザ・ネット
ラザフォード版です。現行ヴィンテージの2020だと6000円くらいしますから、これはかなり格安。ショップは同じくノムリエ ザ・ネット
スポッツウッドです。ショップは同じくノムリエ ザ・ネット。
高級ソーヴィニヨン・ブランではこのクレッシェアが気になっています。レイルの「ジョージア」というナパでも最高品質かつ極めてレアなソーヴィニヨン・ブランを作ったフィリップ・メルカが初めてソノマで作るワイン。
ソーヴィニヨン・ブランはシャルドネに次ぐ2番めの人気の白ワインでしたが、その人気は長期的には落ちており、生産量はピノ・グリにもわずかに抜かれてしまっています。しかし、ここ数年で人気が盛り返して来ているようです。
特にナパ・ヴァレーでは、より高価に売れるカベルネ・ソーヴィニヨンに植え替えが進んでしまった結果、多くのワイナリーがソーヴィニヨン・ブランの調達先に困るようになってきています。
例えば、ナパで高品質かつリーズナブルな価格のソーヴィニヨン・ブランを作ることで知られているホーニッグ(Honig)は、近年レイク・カウンティで同レベルの品質でしかも安いソーヴィニヨン・ブランを調達できるようになりましたが、ラベルにレイクの文字も入るようになってしまいます。そこで現在はワイナリーのあるAVAのラザフォードを冠した上級版と、ナパ、レイクの両方を記した普及版の2つのソーヴィニヨン・ブランを作るようになっています。ナパ・レイク版はステンレスタンク、ラザフォードは旧樽使用となっています。
ナパの高品質なソーヴィニヨン・ブランの代表格であるスポッツウッドも近年はソノマのブドウも使っており、ラベルにはナパとソノマの両方の名前が記されています。
ソーヴィニヨン・ブラン、ナパの文字にこだわりなく買ったほうがリーズナブルにいいものが手に入るかもしれません。
ナパ・レイク版です。ショップはノムリエ ザ・ネット
ラザフォード版です。現行ヴィンテージの2020だと6000円くらいしますから、これはかなり格安。ショップは同じくノムリエ ザ・ネット
スポッツウッドです。ショップは同じくノムリエ ザ・ネット。
高級ソーヴィニヨン・ブランではこのクレッシェアが気になっています。レイルの「ジョージア」というナパでも最高品質かつ極めてレアなソーヴィニヨン・ブランを作ったフィリップ・メルカが初めてソノマで作るワイン。
すき焼きの老舗「人形町今半」が、毎年1月24日の牛肉記念日(明治天皇が初めて牛肉を食べた日だそうです)にすき焼きの食べ放題を行うイベントに行ってきました。店は永田町にある「紀尾井町ガーデンテラス店」。人形町今半の店の中には、お店の人が肉を焼いてくれる店と自分で焼く店がありますが、ここはお店の人が焼いてくれる店です。
この日は、すごい量の肉が消費されるので肉の産地も複数あるそうですが、今回は青森の肉だったそうです。
肉は3枚120gが通常の1人前。今回の価格(1万4300円、税込み)は大体1人前を食べたときの価格です。というわけで2人前以上食べれば元はしっかり取れる計算です。
事前にワインを持ち込めるか聞いたところ1本3000円で持ち込めるということだったので、1996年のエチュード(Etude)カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレーを持っていきました。その昔、ワイナリーで買ったワインです。個人的には非常に思い出深く、またワイナリーでテイスティングした中でも最も印象的だったワイン。もちろん、このころはまだトニー・ソーターが作っています。
ピークを過ぎていないかちょっと心配だったのですが、非常に素晴らしいです。まだ果実味もありますし、熟成によって革やマッシュルームの風味も出てきています。ボリューム感もほどよくあって牛肉に負けていません。ちょっと気が早すぎますが、今年のベストワインと言っても過言ではなさそう。
さて、肝心の牛肉ですが、結局4人で36枚ほどを食べました。私は11~12枚、4人前近くを食べたようです。途中から、くずだれとスダチでさっぱりいただいたので、そこそこ食べられました(最高20枚食べた人もいるそうです)。肉を食べるのが中心だったので、ワインは1本でちょうど足りました。
席を取るのはかなり大変なこの日ですが、がんばった甲斐がありました。
この日は、すごい量の肉が消費されるので肉の産地も複数あるそうですが、今回は青森の肉だったそうです。
肉は3枚120gが通常の1人前。今回の価格(1万4300円、税込み)は大体1人前を食べたときの価格です。というわけで2人前以上食べれば元はしっかり取れる計算です。
事前にワインを持ち込めるか聞いたところ1本3000円で持ち込めるということだったので、1996年のエチュード(Etude)カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレーを持っていきました。その昔、ワイナリーで買ったワインです。個人的には非常に思い出深く、またワイナリーでテイスティングした中でも最も印象的だったワイン。もちろん、このころはまだトニー・ソーターが作っています。
ピークを過ぎていないかちょっと心配だったのですが、非常に素晴らしいです。まだ果実味もありますし、熟成によって革やマッシュルームの風味も出てきています。ボリューム感もほどよくあって牛肉に負けていません。ちょっと気が早すぎますが、今年のベストワインと言っても過言ではなさそう。
