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Date: 2011/0131 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレーのワイン業界団体Napa Valley Vintnersは2011年1月26日,同団体の日本代表として白須知子さんを任命したと発表しました。白須さんは米国ワインエデュケーター協会(Society of Wine Educators)の日本支部広報部長も勤められているようです。

就任に際して白須さんは
"I feel very proud and excited to represent the Napa Valley Vintners in Japan and to conduct activities to encourage Japanese trade and consumers to better understand the value of Napa Valley and to offer them more opportunities to enjoy wines from Napa Valley"

とコメントしています。

今後の活動に注目したいですね。
Date: 2011/0130 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Au Bon Climatというと有名なのはPinot NoirのIsabelleですが,実はピノ以上にファンが多いのではないかと言われているのがシャルドネのニュイ・ブランシュ。このワイン,オーナーのジム・クレンデネンが自分でもパーカー好みのワインを作れるのだということを示すために始めたという話で,そのころは新樽200%(発酵と熟成とそれぞれ新樽100%を使った)というのが売りでしたが,今ではもっとエレガントな作りになっているようです。

今回は2003年が税抜き3980円。激安とまではいいませんが,かなり格安です。

Date: 2011/0129 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Facebookには日本語のカリフォルニアワインのファンページはなさそうだったので,作ってみました。まだ使い方が分かっていないところもありますが,このブログのニュースを流したり,参加しているショップの方からセール情報など流していただけたりするといいかなあ,などと思っています。Facebookにアカウントを持っている方はぜひ「いいね!」をお願いします(25人以上になるとURLを好きなものに変えられます)。アカウントを持っていなくても閲覧はできると思います。

カリフォルニアワイン

ファンページも宣伝する

Date: 2011/0128 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨年「Shafer Hillside Selectまでけしからん値段に」という記事で
かわばた酒店,こんどはシェイファーのフラッグシップ,ヒルサイド・セレクトが税抜1万8500円というけしからん値段で出ています。米国の価格は200 ドル以上。ワイナリ・リリース価格の225ドルと比べても安い。何年も待ってメーリング・リストに入った人が涙目になりそうです。

と書いたのですが,同じワインがさらに2000円下がって税抜1万6500円です。いやはやなんといいますか…

お金も飲むあてもないのですが,いつあるか分からないゴージャスワイン会用に買っておこうかなどと,頭の中で悪魔がささやいております(笑)。いくらなんでもこれ以上下がることはないと思うので,おいしいカベルネが飲みたいという人は迷わずポチっとどうぞ。

シェイファー・カベルネ・ソヴィニョン ヒルサイド・セレクト2006
Date: 2011/0127 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインスタイルでカリフォルニアの赤ワインが1月31日まで3割引セールです。1万円以上で送料無料。ページはカベルネ&メルローと,ジンファンデル&シラーに分かれています。気になったのはPine Ridgeのメルロー,MelvilleとNovyのシラーなど。かなりお得だと思うので,琴線に触れるワインがあるかどうかご覧になることをおすすめします。

ジンファンデルとシラーのページ

カベルネとメルローのページ
Date: 2011/0126 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインの業界団体Wine Instituteが世界的なブランド確立のためのキャンペーンを始めました(Wine Institute Launches New Global Branding Campaign - The Wine Institute)。

キャンペーンに伴い新しいロゴもできました。


プロモーションのサイトDiscover California WinesからはPDFのブローシャーや地図,ビデオなどがダウンロードできます。

現在公開されているツールは一部のもので,今後トレードショーなどで新しいマテリアルが出てくることも表明されています。

願わくば,日本でのプロモーションもこれまで以上に頑張ってほしいものです。私でできることがあれば協力しますよ。
Date: 2011/0125 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日,中国の胡錦濤国家主席が米国を訪問したとき,オバマ大統領との夕食会に出たワインがかなりハイレベルだったようです(Obama steps up his wine game - Jon Bonne)。

一つはDuMolのシャルドネRussian River Valley 2008。DuMolといえばレベルの高さはもちろん入手が困難なことでも知られるワイン。これだけでもかなり気合を入れてワインを選んでいる感じがします。

