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Date: 2022/1031 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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NAVA VALLEY WINE EXPERTの新しいテキストを読んでいます。これが素晴らしい。とてもよくできています。



目次は以下のようになっています。
はじめに
数字で見るナパ・ヴァレー
ボトルラベルのルール
CHAPTER 1 ナパ・ヴァレーの基本情報
CHAPTER 2 ナパ・ヴァレーの地理的特徴・土壌。気候
CHAPTER 3 ナパ・ヴァレーのAVA
CHAPTER 4 ナパ・ヴァレーのブドウ栽培・ワイン醸造
CHAPTER 5 ナパ・ヴァレーの歴史
CHAPTER 6 環境問題への取り組み
CHAPTER 7 コミュニティにおける責務
CHAPTER 8 ナパ・ヴァレー・ワインのフードペアリング
CHAPTER 9 ナパ・ヴァレー・ワインのヴィンテージ
CHAPTER 10 重要な畑、人物・生産者

このほか1ページのコラムが5つ入っています。

CHAPTER 1~7はNAPA VALLEY ROCKSという英語の教材がベースになっています。そんなに大きなボリュームではないですがバランスよく各項目を説明しています。土壌や歴史のあたりではあまり知らなかった情報もありました。CHAPTER 8のフードペアリングはナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ・ジャパン代表の小枝絵麻さんの得意とするところ。CHAPTER 10の重要な畑や人物、生産者の名前もナパのワインを知るためには抑えておきたい情報です。

基礎的な情報から、ナパに詳しくなったと思える情報までバランスよく盛り込まれていると感じました。

試験は年明けで、まだ申し込みはできますので、ナパのワインに詳しくなりたい人はぜひ。昨年は資格を持っている人でないと受験できませんでしたが、今年は申し込みできるようになりました。
ナパヴァレー・ワイン・エキスパート認定試験 2023 | ナパヴァレー・ヴィントナーズ
Date: 2022/1027 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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アカデミー・デュ・ヴァンのソノマの講座の第1回でした。6回かけてソノマ全域を勉強するというかなり充実した講座です。ありがたいことに満席になりました。

ソノマはカリフォルニアの中でも多様性に富んでおり、とても複雑な地域。特にAVAは複雑に重なり合って混沌としています(個人的には統廃合など整理した方がいいのではないかと思ってます)。

初回はその中でもサブAVAが多いソノマ・ヴァレー。初回ということでソノマ概論も話していたら、全然時間が足りなかったです。Google Earthで用意していたのもちょっとしか見せられず、Old Hill Ranchの動画も、ジンファンデルの名前の由来といった仕込んでいたネタも使えず。後の方の回は時間に余裕があるはずなので、そこで披露できたらなあというところです。

ソノマの講座以外では、11月18日(金)のハーランの講座(1回)が募集中。まだ催行人数に達していないので、みなさまよろしくお願いします。ワインは無茶苦茶素晴らしいです。ボンドのバックヴィンテージも出します。
青山校 カリフォルニアの超一流ワイナリー ハーラン編 | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン

また、1月からはもっと入門的なカリフォルニア講座も開きます(全3回)。こちらは資格試験などで勉強した人が、もう少し詳しく勉強する、というか資格でやらないような「今」の話なども織り込んだカリフォルニアワインのリアル入門編です。もちろん、資格の勉強していない人でも受けられる内容です。
青山校 カリフォルニアワインを楽しもう | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
Date: 2022/1020 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパやソノマの収穫は、11月初旬になるのが通例ですが、2022年は10月中旬でほぼ終了に近づいています。メンドシーノやレイク郡も同様に終わりに近づいています。

カリフォルニアは9月の終わりから温暖な日が続き、早めの収穫となったようです。今年は干ばつが続き、山火事の懸念もずっと続きましたが幸いなことに、大きな影響のある山火事はなく、無難な収穫を迎えています。

収穫量については干ばつや春の霜のためにやや少なめという見方が濃厚です。

何はともあれ大過なく終わりそうで良かったです。

Date: 2022/1017 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・アドヴォケイトで100点25本など、超高評価のワインを作るハンドレッド・エーカー(Hundred Acre)の創設者・オーナーであるジェイソン・ウッドブリッジがナパ郡を提訴しました。