さて、肝心の牛肉ですが、結局4人で36枚ほどを食べました。私は11~12枚、4人前近くを食べたようです。途中から、くずだれとスダチでさっぱりいただいたので、そこそこ食べられました(最高20枚食べた人もいるそうです)。肉を食べるのが中心だったので、ワインは1本でちょうど足りました。
席を取るのはかなり大変なこの日ですが、がんばった甲斐がありました。
インスタに週1ペース(今のところ)でアップしているお薦めワインシリーズ。3回めはナパ・ハイランズを取り上げてみました。2月のナパの二次試験まではナパ中心に行こうかなと思っています。定番のワインですが、改めてこうやって書いてみるのは自分にとっても発見があります。
インスタはこちら
以下のショップはいずれもしあわせワイン倶楽部さんです。
インスタはこちら
以下のショップはいずれもしあわせワイン倶楽部さんです。
アルノー・ロバーツ(Arnot-Roberts)はダンカン・アルノー・メイヤーズ(Duncan Arnot Meyers)とネイサン・リー・ロバーツ(Nathan Lee Roberts)が2001年に設立したワイナリです。2人はナパで育った幼なじみ。ネイサンは父親が樽の製造業者を営んでおり、祖母が故ロバート・モンダヴィの夫人だった故マルグリット・モンダヴィというワイン関係の家系。一方ダンカンは父親が弁護士というワインとは関係のない家庭で育ち、一時はプロの自転車乗りを目指していました。後にCaymus、Groth、Acacia、Kongsgaardといったナパのワイナリで働いていました。
2001年に共にワインを作り始めましたが、最初は1樽と、ごくごく趣味的なレベルでした。2002年には1万ドルを集め4樽醸造。だんだんと商業レベルになっていきました。転機になったのが2005年。この年は気温が低く、ブドウがそれまでの年よりも熟成していない状態でした。ところがシラーのできが非常に良かったことから、その後も収穫時期を早くしてバランスの取れたワイン・スタイルを目指すようになりました。
その後、ジョン・ボネによる「ニュー・カリフォルニア・ワイン」の冒頭で大きく取り上げられるなどで注目されるようになりました。
今回は
2019 ロゼ(トゥリガ・ナショナル100%)
2013 シャルドネ ワトソン・ランチ
2014 シャルドネ ワトソン・ランチ
2018 ジンファンデル キルシェンマン・ヴィンヤード
2019 ジンファンデル キルシェンマン・ヴィンヤード
2017 トゥルソー
2021 トゥルソー-ピノ・ノワール
2013 ピノ・ノワール ピーター・マーティン・レイ サンタ・クルーズ・マウンテンズ
2014 ピノ・ノワール ピーター・マーティン・レイ サンタ・クルーズ・マウンテンズ
2013 ピノ・ノワール リーガン・ヴィンヤード サンタ・クルーズ・マウンテンズ
2014 ピノ・ノワール リーガン・ヴィンヤード サンタ・クルーズ・マウンテンズ
というラインアップ。同じワインのヴィンテージ違いなどを中心に味わいました。日本に輸入が始まったのが2015年ヴィンテージからなので、日本未輸入のものが大半です。
2013と2014の比較が3種類のワインでありました。一般的には2013年の方が暑い年となっていますが、ワインを飲んでみると意外と2013の方が酸がしっかりしていることもあります。収穫時期による影響もありそうですが、あまり細かい資料はないのでよくわかりません。
最初のロゼはトゥリガ・ナショナル100%というもの。花の香りがチャーミング。
シャルドネのワトソン・ランチはナパの最南部アメリカン・キャニオンにある畑。涼しいと言われるカーネロスよりも南東にあたり、かなり冷涼なところと想像できます。特に2013のシャルドネはレモンを絞ったようなキリッとした酸があり、個人的には非常に好印象でした。2014の方がややまったりとした味わいです。
ジンファンデルはローダイのキルシェンマン・ヴィンヤードのもの。この畑はターリー・ワイン・セラーズのワインメーカーであるティーガン・パサラクアが個人として所有している畑です。1915年植樹でカリニャン、サンソー、モンデュース・ノワールがフィールドブレンドで少量植わっています。2018も2019もおそらく95%くらいの人はジンファンデルとは思わないだろうというくらいのエレガントさ。その中でも2018は少し甘やかさがあって時間とともにじわじわジンファンデルらしさも出てきました。2019はややタンニンもありちょっとむずかしいワインという印象。
トゥルソーはアルノー・ロバーツの数あるワインの中でも人気の高いもの。2017年のトゥルソーは軽やかさと柔らかさを感じるワイン。こういうワインをどう表現したらいいのかはいまだによくわかっていませんが、アントニオ・ガッローニは「Dried cherry, wild flowers, rosewater, savory herbs」と書いていて、今から思うとなるほどなあという感じ。ワイルドフラワーとかローズウォーターとかテイスティング・コメントで使ったことなかったです。畑はレイク・カウンティの方にあるLuchsinger Vineyardだそうです。
2021年はトゥルソーとピノ・ノワールのブレンド(トゥルソーのみのものも作っているそうです)。よりチェリー感がましてチャーミングな味わい。ブラインドで品種を当てるのは無理でしょうね。あえていうなら、ヴァルディギエあたり?
