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Date: 2010/1231 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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福袋の季節が始まりましたね~。僕はあまり福袋を買う方ではありませんが,Twitterでワインショップの人のつぶやきを見ていたりすると,一生懸命考えてセットを作っている様子が伺えて,福袋もいいんじゃないかと思い直しているところです。

ということで,各ショップの福袋情報を見たりしているのですが,まず一つ引っかかったのがファインワインクラブの3万円福袋。ワイン3本でローヌ白1,イタリア赤1にカリフォルニア赤1という構成。この中でカリフォルニアは「カリフォルニアグランヴァンの貴重なファートスヴィンテージ1983」と紹介されています。

カリフォルニアの有名なワイナリの多くは1970年代に作られており,新興のワイナリだと80年代末から90年代に作られているものが多く,80年代前半というのは意外に空白地帯です。Opus Oneも79年がデビュー。

いくつか調べたところ多分これかなあというのは「Dominus」。ペトリュスのムエックス家が作ったことで知られているこのワイナリのデビューが83年です。ちなみにパーカーのレビューでは90点で飲み頃は2010年まで。1983年のカベルネ・ベースのカリフォルニアワインでは最高の一つと言っています。

後の2本は「近頃急激に評判を取り戻しているローヌの銘醸白ワイン」と「熟成した1999ヴインテージのトスカーナ赤ワイン」。僕にはどういうものかは全く想像できませんが,そんな変なものは入ってないでしょうからなかなかお得感はありそうな気がします。ドミナスの1983年なんてめったにないですしね。

Date: 2010/1231 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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年末ということで,このブログの人気記事ランキングでもやるのが普通なのでしょうけど,実は今年は人気記事トップ5がどれもiPhone/iPad関連ということでワインブログとしてはちょっと恥ずかしいのでやめておくことにしました。ざっというとOpus Oneはやっぱり人気あるなあとか,石田純一の結婚式が意外と人気(笑)とか,って感じです。

そのかわりと言っては何ですが,Wine Enthusiast誌にあった2010年のトップワインストーリー10という記事を紹介します(The Top 10 Wine Stories of 2010 - Wine Enthusiast Magazine)。

1) The “new normal. はワインの価格が引き続き下落しているという話。12~15ドルだった「スイート・スポット」の価格帯は「9~12ドル」に落ち,20ドル以上のワインはなかなか売れない状況が定着しています。特に50ドル~100ドルが「デッド・ゾーン」になってしまっているようです。この価格帯って100ドル超のワインと変わらない質のものが多いのにちょっと残念な感じです。

2) Changing of the guard. はワイナリ・オーナーが身の振り方を考えているという話。Bill Foleyに売却して引退したChalk Hillとか,オペレーションは握ったままワイナリを売却したJustinとか,小規模ワイナリにとっては今後を考えることが多くなっているようです。

3) European wine flexes its marketing muscle. EUがプロモーションにお金をかけているよという話。

4) Continued export growth for Argentina and Chile. 読んで字の如く。

5) Climate change. フランスは乾燥し,ポルトガルは暑く,カリフォルニアは涼しく。2010年のカリフォルニアは1998年以来の涼しい年だったようです。

6) Green wines. 有機とかビオディナミというだけでなく,二酸化炭素排出量削減などワイナリ自体のオペレーションも含んだ動きに。

7) Exchange rate fluctuations. 為替の動きが激しくて大変だわ~という話。

8) Oversupply. 読んで字の如く。

9) Château Lafite-Rothschild in Asia. アジアとは中国のことです。日本ではありません。

10) State sales of alcoholic beverages. 終りのない戦い。

結構いいまとめだと思います。
Date: 2010/1230 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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クリスマスやその前後に飲んだワインです。カレラのロゼは「2009 Calera Vin Gris Pinot Noir」。もちろんピノのロゼです。2009年はロバート・パーカーが「セントラルコーストのこの年のロゼの中で好きな2本の一つ」として91点を付けています。

チャーミングなワインで,なかなかおいしいです。Lucyのロゼの方が好みだけど,これは安いしいいです。もう入手は難しそうだけどもっと買っておくのでした。

2本めはクリスマス・イヴにあけたSoterのBrut Rose 2005。ピノとシャルドネが半々で作ったロゼのスパークリングです。パーカーが「クリスタルのロゼとドンペリニヨンのロゼとブラインドで飲んだら面白いだろう」とまで評するワイン(レイティングは93)。