ナパでは現在新しいブドウ畑の開発は、事実上ほとんどできません。平地はあらかた開発され、斜面は土壌の保全のために開発が禁じられています。ジェイソン・ウッドブリッジは2020年のグラス・ファイアーで斜面に生えていた木が焼失していまいました。ナパ郡からは以前の植生に戻すよう命じられたのですが、ジェイソン・ウッドブリッジはそこにブドウ畑をつくろうとして、ナパ郡から差し止めされてしまいました。そこで、ジェイソン・ウッドブリッジが職権乱用だとしてナパ郡を訴えたわけです。

ナパ郡の斜面の開発のルールでは、地面を掘り返すなど斜面に手を加えてはいけないことになっています。そこでジェイソン・ウッドブリッジはは底の抜けた植木鉢のような器に肥料とブドウの苗木だけを入れて斜面に置いていくという方法を取りました。こうすると自然に苗が育って地中に根を張り、斜面の保全にも役立つとしています。

しかし、ナパ郡は以前の植生と異なっているとしてこれを認めませんでした。これに対してジェイソン・ウッドブリッジが提訴したわけです。

まだ裁判はこれからなので。どうなっていくかわかりませんが、ジェイソン・ウッドブリッジの意見には一理あるような感じはします。

そして、もしこの方法が認められるとすると、第2、第3のジェイソン・ウッドブリッジが登場しないとも限りません。特に、斜面の土地は持っているがブドウ畑の開発ができないというワイナリーにとっては朗報となる可能性もあります。
Date: 2022/1012 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアでグラン・クリュの畑を決めるとしたら、その中でも満場一致で選ばれるのが確実なのがナパのオークヴィルにあるト・カロン・ヴィンヤードです。このブログでも「トカロン・ヴィンヤードの謎を解く【保存版】」を含め、これまで何度もこの畑については書いてきました。

そのト・カロンのワインを6種類試飲できるという夢のようなセミナーに参加してきました。

場所はコンラッドホテルです。ナパ・ヴァレー・ベストソムリエに選ばれた富満勇希ソムリエやカリフォルニアワイン協会公認教育プログラムの講師も務める森覚ソムリエがいらっしゃるまさに、この素晴らしいワインに合う最高のところです。

ト・カロン・ヴィンヤードを切り開いたのはハミルトン・クラブという人。1868年に地所を買ったのが最初で、当初はヘルモサ・ワイナリーという名前だったのを1886年にト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーに改称しました。なお、ト・カロンはギリシャ語で「最高の美」という意味です。

ロバート・モンダヴィが家族と経営していたチャールズ・クリュッグでもト・カロンのぶどうを使っていましたが、なんといってもその名前が知られるようになったのはロバート・モンダヴィが購入してからです。当初は樽熟成したソーヴィニヨン・ブランに「フュメ・ブラン」という名前を付けたものが大ヒットしましたが、カベルネ・ソーヴィニヨンのフラッグシップもト・カロンのぶどうで作られました。

今、ト・カロンと名前の付く畑は、このモンダヴィが買った畑(一部はオーパス・ワン所有になっています)と、かつてボーリュー・ヴィンヤードが持っていた畑を、アンディ・ベクストファーが購入した「ベクストファー・ト・カロン」の2つしかありません。

このベクストファー・ト・カロンを有名にしたのがシュレーダー・セラーズ。一つの畑からクローンの違いによって複数のワインを作り、そのどれもが極めて高い評価を得ました。

ロバート・モンダヴィもシュレーダーも現在は、コンステレーション・ブランズの傘下に入っています。そして、コンステレーション・ブランズがト・カロン・ヴィンヤードで最高のワインを作るべく、著名ワインメーカーのアンディ・エリクソンを呼んで始めたのが、かつてのハミルトン・クラブのワイナリー名から取ったト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーです。

ロバート・モンダヴィの醸造責任者はジェネヴィエーヴ・ジェンセンズ。長らくモンダヴィに勤め、ト・カロンについても知り尽くしています。一方。シュレーダーのトーマス・リヴァース・ブラウンは、シュレーダーでのワインが大評判になって今では40社を超える畑のブドウを扱っている天才ワインメーカー。この二人に前述のアンディ・エリクソンが話し合って、ト・カロンの中で誰がどこを使うのか決めているのだそう(この話は初耳でした)。