さらに,赤ワインはワシントン州から2005年のQuilceda Creek Cabernet Sauvignon。言わずと知れたWine Advocate誌での100点最常連で,2005年ももちろん100点です。

デザートワインもワシントン州からでPoet's Leap Botytis Riesling 2008。これもWine Advocate誌で93点を取っている逸品。

また,オバマ大統領と胡錦濤主席のプライベート・ディナーでは中国系のオーナーがいるHestanワイナリのシャルドネが供されたようです。
Date: 2011/0123 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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芥川賞2作,直木賞2作のうち1作ずつを読んだ。とはいっても「月と蟹」の方は昨年末,まだ直木賞候補が発表される前のことだ。面白いことにこの2作,舞台がすぐ近くである。「きことわ」は葉山,「月と蟹」は鎌倉だが,話の内容は鎌倉というより葉山・逗子あたりの方が近く感じる。鎌倉・湘南というのは明治より小説の舞台によく取り上げられているが,一種その伝統を引き継いだ作品とも言えるのかもしれない。

「きことわ」は著者3作目の作品らしいが,一言でいうと「上手すぎるくらい上手」。文章もうまいし,様々なエピソードがタペストリーのように絡みあう構成もこ憎たらしいほどだ。

ちなみに「きことわ」とは貴子(きこ)と永遠子(とわこ)の話。冒頭は
永遠子は夢をみる。
貴子は夢をみない。

で始まり,夢をみる永遠子とみない貴子というコントラストが随所に現れる。もともと永遠子は貴子の母春子の葉山の別荘の管理人だった淑子の娘であり,貴子より7歳年上。貴子が夏休みに別荘にくるときには永遠子はしばしば遊びに行っていたという仲である。
舞台は一緒にすごした最後の夏から25年後。別荘を引き払うことになって永遠子が手伝いに行く。その話と夢をみるように思い出す昔の話が絡まりあって進行する。その夢とも現ともつきかねるところが実に巧みなのである。もうちょっとひねり過ぎると幻想小説になりそうなところを一歩踏みとどまって進むような感じ。といっても通じないとは思うが…面白そうと思った人は読んでください。



月と蟹は続きで

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Date: 2011/0123 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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最近あまりちゃんとチェックできていなかったのですが,カリフォルニアワインあらかるとのセールコーナーを見たら,安さにちょっとびっくり。連投ですが紹介しておきます。

随時入れ替えがあるこのコーナー,昨日追加されたのはCohoのカベルネ。Diamond Mountainにあるいわゆる「山カベ」系です。2005年のSummit Vine Ranchは米国で50ドル台なのが3600円と激安。2005年はWine Advocate誌にはレビューなしですが,翌2006年は90点になっていました。そのレビューにも「classic mountain Cabernet」とありましたから山カベらしい山カベなのでしょう。

山カベって何?という人もいらっしゃると思いますが,ナパのカベルネ,大きく分けると谷あいの畑のものと山腹のものとあります。谷あいのものは芳醇で柔らかいカベルネになる傾向が強く,山腹のものは,ややタンニンがきつくて堅い印象のカベルネになる傾向があります。いい悪いというよりスタイルの違いです。山カベはやや取っ付きにくいところがありますが,飲み飽きにくいという良さもあります。

山カベの説明がちょっと長くなってしまいましたが,Cohoの下に出ているBig Basinのシラー2種はさらにお買い得。Mandala 2006は現地価格45ドルが1590円という半額以下の激安。Rattlesnake Rock 2006は現地55ドルが2980円とこれも断然安いです。ちなみにどちらもWine Advocate誌に掲載されており,Mandalaが87-89,Rattlesnake Rockは89-91でした。

