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Date: 2009/0930 Category: グルメ
Posted by: Andy
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ネットで宮崎の尾崎牛という牛がおいしいという話を聞き,数少ない尾崎牛を提供する店のひとつ「塚田農場」に行ってきました。尾崎牛というのは尾崎宗春という人が宮崎で育てている牛で,抗生物質や防腐剤を入れない飼料を使ったり,通常より生育日数を長くするなどの手間をかけているそうです。1日当たり1頭くらいしか出荷しない貴重な牛だとのことです。

塚田農場ではそのミンチを使った「牛とろ丼」を1日10食限定で出しています。値段は980円と,これほど貴重な肉にしてはあっけないほどの普通の値段。

店は田町の駅と慶応大学を結ぶ細い道沿いの2階。売り切れているかと心配したのですが,問題なく頼めました。周囲を見るとこれを頼んでいる人は少ないようです。他のメニューがほとんど800円程度ですから980円のものは頼みにくいのかもしれません。

さて,やってきました牛とろ丼。

牛とろ丼

かなりみっしりと入った生のミンチはスーパーで売っているひき肉のように小さい棒状になっています。上にはのりと小口切りの青ネギが乗っており中央には玉子。このほかわさびと高菜漬け,地鶏のスープが付いてきます。どんぶりにはわさび醤油をかけて召し上がってくださいとのこと。

わさび醤油をかけ,せっかくなのでまずは肉だけちょっと食べてみたのですが…

「味がない」^^;

冷蔵庫から出したてと思われるミンチは中がちょっとしゃりっとするくらいの低温。それで味や香りが出てこなかったようです。

そこで下のご飯とまぜて肉の温度を上げて食べたところ,香りと味がでてきました。おいしい。牛とろ丼というくらいで脂はそこそこ乗っているのですが,脂っこくなくさわやかな味わいです。かすかに牧草のような香りがします(飼料に牧草は入ってないんですけどね)。いやみの全くない味。玉子を混ぜたところはねっとり濃厚に,そうでないところはさわやかに,どちらもおいしいです。

ご飯がかなりたくさん入っているので,ご飯全部と肉を混ぜるとちょっと肉の比重が低くなってしまいそうな感じです。この際贅沢食べということでご飯の上のほうとだけ混ぜて食べました。

下のほうのご飯だけ残ったのはどうしたかというと,これに合うものがあります。付いてくるスープです。とんこつラーメンのように白濁して濃くてうまみたっぷりのスープ。これにご飯を浸して食べればおじやのようでこれまたおいしい。1杯で2度楽しめました。

これで980円は安いです。

下のリンクでは「牛とろフレーク」が丼5杯分で5000円。1杯1000円です。塚田農場の安さが分かりますね。
Date: 2009/0929 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパで日本版「サイドウェイズ」のプレミア上映が行われ,助演の菊池凛子や監督のグラック氏が挨拶に登場しました。「カリフォルニア ワイントピア」の著者であるW Blake Gray氏のレポートによると,どうしてDarioushやFrog's Leapなどのワイナリを撮影場所として選んだのかという質問に,監督は他のワイナリが非協力てきだったことを挙げたそうです。

オリジナルの「Sideways」では主役のMilesが"I'm not drinking any fucking Merlot."と叫ぶシーンがあります。これをきっかけにMerlotの消費は落ち込み,Pinot Noirのブームが始まりました。ほとんどのワイナリでMerlotを作っているナパでは,いまだにこれへの拒絶反応が強く,いくら今回の日本版ではそのシーンがないことを説明しても聞く耳を持ってくれなかったそうです。ワイナリによっては1日当たり2万ドルの撮影費を要求したというから大変なものです。米国版の4分の1ほどの予算で作っている映画であり,当然そのような要求にはこたえられなかったとのことです。

Gray氏は記事の最後で次のように述べています。

"Don't you want Japanese tourists? They're polite, they spend money and they're brand loyal."
The Gray Market Report: Most Napa wineries say no to Japanese