最後はピノ・ノワール4本。ピーター・マーティン・レイ、リーガン(どちらもサンタ・クルーズ・マウンテンズ)の2013、2014という水平垂直です。サンタ・クルーズ・マウンテンズの中と言っても、畑の場所は結構違います。ピーター・マーティン・レイは名前の通り、伝説のワインメーカー「マーティン・レイ」が持っていた畑。マーティン・レイのワイナリーは現在マウント・エデンが引き継いでいますが、一部の畑を子孫が継いだようで、その畑です。場所もマウント・エデンの近くだと思いますが、サンタ・クルーズ・マウンテンズの中では一番サンフランシスコ・ベイよりのところ。おそらく山頂よりも内側なので、霧もあまりかからず、サンタ・クルーズ・マウンテンズの中では比較的温かいところだと思います。
一方、リーガンはサンタ・クルーズの街の東の方。こちらは太平洋からの霧がかなり早い時間からかかると思います。
ワインの味わいでもリーガンの方がやはりエレガント。ピーター・マーティン・レイの方が少しふくよかさがあります。特に2014年はよりまったりした印象。リーガンの冷たい感じはカリフォルニアのピノ・ノワールとしてはかなり稀でしょう。2013年のリーガンが一番好み。
アルノー・ロバーツのピノ・ノワールは意外とあまり飲んでことがなかったので、とても貴重な経験でした。
最後に料理の写真を上げておきます。お店はイルドコリンヌ。
2001年に共にワインを作り始めましたが、最初は1樽と、ごくごく趣味的なレベルでした。2002年には1万ドルを集め4樽醸造。だんだんと商業レベルになっていきました。転機になったのが2005年。この年は気温が低く、ブドウがそれまでの年よりも熟成していない状態でした。ところがシラーのできが非常に良かったことから、その後も収穫時期を早くしてバランスの取れたワイン・スタイルを目指すようになりました。
その後、ジョン・ボネによる「ニュー・カリフォルニア・ワイン」の冒頭で大きく取り上げられるなどで注目されるようになりました。
今回は
2019 ロゼ(トゥリガ・ナショナル100%)
2013 シャルドネ ワトソン・ランチ
2014 シャルドネ ワトソン・ランチ
2018 ジンファンデル キルシェンマン・ヴィンヤード
2019 ジンファンデル キルシェンマン・ヴィンヤード
2017 トゥルソー
2021 トゥルソー-ピノ・ノワール
2013 ピノ・ノワール ピーター・マーティン・レイ サンタ・クルーズ・マウンテンズ
2014 ピノ・ノワール ピーター・マーティン・レイ サンタ・クルーズ・マウンテンズ
2013 ピノ・ノワール リーガン・ヴィンヤード サンタ・クルーズ・マウンテンズ
2014 ピノ・ノワール リーガン・ヴィンヤード サンタ・クルーズ・マウンテンズ
というラインアップ。同じワインのヴィンテージ違いなどを中心に味わいました。日本に輸入が始まったのが2015年ヴィンテージからなので、日本未輸入のものが大半です。
2013と2014の比較が3種類のワインでありました。一般的には2013年の方が暑い年となっていますが、ワインを飲んでみると意外と2013の方が酸がしっかりしていることもあります。収穫時期による影響もありそうですが、あまり細かい資料はないのでよくわかりません。
最初のロゼはトゥリガ・ナショナル100%というもの。花の香りがチャーミング。
シャルドネのワトソン・ランチはナパの最南部アメリカン・キャニオンにある畑。涼しいと言われるカーネロスよりも南東にあたり、かなり冷涼なところと想像できます。特に2013のシャルドネはレモンを絞ったようなキリッとした酸があり、個人的には非常に好印象でした。2014の方がややまったりとした味わいです。
ジンファンデルはローダイのキルシェンマン・ヴィンヤードのもの。この畑はターリー・ワイン・セラーズのワインメーカーであるティーガン・パサラクアが個人として所有している畑です。1915年植樹でカリニャン、サンソー、モンデュース・ノワールがフィールドブレンドで少量植わっています。2018も2019もおそらく95%くらいの人はジンファンデルとは思わないだろうというくらいのエレガントさ。その中でも2018は少し甘やかさがあって時間とともにじわじわジンファンデルらしさも出てきました。2019はややタンニンもありちょっとむずかしいワインという印象。
トゥルソーはアルノー・ロバーツの数あるワインの中でも人気の高いもの。2017年のトゥルソーは軽やかさと柔らかさを感じるワイン。こういうワインをどう表現したらいいのかはいまだによくわかっていませんが、アントニオ・ガッローニは「Dried cherry, wild flowers, rosewater, savory herbs」と書いていて、今から思うとなるほどなあという感じ。ワイルドフラワーとかローズウォーターとかテイスティング・コメントで使ったことなかったです。畑はレイク・カウンティの方にあるLuchsinger Vineyardだそうです。
2021年はトゥルソーとピノ・ノワールのブレンド(トゥルソーのみのものも作っているそうです)。よりチェリー感がましてチャーミングな味わい。ブラインドで品種を当てるのは無理でしょうね。あえていうなら、ヴァルディギエあたり?
最後はピノ・ノワール4本。ピーター・マーティン・レイ、リーガン(どちらもサンタ・クルーズ・マウンテンズ)の2013、2014という水平垂直です。サンタ・クルーズ・マウンテンズの中と言っても、畑の場所は結構違います。ピーター・マーティン・レイは名前の通り、伝説のワインメーカー「マーティン・レイ」が持っていた畑。マーティン・レイのワイナリーは現在マウント・エデンが引き継いでいますが、一部の畑を子孫が継いだようで、その畑です。場所もマウント・エデンの近くだと思いますが、サンタ・クルーズ・マウンテンズの中では一番サンフランシスコ・ベイよりのところ。おそらく山頂よりも内側なので、霧もあまりかからず、サンタ・クルーズ・マウンテンズの中では比較的温かいところだと思います。
一方、リーガンはサンタ・クルーズの街の東の方。こちらは太平洋からの霧がかなり早い時間からかかると思います。
ワインの味わいでもリーガンの方がやはりエレガント。ピーター・マーティン・レイの方が少しふくよかさがあります。特に2014年はよりまったりした印象。リーガンの冷たい感じはカリフォルニアのピノ・ノワールとしてはかなり稀でしょう。2013年のリーガンが一番好み。
アルノー・ロバーツのピノ・ノワールは意外とあまり飲んでことがなかったので、とても貴重な経験でした。
最後に料理の写真を上げておきます。お店はイルドコリンヌ。
ナパとソノマにまたがるAVA「ロス・カーネロス(Los Carneros)」の業界団体「カーネロス・ワイン・アライアンス」がAVA認定20年を祝いました。
