カリフォルニアのブドウ収穫、2020年は大幅減少し過去10年で最少
カリフォルニアの昨年のブドウ収穫量を報告する「クラッシュ・レポート」が公開されました(https://www.nass.usda.gov/Statistics_by_State/California/Publications/Specialty_and_Other_Releases/Grapes/Crush/Prelim/2020/202002gcbt00.pdf)。2020年はナパやソノマなどで山火事による煙の被害で収穫量が大幅減少、過去10年で最少となりました。
過去のレポート
カリフォルニアワイン、供給過剰で2019年は収穫量減少
2018年のカリフォルニアのワイン用ブドウ収穫量は過去最高
2017年の収穫量は2016年から微増
2年ぶりに400万トンを超えた2016年の収穫
2020年の収穫量は354万2000トン。2019年から14%減少となりました。8月や9月の山火事で煙の被害を受けたナパやソノマはさらに悪く、ナパは前年より39%減少、カベルネ・ソーヴィニヨンに限ると43%も減っています。ジンファンデルも47%、メルローは42%減少と赤ワイン用のブドウはおしなべて悪く、シャルドネは35%減少と比較的減少幅が少なくてすみました。これは9月の火事の前に収穫を終えたところもあったことや、白ワインでは皮を漬けこまない分煙被害の影響が出にくいといったことが関係していると思われます。
ソノマ(+マリン郡)は前年より36%減少。ピノ・ノワールは38%、メルローは55%、ジンファンデルは44%減。シャルドネも44%減を平均を超えました。
ブドウの価格も下がっています。通常は収穫量が減ると価格は上がることが多いのですが、今回は逆に作用しました。ナパのカベルネは1トン当たり6200ドルで22%下がりました。これは2014年以来の低水準です。ソノマのカベルネ・ソーヴィニヨンは19%、ピノ・ノワールは18%下がっています。供給量が減っても価格が上がらなかったのは前年も供給過剰で、ブドウが余っていたためと見られています。2020年の低収穫で、余剰ブドウはだいぶなくなったそうです。
品種別でシャルドネ1位とカベルネ・ソーヴィニヨン2位は昨年と同じ。ほかも細かい順位の変動はありますが、特に大きな違いはなさそうです。
過去のレポート
カリフォルニアワイン、供給過剰で2019年は収穫量減少
2018年のカリフォルニアのワイン用ブドウ収穫量は過去最高
2017年の収穫量は2016年から微増
2年ぶりに400万トンを超えた2016年の収穫
2020年の収穫量は354万2000トン。2019年から14%減少となりました。8月や9月の山火事で煙の被害を受けたナパやソノマはさらに悪く、ナパは前年より39%減少、カベルネ・ソーヴィニヨンに限ると43%も減っています。ジンファンデルも47%、メルローは42%減少と赤ワイン用のブドウはおしなべて悪く、シャルドネは35%減少と比較的減少幅が少なくてすみました。これは9月の火事の前に収穫を終えたところもあったことや、白ワインでは皮を漬けこまない分煙被害の影響が出にくいといったことが関係していると思われます。
ソノマ(+マリン郡)は前年より36%減少。ピノ・ノワールは38%、メルローは55%、ジンファンデルは44%減。シャルドネも44%減を平均を超えました。
ブドウの価格も下がっています。通常は収穫量が減ると価格は上がることが多いのですが、今回は逆に作用しました。ナパのカベルネは1トン当たり6200ドルで22%下がりました。これは2014年以来の低水準です。ソノマのカベルネ・ソーヴィニヨンは19%、ピノ・ノワールは18%下がっています。供給量が減っても価格が上がらなかったのは前年も供給過剰で、ブドウが余っていたためと見られています。2020年の低収穫で、余剰ブドウはだいぶなくなったそうです。
品種別でシャルドネ1位とカベルネ・ソーヴィニヨン2位は昨年と同じ。ほかも細かい順位の変動はありますが、特に大きな違いはなさそうです。