楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その4――楽天モバイル最安プランはどれだけ使えるか
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その1――格安SIM/格安スマホって何?選択のポイントは?
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その2――格安スマホの設定は案外簡単だった
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その3――格安スマホはiPhoneを置き換えられる?
もどうぞ。
さて、このシリーズもこれで最後の記事です(の予定)。モニターで使用している楽天モバイルの格安SIM。月2.1Gバイト、3日間で360Mバイトの高速通信制限はどこまで使えるでしょうか(4月からは月3.1Gバイト、3日間で500Mバイト)。
結論から書くと、思ったよりも使えました。すくなくとも速度は十分実用的だったし、使い方に気をつければ3.1Gバイトでやりくりするのも無理ではないでしょう。ただ、本当にほしいときに高速通信が使えない恐れもあるので、実際に契約するならもう1つ上のプランを選びそうです。
楽天モバイルには専用のアプリがあり、それを使うと、その月の高速通信使用量や3日間の使用量が簡単に分かります。また、高速通信機能を一時的に使わない、といった設定も簡単にできます。
これは、使い始めた次の日に撮ったもの。午後2時の時点で138Mバイトと、360Mバイトの制限に引っかかりそうな勢いで使っています。
これには理由があります。①前の記事で書いたように、Android初挑戦の身として最初にアプリをダウンロードしまくったこと、②モニターなので、最初は使用量制限を気にせず、どこまで使えるか試したかったこと、③自宅の無線LANを使う設定をまだしていなかったこと、です。
実際に、この後速度制限に入りました。速度制限時は最大200Kビット/秒での通信になりますが、思ったよりもストレスを感じずに使えました。例えば、メールの閲覧やFacebookの閲覧(写真表示は多少遅くなります)くらいなら、あまり問題ありません。大きなデータをダウンロードしたりアップロードする用途でなければ、制限に当たっても何とかなると思いました。
なお、速度制限時は楽天モバイルアプリの表示は次のようになります。
ところで、格安SIMの中には「初速バースト」あるいは「初速ブースト」と呼ばれる機能を持つサービスがあります。例えば、IIJmioは正式にそれを表明しています。何かというと、「低速状態でもはじめの一定量だけ高速通信できる『バースト転送』」です。これによって高速通信が制限されているときも、比較的快適に使えるというのです。
楽天モバイルは、公式にはこの機能をサポートすると表明していません。しかし、イベントで登壇したネタフルのコグレさんによると、低速通信時に速度を測ると明らかに200Kビット/秒を超えているときが結構あり、初速バーストがあるのではないか、とのことでした。
私は速度計測はしていませんが、低速通信時でもそれほどストレスを感じなかったのは、初速バーストのせいなのかもしれません。
さて、前の記事に私の普段の使い方として以下のような用途を挙げました。
・FacebookやTwitterといったSNSの閲覧と書き込み
・GmailやExchangeのメール閲覧と送信
・グーグルマップを使ったカーナビ
・Dモーニングでコミックを読むこと
・ラジオ番組のポッドキャストを聴くこと
・KoboやKindleのアプリで電子書籍を読むこと
・食べログの検索
・クックパッドでレシピ検索
・写真を撮ってSNSにアップ
・YouTubeで動画を閲覧
・ランニングをGPSでトラッキング
・電車の時刻表を検索
・天気予報を閲覧
・日経電子版やSmartNewsなどニュースを閲覧
この機会に何をするとどれくらい使っているのか簡単に調べてみました。
その結果、予想されたことではありますが、圧倒的にデータ量が多かったのが「YouTubeで動画を閲覧」です。
50分ほど動画(主にミュージックビデオ)を見たところ、600Mバイト程度も使ってしまっていました。あっという間に制限突破です。
一番容量が多い7Gバイトのプラン(4月からは10Gバイト)でも3日間で1.2Gバイト(4月からは1.5Gバイト(多分))なので、この勢いだと、それも超えてしまいます。実際、私自身、普段使っているauのiPhoneで同じように動画を見てすぐに速度制限になってしまったことがあります。