カーネロスがAVAになったのは1983年8月18日、ナパではナパ・ヴァレーAVA(1981年1月28日)に次ぐ2番めのAVA、ソノマではソノマ・ヴァレー(1981年12月4日)、ドライ・クリーク・ヴァレー(1983年8月4日)に次ぐ3番めのAVAになります。2つの郡にまたがるAVAとしてはカリフォルニアで初めてのAVAです。また、気候によって境界が決められた初のAVAでもあります。
カーネロス・ワイン・アライアンスは1985年に活動を始めました。40周年に合わせてZDワインズのスコット・ビレッチとプラタ・ワイン・パートナーズのアリソン・クローが共同代表になることも発表されています。
ナパのプリチャード・ヒルにあるワイナリー「シャペレー(Chappellet)」がワインの一部を、ボルドーの「ラ・プラス・ドゥ・ボルドー」経由で輸出すると発表しました。
シャペレーは、プリチャード・ヒルのパイオニアであり、プリチャード・ヒルの登録商標も保持しています。今回、ラ・プラスでの輸出に切り替えるのは「プリチャード・ヒル・カベルネ・ソーヴィニヨン」と「シグネチャー・カベルネ・ソーヴィニヨン」の2ワイン。
「プリチャード・ヒル・カベルネ・ソーヴィニヨン」はワイナリーのフラッグシップで3回の「パーカー100点」を誇ります。日本での価格は4万円以上というトップクラスのワインです。
シグネチャーは日本での価格が1万円台という、やや手に入れやすいワイン。50年以上作られているワイナリーの「顔」的なワインです。
ラ・プラス・ドゥ・ボルドーは1つの会社によるシステムではなく、様々な会社による集合体的なシステムです。日本など海外のインポーターは「ネゴシアン」と呼ばれる会社を通じてワインを輸入する形になります。一方、ワイナリーからネゴシアンにつなぐ役割の会社もあり「クリシェ」と呼ばれています。
シャペレーのワインを扱うクリシェは「Barre & Touton’s Les Vins d’Ailleurs」という会社。Barre & Toutonという有力なクリシェが新たに作った子会社で、ボルドー以外のワインを専門に扱います。そこからシャペレーのワインを下ろすネゴシアンは8社。CVBG、Diva、Duclot、Ginestet、Joanne、Twins、Ulysse Cazabonne、Vins &、Passions.となっています。
ラ・プラス・ドゥ・ボルドーを使うことにはメリットもデメリットもありますが、最大のメリットはこれまで届かなかった市場にも販売できる可能性が広がること。シャペレーもそこを重視してこの2ワインをラ・プラスでの流通に切り替えたようです。
シャペレーは、プリチャード・ヒルのパイオニアであり、プリチャード・ヒルの登録商標も保持しています。今回、ラ・プラスでの輸出に切り替えるのは「プリチャード・ヒル・カベルネ・ソーヴィニヨン」と「シグネチャー・カベルネ・ソーヴィニヨン」の2ワイン。
「プリチャード・ヒル・カベルネ・ソーヴィニヨン」はワイナリーのフラッグシップで3回の「パーカー100点」を誇ります。日本での価格は4万円以上というトップクラスのワインです。
シグネチャーは日本での価格が1万円台という、やや手に入れやすいワイン。50年以上作られているワイナリーの「顔」的なワインです。
ラ・プラス・ドゥ・ボルドーは1つの会社によるシステムではなく、様々な会社による集合体的なシステムです。日本など海外のインポーターは「ネゴシアン」と呼ばれる会社を通じてワインを輸入する形になります。一方、ワイナリーからネゴシアンにつなぐ役割の会社もあり「クリシェ」と呼ばれています。
シャペレーのワインを扱うクリシェは「Barre & Touton’s Les Vins d’Ailleurs」という会社。Barre & Toutonという有力なクリシェが新たに作った子会社で、ボルドー以外のワインを専門に扱います。そこからシャペレーのワインを下ろすネゴシアンは8社。CVBG、Diva、Duclot、Ginestet、Joanne、Twins、Ulysse Cazabonne、Vins &、Passions.となっています。
ラ・プラス・ドゥ・ボルドーを使うことにはメリットもデメリットもありますが、最大のメリットはこれまで届かなかった市場にも販売できる可能性が広がること。シャペレーもそこを重視してこの2ワインをラ・プラスでの流通に切り替えたようです。
ナパのランドマークの1つであるロバート・モンダヴィ・ワイナリーが、2023年夏から約3年間、ワイナリーのリノベーションで工事を行う予定です。その間、テイスティング・ルームをナパ市内に移転する計画で、ナパ市のビルをリースしました。
新しいテイスティング・ルームはサード・ストリートとソスコル・アヴェニューの交差点にあるBorreoという歴史あるビルです。1877年に建てられたビルで、ナパの商用ビルディングとしては2番めの古さだとのこと。
ナパのダウンタウンには40のワイナリーのテイスティング・ルームがあり、そのほかに複数のワイナリーによる合同テイスティング・ルームもあります。3年間とは言え、モンダヴィがそれに加わることは大きなインパクトを与えそうです。
このビルには一時期ブリュワリーが入っていましたが、賃料の支払いの問題でもめて、現在は空になっているとのこと。
ワイナリーのリノベーションについては、今後詳しいことを発表していくそうです
年間ランキングは年末に出るのが普通ですが、ワインスペクテーターの2022年コスパワイントップ10は年始に発表されました。
1位はBV(Beaulieu Vineyard)のカベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2019。私が米国にいたころ、このワインが好きで毎週のように飲んでいましたが、当時はスーパーで9.99ドルとかで売っていました。今回はコスパトップといいながら価格は33ドルと昔に比べるとずいぶん高くなったなあと思ってしまいましたが、それはほかのワインも同じことで、年寄りの愚痴でしかないですね。
BVは2022年のジェームズ・サックリングのワイン・オブ・ザ・イヤーにも2019年のジョルジュ・ド・ラ・トゥール プライベート・リザーブ カベルネ・ソーヴィニヨンが選ばれています。別のリストとはいえ、ワイン・オブ・ザ・イヤーとコスパのトップを同年に受賞するというのはすごい快挙だと思います。
国内ではどちらのワインも前のヴィンテージまでしか流通していないようです。
さて、話を戻してワイン・スペクテーターのコスパトップ10ですが、2位以下はこうなっています。
2. DECOY Limited Red Napa Valley 2019