Opus Oneがいまだに売れ続けているように,日本人のブランド・ロイヤルティは確かに高いものがありそうです。ナパのワイナリが今後一層親日になることを期待したいと思います。
Date: 2009/0929 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌によると,Julio Galloの孫で,現在Galloのワインメーカーを勤めるGina Galloと,フランスで三番目に大きなワイン会社であるBoissetの御曹司Jean-Charles Boissetが9月26日,結婚式を挙げたそうです。Jean-Charles Boisset and Gina Gallo Married | Articles | Wine Enthusiast Magazine

Boissetは米国にU.S. Boisset Family Estatesを持っており,ジャン・シャルルはその社長。傘下にはDe LoachやRaymondといったワイナリがあります。ジャン・シャルルは幻ワインの私市さんのブログにも登場したことがありますが,なかなかの熱血漢のようです。

一方,Gina Galloはガロの広告にも年中登場するガロの「顔」。今回の結婚で両会社がどうなるのか分かりませんが,合併とならなくても大いなる協力関係にはなるのでしょうね。「恐るべきビッグ・カップル」と思ってしまうのは僕だけでしょうか。
Date: 2009/0928 Category: 業界ニュース
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Wines & Vinesの記事によると太陽電池を設置したワイナリで盗難が増えているそうです(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Winery Solar Thefts Spread)。Miner,Harris Ranch,Honig,ZDなどが被害にあっています。

Miner FamilyのGary Brooksmanによると盗難はレイバー・デイの週末に行われたとのこと。パネルは普通は使わない形状のボルトで留められていましたが「They disconnected wires, and without damaging anything but the clamps that held them in place.」ということで,かなり太陽電池に詳しいものの犯行であることがうかがえます。

盗難対策のシステムを開発する会社もできており,直近に盗難にあったワイナリはそれを実装する直前だったとのこと。ワイナリはいろいろ大変です。
Date: 2009/0927 Category: テイスティング・ノート
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一時期は1000円台で,現在も2000円台半ばで売っているSimiのシャルドネを飲みました。

トロピカル・フルーツの味わいに豊かな酸。ボリュームがあっておいしいワインでした。ただ,個人的にはちょっと樽のニュアンスが強すぎて,もう一つ楽しめないところも。Gary Vaynerchukだったら「Oak monster」と叫びそうなワインでした。

Date: 2009/0925 Category: 業界ニュース
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10月末から日本で公開される「サイドウェイズ」が9月27日,Napa Sonoma Wine Country Film Festivalで上映されるそうです。
"Fox International will premiere the much talked about Japanese ‘re-imagination’ of the 2004 Alexander Payne drama “SIDEWAYS” at the Napa Sonoma Wine Country Film Festival on September 27th."
Japanese version of ‘Sideways’ world premiere at Napa Sonoma wine country film festival Sept. 27th | StarkSilverCreek - All Things West Coast

当日は助演の菊池凛子さんも出席するとのこと。米国での上映はこれくらいでしょうから,在米の方はこの機会にどうぞ。チケットはこちらから。

ちなみに日本では東京国際映画祭の特別招待作品になったそうです。10月22日に上映。

また,原作翻訳の文庫本が今月出版されており,10月には主演の小日向さんの撮影日記も出版されます。いろいろ楽しみですね。

Date: 2009/0925 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイナリにはさまざまな規制が課せられているのですが,不況で産業が苦しむ今,ビジネス・チャンスを広がられるようにしようと,規制が緩められる方向に動きだしました。

そのひとつであるワイナリに二つ目のテイスティング・ルームを認めるという条例は後はシュワルツネッガー知事の認可待ちのところまで来ています(元記事)。これによってナパやソノマなどのダウンタウンやモントレーのキャナリー・ローなどの観光地,さらにはサンフランシスコにテイスティング・ルームを開くというオプションが得られます。