Brut Rose

深みのある味わいで,危険なほどのおいしさ。トーストみたいな香りも魅力的です。いや,これは素晴らしい。美味しすぎて飲み過ぎてしまいました。このスパークリング,5000円弱で出ているときに買ったのですが大正解でした。
Date: 2010/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が恒例のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを発表しました(Ted Lemon of Littorai Wines - winemaker of the year)。今年はLittoraiのTed Lemon,なかなか渋いところを突くなあという感じです。

昨年はWinery of the YearとWinemakers to Watchで前者はPeay,後者はDrewのJason DrewとMatthiassonのSteve Matthiassonでした。

2008年はTurley,FaillaのEhren Jordan。なんとなくLittoraiあたりと同類項な感じです。

2007年はCaleraのJosh Jensen。この年のワインが今年のブレイクになったことを思うと慧眼だったのかもしれません。


2006年
はRidgeのPaul Draper。ちょっと当たり前すぎて面白くない選択です。その代わりこの年はWinemakers to WatchもあってHonigのKristin Belair,Hahn EstatesのAdam LaZarre and Paul Clifton,Mitchell Katz WineryのMitchell Katz,SiduriのAdam & Diana Lee,L’Uvaggio di GiacomoのJim Mooreというかなりマニアックな感じの人たちが選ばれています。
Date: 2010/1226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ファインワインクラブで今日限定のセールをやっています。発送は28日固定。限定が多いですが,ワインはすごいのが出ています。ロキオリにコルギン,マーカッシン,オーハイ,ワシントンのシークォル。ロキオリのピノはAVAものとはいえ税込み送料込みで7140円です。マーカッシンはシャルドネだけですが,それでも4本も出ているのは国内ではレアです。先日のシャルドネの記事でも書いたように,Kongsgaardと並ぶCAシャルドネの最高峰。

ファインワインクラブのセール(米国産ワイン)
Date: 2010/1225 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨日紹介したWine Advocate誌で98点とったContinuum 2007が柳屋にも入荷しています。税抜き1万9900円は楽天内では最安。とりあえず今カベルネ系買うならこれを一押しします。

Date: 2010/1225 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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来年はうさぎ年。うさぎのワインというととにもかくにも「ラビット・リッジ」があります。ジンファンデルを得意とするワイナリで,以前はソノマに拠点を構えていましたが,ブドウ産地の関係で現在はPaso Roblesに移転しています。日本にはジンファンデルのほかシャルドネとカベルネが入っているようです。

Date: 2010/1224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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これまで何回か取り上げている「モンダヴィ直系」のブランド「コンティニュアム」。最初のヴィンテージの2005年からパーカーのWine Advocate誌では95点という高い評価を得ており,2006年も96点。好ヴィンテージの2007はさぞや,と思ったところ案の定98点の高得点を取りました(100点ワインも出てますが,それは別記事で)。

パーカーさん,レビューコメントでは「シャネル」に例えたり(パーカーにシャネルは似合いませんが)「これ以上よくなるのは,今でもほぼ完璧なので難しい」など,手放しに近い褒め方で古巣のOpus Oneよりも高い評価を与えています。

2007年の国内在庫はわずかな模様。興味あるならば早めの購入をおすすめします。



Date: 2010/1224 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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2010年も200冊くらい本を読みましたがその中からフィクション10編,ノンフィクション3編,実用書3編をベストとして取り上げます。フィクションは,こんなのも今まで読んでなかったの的なものもあると思いますが,目こぼしてくださいませ。2009年版はこちら

まずはフィクションから。
10. アラビアの夜の種族/古川日出男
昨年は「ベルカ」で一位でしたが,アラビアの夜の種族もベルカほどの衝撃はないものの,妖しさ満載の素晴らしい小説。読書好きな人ほどはまるでしょう。こういう作品は大好きです。

以下はmixiに書いたレビューから。
ナポレオンがエジプトに攻め入ろうとしているとき,守る側のマムルークで,ナポレオンへの献上品として偽りの書物を作ろうと支配階級のイスマーイール・ベイに進言した奴隷のアイユーブ。ズームルッドという謎の女が夜毎に語るその偽りの書,その翻訳が本書であるというのが本書における作者の設定だ。どこまでが真実でどこからが偽りなのか,二重三重に張り巡らせられた罠に,読者も自然に嵌まり込んでしまい,その語りに引き込まれる。

自分も読者として危うくその迷宮に取り込まれてしまうところだった。ようやく生還できてほっとしている。あまりに危険すぎて人には勧められない本。勇気ある人は挑戦あれ。ただし戻れなくなってもしらないよ。



9. 天地明察/冲方丁
本屋大賞を取った本。さすがによく出来ています。というか昨年の本屋大賞の…と比べたら…。ただ,前半と比べると終盤は駆け足で進んでしまいやや消化不良ぎみ。もっともっと面白い作品になる可能性があったと思います。