3. ANTINORI Toscana Villa Antinori 2019
4. BODEGAS MARQUÉS DE MURRIETA Rioja Finca Ygay Reserva 2018
5. JOEL GOTT Sauvignon Blanc California 2021
6. DOMAINE BOUSQUET Malbec Tupungato 2021
7. MUMM NAPA Brut Napa County Prestige NV
8. KENDALL-JACKSON Merlot Sonoma County Vintner’s Reserve 2019
9. MONTINORE Pinot Noir Willamette Valley Red Cap 2019
10. DROUHIN VAUDON Chablis 2020
2位のデコイ・リミテッド・シリーズは日本にも入っていますが、このレッドは残念ながらなし。ダックホーンが得意とするメルローを中心とするブレンドです。
と、ないものばかりでしたが、5位のジョエル・ゴット ソーヴィニヨン・ブラン 2021と8位のケンダル・ジャクソン ヴィントナーズ・リザーブ メルロー 2019は国内現行ヴィンテージです。どちらも言わずとしれた安心ブランドですね。特に、ジョエル・ゴットは国内価格も抑えめでコスパ感強いです。
ショップはトスカニーです。
ケンダル・ジャクソン・メルローはエノテカのサイトオンリーです。
ヴィントナーズ・リザーヴ・メルロ | エノテカ - ワイン通販
1位はBV(Beaulieu Vineyard)のカベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2019。私が米国にいたころ、このワインが好きで毎週のように飲んでいましたが、当時はスーパーで9.99ドルとかで売っていました。今回はコスパトップといいながら価格は33ドルと昔に比べるとずいぶん高くなったなあと思ってしまいましたが、それはほかのワインも同じことで、年寄りの愚痴でしかないですね。
BVは2022年のジェームズ・サックリングのワイン・オブ・ザ・イヤーにも2019年のジョルジュ・ド・ラ・トゥール プライベート・リザーブ カベルネ・ソーヴィニヨンが選ばれています。別のリストとはいえ、ワイン・オブ・ザ・イヤーとコスパのトップを同年に受賞するというのはすごい快挙だと思います。
国内ではどちらのワインも前のヴィンテージまでしか流通していないようです。
さて、話を戻してワイン・スペクテーターのコスパトップ10ですが、2位以下はこうなっています。
2. DECOY Limited Red Napa Valley 2019
3. ANTINORI Toscana Villa Antinori 2019
4. BODEGAS MARQUÉS DE MURRIETA Rioja Finca Ygay Reserva 2018
5. JOEL GOTT Sauvignon Blanc California 2021
6. DOMAINE BOUSQUET Malbec Tupungato 2021
7. MUMM NAPA Brut Napa County Prestige NV
8. KENDALL-JACKSON Merlot Sonoma County Vintner’s Reserve 2019
9. MONTINORE Pinot Noir Willamette Valley Red Cap 2019
10. DROUHIN VAUDON Chablis 2020
2位のデコイ・リミテッド・シリーズは日本にも入っていますが、このレッドは残念ながらなし。ダックホーンが得意とするメルローを中心とするブレンドです。
と、ないものばかりでしたが、5位のジョエル・ゴット ソーヴィニヨン・ブラン 2021と8位のケンダル・ジャクソン ヴィントナーズ・リザーブ メルロー 2019は国内現行ヴィンテージです。どちらも言わずとしれた安心ブランドですね。特に、ジョエル・ゴットは国内価格も抑えめでコスパ感強いです。
ショップはトスカニーです。
ケンダル・ジャクソン・メルローはエノテカのサイトオンリーです。
ヴィントナーズ・リザーヴ・メルロ | エノテカ - ワイン通販
ワイン・スペクテーターの記事によると、アンディ・エリクソンとアニー・ファヴィア夫妻のプライベート・ブランド「ファヴィア(Favia)」がオークヴィルに自社畑を取得し、ワイナリーもそこに作ることが明らかになりました。
ファヴィアは現在はクームズヴィルにあり、オークヴィルとクームズヴィルの契約畑から4種類のカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンドを中心に約2000ケースのワインを作っています。
新しい畑の場所はオーパス・ワンからナパ・リヴァーを隔てた反対側になります。以前スワンソン(Swanson)が持っていたもので、クインテッサ(Quintessa)のオーナーであるヒュネイアス家が2018年から所有しています。エリクソン夫妻はヒュネイアス家と旧知の仲であり、共同所有という形で独占的に利用することになりました。
ヒュネイアスは畑の取得後、既存のブドウ樹をすべて引き抜いてリプラントを始めました。68エーカーの畑のうち、現在40エーカーが植樹済みです。
畑を担当するアニー・ファヴィアは、新しい畑では昔から使われている「カリフォルニア・スプロール」と呼ばれているようなワイヤーを使わない剪定を採用する方針です。温暖化に対抗するため、ブドウに日陰を与えることなどが目的と思われます。
また、栽培はバイオダイナミクス(ビオディナミ)にする見込みです。ヒュネイアスのクインテッサなどの畑が既に採用しており、それに倣うことになるでしょう。
なお、既存のブドウの契約も継続するとのことで、新たな畑の分ワインも増える形になりそうです。
ファヴィアは現在はクームズヴィルにあり、オークヴィルとクームズヴィルの契約畑から4種類のカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンドを中心に約2000ケースのワインを作っています。
新しい畑の場所はオーパス・ワンからナパ・リヴァーを隔てた反対側になります。以前スワンソン(Swanson)が持っていたもので、クインテッサ(Quintessa)のオーナーであるヒュネイアス家が2018年から所有しています。エリクソン夫妻はヒュネイアス家と旧知の仲であり、共同所有という形で独占的に利用することになりました。
ヒュネイアスは畑の取得後、既存のブドウ樹をすべて引き抜いてリプラントを始めました。68エーカーの畑のうち、現在40エーカーが植樹済みです。