Date: 2011/0123 Category: グルメ
Posted by: Andy
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今日たまたまカルディの店をぶらぶら見ていて発見したのですが,ワインに漬け込んだレーズンをチョコレートコーティングしたものが売ってました。ピノ・ノワールとシラーズの2種類。なかなかおいしそう。ワインを飲むときのちょっとしたつまみにもなるだろうから,ワイン好きの人のためのバレンタイン・デー・ギフトにもいいんじゃないかと思いました。値段も一つ600円と手頃です。

楽天見てると6個入りのセットなどもありますが,どうやら海外(これはオーストラリア産)みやげとして売っているようで,カルディでばらで買う方が安いです。カルディは送料も500円と安いので,電車乗って探しに行く時間と電車賃考えたら結構お得だと思います。

Date: 2011/0121 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でドミナスの2006年が税抜1万3200円で出ています。まあ絶対金額としては安くないのですが,ライバル?のOpus Oneが1万7000円台で安くなったと言われているのに比べて,まだずいぶん安いです。実はDominusは米国の価格も結構安くて100ドル以下で売っているところも少なからずあります。

ボルドー左岸の一級シャトーであるシャトー・ムートン・ロートシルトが半分出資しているOpus Oneに対して,Dominusは右岸のペトリュスを擁するムエックス家のワイナリと,高級感の醸し出し具合では変わらないように見えるのですが,なんとなく差が付いたように見えるのはなぜでしょう? ラベルデザインとかワイナリ名称,マーケティング力といったところが影響しているのでしょうか。

ちなみにWine Advocate誌のレイティングで見ると,Dominusは実はOpus Oneを下回ったことが過去一度もありません。Opus Oneが未だ到達していない96点以上の評価も7回もあります。今回の2006はその一つ。
Dominus vs. Opus One

というわけで客観的に見ればDominusはやっぱり「買い」ではないかと思ったりするのであります。

ただし,テイスティング・ノートをいくつか調べるとこの2006年はかなりタニックな作りのよう。Wine Advocate誌での飲み頃は2008~2033年となっていますが,数年はセラーで寝かせる覚悟を持っておいた方がよさそうな気がします。

Date: 2011/0120 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ペンギンのラベルが印象的なワイン「0906」の国内販売が始まりました。Ship2UのかんちゃんがCrushPadで作っているピノ・ノワールです。畑はSonoma CoastのTwo Pisces。Petaluma Gapと呼ばれる現在注目されているエリアにあります。この地域は,太平洋からの霧が通過する谷になっており,Sonomaでも冷涼な地域です。

かんちゃんは,果汁はフリーランだけ,樽はニュートラルなものを使うなどブドウ本来の風味を失わない繊細なワイン作りを心がけています。カリフォルニアのピノとしては非常にエレガントなワインだと思います。

元々25ケースしかないワインなので販売量はわずか。お早めに。

【追記】コルクを使わない「Zork」バージョンの販売も始まっています。Zorkについては下の動画を見てください。スクリューキャップと比べるとコルクっぽい高級感があるところが魅力でしょうか。



Date: 2011/0120 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が注目のワインメーカーを発表しました(Winemakers to watch in 2011)。なかなかユニークな顔ぶれです。

Jared and Tracey Brandt, Donkey and Goat label
Donkey and Goatは日本にも一時入っていたような気がしますが気のせいかな? ここは夫婦で選ばれています。Sierra Foothillsでローヌ系品種を作っていますが,2001年からブルゴーニュでワイン作りを勉強したというから本当に新しいワイナリです。

Porter Creek's Alex Davis: Winemaker to watch
ソノマのPorter CreekでPinot Noirなどを作っているAlex Davisです。Pinot Noirでは新樽は1/3でそれも一回水に漬けてから使うなどデリケートなワイン作りをしているようです。

Native9 winemakers James Ontiveros, Paul Wilkins
Santa BarbaraでPinot Noirなどを作るNative9からもJames Ontiveros, Paul Wilkinsの二人が選ばれました。

Dan Petroski goes from publishing to winemaking
Larkmeadでカベルネを作る傍ら,自身のMassicanというワイナリでイタリアのFriuli流のワインを作っているというDan Petroski。ニューヨーク生まれで,出版に5年間携わった後,急に思い立ってワイン作りを始めたというからかなりの変わり者です。