8. 小さいおうち/中島京子
直木賞をとった作品。以下はmixiレビューより
昭和初期から戦中にかけて女中奉公していたときの話を,タキという老女が振り返って回想録を書くという構成。カズオイシグロの「日の名残り」と重なって見える。日の名残りはイギリスの執事でチャーチルが出てきたりと,大きく政治にまで絡んでいるのに対し,こちらはおもちゃ会社の常務の家ということで話の大きさは大分違うが,もてなしの気持ちや,細部へのこだわりで人を喜ばせるところ,生真面目さの中に宿るちょっとしたおかしみなど,最初は「日の名残り」のパロディとして書いたのかと思ったほど。実際,著者が影響を受けた本の一つとして挙げていたので,かなり意識して書いたことは確かなようだ。

本書では終章としてタキが亡くなった後,甥っ子がその足跡を追うところが描かれている。個人的にはそれはなくて静かに終わってもよかったような気がする。



7. 乙女の密告/赤染晶子
芥川賞を取った作品。言葉にリズムがあるのが魅力的。
乙女という言葉はほとんど死語に近いが,日本で乙女という言葉が似合う土地を挙げるとしたらやはり京都になるだろう。本書の舞台は京都の外国語大学。ドイツ語を学ぶ“乙女”たちはバッハマン教授が「アンネの日記」で一番重要な日だという1944年4月9日の日記を暗唱するという課題を大会用にあてられる。

乙女という言葉に代表されるように,ひたすら暗唱に取り組む彼女らの姿,黒ばら組とすみれ組に分かれて対決する姿,アンゲリカ人形を肌身離さないバッハマン教授などどこか現実感がないが,それが逆に生き生きと描かれる京都の姿と不思議にマッチして独特の雰囲気を醸し出している。文章のリズムもよく,おもしろい。



6. マルドゥック・スクランブル/冲方丁
同じ作者の天地明察とは全く違ってこちらはSF作品。魅力はこっちの方が上。
主人公のルーン・バロットは少女の娼婦。自分を助けてくれたはずのシェルに焼き殺されそうになる。それを救ったのがドクターと自在に形を変えて武器などになることができるネズミ「ウフコック」のコンビ。命を救うため「マルドゥック・スクランブル-09法」によってバロットは電子機器を触れずに制御する力が与えられる。バロットはウフコックの力を借りてシェルに立ち向かおうとするが,そこに立ちふさがったのはシェルの用心棒役であり,ウフコックの元の相棒ボイルドだった。

前半はウフコックとバロットが追っ手と対決するアクション・シーンが目玉。
中盤からはカギを握るシェルの「記憶」を得るためにカジノでバロットとウフコックが奮闘する。ルーレットでは一流のスピナー「ベル・ウイング」と心通じ合い,ポーカーでは撹乱によってグルになっている相手を粉砕する。

そして山場になるのがブラックジャック。SFとしてはバロットの遠隔操作能力と,ウフコックの武器としての能力が圧倒的なのであるが,ここではそれを半ば封印して,ブラックジャックのカードを推測するための「カウンティング」だけに徹し,人と人との勝負を繰り広げる。単なるアクションに終わらせなかったところがすばらしい。

そして最後はボイルドとの再対決では前回以上の熾烈なアクションが繰り広げられる。



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Date: 2010/1223 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパで高級カベルネを作るPillar Rockのデビュー・ビンテージ1999および2002年がいくつかのワインショップのセールに出ています。ピラー・ロック,あまり知らない人が多いと思いますが,セールストークに出ているように2002年のNapa Valley Wine Auction(ナパの夏を彩る大イベント)のバレル・ロットでShaferを押さえて6万6100ドルの最高値を付けています。

このバレル・ロットというのはメイン・イベントのLive Auctionとは別のよりカジュアルなイベントですが,ここで高値が付くというのは多くの人がおいしいと思ったということ。

ただし,2002年のオークションで出ているのは2000年のワインで,実は前年の2001年の方が1位ではありませんが8万2700ドルというより高値が付いています。なので実際に評価が高いのは1999年ものかもしれません。

Date: 2010/1221 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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コグレマサトさんといしたにまさきさんの「マキコミの技術」を読みました。マキコミといっても,なんだろう?と思う人が大半だと思いますがサブタイトルにあるように「最前線から見たソーシャルメディア・マーケティング」について語った本です。

ソーシャルメディア・マーケティングというと,Twitterを使いましょう,Facebookのファンページを作りましょう,といったテクニック論に陥りがちですが,本書ではそこを「マキコミ」という柔らかい言葉を使って単なるテクニックではなく「人と人とのつながりをつくっていくことなんだよ」と言っているように思いました。