畑を担当するアニー・ファヴィアは、新しい畑では昔から使われている「カリフォルニア・スプロール」と呼ばれているようなワイヤーを使わない剪定を採用する方針です。温暖化に対抗するため、ブドウに日陰を与えることなどが目的と思われます。
また、栽培はバイオダイナミクス(ビオディナミ)にする見込みです。ヒュネイアスのクインテッサなどの畑が既に採用しており、それに倣うことになるでしょう。
なお、既存のブドウの契約も継続するとのことで、新たな畑の分ワインも増える形になりそうです。
ナパに行った人のほとんどが写真を撮るのではないかと思われる「Welcome to Napa Valley」のサイン。実はハイウェイ29沿いの北と南に2つあるのですが、ヨントヴィルにある南側のサインを移転しようという動きが出ています。
現在のサインは、ハイウェイ29の西側にあります。サンフランシスコ方面から車でナパに来ると、ハイウェイ29の右側に停車して、ハイウェイを徒歩で横断してサインのところに行く形になります。交通量の多いハイウェイを横断するので危険が伴います。
ナパヴァレーでは、南から北まで徒歩や自転車で縦断できるような道「ヴァイン・トレイル」を整備しようという動きが進んでいます( Vine Trail Napa Valley)。現在はナパのケネディ・パークからヨントヴィルのヨントヴィル・クロス・ロードまでの約10kmの整備が終わっており、沿道には軽食が取れる場所などもあって、気軽に使えるようになっています。そこから北のプランを作成している過程で今回の移転の動きが出てきました。
候補となっているのはハイウェイ29とワシントン・ストリートとの交差点のところで、現在Caltrans(カリフォルニア交通局)がテージング エリアとして使用している三日月形の分岐点です。マーカムが所有している土地だそうです。
たぶん、このあたり
ヨントヴィルの市議会は、この案を全会一致で支持しており、今後Caltransやマーカムの同意が得られれば移転されることになりそうです。
ところで、今まで知らなかったのですが、このサインの所有者はロバート・モンダヴィ・ワイナリーだそうです。
昨日はアカデミー・デュ・ヴァンで「カリフォルニアワインを楽しもう」の第1回でした。テーマはナパ。初回は自己紹介を軽くしたり、カリフォルニア全体の話をしたりがどうしても入ってくるので、時間が足りなくなるのは毎度のことでちょっと反省ですが、試飲に入るまでの1時間強、かなり喋りまくりました。自分でも「よく喋るなあこいつ」と思うほどで、ちょっとおかしかったです。
スクールですから、お勉強的な話はもちろんしますが、受講者の方々が期待しているのはやっぱり試飲だと思うんですよね。なので、ワインリストを作るのは、講座準備の中で一番大事だし、面白いし、気を使う部分でもあります。
今回の場合12月の半ばにリストを作ったわけですが、ワインの値上がりで当初想定していたワインでは予算的に厳しい状況でした。入れたかったのにインポーターに在庫がなく諦めたものもありました。また、並行して行っているソノマの講座と両方受講される方もいらっしゃったので、同じワインが出ないようにする必要もありました(2回めのワインについて)。
いろいろ悩んだ結果、第1回目のワインがこちら。
どういうことを考えて選んだのか少し種明かしをします。
ワインは基本6本としています。高いのを入れるときは本数を減らすこともありますが、6本くらいが一番バランスがいいかと思っています。
この中で、講座中に出てくるトピックとなるべく連動する(今回であれば山のカベルネであるマウント・ヴィーダーと平地のカベルネであるホーニッグ)、有名ワイナリーや有名人の作ったワインを入れる(今回であれば、ガーギッチ・ヒルズのフュメ・ブラン)、こんなのもあるんだよというちょっと変化球のワインを入れる(今回であれば、マサイアソンのシャルドネやプティ・シラー、カベルネ・フラン)といったことを考えます。試飲するときは比較の要素を入れるとわかりやすいし興味も引きやすいので、そのあたりも考慮します。
とはいえ限られた本数と予算ですべてを満たすことはできない(例えば比較だけ考えたら、白は2つともシャルドネにした方がいい)ので、悩みはつきません。受講者のバックグラウンドもわからないのでそこも悩むところです(例えばカリフォルニアのことをほとんど全く知らない人だったら、典型的なスタイルのものを中心にします)。今回は、ワインエキスパートを取ったばかりくらいのイメージで受講者像を考えていたので、基本知識やティピカルなものは多少知っている前提で、少し変化球的なものを多めに入れてみました。また、試飲は銘柄や特徴を明かした上で、どのワインがどれかは伏せてテイスティングしてもらっています。
結果としては、白ワインは酸が効いてアルコール度数が低く、樽はあまり感じられないマサイアソンと、樽を使って、ソーヴィニヨン・ムスクの独特な香りのあるガーギッチ・ヒルズというのも意外と面白い組み合わせになりました。また、赤ワインではプティ・シラーは比較的わかりやすく、「濃いワインならプティ・シラー」というのを知ってもらえました。ちなみにプティ・シラーはジンファンデル以上にカリフォルニア固有感が強いと思って入れています。また、山カベと谷カベの比較はタンニンの性質をよく感じれば分かってくると思うのですが、そこにカベルネ・フランが加わることで、かなり惑わされる結果になりました(惑わされるのがいいということではないのですが)。
そして、今回の一番のポイントはカベルネ・フランでした。カベルネ・フランはナパでもそれほどメジャーな品種ではありません(畑の面積ではジンファンデルに次ぐ7番目)。ただ、個人的には好きな品種でカベルネ・ソーヴィニヨンの力強さにエレガントさが加わることで、すごく魅力的なワインになると思っています。多くの受講者にとってはカベルネ・フランというとロワールで、ちょっと青臭いと思っている人が多いと思います。ロワールのフランもいいですが、完熟したカベルネ・フランは、さらに魅力的なワインになるということを伝えたいというのが裏テーマみたいな感じでした。
今回選んだトレフェッセンのカベルネ・フランはカベルネ・フラン100%のワインで、ナパの中では比較的冷涼なオーク・ノールで作られています。少し青臭さはあるのですが、抜栓して1時間たったらそれもほとんど消えました。試飲では好きなワインを答えてもらうのですが、これとマウント・ヴィーダーのカベルネで答えがわかれ、ややカベルネ・フランがリードという結果でした。多くの受講生がカベルネ・フランの魅力に初めて気づいたようで、個人的には狙いがうまくはまった感じです。