ワイナリ自体をサンフランシスコに置いてしまうという動きも以前書きましたが,これによってサンフランシスコがこれまで以上にワイン観光の中心になりそうな気がします。

このほか,ナパのワイナリでの結婚式を許可しようという動きもあります。これは以前提案されたものの却下された議案。不況で再び焦点が当てられているようです。
Date: 2009/0924 Category: 業界ニュース
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ナパのCarnerosにあるワイナリHavensが破産し,資産をすべて売却することが判明しました。
"Absolutely all of the winery's inventory must be sold"
Napa Valley Winery Ceases Operations; Leading Liquidation Firm Tapped to Conduct Liquidation Sales

ということで,ケースやバルクのワイン,樽,ラック,ブランドなどすべてのものが売却対象だそうです。既にワイナリのWebサイトも閉じられています。

Havensはメルローを得意とするワイナリで,日本にも輸入されています。3分の2がカベルネ・フランで残りがメルローというシュバル・ブランのような「Bourriquot」といったブレンドも作っていました。そこそこの価格で高品質のメルローを作る貴重なワイナリのひとつでした。柳屋では店長が「最も好きなメルロー・プロデューサーのひとつ」と書くほど推していましたが,もしかするとメルロー不調の影響が大きかったのかもしれません。

2006年には創設者のMichael HavensがワイナリをBilington Importsに売却しています。このころから陰りが出ていたのでしょうね。Vinographyによると売却1年後にはHavensの運営から手を引いているので,現在は無関係のようです。

Date: 2009/0923 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sで9月23日から3週間,カリフォルニアワイン購入で楽天のポイントが10倍付くというサービスをやっています。おもしろいのは,ここはワイン雑誌が送料無料なこと。ワイン雑誌と同梱すればワインの送料もただになります。うまく使うと結構お得です。

Wassy'sで扱っているワインはここでもたびたび紹介していますが,今日はニュートンのパズルを挙げておきます。このワイン,10月末から公開の「サイドウェイズ」で結構重要な位置付けのワインとして登場します。きっと映画が公開されると売切れてしまうと思うので,今のうちにどうぞ。

Date: 2009/0921 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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BlogPressを使った投稿をテスト中。



日曜日は金沢動物園に行きました。実はコアラを初めて見ました。餌の時間の直後で赤ちゃんを抱っこして歩く姿も見られて満足。
Date: 2009/0921 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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定価20ドル台が780円しかも送料無料という激安で紹介したカベルネを飲んでみました。とはいっても実はミートソースを作るのにほとんど入れてしまったため,飲んだのはグラス1杯だけ。

確かにしっかりした作りのカベルネ。ブルーベリーのような風味。濃厚で甘みを感じるところはカベルネというよりジンファンデルのようでもあります。酸味が弱いところがちょっと弱点でしょうか。いかにもカリフォルニア的な味わいのカベルネ。確かに1000円以下の味わいでないことは確かです。

ミートソースも美味しくできあがり,個人的には満足大でした。

Date: 2009/0920 Category: グルメ
Posted by: Andy
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下の子が通信教育の今月の宿題で「パンを作る」というのがあるので,それをやりたいというので,土曜日の昼は急にパン作りをすることに。ピザを作ったときの強力粉の残りがあったので,ちょうどそれの消費にもなるし。

といってもこねるところを少し手伝ったくらいであとは横で教えながらではありますが,子供がほとんど一人で作りました。実際にパンの形を作るところでは上の子も入ってジャムパンやらソーセージパンやら色んなパンになりました。

パン

これだけでは足りないので,戸棚に眠っていたスコーンのもとでスコーンも焼きました。こちらは発酵不要なので簡単です。

スコーン

後はルピシアの紅茶をいれて,ちょっとしたアフタヌーン・ティになったのでした。
Date: 2009/0919 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店のアウトレットセールでオー・ボン・クリマのイサベル・モーガン 2006とノックス・アレキサンダー 2006がいずれも現地価格並みで出ています。

オー・ボン・クリマのフラグシップといえばこの2本。イサベルはオーナーであるジム・クレンデネン氏の娘の名前,ノックスは息子の名前から取っています。やはり息子より娘がかわいいらしく,イサベルに一日の長があるというのが世間一般の評価でしょう。イサベルも,昔は1万円を超えるのが当たり前だったことを考えるとずいぶん安くなったものです。

