もう今年も10日しかありませんが、試飲会の報告がいくつかたまったままで、ちょっと焦っています。中川ワインの試飲会からは
オー・ボン・クリマのノックス君に気になるあのことを聞いてみた
ジンファンデル好きなら絶対に飲むべき ワンス・アンド・フューチャーの魅力
カリフォルニア版グラン・クリュ・スパークリング アンダー・ザ・ワイヤーの実力
と小出しに紹介してきましたが、他のワインを取り上げます。

まずはデコイから、上級品のデコイ・リミテッド。シャルドネ2020とピノ・ノワール2019、カベルネ・ソーヴィニヨン2019。いずれも4400円(税別希望小売価格、以下同)です。シャルドネはキレイ系、ピノ・ノワールはしっかり系、カベルネ・ソーヴィニヨンもボディがしっかりあるタイプで本格的な味わいです。デコイも各品種の特性が出てお手本のようにいいワインですが、ちゃんとその上級らしさのあるワイン。


ナパ・ハイランズはカベルネ・ソーヴィニヨンが人気ですが、あなどれないというか非常にいいのがこのメルロー2016(4800円)。カベルネ・ソーヴィニヨンのヴィンテージ2019より3年熟成していることにもよるのか非常にいい感じ。メルローというとまろやかで丸い感じをイメージすると思いますが、このメルローはちょっと重心が高く、しゅっとしたイメージです。


ティーター・トッターは、レアムのワインメーカーであるブノワ・トゥケの個人プロジェクト。非常にコスパ高いです。カベルネ・ソーヴィニヨン2019(10000円)はカベルネ・ソーヴィニヨン85%で、あとはジンファンデル7%、プティ・シラー5%、シャルボノ3%というユニークな構成。セパージュだけ見るとちょっと甘めのレッド・ブレンド系かと思ってしまいそうですが、意外?なことに非常に洗練された味わい。シルキーなテクスチャも魅力です。


渦巻ラベルが斬新なクレッシェアはフィリップ・メルカがなんとソノマで作るワイン。某ショップではソーヴィニヨン・ブランが瞬殺状態だったようですが、個人的に一押しはピノ・ノワール2018(1万8000円)。ソノマ・コーストのプラット・ヴィンヤードは、リヴァース・マリーのワインでヴィナス100点を取ったほどの銘醸畑。果実味豊かで問答無用系のおいしさです。


コスパ系ブランドのマックマニスのヴィオニエ2019(1980円)は、この価格帯のヴィオニエとしては秀逸。ヴィオニエらしい花の香りがあり、酸もしっかりしています。マックマニスではこのほかプティ・シラーもなかなか良かったです。


ペドロンチェリのジンファンデル ブッシュネル・ヴィンヤード2018(3300円)は、お手本のようなジンファンデル、ややタニックでボディもあります。美味。


ピエドラサッシのPSシラー 2019(4000円)もホワイト・ペッパーの風味があるお手本のようなシラー。とてもいいです。


コングスガードのセカンド格にあたるキングス・ファームのレッドワイン2018です。かなりレアなワインですが、非常においしい。1万6000円はブランド料ではありません。


ルイス・セラーズのセカンド格にあたるメイソンズのカベルネ・ソーヴィニヨン2018(10000円)。リッチでクリーミーな味わいはルイスならではのもの。この味が好きという人は多いはず。


ボアズ・ビューのピノ・ノワールは何回か飲んでいますがシャルドネは初めて。ヴィンテージは2018年です。35000円。リッチでミネラル感ありマーカッシン対抗感がしっかり出ています。