Matt Taylor about to run biodynamic farm
最後はソノマのHealdsburgでFront Porchというビオディナミのワイナリを始めたばかりのMatt Taylor。まだ33歳ですが,昨年までは,あのAraujoでワインメーカーをしていたのですから実力はすごいのでしょう。あまりにもピノの話ばかりするので,Bart Araujoがあきれて,好きにしたらいいよ,ということでFront Porchを始めたそうです。今後が気になります。
Date: 2011/0119 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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コストコで買ったスパークリング。600円台という激安です。米国でも9ドルとか10ドルくらいで売っているのでコストコ価格のほうが安いです。コストコでは安ければ安いほど満足度が高いというのがこれまでの経験なので,試しに買ってみました。

すごくあっさりしていますが,酸味がしっかりしているので,飲みやすく結構おいしいです。どちらかというと夏に飲みたい味ですね。泡は比較的早く消えてしまう感じがしました。家に常備しておくと,いざというときに役に立つかもしれません。
Date: 2011/0118 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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楽天のワインショップ「ワインスタイル」(以前の名前はワインレッドでした)で布袋ワインズが輸入するワインの40%オフかつ1本から送料無料という豪胆なセールをやっています。スポッツウッドのリンデンハーストが4000円台とかむちゃ安いです。既に売り切れ多数。22日まで,在庫限りなのでお早めに。

セール対象のワイン一覧
Date: 2011/0116 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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誕生日に開けたワインです。10年ほど前はカレラのジェンセンと並んでカリフォルニアを代表するピノとして,日本では大人気でした。そのころは1万円超が当たり前だったワインですが,最近は5000円を切る値段で入手できるようになっており,時代の流れを感じます。このサイトでは,カリフォルニアにはカレラ,Au Bon Climat(ABC)以外にもおいしいピノはたくさんあるんだよ,ということをずっと書いてきたので,少しは報われたのかなあという気もします。

余談が長くなりましたが,ABCのイザベル,昔も今も変わらないのはボトルの重さ。ボトルだけで1kgくらいありそうで,昨今のエコブームには完全に背を向けていますが,これもかつては高級品の象徴とみなされていたような。

さて,ワインの感想ですが,実は開けた誕生日には全然おいしくありませんでした。香りがなく果実味もなく,複雑さもなく。どうしてこんなスカスカなワインになってしまったのかとちょっと悲しかったほど。

ところが,二日目,三日目とだんだん良くなってきます(保存方法は,バキュバン用のゴム栓を挿して涼しいところに置いておいただけです。空気も抜いてません)。三日目はかなりいいワインになっていました。最後はまだあるかなあと思ったら,空になっていてちょっと残念(ボトルが重いので中身がなくなっても分からないのです)。初日にデカンタして飲んだらよかったかもしれません。

Date: 2011/0114 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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New York TimesのサイトにKistlerについての詳しい記事が掲載されていました。オーナーのSteve Kistlerは学究肌の人として知られており,あまりメディアに登場しません。貴重な記事だと思います(A Cult Winemaker Tinkers With Success)。

Kistlerはここ数年でスタイルを変えつつあると言います。元々,パワフルで凝縮した味わいのワインで人気を集めたKistlerですが,フィネスを求めるようになってきているとのこと。一部の顧客は元のスタイルの方がいいと言っているそうですが,スタイルが変わったからやめるという顧客はほとんどいなかったそうです。

スタイルの変化のきっかけになったのは2006年のヴィンテージで,悪天候に備えて一部のシャルドネを通常より早く収穫したのだそうです。その結果,凝縮感はあるものの重くないワインが作れるようになったとのことで,アシスタント・ワインメーカーのJason Kesnerは「目からウロコが落ちる経験だった」といいます。

2008年にこのJason Kesnerをチームに加えたことも従来Steve KistlerとMark Bixlerの二人で運営してきたKistlerにとっては大きな変化。Kesner氏はHudson Vineyardの管理者でもあるそうです。