Date: 2009/0918 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日紹介したカリフォルニアワインあらかるとの激安セール。送料無料は24日までということなので,まだ注文していない人はいまのうちに買っておきましょう。僕も追加購入するかどうか悩み虫。

【追記】トモさんから前の記事のコメントでRoyal Teeとプレミアム・セットも安いよという指摘をいただいたので値段を調べました。

Jessie's GroveのRoyal Teeはワイナリのサイトに記された価格は42ドル(2005年)。これが3450円ですから確かに安いですね。110年を超える古木のZinfandelです。

プレミアム・セットは二つあってどちらも4本いり。WorthyとRoyal Teeは共通で,Loringの畑が違うのと(BがGarys',AがClos Pepe),4本目の白ワインがBはMartin & Weyrich Chardonnay,AはTutu by Pavi Pinot Grigio。サイト上での特価の合計がBは12370円でAは12220円。これがどちらも9520円ですからBは23%,Aは22%の割引相当です。つまりLoring1本が3100円くらいで買える計算。これで送料無料なのですから,確かに安いです。京橋ワインだったら「ブライアン・ローリングも涙目」くらい書きそうなレベル。

Date: 2009/0918 Category: 技術系
Posted by: Andy
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0906wineのかんちゃんがサンフランシスコのCrushpadでピノノワールの選果を手伝ってくれる人を募集中だそうです。土曜日午後3時から。

関心ある方は直接かんちゃんにどうぞ。
Date: 2009/0917 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国でWinepodというワイン作りマシンが売られていたのをご存知でしょうか。本ブログでは2回ほど記事で取り上げています(2006年2月の記事2008年11月の記事)。製造が間に合わないほど引き合いがあった時期もあり,ベンチャー・キャピタルからも出資を受け,我が世の春を謳歌しそうだったのですが,不況で売り上げが急減。この夏に従業員(12名)を全員解雇して会社としては清算することになりました。

ただ,創設者のGreg Snell氏はまだあきらめていません。これからの時代に合うような小型で廉価なものを自宅で開発しようとしています。
"Unlike the pricey Winepod, the new iteration will sell for less than $500."

Winepod: A hot wine startup hits

ということで目標価格は500ドル以下。再起に期待したいものです。下はインタビュー・ビデオです。

Date: 2009/0917 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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7月に「中川ワイン販売,今度は「メイデン」を正式取り扱い」という記事を書きましたが,9月に入って市場に出回ってきたようです。予想通り2万5000円弱といった価格です。あまり割安感はないですが,正式輸入は初なので,そういう意味では買っておくべきかもしれません。

Date: 2009/0916 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ロバート・モンダヴィの醸造責任者であるたジュヌビエーヴ・ジャンセンズ氏が画家のご主人と作るプライベート・レーベルPortofolio。日本にも一時入ってきていましたが,最近あまり見かけなくなりました。先日柳屋で1999年のが出ていましたが,偶然の一致か,Wine Spectator誌のJames Laubeがこれについて9月16日の記事でコメントしています

彼はこのワインに2002年に93点をつけているのですが,今回飲み頃になったのではないかと開けてみたところ予想以上に良かったそうです。

Wow, what a treat! Dark in color, the California red's loamy earth, currant, black cherry and green olive flavors are rich and well-proportioned. The wine picked up body and depth and showed the kind of substance and concentration that promises it will age well for another decade.


