Vinographyに載っていた記事です。Wine Spectator誌のレストラン・アワードについては以前から「ワイン・リストを評価しているだけで意味がない」と言われてきましたが,ワイン・リストでさえ禄に見ていないという失態が明らかになりました。

Wines & Vinesに詳しい記事
が掲載されていますが,Robin Goldsteinという研究者がAmerican Society for Wine Economistsで発表したところによると,Wine Spectator誌がどのようにレストランの賞を決めるのかに不審を抱き,イタリアに架空のレストランをでっちあげて登録したそうです。メニューとワインリストも架空のもの。偽のWebサイトも作りました。さらにワインリストではWine Spectatorで非常に低く評価されたイタリアワインをそろえました。その結果,Award of Excellenceの賞を取ってしまったというのです。

Wine Spectator誌は今のところ,コメントを拒んでいるそうですが,「地に墜ちた」とはまさにこのことでしょう。