アシスタント・ワインメーカーを加えたのは,これまでよりも一段上のレベルに進むためのものだといいます。また,ワイナリを引き継ぐ人を欲しかったということもあるようです。Steve Kistlerには娘が二人いますが,二人とも現在のところ後を継ぐ意思はないそうです。

面白い記事なので,キスラーファンの人は一読することを勧めます。
Date: 2011/0114 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインショップ フィッチでカレラ2007のミルズとドゥ・ヴィリエが格安で出ています。どちらもワイナリでは完売。特にミルズはWine Advocate誌で95点の高評価でありワイナリ価格で50ドルだったのが税抜4300円なのですから激安です。ドゥ・ヴィリエも初ヴィンテージで92点という高評価。

どちらも1エーカー当たりの収穫が1トンを切るという低収量(普通は2トン切るとかなり少ないです。Jensenは比較的多くて1.46トン)。それがピュアだけど深い味わいにつながっているのかもしれません。

カレラのピノは10年程度の熟成には十分耐えるのでまとめ買いしておく価値もあると思います。とにかくこの値段なら文句のつけようがありません。

Date: 2011/0113 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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プレミアムワイナリを多数擁するJackson Family Winesが女性ワインメーカー二人の昇進を発表しました。

まず,La Cremaのアシスタント・ワインメーカーだったElizabeth Grant-Douglasをワインメーカーのトップにしました(元記事)。Elizabethは2001年にEnologist(分析担当)としてLa Cremaに入り,2004年からアシスタント・ワインメーカー,その後副ワインメーカーを務めていました。

ElizabethがLa Cremaに入ったときにアシスタント・ワインメーカーであり,現在のワインメーカートップだったMelissa StackhouseはJackson Family Wines全体のピノ・ノワール担当ワインメーカーに就任(元記事)。ピノ専任というのは新設のポジションのようです。La Cremaではブレンディング決定パネルでの関与を続けるとのこと。

二人とも美人で実にいい顔をしています。女性が活躍する場が多く与えられているというのはカリフォルニアワインの美点の一つだと思います。
Date: 2011/0112 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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フラワーズのフラグシップであるキャンプ・ミーティング・リッジの1999年ピノ・ノワールが税抜9500円で出ています。ラベル難ありのための特別価格とのこと。

Flowersといえば,Sonoma Coastにぶどう畑を作った先駆けであり,Sonoma Coastへの注目をぐっと高めた立役者でもあります。近年は以前ほど名前を聞かなくなったものの,やはりキャンプ・ミーティング・リッジという言葉には引き寄せられるものがあります。

Wine Spectator誌のコラムニストMatt Kramerは2005年10月15日号の同誌で「An American Grand Cru?」というタイトルのコラムを書いており,もし,米国でピノのグラン・クリュの畑を決めるとしたらSonoma CoastのBlue Slide Ridge,Camp Meeting Ridge,Hirschは候補になるだろうとしています。

1999年のヴィンテージについての評価は定かではありませんが,トライしてみる価値がありそうなワインです。

Date: 2011/0111 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ときどき激安物が出るかわばた酒店でShaferのChardonnay Red Shoulder Ranch 2008が税抜3580円という無茶苦茶安い値段で出ています。米国でも40ドルくらいから。今の円高を考えても現地価格です。もちろん楽天内最安。

Shaferのシャルドネはマロラクティック発酵をしないため,すっきりきれいな味。それでいてトロピカルフルーツのフレーバーもあり,信頼できるシャルドネの一つです。2008年はWine Advocate誌で92点。「ノースコーストのシャルドネにとって当たり外れの大きな年である2008年において,このワインは勝者だ」と言っています。

なお,同店では以前「けしからん」ワインとして紹介した1万円台のHillside Selectもまだ少し残っています。カリフォルニアのカベルネにランクを付けるとしたら間違いなくトップランクの一つ。Opus Oneあたりより一段か二段格上といっていいでしょう。それがこの値段。カベルネ購入を考えているなら,絶対おすすめです。