今回は95点に相当するとのこと。彼のつける得点は波が大きいので,話半分に受け取っておくとしても,このワイン,かなりきれいに熟成していそうです。今が飲み頃かもしれません。

Date: 2009/0916 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Bonny DoonのオーナーであるRandall Grahm氏は,個人的にはBonny Doonのワイン以上に興味深い存在です。最近はTwitterでもワイン作りについて語ったり子供の写真を載せたりなど,積極的に発言しています。その彼が最初の本「Been Doon So Long」を10月に発売します。Amazonでは予約可の状態(日本でもおK)ですが,既にBonny DoonのWebサイトからはサイン入り本を購入できます。

昨日は,この本のためのWebサイトもオープンしました。肝心の本の中身ですが,こちらもまじめにワイン作りについて語るところもあれば,十八番ともいえる,古今の名作のパロディなど,これまでのRandall Grahmの集大成といってもいいようなもののようです。

サイン本ほしいけど,高くつくので日本で買ってもいいかなと悩み虫。

サンタクルーズでは9月21日,サンフランシスコでは9月22日など著者によるツアーもあります。

Date: 2009/0915 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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お手軽ワイン館でAu Bon ClimatのChardonnay Reserve Talley Vineyard 1997が税抜き3480円で出ています。それほど高級な味わいは期待できないと思いますが,この値段なら買っても損はなさそうです。

Date: 2009/0914 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんのブログに「Kosta Browne売却」という記事が出ていました。オーナーはこれで大金を手にして後は引退して悠々自適に暮らすのか,などと妄想をめぐらせたのですが,元記事を読んだところ,オーナーが変わるのではなく,出資者が変わるとのことです。

記事によると初期の出資者が年を取ってキャッシュ・アウトしたいと考えたというのが売却の理由で,新しい出資者はソノマのVincraft社です。VincraftはWalt Klenz,Bill Price,Pete Scottの3人が2009年初頭に開設した会社。彼らはBeringerとFostersワイン・グループのトップ・エグゼクティブだったそうです。Bill Price氏は有名なDurell Vineyardのオーナーであり,数年前にはKistlerに出資して話題を呼びました(参考記事)。

Vincraftは今後もナパで2,3のワイナリを,ソノマでも一つか二つ,セントラル・コーストで一つのワイナリを買収予定とのこと。この動きには今後注目が必要そうです。
Date: 2009/0913 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サラトガのワイナリKathryn Kennedyの創設者であるKathryn Kennedyさんが先月亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。

キャスリン・ケネディは1973年に創設。ブレンドしないカベルネ・ソヴィニョン100%の味わいを追及してきました。現在は息子さんに家督を譲っていますが,昔からのワイン作りは変えていないとのことです。
"Her focus on planting Cabernet and Cabernet alone, rather than blending in other grapes, soon brought her attention. So did the richness and structure of the wines, which soon joined Ridge's Monte Bello as one of a handful of trademark Santa Cruz Cabernets."
The Cellarist : Remembering Kathryn Kennedy

私の在米時,サラトガやロス・ガトスのワインショップに行くとここのワインが売っていました。地元ということで気にはなっていましたが,当時から100ドルを超えていたため,結局飲まずじまいだったのが残念です。
Date: 2009/0913 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ラ・ホタのカベルネ・ソヴィニョンとカベルネ・フランが京橋ワインで5000円台で出ています。ショップがちょっとあれですが,インポーターの倉庫に寝ていたものということなので,そんなに気にしなくてもいいかとは思います。どちらもWine-Searcherでは50ドル台が平均なので,ほぼ現地価格といっていいでしょう。

また,2000年というちょっと弱いヴィンテージであるところが気になりますがCellarTrackerでのレビューを見ると,悪くはなさそうです。



Date: 2009/0910 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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漫画「神の雫」で遠峰一青が「私を含め著名な評論家が高く評価すればそこに投資価値を見出した投資家が値段を釣り上げる動きをみせる」とカリフォルニアのカルトワインを批判しましたが,実際に巨額な投資が動いているのはボルドーです。本書は,プリムールのシステムとネゴシアンを中心にボルドーにおいてどのように投資が行われ,値段が変わっていっているのかをジャーナリスティックに分析しています。

