南アフリカのワイン産業がコロナ禍で壊滅の危機に瀕しています。「Enough Is Enough, Says Wine Industry Body On Alcohol Ban | wine.co.za」では「もうたくさん」という業界の悲痛な叫びが書かれています。洒落でも冗談でもなく、本当に危ない状況であり、一刻も早い対策が望まれています。

コロナ禍において、南アフリカではアルコールの販売が禁止された状態が続いています。アルコールによる交通事故や暴力などがコロナによる医療崩壊に拍車をかけることを恐れてのことです。それだけでなく、アルコールの輸出までも5週間禁止されていました。

これによって80を超えるワイナリーと350を超えるブドウの生産者が廃業に向かう見込みであり、その数はさらに増えていきそうです。

まずは何よりも、アルコールの販売禁止が解けるのが必要ですが、輸出の回復も同じくらい重要です。我々にできるのは南アフリカのワインを買って飲むくらいですが、少しでも力になりたいと思います。

南アフリカワイン、品質の高さで定評があるのはシュナン・ブランです。今では祖国フランス以上に素晴らしいシュナン・ブランができる国と言われています。

赤ワインでは、南アフリカで生まれた品種ピノタージュ(ピノ・ノワールとサンソーの交配)があります。ピノタージュそれ自体は、ピノ・ノワールの赤系果実味に野性味を加えたような感じで、むちゃくちゃ美味しいというわけではないですが、最近はピノタージュを中心にカベルネ・ソーヴィニヨンなどをブレンドした「ケープ・ブレンド」の人気が上がっています。

このほか、もちろんボルドー系のワインもたくさん作られていますし、シャルドネなどもあります。また、瓶内二次発酵で作られる発泡ワインは「キャップ・クラシック」と呼ばれています。

南アフリカワイン、どこで買ったらいいかわからないかもしれませんが、カリフォルニアワインに強い柳屋は南アフリカワインにも力を入れています。
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こちらのスパークリングのセットもおいしそうです。