今回はこの3つのワイナリーから2種ずつのワインを試飲しました。なお、以下の試飲コメントには自身の感想に、森覚ソムリエのコメントを一部取り入れさせていただいています。


最初のワインはモンダヴィのフュメ・ブラン2019です。ト・カロンのソーヴィニヨン・ブランといえば、1945年に植えられた「iブロック(i-block)」が有名ですが、iブロックは生産量が少なくて現在はごく少量のiブロックの名を冠したワインだけに使われているそうです。ただ、それで通常のフュメ・ブランの価値が下がるわけではなく、こちらもト・カロンの中で最高のブロックと言われている「モナストリー・ブロック」のブドウだけを使っています。2%だけセミヨンも使われています。

柑橘類に白い花、ヘーゼルナッツ、イーストっぽさがあるのはシュール・リーで熟成しているためでしょうか。酸がとてもきれいで伸びがあり、後味には石やミネラルの風味が味全体を引き締めています。

2本目はモンダヴィのト・カロン・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン2018。モンダヴィのフラッグシップのワインです。93%カベルネ・ソーヴィニヨンで5%カベルネ・フラン、2%プティ・ヴェルドが入っています。

色は濃いですが、赤ワインの中ではそれでも一番薄いくらいです。杉の香りが顕著。ミントやブラックベリー。カシス。柔らかさがありますが、酸が豊かなのも特徴です。乳酸ぽい柔らかな雰囲気もあります。ハーブやチョコレート。モカの風味も。そしてタンニンがしっかりしていますが、全体に溶け込んだ印象です。

モンダヴィのワイン造りのコンセプトは「重くなく力強い」だそうですが、まさにこれを体現したワイン。これまで何度も飲んだことがあるワインではありますが、そのバランスの良さにはいつも驚かされます。

ちなみにこれも上記の「モナストリー・ブロック」のブドウだけを使っておりカベルネ・ソーヴィニヨンのクローンは「ヘリテージ・クローン」という手のひらの半分くらいしかない小さな房で凝縮感のある味わいになるクローンを使っています。

3本目と4本目はト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーのワイン。ワインメーカーのアンディ・エリクソンはサンフランシスコで広告の仕事をしていましたが、ワインに魅せられ、アルゼンチンでワイン造りをしていたところ、ポール・ホブスに出会ってカリフォルニアで活躍するようになります。スクリーミング・イーグルの2代目ワインメーカーだったのは有名な話ですが、ハーランやスタッグリン、ダラ・ヴァレなどそうそうたるワイナリーで働きます。近年はマヤカマスのワインメーカーとしてその再生に貢献したことでも知られています。

ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーは2016年が初ヴィンテージという若いワイナリー。今回は2018年に新たに追加されたカベルネ・フランの比率を上げたカベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンド「エリザズ・キュヴェ」と、ここのメインのワインである「ハイエスト・ビューティ」カベルネ・ソーヴィニヨンを試飲しました。ヴィンテージはいずれも2018。

エリザ(イライザ)ズ・キュヴェは、ハミルトン・クラブに地所を売ってト・カロン拡張に力を貸した「エリザ・ヨント」にちなんだもの。カベルネ・フランがその地所の一部に植えられています。名前でわかるように、ヨントヴィルの街を作ったジョージ・ヨントの未亡人です。ちなみにジョージ・ヨントは生涯で2回結婚していますが、ふたりとも名前が「Eliza」だったとのこと。

ミントのようなすっきりした風味。ラベンダーやすみれの花の香り、レッド・チェリーなどの赤果実の風味にカシスなどの黒果実の味わい。骨格がしっかりしているのですが、タンニンがとにかくシルキー。これは今まで飲んだカベルネ・フラン系のワインの中でも間違いなくトップクラスです。