本書を読むと,現在のボルドーは2面性を持っていることが分かります。例えばラトゥール社長のフレデリック・アンジェラとコスのジャン・ギョーム・プラッツを評して「彼らは二つの顔を持っている。情熱的なワイン愛好家としたたかなビジネスマンと。ワイン冬季の風潮を憂慮する一方,市場の需要が強まれば,容赦なくワインの価格を上げる」と書いています。同じようなことは多かれ少なかれボルドーのすべてに当てはまるような気がします。

本ブログの読者でボルドーを愛好する人は少ないかもしれませんが,ボルドーを好きかどうかにかかわらず,現在の世界のワイン・シーンを理解するためにはいい本だと思います。僕も久しぶりにボルドーのワインを飲んでみたくなりました。



楽天ブックスは今送料無料です。

Date: 2009/0909 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前紹介したAlysianがついに最初のワインを発売しました。共同購入したい方は,コメントあるいはメッセージをください。

今回発売したのは
Chardonnay Cresta Ridge, Taurin Block 2007(38ドル)
Pinot Noir Russian River Sellection 2007(48ドル)
Pinot Noir Floodgate, West Block 2007(55ドル)
です。来春にはRochioli Allenなども予定されています。

上記の価格のほか,カリフォルニアの州税(9.25%),カリフォルニア内の送料(6本で22ドル),日本への送料,日本での関税などが必要になります。ご理解のうえ,申し込みください。
Date: 2009/0909 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとで「店長大暴走一挙放出!宝の山!!全商品が最低でも50%OFF~!≪当ページ内よりどり6本で同梱12本迄送料」というセールをやっています。普通こういうキャッチフレーズは眉に唾を付けてから見るのですが,今回はマジで安いよ。買わねば損と言ってもいいくらい。

まず,LodiにあるJessie's Groveのカベルネは通常2835円が税込み780円。こういうときは現地価格は7~8ドルだったりすることが多いのですが,このワインは定価24.50ドル(2004ヴィンテージで)。Lodiってそうでなくてもコスト・パフォーマンスでは優れたワインが多いので,これは激安です。今回のセールは6本以上購入でクール便を含めて送料無料になるので,本数合わせに買うだけでもいいでしょう。これ以外の同ワイナリのワインもワイナリ価格より安くなっていますが,これほどの差はありません。

もう一つの目玉がLoring。サンタ・リタ・ヒルズのピノ・シーンの代表人物であるBrian Loringのワイナリとして知られていますが,日本にはごくわずかしか入荷していません。ここの2004年のGarys'とClos Pepeがどちらも3990円(税抜き)。ワイナリ価格が39ドルなので,そのまんまです。日本の価格としては間違いなく激安。Garys'やClos Pepeが3000円台というだけでも驚異的。

ちなみにLoringは10種類ほどの単一畑ピノを作っていますが,Clos Pepeは彼の代表作として人気が高い畑です。上のどちらか一つというならClos Pepeがお勧め。Loring支持者の多いパーカーの掲示板ではテイスティング・ノートが多数上がっています(Clos Pepe1Clos Pepe2Clos Pepe3Clos Pepe4Clos Pepe5Garys1Garys2Garys3)。

このほかWorthyのカベルネブレンドSophia's Cuveeが3480円というのもほぼ現地価格並み。

ほかにもありますが,後は好き好きでよろしく。とりあえず上に挙げたのは「買ってよし」レベル。

Date: 2009/0908 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Kendall-JacksonのJess JacksonがソノマのGeyservilleにあるBlack MountainをAlexander Mountainに改名しようと活動中です。既に役所に書類を提出したとのこと。大きな反対意見もなく,認められる可能性が高そうです。

Jess Jacksonの目的は単に改名するだけでなく,ここを新たなAVAとして認定させること。ふもとにAlexander Mountain Estateというワイナリを作って準備を整えています。

Jess Jacksonももう79歳だそうですが,元気ですね。

Date: 2009/0907 Category: グルメ
Posted by: Andy
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昨日は目黒のサンマ祭りだったそうです(asahi.com(朝日新聞社):目黒のサンマ6千匹、山形は芋煮1.2トン 完食の嵐 - 食と料理)。朝,ラジオを聴いていたら5時間並んだ人もいたということで,大変なにぎわいだったような。昨年はちょうど子供が塾で目黒に行っている日にサンマ祭りがあり,匂いで大変だったという話を思い出しました。