つまりこのような使い方は格安SIMか否かにかかわらず無理があります。長時間の動画視聴は無線LANが使えるときだけにするべきでしょう。
次に多かったのがDモーニングのダウンロードで、1号トータル200Mバイトくらいになっていました。これも2.1Gバイトで使うにはちょっと厳しいですね。とはいえ1週間に1回のことですから、無線LANがあるところでダウンロードすればいいのですが。
同じように、ほぼ毎日ダウンロードするポッドキャストも50Mバイトくらいあるので、原則無線LANがあるときにダウンロードします。これは通常のiPhoneでも同様で、無線LANがないところではダウンロード自体できないのが普通です。
ちなみに、これはまだZenFone5では使っていないのですが、iPhoneでLISMO WAVEを使って1時間くらいラジオを聞いたら、20Mバイト程度使っているようでした。同時間のポッドキャストよりは通信量が少ないようです。
このほか、比較的データ量が多かったのがグーグルマップによるカーナビ。とはいえ1時間くらい使って20Mバイト程度でしたから、使う頻度を考えてもそれほど気にするレベルではなさそうです。
まとめておきましょう。
・最安プランで動画閲覧はちょっときつい。
・どのプランを使っても長時間の動画閲覧は制限を超えるので、無線LANを使うべき。
・大容量データのダウンロードを原則無線LANにすれば最安プランでも結構使える。
・楽天モバイルにはおそらく初速バーストがあり、低速通信時もストレスは少ない。
通信量制限をあまり気にしながら使うのも楽しくないので、自分で契約するとしたら、中間のプラン(4月からは月間5Gバイト)を選ぶと思います。音声付きSIMにしても月間2,150円(データSIM+SMSなら1,570円)です。
今のau iPhoneがLTEプラン934円+LTEフラット5700円+LTEネット300円-auスマートバリュー934円=月額6000円ですから、通信料はおよそ3分の1。
やはり格安SIMはかなり魅力的です。
なお、最初の記事では割愛しましたが、格安SIMサービスは乗り換えが比較的容易なのも特徴です。キャリアのサービスはたいてい「2年縛り」があり、その2年を過ぎても最初の1カ月の間にプランをキャンセルしないと、また2年使い続けないといけないのが普通です。
格安SIMの多くは最初の1年だけの縛り。それを超えたらいつ解約してもいい、というのが普通のようです。
そういった自由度も魅力の1つと思います。
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その2――格安スマホの設定は案外簡単だった
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その3――格安スマホはiPhoneを置き換えられる?
もどうぞ。
さて、このシリーズもこれで最後の記事です(の予定)。モニターで使用している楽天モバイルの格安SIM。月2.1Gバイト、3日間で360Mバイトの高速通信制限はどこまで使えるでしょうか(4月からは月3.1Gバイト、3日間で500Mバイト)。
結論から書くと、思ったよりも使えました。すくなくとも速度は十分実用的だったし、使い方に気をつければ3.1Gバイトでやりくりするのも無理ではないでしょう。ただ、本当にほしいときに高速通信が使えない恐れもあるので、実際に契約するならもう1つ上のプランを選びそうです。
楽天モバイルには専用のアプリがあり、それを使うと、その月の高速通信使用量や3日間の使用量が簡単に分かります。また、高速通信機能を一時的に使わない、といった設定も簡単にできます。
これは、使い始めた次の日に撮ったもの。午後2時の時点で138Mバイトと、360Mバイトの制限に引っかかりそうな勢いで使っています。
これには理由があります。①前の記事で書いたように、Android初挑戦の身として最初にアプリをダウンロードしまくったこと、②モニターなので、最初は使用量制限を気にせず、どこまで使えるか試したかったこと、③自宅の無線LANを使う設定をまだしていなかったこと、です。
実際に、この後速度制限に入りました。速度制限時は最大200Kビット/秒での通信になりますが、思ったよりもストレスを感じずに使えました。例えば、メールの閲覧やFacebookの閲覧(写真表示は多少遅くなります)くらいなら、あまり問題ありません。大きなデータをダウンロードしたりアップロードする用途でなければ、制限に当たっても何とかなると思いました。
なお、速度制限時は楽天モバイルアプリの表示は次のようになります。
