Tech Crunch日本語版にWine Library TVのGary VaynerchukがHarperStudioという出版社と10冊で数百万ドルの出版契約を結んだという記事が出ていました。

元ネタはWall Street JournalTech Crunchの英語版にはGary自らいくつかコメント(ビデオ・コメントを含む)を残しています。

Garyは既に「Gary Vaynerchuk's 101 Wines: Guaranteed to Inspire, Delight, and Bring Thunder to Your World」というワインの入門書を出していますが,HarperStudioから出版するのはビジネス書,特に自己啓発書的なものになるようです。最初に出るのは今年9月の「Crush It! Turn Your Passion into Profits in a Digital World」。

Gary Vaynerchukが最初に注目されたのは,もちろんビデオブログWine Library TVによるもの(ちなみに本ブログでは2007年2月22日にAmerican Blog Awardの記事で最初に紹介しています)ですが,最近ではTwitterを使ったコミュニケーションの成功例としても有名になっており,現在178,467人のフォロワーがいるというすごさです。

「You with a little bit of me are changing the wine world」というのは彼のお得意のせりふですが,本当にそれが実現しそうな勢いです。

個人的には,彼がParkerやSpectatorといった既存の権威の意味をなくすところまで影響力を高めるのか,それともそういったオーソリティがあってのオールタナティブなのかといったところが気になります。また,彼の影響が微風にもなっていない日本ではこれから何をすべきなのか,何ができるのかといったことも気になっています。