我が家も土曜日はサンマ。コスコ(コストコ)に行ったら,根室港から直送のサンマを売っており,見るからに新鮮そうだったので,刺身にしました。ご飯4杯はいけそうでしたが,自重して途中からは泡盛にしました。

子供に,皮を剥いても銀色なのはなぜだと聞かれましたが,答えられず。どうしてでしょうね?
Date: 2009/0905 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラでカリフォルニアの「カルト」を大放出しています。ダッラ・ヴァッレのマヤの1998~2005年までの16本セット(111万円!)や,ハーラン・エステートの1990年,アラウホの1991年といった入手困難なヴィンテージがいろいろ。おまけといっては何ですが,Dominus 2004は米国よりも安い9524円で出ています。

びっくりするような値段のMayaですが,Wine-Searcherの平均価格を合計すると9000ドル超。1箇所でまとめて手に入るということを考えたら,結構お安い値段とも言えます。Araujoの1991年とか今飲んだらおいしいでしょうねえ…

Dominus Estateの2004は米国でも100ドル超が普通のワイン。Wine Advocate誌の評価も94点と決して低くありません。これは間違いなくお買い得。

Date: 2009/0904 Category: 技術系
Posted by: Andy
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南アフリカでSurePureと呼ぶ新しいワインの微生物退治技術が認可されたそうです。
"South Africa has become the first country to approve a new hi-tech process which uses light energy to purify wine – and claims to dramatically reduce the need to add sulphur."

SurePure technology approved in South Africa - decanter.com - the route to all good wine

この技術は紫外線を使うもので,これによって二酸化硫黄の利用量を劇的に減らすことができ,ワイン自体には全く損傷を与えないとか。

ワインへの悪影響がないなら,よさげな方法ではあります。今後他国にも広がるのでしょうか。
Date: 2009/0903 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのSt. HelenaにあるFlora Springsがテイスティング・ルームを一新しました。かなりモダンなデザインのテイスティング・ルームで,Millennial世代を狙ってチャット用のPCを据え付けたとのことです(元記事)。

Flora Springsは僕の記憶が確かならばDean & Delucaの隣,V. Sattuiの向かいという恵まれたシチュエーションだったと思います。ここで買った黄色のウインド・ブレーカーは春秋にはときどき着ているのでリアルの知り合いの方も見たことがあるのでは。以前はこれらのおこぼれの人が立ち寄るような感じもありましたが,今度は多くの観光客を惹きつけそうです(ワイナリによるテイスティング・ルームの紹介ページ)。

また,Millennial世代というと1970年代後半から90年代後半に生まれた世代で米国ではGeneration Yなどと呼ばれることも多いです。日本だと「草食系男子」あたりが相当しそうな感じ。このあたりに向けたマーケティングというのは個人的に最近気になっているテーマの一つです。機会があればまた記事を書きたいと思います。
Date: 2009/0902 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌184号ではカリフォルニアのローヌ・レンジャーも載っていることをすっかり忘れていました。掲載本数は488本と,セントラル・コースト・ピノ/シャルドネの3倍近く。パーカーの好みもあるのでしょうけど,Brewer-Clifton以上にすごいことになっています。

今回,100点のワインが二つ。一つはSine Qua Nonのシラー「The 17Th Nail In My Cranium Eleven Confessions Vineyard」で,これはまあ予想されるところでしょう。もう一つはSaxum。James BerryのProprietary Red 2007です。Saxumはこれまでも96点とか98点は獲得していたのでいつかは出るだろうと思っていましたが,ついに来たかという感じです。Saxumはこれ以外も96点以上で計8本。

このほか目だったところは,まずSine Qua Non。ただ,国内に出回っているRavenのSyrah,Grenacheはどちらも96点とSine Qua Nonにしてはそれほど高くない評価でした。Sean ThackreyのOrionは2006が98点,2007が98+と高い評価。