ところで、格安SIMの中には「初速バースト」あるいは「初速ブースト」と呼ばれる機能を持つサービスがあります。例えば、IIJmioは正式にそれを表明しています。何かというと、「低速状態でもはじめの一定量だけ高速通信できる『バースト転送』」です。これによって高速通信が制限されているときも、比較的快適に使えるというのです。
楽天モバイルは、公式にはこの機能をサポートすると表明していません。しかし、イベントで登壇したネタフルのコグレさんによると、低速通信時に速度を測ると明らかに200Kビット/秒を超えているときが結構あり、初速バーストがあるのではないか、とのことでした。
私は速度計測はしていませんが、低速通信時でもそれほどストレスを感じなかったのは、初速バーストのせいなのかもしれません。
さて、前の記事に私の普段の使い方として以下のような用途を挙げました。
・FacebookやTwitterといったSNSの閲覧と書き込み
・GmailやExchangeのメール閲覧と送信
・グーグルマップを使ったカーナビ
・Dモーニングでコミックを読むこと
・ラジオ番組のポッドキャストを聴くこと
・KoboやKindleのアプリで電子書籍を読むこと
・食べログの検索
・クックパッドでレシピ検索
・写真を撮ってSNSにアップ
・YouTubeで動画を閲覧
・ランニングをGPSでトラッキング
・電車の時刻表を検索
・天気予報を閲覧
・日経電子版やSmartNewsなどニュースを閲覧
この機会に何をするとどれくらい使っているのか簡単に調べてみました。
その結果、予想されたことではありますが、圧倒的にデータ量が多かったのが「YouTubeで動画を閲覧」です。
50分ほど動画(主にミュージックビデオ)を見たところ、600Mバイト程度も使ってしまっていました。あっという間に制限突破です。
一番容量が多い7Gバイトのプラン(4月からは10Gバイト)でも3日間で1.2Gバイト(4月からは1.5Gバイト(多分))なので、この勢いだと、それも超えてしまいます。実際、私自身、普段使っているauのiPhoneで同じように動画を見てすぐに速度制限になってしまったことがあります。
つまりこのような使い方は格安SIMか否かにかかわらず無理があります。長時間の動画視聴は無線LANが使えるときだけにするべきでしょう。
次に多かったのがDモーニングのダウンロードで、1号トータル200Mバイトくらいになっていました。これも2.1Gバイトで使うにはちょっと厳しいですね。とはいえ1週間に1回のことですから、無線LANがあるところでダウンロードすればいいのですが。
同じように、ほぼ毎日ダウンロードするポッドキャストも50Mバイトくらいあるので、原則無線LANがあるときにダウンロードします。これは通常のiPhoneでも同様で、無線LANがないところではダウンロード自体できないのが普通です。
ちなみに、これはまだZenFone5では使っていないのですが、iPhoneでLISMO WAVEを使って1時間くらいラジオを聞いたら、20Mバイト程度使っているようでした。同時間のポッドキャストよりは通信量が少ないようです。
このほか、比較的データ量が多かったのがグーグルマップによるカーナビ。とはいえ1時間くらい使って20Mバイト程度でしたから、使う頻度を考えてもそれほど気にするレベルではなさそうです。
まとめておきましょう。
・最安プランで動画閲覧はちょっときつい。
・どのプランを使っても長時間の動画閲覧は制限を超えるので、無線LANを使うべき。
・大容量データのダウンロードを原則無線LANにすれば最安プランでも結構使える。
・楽天モバイルにはおそらく初速バーストがあり、低速通信時もストレスは少ない。
通信量制限をあまり気にしながら使うのも楽しくないので、自分で契約するとしたら、中間のプラン(4月からは月間5Gバイト)を選ぶと思います。音声付きSIMにしても月間2,150円(データSIM+SMSなら1,570円)です。
今のau iPhoneがLTEプラン934円+LTEフラット5700円+LTEネット300円-auスマートバリュー934円=月額6000円ですから、通信料はおよそ3分の1。
やはり格安SIMはかなり魅力的です。
なお、最初の記事では割愛しましたが、格安SIMサービスは乗り換えが比較的容易なのも特徴です。キャリアのサービスはたいてい「2年縛り」があり、その2年を過ぎても最初の1カ月の間にプランをキャンセルしないと、また2年使い続けないといけないのが普通です。
格安SIMの多くは最初の1年だけの縛り。それを超えたらいつ解約してもいい、というのが普通のようです。
そういった自由度も魅力の1つと思います。