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今週、ピゾーニやポール・ラトーなどのインポーターとして知られるilovecalwineの海老原卓也さんがご自宅で亡くなっているのが発見されました。しばらく前から体調が悪いのはご本人のFacebookの投稿で拝見してはいたものの、まさかそこまでとは思っておらず、大変ショックを受けております。

海老原さんと知り合ったのは多分ちょうど20年前くらいだと思います。私がブログで書いたAugust Westの記事に反応してメールをくださったような気がします(古いメールを調べましたが、このころはまだHotmailを使っていて、Hotmailでは10年前くらいまでしかメールが残っていないようです)。当時は海老原さんもまだサラリーマンで、カリフォルニアワイン好きの1人としてCWFC(カリフォルニアワインのファンクラブ)などでご一緒させていただきました。また、海老原さんが個人輸入したPisoniを分けていただいたり、私が個人輸入したRoarやLoringをおわけしたりという間柄でした。

海老原さんは私よりもどんどんのめりこみ、特にピノ・ノワールについてはカリフォルニアのほとんどを制覇したのではないかと思うほど、詳しくなられました。そして脱サラしてインポーターを始められました。

ちなみに、そのあたりのことは「神様が背中を押してくれているような気がしました――ilovecalwine 海老原卓也社長」でインタビューしております。


元々理系で、曲がったことが嫌い。必要最低限のことしかしゃべらないような方だったので、営業トークができるのか、多くの方が心配したと思います。それでも地道に販路が増えていったのは、海老原さんが輸入するワインのクオリティがみなに評価されるものだったからだでしょう。

正直に言いますと、海老原さんとは疎遠だった期間もありました。インポーターを始められてからは、私のブログのスタンスに文句を言われたこともあります。近年はわだかまりも解け、試飲会にも伺うようになりましたが、一緒にワインを飲んで語り合うところまでは戻れませんでした。そんな私でも、もっとああしていれば、こうしていればと悔やむことはあります。より近かった人はさぞかし悔しかろうと思います。人に甘えない、頼らない、そういう方でした。

天国では少し人に甘えてリラックスしてください。