次号まで話は続きますが、これまでのところ次のようなストーリーです。

「第十の使徒」を探すため、フリーダイビングの修行でハワイに来た遠峰一青。そのトレーナー「エルザ」が働くホテルで、ある客が用意した日本の白ワインを誤って従業員が別の客に出してしまったという事件が発生しました。

レストランの料理は和食ですが、日本と比べるとやや大味とのこと。それに合うようにと選ばれたワインは、「日本的繊細さを持ちながらアメリカ的なしっかりとした果実味を演出しているワイン」だと分析する遠峰一青。この客を納得させるのはただごとではないといいます。ただそこは遠峰一青のこと。「私の中には既にある作りてのワインが浮かんでいます」と。

ハワイ中のショップを探しても見つからなかったそのワイン、ようやくあるコレクターのところで発見しました。

ボトルをエルザに見せる遠峰一青。
エ「これは……アメリカのワインですか?」
遠「ええ 正真正銘アメリカワインです」(ここでもしかしたらDiatomかも、と思いました)
遠「サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズで造られるシャルドネです」(おー、来たきた)
(中略)
遠「このワインはアメリカワインの特長である近づきやすさ 華やかさを持ちながら……ヨーロッパや日本で好まれるエレガントさを兼ね備えている」
エ「見たこともないラベルだわ。本当にアメリカのワインだとは思えません」(こりゃ間違いない)
遠「飲めばそこに哲学を感じるはずですよ」

選んだワインがないことを知って怒る客に「お客様が送られたワインに匹敵する、いえそれ以上のマリアージュを演出できる作品を選ばせていただきました」と自信満々の遠峰一青。

いよいよワインのテイスティング
遠「今 鏡のように静かな池に
一匹の蛙が身を投じました
池の静寂はわずかに破られ
しかしすぐ元どおりに静まり返る
そして後には同心円状に
この世の理をおのずから表現するかのような


「波紋」が広がっていくのです」(ここで見開きの波紋。なるほど波紋か~)

という展開でした。
多分来週はGregの哲学が披露されるのではないかと思います。
このワインを多くの人が知るようになって僕も嬉しいです。

読まれていない方は前記事もどうぞ。
また、「波紋」のワインについて詳しく知りたいかたは過去記事をどうぞ。