受講者のレベルも想定とそれほどはずれていなかったと思いますし(時間がなくて聞いていませんが)、今回はうまくいったケースだと思います(もちろん、狙いがはずれてしまうこともあります)。振替で受講された方が、残りのも振替で参加したいと言ってくださったのが、すごく嬉しかったです(残念ながら2回とも予定が合わなかったようですが)。
そんなこんなで、ワイン講師としてもほそぼそと続けておりますので、機会がありましたらご受講いただけると嬉しいです。
スクールですから、お勉強的な話はもちろんしますが、受講者の方々が期待しているのはやっぱり試飲だと思うんですよね。なので、ワインリストを作るのは、講座準備の中で一番大事だし、面白いし、気を使う部分でもあります。
今回の場合12月の半ばにリストを作ったわけですが、ワインの値上がりで当初想定していたワインでは予算的に厳しい状況でした。入れたかったのにインポーターに在庫がなく諦めたものもありました。また、並行して行っているソノマの講座と両方受講される方もいらっしゃったので、同じワインが出ないようにする必要もありました(2回めのワインについて)。
いろいろ悩んだ結果、第1回目のワインがこちら。
どういうことを考えて選んだのか少し種明かしをします。
ワインは基本6本としています。高いのを入れるときは本数を減らすこともありますが、6本くらいが一番バランスがいいかと思っています。
この中で、講座中に出てくるトピックとなるべく連動する(今回であれば山のカベルネであるマウント・ヴィーダーと平地のカベルネであるホーニッグ)、有名ワイナリーや有名人の作ったワインを入れる(今回であれば、ガーギッチ・ヒルズのフュメ・ブラン)、こんなのもあるんだよというちょっと変化球のワインを入れる(今回であれば、マサイアソンのシャルドネやプティ・シラー、カベルネ・フラン)といったことを考えます。試飲するときは比較の要素を入れるとわかりやすいし興味も引きやすいので、そのあたりも考慮します。
とはいえ限られた本数と予算ですべてを満たすことはできない(例えば比較だけ考えたら、白は2つともシャルドネにした方がいい)ので、悩みはつきません。受講者のバックグラウンドもわからないのでそこも悩むところです(例えばカリフォルニアのことをほとんど全く知らない人だったら、典型的なスタイルのものを中心にします)。今回は、ワインエキスパートを取ったばかりくらいのイメージで受講者像を考えていたので、基本知識やティピカルなものは多少知っている前提で、少し変化球的なものを多めに入れてみました。また、試飲は銘柄や特徴を明かした上で、どのワインがどれかは伏せてテイスティングしてもらっています。
結果としては、白ワインは酸が効いてアルコール度数が低く、樽はあまり感じられないマサイアソンと、樽を使って、ソーヴィニヨン・ムスクの独特な香りのあるガーギッチ・ヒルズというのも意外と面白い組み合わせになりました。また、赤ワインではプティ・シラーは比較的わかりやすく、「濃いワインならプティ・シラー」というのを知ってもらえました。ちなみにプティ・シラーはジンファンデル以上にカリフォルニア固有感が強いと思って入れています。また、山カベと谷カベの比較はタンニンの性質をよく感じれば分かってくると思うのですが、そこにカベルネ・フランが加わることで、かなり惑わされる結果になりました(惑わされるのがいいということではないのですが)。
そして、今回の一番のポイントはカベルネ・フランでした。カベルネ・フランはナパでもそれほどメジャーな品種ではありません(畑の面積ではジンファンデルに次ぐ7番目)。ただ、個人的には好きな品種でカベルネ・ソーヴィニヨンの力強さにエレガントさが加わることで、すごく魅力的なワインになると思っています。多くの受講者にとってはカベルネ・フランというとロワールで、ちょっと青臭いと思っている人が多いと思います。ロワールのフランもいいですが、完熟したカベルネ・フランは、さらに魅力的なワインになるということを伝えたいというのが裏テーマみたいな感じでした。
今回選んだトレフェッセンのカベルネ・フランはカベルネ・フラン100%のワインで、ナパの中では比較的冷涼なオーク・ノールで作られています。少し青臭さはあるのですが、抜栓して1時間たったらそれもほとんど消えました。試飲では好きなワインを答えてもらうのですが、これとマウント・ヴィーダーのカベルネで答えがわかれ、ややカベルネ・フランがリードという結果でした。多くの受講生がカベルネ・フランの魅力に初めて気づいたようで、個人的には狙いがうまくはまった感じです。
受講者のレベルも想定とそれほどはずれていなかったと思いますし(時間がなくて聞いていませんが)、今回はうまくいったケースだと思います(もちろん、狙いがはずれてしまうこともあります)。振替で受講された方が、残りのも振替で参加したいと言ってくださったのが、すごく嬉しかったです(残念ながら2回とも予定が合わなかったようですが)。
そんなこんなで、ワイン講師としてもほそぼそと続けておりますので、機会がありましたらご受講いただけると嬉しいです。
カリフォルニアでは年末から悪天候が続いており、洪水の危険も増しています。ひどい干ばつが続いていましたから恵みの雨ではありますが、亡くなった方もおり、かなりの被害が出ているようです。
その中で、ナパの人気ワイナリーV.Sattuiで名物となっていた樹齢275年のオークツリーが雨と風で根こそぎ倒れてしまいました。
V.Sattuiはハイウェイ29号沿いでピクニックエリアがあり、ワイナリーのデリでワインとランチを買って食べる人でいつも賑わっています。その中でも、象徴的だった樹が倒れてしまったことで、ワイナリーは悲しみに包まれています。V.Sattuiではこの40年間、樹木医にこの樹を見てもらっていたとのことです。
「ト・カロン・ヴィンヤードが有機栽培に転換へ」で、ロバート・モンダヴィの親会社であるコンステレーション・ブランズがCCOF(California Certified Organic Farmers)に、ト・カロン・ヴィンヤードの有機栽培認証を申請したことを書きました。この認証が、1月5日に無事に完了しました。2023年のヴィンテージからラベルに「Made with Organic Grapes」と入れられるようになります。このために既に3年間有機栽培を行っています。
ト・カロン・ヴィンヤードのブドウは、ロバート・モンダヴィのほか、シュレーダー・セラーズ、昨年ワイン・スペクテーターのワイン・オブ・ザ・イヤーを獲得したダブル・ダイヤモンド、ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーのワインで使われています。なお、オーパス・ワンはト・カロン・ヴィンヤードの中で専用のブロックを持っており、そちらはすでに有機認証を得ています。また、ベクストファー・ト・カロン・ヴィンヤードは有機栽培認証を取っていません。