Date: 2011/0110 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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10年来のワイン仲間たちと久しぶりのワイン会を開きました。店はワイン好きの間では知られた店である吉祥寺のボナペティ。この会でも何年か前に来たことがあります。今回は新春にふさわしいというかなんというか,すごいワインばかりで自分は大変申し訳なかったです。

タコのゆず風味
最初の料理は「北海道産タコの柚子風味。キャビアを添えて」。シャンパーニュに合わせていただきました。どちらも爽やかな味で明るい滑り出しです。

Judge
と,いきなり「Judge」来ました! このブログでも何度か紹介しているカリフォルニアのシャルドネの最高峰の一つKongsgaardのJudgeです。もう香りを嗅いでいるだけでも幸せになってしまうワイン。グラスをスワリングする必要もなく,むせ返るほどの香りがグラスから立ち上ります。若いだけにやや樽の風味もありますが,これまで飲んだカリフォルニアのシャルドネの中ではやはりトップだったと思います。スケールの大きなワイン。

Corton Charlemagne
と,お次は今度はブルゴーニュはMartrayのCorton-Charlemagne 1990。20年を越えているとは思えないほどフレッシュなワイン。状態がいいんでしょうねえ。こちらもすばらしいです。この2本でごちそうさまして帰ってもいいのではないかと思ったくらい。

タラバ蟹と茸のグラチナード
料理は「タラバ蟹と茸のグラチナード,アメリケーヌソース」。クリーミーなグラタンが濃厚なシャルドネによく合います。

コンソメジュレ
ついで料理は「有機野菜のコンソメジュレ。人参のムースとともに」。さわやかな料理でちょっと箸休めという感じです。


Grands Echezeaux
ここで登場したのがDRCのグラン・エシェゾーというからさらにびっくりです。ヴィンテージは1980年!当日ハンドキャリーでしたがオリも舞わずすばらしいコンディション。これも香りがすばらしく,枯れてきてはいるけど背筋がしゃんと伸びた感じ。かつおぶし系の旨みが強烈です。いや,すばらしい。

フォワグラ
料理はフォアグラドカナール黒胡椒風味。これもおいしいです。

Clos de Vougeot
2本めのピノもすばらしい。メオ・カミュゼのクロ・ド・ヴージョです。

和牛とシャラン産鴨のデュエット
「特選黒毛和牛とシャラン産鴨のデュエット。シャンピニヨンのデュクセル詰め。トリュフのソース」

Matriarch
最後のワインは私が持参したBondのMatriarch 2005。まずくはないですが,他の弩級的ワインと比べるとちょっと格落ちでした。申し訳ない。

デザート
デザートもおいしく頂きました。
Date: 2011/0107 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワシントン州でリースリングのスペシャリストとして急成長しているPacific Rimをニューヨークでワイン輸入や流通を手がけるBanfi VintnersのMariani家が買収しました。

Pacific RimはBonny DoonのRandall Grahmのワイナリで,元々はBonny Doonの一部だったものをスピンアウトして独立したワイナリにしたもの。Randall自身は現在新しいプロジェクト(接木を使わない,灌漑をしないといった極めて挑戦的な物)に夢中なようで,それに専念するのが手放した理由のようです。

もう一つの買収ニュースはナパのCosentino。経営不振に陥りオペレーションを止めてしまっていましたが,ナパのGirardなどを有するソノマのVintage Wine Estatesが買い取ったそうです。今後については不明ですが,Girardが急成長したようにCosentinoも復活してもらいたいものです。
Date: 2011/0106 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌の記事によるとScreaming EagleのワインメーカーだったAndy Ericksonがワイナリから離れたそうです(Screaming Eagle's Winemaker Departs)。

辞めた理由は自身のブランドであるFaviaと,Dalla Valle,Dancing Hares,Ovid,Ariettaという顧客に専念するため。

Screaming Eagleは1992年にJean Philipsが設立したワイナリで,最初のヴィンテージからWine Advocate誌で99点を取り,1997年には100点を取っています。2006年にJeanは現在のオーナーであるCharles BanksとStanley Kroenkeにワイナリを売却,Andy Ericksonも同年からワインメーカーを務めていました。

