Wine Spectatorのカリフォルニアワイン担当であるジェイムス・ローブがブリュワー・クリフトンのサンタ・リタ・ヒルズ・ピノ・ノワールを2007年から2013年まで垂直試飲した記事を書いています(A Vertical Tasting of Brewer-Clifton Pinot Noirs | James Laube)。

ブリュワー・クリフトンについては、先日オーナーシップの交代のニュースがありましたが、グレッグ・ブリュワーがその報告とともに、今回の試飲のワインを持っていったとのこと。

ブリュワー・クリフトンのワイン作りの特徴は、除梗をしないことと、新樽を使わないことにありますが、近年のワインでは、スタイルがより洗練されているとのこと。

グレッグ・ブリュワーによると、ワイン作りが変わったのではなく自社畑への移行によって、土地にあったクローンが分かってきたことにあるそうです。クローンの違いは非常に重要で、それによって味に丸みがまし、官能的な味わいになってきたそうです。

2012年のサンタ・リタ・ヒルズ・ピノ・ノワールはWine Spectator誌で94点を取り、昨年の年間8位になりましたが、2013年も93~95点と、2012年に匹敵する美味しさのようです。

日本では入手困難なブリュワー・クリフトンのワインですが、同じ畑で同じ作り手のワインとしてシャトー・イガイ・タカハの漢字シリーズがあります。特に、2013年の「園」は除梗なしで作られているのでブリュワー・クリフトンにより近いかもしれません。昨年私が試飲した中ではピカイチのワインでした。