Pisoni勢はこちらでも高評価。RoarのSyrahはGarys' 2007が96点でRosella'sは94点。LuciaのPisoni Syrahも96点。LuciaのGarys' Syrahは95点。これらはどれも40ドル台ですからコスト・パフォーマンス高いです。

Saxumは日本にも入ってきていますが,今回評価されたものは未入荷や売り切れのものが多く,柳屋でBroken Stones 2006があるくらいでした。パーカーのコメントは
The 2006 Broken Stones (63% Syrah, 24% Grenache, and 13% Mourvedre) blew me away. An inky/purple color and a dazzling, explosive bouquet of black raspberries, camphor, cassis, forest floor, and spring flowers are followed by a rich, elegant wine offering laser-like precision as well as a striking minerality. It is a powerful yet graceful effort that should drink well for 10-12+ years.




ジェームズ・ベリーはこれまで7000円くらいで入ってきていたのですが,100点ついたらさすがに日本への割り当てはなくなるでしょうねえ…
Date: 2009/0902 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Brewer-CliftonのMount Carmel,Sea Smokeのシャルドネ2007はどちらも96点。Mount Carmelはシャサーニュ・モンラッシェにたとえられており,Sea Smokeは10~15年の熟成に向くということです。

このほかMelvilleのEstate Pinot Noir 2007は唯一ワイナリ価格20ドル台にて94点という高得点を取っています。日本の値段は少し高いですがこれでもまだお買い得でしょう。

Date: 2009/0902 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の#184が公開されました。カリフォルニア関連ではセントラル・コーストのピノ・ノワールとシャルドネが入っています。180本と本数は少ないですが高得点のワインが連発しています。特にBrewer-Cliftonの2007年はCargasacchi Pinot Noirの98点を筆頭に,Clos Pepeのピノ,Mount Carmelのシャルドネ,Sea Smokeのシャルドネが96点とすごいことになっています。

Cargasacchiについては「1990年のDRC」にそっくりだとコメント。また,飲み頃を2024年までとカリフォルニアのピノとしては異例に長くしています。参考までに1990年のDRCはLa Tacheが100点,ロマネ・コンティが98点,Richebourgが96点などとなっています。

このほか,Santa Lucia Highlandsのピゾーニ系ピノでも高得点が数多く出ています。PisoniのEstateが96点,RoarのGarys'が96点,LuciaのGarys'が95点など。

注目のカレラは2005年のJensenが95点。日本に出回っている2006年はJensen89点が最高で,あまり評価はよくありません。

また,今回シンデレラ・ワイン的扱いなのがSanta MariaのPaul Lato。2007年のSolomon Hills Vyd Suerteが95点など3本のワインがいずれも92点超の得点でした。

もっとも,ピノに関してはパーカーの好みは合わないと公言されている方も多数いらっしゃいます。そういう方はここで挙げた高得点ワインを避けていただくのが吉ではないかと。
Date: 2009/0901 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ご不便をおかけしましたことお詫びいたします。まだ不具合がありますが,修正いたします
Date: 2009/0901 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でシェイファーのヒルサイド・セレクト2004が出ています。値段は驚きの1万8000円。ワイナリのリリース価格である175ドルとほとんど変わらない値段ですから日本からメーリング・リスト経由で購入するよりもずっと安くなります。米国の小売の値段では190ドル以上,平均270ドルくらいしますから,もちろんそれよりも激安。楽天の他のショップでも軒並み3万円を超えています。カベルネ好きなら「買い」で間違いないでしょう。ちなみにWine Advocate誌では97点。
It possesses an inky/ruby/purple color, a juicy perfume of black currants, black cherries, graphite, charcoal, and toasty oak, superb opulence, a fleshy mid-palate, a multilayered mouthfeel, and a dazzling finish. This flamboyant, sexy Hillside Select can be enjoyed now and over the next 20 years.

というのがロバート・パーカーのコメントです。