Andy Ericksonの在籍中の実績としては2007年がWAで100点,2008年が96-98点。今後はStanley Kroenkeが選んだチームが引き継ぐとのこと。
Date: 2011/0104 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カレラの売上で日本がどれだけ重要であるか先日紹介しましたが,結果として日本がカレラのワインを一番入手しやすい国になっており,価格的にも米国と遜色ないレベルに来ています。特にパーカーが高得点を付けた2007年のピノの単一畑の場合,米国では既に98点のSelleck,190ケースと最も生産量が少ないReed,初ヴィンテージで92点を付けたde Villiers,95ポイントとポイントが3番目に高かったMillsと四つが既に売り切れ,残るはRyanとJensenだけになっています。

コストパフォーマンス的にはRyanが魅力的ですが,これは1847ケースと一番生産量が多いので,コレクションしたい人はSelleck,Reed,de Villiers,Millsからにするのがいいでしょう。

Date: 2011/0104 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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かつては「世界一」と言われたGalloがContellation Brandsの後塵を拝するようになって数年,再び首位に返り咲きました(Gallo headed back to the top - Business - Modbee.com)。

とはいっても,Contellation Brandsが傘下のいくつかのワイナリを売却する予定であることによるもの。元々Contellation Brandsが一位になったのも買収によるものだったので,どっちもどっちでなんだかなあという感じはあります。

ちなみに元記事によるとGalloの2009年の生産量は推定7800万ケースとのこと。買収による規模拡大ではなくファミリービジネスを追求した結果としてのこの規模はやはり賞賛すべきでもあり,驚異でもあります。
Date: 2011/0103 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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新春お買物情報をまとめます。まずカリフォルニアワインあらかるとではWA誌で3度目の100点を取ったColginのColgin IX Proprietary Red 2007が税抜き4万7600円。もちろん高価ですが,米国でも500ドル近い値段なのでそれほど割高ではありません。2008,2009はあまり高い評価ではないので,ここが入手しどころかも。



福袋ではカリフォルニアワインを主体とする「ワインスタイル」が「赤字覚悟」で1万円~10万円まで6種類。本数は書いてありますが,苦手品種の指定ができるとかで,やや自由度があるようです。1月7日まで限定。このショップではまだワインを買ったことはありませんが,カリフォルニアではかなりいいものをそこそこの値段で出しているので気になっています。

★1万円セット⇒ワイン6本入り17000円相当の福袋。

6セット限定。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。


★2万円セット⇒ワイン6本入り35000円相当の福袋。

3セット限定。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。


★3万円セット⇒ワイン6本入り5万円相当の福袋。

3セット限定。全て赤ワインです。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。


★5万円セット⇒ワイン6本入り8万円相当の福袋。

1セット限定。全て赤ワインです。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。


★7万円セット⇒ワイン6本入り12万円相当の福袋。

1セット限定。全て赤ワインです。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。


★10万円セット⇒ワイン6本入り17万円相当の福袋。

1セット限定。全て赤ワインです。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。

Date: 2011/0102 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カレラのニューズレターに輸出市場をどれだけ重視しているかという話が載っていました。

そこに日本と米国,他の地域にわけて売上の比率が表になって掲載されていました。

地域1991199219931994199519971998200820092010
日本1.7%00.2%0.4%0.5% 6.3%15.6% 22.6%29%26%
他の海外5.5%5.4%5.5%9.5%7.5% 7.6%12.1% 8.2%11%16.7%
米国92.8%94.6%94.3%90.1%92% 86.1%72.3% 69.2%60%57.3%


日本向けは2010年(10月末まで)で26%,2009年には29%に達しています。1997年,1998年あたりで急増しているのはカレラが「ロマネ・コンティに似ている」としてブームのきっかけになった漫画ソムリエの影響などがありそうです。