ちょっと余談ですが、とあるワインショップの方と話をしていて、その方もこのエリザズ・キュヴェが大好きなのだそうですが、なかなかカベルネ・フラン・ベースのワインは売れないそうです。個人的に思うのは、多くの人がカベルネ・フランとしてイメージするのはシノンなどのちょっと青臭い味がするもの。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると格下のブドウと感じているのではないでしょうか。カリフォルニア、特にナパのカベルネ・フランは完熟するので青さはありません。パワフルになりすぎることもあるカベルネ・ソーヴィニヨンと比べて、赤果実系の風味や酸が残って非常にエレガントな味わいになります。カベルネ・フランだけだと少し線が細くなるかもしれませんが、このエリザズ・キュヴェ(ダラ・ヴァレのマヤやコンティニュアムなども含め)はカベルネ・ソーヴィニヨンも相当に入っているので、ボディの力強さも失われていません。もっとこの美味しさを多くの人に知ってほしいと感じています。

余談が長くなりましたが、この日の素晴らしいワインの中でも白眉の一つでした。

そして4本目はハイエスト・ビューティ。ト・カロンの名前を英語にしたワインです。グラファイトや石のニュアンスを感じます。ブラックベリー、ハーブ。非常にパワフルでタンニンもしっかりしています(これも溶け込んでいますが)。今飲んでも美味しいですが、今回のワインの中では一番熟成向けに感じました。

最後はシュレーダー・セラーズからベクストファー・ト・カロンのブドウを使った2本です。

シュレーダーと、ワインメーカーのトーマス・リヴァース・ブラウンについては下の2記事に詳しく書いているので、今回は省略します。
トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(前編)
トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(後編)

シュレーダーからはRBSカベルネ・ソーヴィニヨン2019とオールド・スパーキー・カベルネ・ソーヴィニヨン2019の2本を試飲しました。

RBSはクローン337という比較的早熟でフルーツ感の強いクローンだけを使ったカベルネ・ソーヴィニヨン。第一印象はフルーツの風味の強さ。レッド・チェリーやブルーベリー。杉やタールのようなアクセントもあります。タンニンはあまり感じず非常にスムーズ。ジューシーでなめらかなワインです。

オールド・スパーキーはマグナム・ボトルしか作られないシュレーダーのフラッグシップ。私も今回初めて試飲しました。クローン4、6、337のブレンド。クローン4はタンニンが強く、クローン6はアーシーな風味を与えてくれるとのこと。

グラファイトやロースト、チョコの風味がありRBSよりタンニンがしっかりしていますが、やはりしなやかな味わいは共通です。無茶苦茶濃いけど、シルキーでスムーズ。超高級ブドウジュースを飲んでいるという感じです。RBSもそうですが、食事に合わせるというよりもこのワインだけをじっくりと味わってみたい、そう感じるワインです。森ソムリエは「ラフィットを飲んだときの感覚に似ている」と言っていました。

ト・カロンの素晴らしさは今さら私が言うまでもないですが、今回はロバート・モンダヴィ、ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニー、シュレーダーの3社3様の素晴らしさもわかり、とても勉強になりました。




Date: 2022/1011 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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UCデーヴィスで、地球温暖化と乾燥の進行に耐えられるブドウの仕立て方を研究した結果が発表されました(Frontiers | Adapting wine grape production to climate change through canopy architecture manipulation and irrigation in warm climates)。

現在、高級なワインで多く使われているのがVSP(Vertical Shoot Positioning)という仕立て方。ブドウのシュート(その年に伸ばす枝)を垂直に誘引し、その下側にブドウの房が来るようにします。ブドウの房の風通しがよく、日当たりもよく、作業や管理が楽といったメリットがあります。

ただ、これから温暖化が進行することを考えるとどんな仕立て方がいいでしょうか。

VSPはブドウの房が地面に近く、輻射熱を受ける上に、日光も直接当たるために温暖で乾燥した気候がこれまで以上に進むと、良くないと考えられています。

そこで、UCデーヴィスではいくつかの仕立て方を試してみました。


その結果、図の「E」に相当する「Single High Wire」が一番、暑さや乾燥に強いということがわかりました。

時間がなくて詳しく読めていないのですが、関心ある方はぜひ原文をお読みください。
Date: 2022/1009 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、オンラインワイン会でマリエッタのオールド・ヴァイン・レッド(OVR)ロット73を飲みました。