コンステレーション・ワイン&スピリッツのグローバルオペレーション担当上級副社長サム・グレイツァー氏は次のように述べています。「この重要な節目に向けて取り組んできたチームの協力と粘り強さを誇りに思う。私たちが土地や事業に対して行っている投資によって、世界最高のワインを生産し続けることができ、同時に、私たちの活動を可能にしている資源を保護、保全、強化できる」。
このワイン、めちゃめちゃ好きです。ショップはカリフォルニアワインあとりえ。
ト・カロン・ヴィンヤードのブドウは、ロバート・モンダヴィのほか、シュレーダー・セラーズ、昨年ワイン・スペクテーターのワイン・オブ・ザ・イヤーを獲得したダブル・ダイヤモンド、ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーのワインで使われています。なお、オーパス・ワンはト・カロン・ヴィンヤードの中で専用のブロックを持っており、そちらはすでに有機認証を得ています。また、ベクストファー・ト・カロン・ヴィンヤードは有機栽培認証を取っていません。
コンステレーション・ワイン&スピリッツのグローバルオペレーション担当上級副社長サム・グレイツァー氏は次のように述べています。「この重要な節目に向けて取り組んできたチームの協力と粘り強さを誇りに思う。私たちが土地や事業に対して行っている投資によって、世界最高のワインを生産し続けることができ、同時に、私たちの活動を可能にしている資源を保護、保全、強化できる」。
このワイン、めちゃめちゃ好きです。ショップはカリフォルニアワインあとりえ。
SFクロニクルに、2020年のナパのワインについての記事が掲載されていました。2020年は8月に北カリフォルニア各地で落雷から発生したLNUコンプレックス・ファイアーがあり、9月にはスプリング・マウンテンなどに大きな被害を出したグラス・ファイアーが発生しました。特に、グラス・ファイアーはナパのヴァレー・フロアを横断して東側の山麓にまで被害を広げました。
これらによってシェイファーなど、多くのワイナリーが醸造をあきらめました。その中でもアイズリー・ヴィンヤードやドミナスなどいくつかのトップクラスのワイナリーが2020年のワインをリリースすることに決めています。
とはいえトータルではナパで2020年のワイン(特にカベルネ・ソーヴィニヨン)を作らない決断をしたワイナリーは過半数に及ぶと推定されています。
煙で汚染されたブドウで作ったワインがどういう味わいになるか、どうすれば除去できるのか、といった問題はこれまで考えられてこなかったため、どのワイナリーも明確な答えを持たないまま、試行錯誤を重ねています。知見を集めるという意味でも2020年のワインを作ることには意味があったように思います。
少なくとも、クロニクルの記者エスター・モブリーが試飲した範囲では、煙汚染を感じたワインはなかったそうです。
2021年、2022年は幸いにしてワイン産地に影響を与えるような火事はありませんでした。ただ、これで最後ということはなく今後も同じような火事は必ず起こります。この教訓はどのように生かされるのでしょうか。
これらによってシェイファーなど、多くのワイナリーが醸造をあきらめました。その中でもアイズリー・ヴィンヤードやドミナスなどいくつかのトップクラスのワイナリーが2020年のワインをリリースすることに決めています。
とはいえトータルではナパで2020年のワイン(特にカベルネ・ソーヴィニヨン)を作らない決断をしたワイナリーは過半数に及ぶと推定されています。
煙で汚染されたブドウで作ったワインがどういう味わいになるか、どうすれば除去できるのか、といった問題はこれまで考えられてこなかったため、どのワイナリーも明確な答えを持たないまま、試行錯誤を重ねています。知見を集めるという意味でも2020年のワインを作ることには意味があったように思います。
少なくとも、クロニクルの記者エスター・モブリーが試飲した範囲では、煙汚染を感じたワインはなかったそうです。
2021年、2022年は幸いにしてワイン産地に影響を与えるような火事はありませんでした。ただ、これで最後ということはなく今後も同じような火事は必ず起こります。この教訓はどのように生かされるのでしょうか。
ローダイのサスティナビリティ認証プログラム「ローダイ・ルールズ」は、カリフォルニアで最初に作られたサスティナビリティのプログラム。ローダイだけでなくカリフォルニア全域で使われており、さらにはワシントン州、イスラエルでも認定プログラムとして使われています。認定された畑の面積で見れば、現在はローダイよりもローダイ以外の畑の方が大きくなっているほどです。
このローダイ・ルールズのバージョン4が2022年12月に公表されました。従来のものから30点ほど修正や追加の項目があります。
追加された項目の1つが「カーボン・サイクル」。「炭素循環」と呼ばれる二酸化炭素の循環する様子を教育することが加わりました。このほか、風による土壌の侵食作用、コミュニケーション・ミーティング、サスティナビリティのマーケティングといった項目も加わっています。
このローダイ・ルールズのバージョン4が2022年12月に公表されました。従来のものから30点ほど修正や追加の項目があります。
追加された項目の1つが「カーボン・サイクル」。「炭素循環」と呼ばれる二酸化炭素の循環する様子を教育することが加わりました。このほか、風による土壌の侵食作用、コミュニケーション・ミーティング、サスティナビリティのマーケティングといった項目も加わっています。
しあわせワイン倶楽部でカリフォルニアワインを中心とした福袋の販売が始まっています。注文は16日まで。19日から順次出荷します。6本で税込み14850円、送料無料です。
1本2500円弱ですが、輸入元の希望小売価格と比べると1万円以上安いとのこと。
何と言っても目玉はヘスのシャルドネ「パンテラ」。これだけで1万円近くで売られているワインです。あとのワインはおまけと考えてもいいくらいです。
ガーネットの熟成シャルドネも本来5000円してもおかしくないものが2000円台で売られているお得ワインだし、ヘスのシャーテイルランチもコスパ抜群です。
1本2500円弱ですが、輸入元の希望小売価格と比べると1万円以上安いとのこと。
何と言っても目玉はヘスのシャルドネ「パンテラ」。これだけで1万円近くで売られているワインです。あとのワインはおまけと考えてもいいくらいです。
ガーネットの熟成シャルドネも本来5000円してもおかしくないものが2000円台で売られているお得ワインだし、ヘスのシャーテイルランチもコスパ抜群です。