現在日本向けの輸出は「やまや」と「ヴィノラム」の二つの代理店が扱っています。両者の比率は明らかになていませんが,どちらも相当量を売っていそうです。ニューズレターではそれぞれの担当者名まであげて感謝しています。
Date: 2011/0101 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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明けましておめでとうございます。2010年のカリフォルニアワインを振り返っていくつかトピックを取り上げたいと思います。特に順位は付けず,思いつくままにつらつらと。

●Twitterの普及
 このブログでTwitterについて書き始めたのは2009年からですが,当初はあまりの無反応に日本でワイン好きの方々にTwitter普及するのは遠いなあと思ったものです。2010年は日本のワイン関係のTwitterが急増しました。ワインショップや日本のワイナリーでTwitterを始めている人も結構います。@wassysさんなんかは上手に使っている感じがします。私のワイン関係の友人でもずいぶん増えました。Robert Parkerのアカウントができたのも2010年でしたね。彼の場合は双方向性はなく一方的につぶやくだけなのでちょっと特殊な使い方ですが。

●米国ワイナリではFacebookが人気?
 一方で,米国のワイナリなどでは2009年に比べるとTwitterの利用はあまり伸びていない感じがします。どちらかというとFacebookのファンページの方が利用が進んでいる感じがします。顧客の囲い込みという意味ではそちらの方が効果が出やすいのかもしれません。
 数年前にもてはやされたWine 2.0的なソーシャルメディア利用はちょっと影に隠れてしまった感があります。
 これからはUstreamのようなライブ感があるメディアの利用が増えてくるのではないかと思っています。

●iPhoneアプリ花盛り
 ワイン関係のiPhoneアプリというと当初はSnoothなどのワインポータルが中心でしたが,2010年にはワイナリがアプリを出したり,Napaのアプリが出るなど,軽い感じのアプリが増えました。この傾向は今後も続きそうなきがしますが日本へ波及するかどうかは不明です。

●Calera人気続く
 Caleraの人気が復活したのは2008年ころだったでしょうか。テレビ番組で紹介されたのがきっかけだったと思います。その後,dancyuの5000円以下ピノのベストにMt. Harlan Cuveeが選ばれるなどのトピックがあり,2010年には2007年ヴィンテージがWine Advocate誌で過去最高の評価を得ました。今は人気・実力ともいいレベルに来ている感じです。別記事で紹介する予定ですが,カレラの生産量の約1/4が現在日本で販売されているとのことで,日本市場はCaleraにとっても大事になっています。

●Opus One復権
 Opus Oneやオーパスワンで検索して来る人は2010年半ばから急増しました。指数関数的な急上昇です。特に2007年ものは評価が高いこともあり,2007との複合検索で来る人が多いです。Tim MondaviのContinuum(コンティニュアム)も人気高いです。

●2007年2008年と良ヴィンテージが続く
 2007年はカリフォルニアは全般によく,特にセントラルコーストのピノが軒並み高評価でパーカーも2007年は買ったほうがいいとツイートしていましたが,2008年もナパのカベルネなど高評価が続いています。今の現行ヴィンテージはいずれも良ヴィンテージといっていいでしょう。
 ただし,2009年は火事の影響は春の霜の影響で生産量が少なかったり,スモーキーなフレーバーが付くものがあったりと難しいヴィンテージだったようです。さらに2010年はこれまでで一番難しいヴィンテージだったという話もあるほど大変な年だったとのこと。2007,2008は狙い目かもしれません。

●Sauvignon Blancの当たり年?
 2010年は日本市場にカリフォルニアの良Sauvignon Blancが多く入ってきました。SpottswoodeやRochioli,さらにはAraujoなど。Pomeloなど低価格帯でのいいものも増えており,2~3年前にはSauvignon BlancはもうNZで決まりでいいんじゃない,といった雰囲気から様変わりしました。

●日照りの夏
 日本は2010年は酷暑でしたね。ワインセールスにとっては厳しい夏だったようです。

八つ目まで来たので末広がりということで,この辺で打ち止めにしたいと思います。今年もよろしくお願いします。