ノンヴィンテージで実際に複数ヴィンテージのブドウをブレンドしているこのワイン、詳しいデータは出ていませんが、ソノマとメンドシーノの自社畑の古木のジンファンデルを中心としてシラー、プティ・シラー、カリニャン、バルベーラが入っているそうです。

ソフトな味わいで、複雑さやブラックペッパーなどのスパイス感もあり、非常にバランスよく、よくできているワインです。これで2500円しないのはかなりのコスパです。




オンラインワイン会のメンバーも同じワインを飲んでいたわけですが、多くのメンバーが「こういうジンファンデルは飲んだことがない」というわけです。

これまで飲んできたジンファンデルは「果実味バーンという感じ」でそんなに好きではなかったとのこと。料理もバーベキューの甘いソースくらいにしか合わないと。

確かに、安価なジンファンデルになると、そういう傾向はあると思います。そういう味を求めている人がジンファンデルを選んでいるという面もあるでしょう。

なので、オンラインワイン会のときには「2000円以下ではいいのは難しいから2000円以上で探すのがいいのでは」と言いましたが、探せば2000円以下でもよくできたものもないわけではありません。というわけで以下ではそういうものをいくつか紹介します。

アイアンストーンはジャミーではあるけど、バランスの良さが感じられます。


OZV(オーズィーヴィー)のジンファンデルも古木の複雑さもある優秀なワイン


ナーリーヘッドは、ワイナリーの名前やラベルデザインが、ジンファンデルの古木のネジ曲がった枝を表しています。文字通りジンファンデルを得意としています。


ボーグルはコスパワインを数多く作っていますが中でもジンファンデルは得意です。


クラインもジンファンデルが得意でコスパ高いワインを作っています


ちょっと価格オーバーですが、ベッドロックが作る一番カジュアルなワイン「シェバング」。ジンファンデルだけでなくさまざまなブドウをごちゃまぜにブレンドして作っている面白いワインで、ジャンシス・ロビンソンもほめています。


ピーチーキャニオンのインクレディブル・レッド。前に紹介したことがありますが、すごくよくできているしコスパ高いです。


とりあえず、このあたりから試していただけるといいのではないかと思います。
Date: 2022/1004 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Spring Mountain Vineyard
ナパのスプリング・マウンテンにあるスプリング・マウンテン・ヴィンヤード(Spring Mountain Vineyard)が日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条(チャプター11)を9月29日付けで申請したことが判明しました。負債は1億~5億ドル、資産も1億~5億ドルとしています。

スプリング・マウンテン・ヴィンヤードは4つのワイナリーが融合してできたワイナリー。1992年にミラヴァル(Miravalle)エステートからスプリング・マウンテン・ヴィンヤードに名称を変えました。1980年代には「ファルコン・クレスト」というテレビ番組のロケ地として使われたことでも有名です。

2020年のグラス・ファイアー(Glass Fire)で畑の28%のブドウをや16個の建物、ワイナリー設備などが失われました。


そこからの再建を図っていましたが、コロナ禍なども影響して思うように立ち直れなかったようです。また、グラス・ファイアーの補償金を巡る保険会社との裁判に負けたことで(3500万ドルの補償を求めたが、1000万ドル上限という条項が付されていた)、チャプター11申請を決意したようです。

個人的にはナパ・ツアーで訪問したワイナリーの一つでもあり、すばらしい「山カベ」を作るワイナリーとしても尊敬の念を持っていました。とても残念です。
Date: 2022/1002 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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encore
ナパ・ヴァレーのワインを小売店や飲食店で気軽に楽しめる「ナパワイン・アンコールフェア2022」が10月1日から11月30日まで開催されています(ナパワインを気軽に楽しめるフェアがスタート 10月1日(土)から2か月開催 | ナパヴァレー・ヴィントナーズ)。

小売店では全国に27店舗あるヴィノスやまざきほか、西馬込のイルドコリンヌ、大阪のWassy's、オンライン専業のしあわせワイン倶楽部、広島の吉徳屋が参加。4種類以上のナパワインを扱っています。

飲食店では、北は北海道から南は福岡まで29店舗でナパのワインをグラス売りしています。

フェアのワインを飲んだ方はぜひ
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