個人的には,コグレさんには以前仕事で本を書いたときに,お会いしたことがあり,今回載っている事例の中でも冒頭のリヤカーブックス,豚組のところで出てくる「3cmとんかつ」には私自身も巻き込まれています(ブログには明記していませんでしたが,3cmとんかつはコグレさんと同席していました)。そういった経緯もあり,馴染みのある話が多く,あっさりすんなり読めてしまったのですが,この本の場合,読み終わったところが新たな出発点なのだと思います。

具体的に言うと,本書にはWork1~4として「自分のリヤカーブックスを開くとしたら?」「『継続』できなかったブログの改善案を考える」「『つながり』を作るオフ会を企画する」「あなたは誰と『マキコミ』したい?」というお題が与えられています。これらのお題,あるいはそれ以外の,自身の考えた課題で,どうやって「マキコミ」をしていくのか,その実践が問われるのです。

実は,私もちょうど「オフ会」を開こうと考えていたところでした。これについては別の記事で改めて詳しく書きますが,いつもワインを買っている「August West」で今年もワインを買ったところ,6本届くはずのワインが12本来てしまいました。あわててクレジットカードのチャージを見ても6本分しか引かれていません。ワインメーカーのEd Kurtzmanさんに「残りの6本分チャージしてください」とお願いしたところ「私のミスなので,それは差し上げます。August Westを知らない人に飲ませるなどしてください」という返事が来ました。そこで,このワインを使ったオフ会を来年早々にもしようかな,と思っていたのです。

というわけで,本書を読んで自分の「マキコミ」を考え始めているところです(このワイン会について巻き込まれてみたい人は@andymaにメンションあるいはDMを送ってくださいませ)。そう思いながら読むとまた,いろいろなところにちょっとずつヒントが見つかり,なかなか味わいの深い本でもあります。


Date: 2010/1219 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ちょっといつもと違うワインを飲んでみようと思い,10年経ったPatz & Hallのピノを開けてみました。

Patz & Hall

色は澄んだルビー色。味わいもとにかくクリアで,酸味がしっかりしています。甘さはほとんどなくカリフォルニアというよりもブルゴーニュっぽい感じ。多分ブラインドで飲んだら8割の人はブルゴーニュと答えるでしょう。

二日目は香りが少し落ちて,やっぱりちょっと厳しいのかと思ったところ,三日目になったら今度は甘みがでてきてまた別の魅力があらわれました。

これはいいワインでした。
Date: 2010/1219 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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バブリー(泡)」「カリカベ」「カリピノ」と来て,クリスマス企画おまとめシリーズ最後はシャルドネです。

上位はさらっと行きましょう。東の横綱はMarcassinのMarcassin,西の横綱はKongsgaardのJudge,東の大関はAubertのReuling,西の大関はAubertのLauren,張り出し大関にPeter MichaelのPoint Rouge。関脇はKistlerのCuvee Cathleen,AubertのRitchie,Marcassinの他の畑。異論もあるでしょうけど,概ねこんな感じでしょう。

このあたりのワインは生産量も少なく,国内だけでなく米国でも入手困難ですが,国内ではジャッジやキスラーは,比較的コンスタントに入荷しているようです。ジャッジは値段も米国と比べてそれほど高くありません。



以下つらつら挙げていきます。

個人的に昔から大好きなのはPatz & Hall。これまで何度も取り上げてますね。特に1ランク上に感じるのはAlder Springsの畑とHydeの畑。Hydeの畑ということでは本家HdVも気になるところですね。HdVはHydeのオーナーのLarry Hydeがロマネ・コンティの共同経営者であるAubert de Villaineと作ったワイナリです。Aubert de Villaineは,このプロジェクトをあくまで個人的なものでありロマネ・コンティとは無関係としていますが,そういうつながりにロマンを感じる人もいるでしょう。


ここまではほとんどがソノマをベースにしたワイナリですが,セントラルコーストにもいいシャルドネを作るところはたくさんあります。代表的なのはCaleraのMt. HarlanやRidgeのMonte Bello,Mt. Eden。


サンタ・バーバラ周辺ではピノでも名前を上げたGreg BrewerのBrewer-Cliftonおよび彼個人のワイナリであるDiatomがすばらしいシャルドネを作っています。


ほかにも水準を超えるシャルドネは枚挙にいとまがないので,自分の好きなワイナリを比較的見つけやすいのがこの品種のいいところの一つかなあ,なんてことも思います。冒頭の横綱級ワインを除けば,価格もそんなに高くないので,このホリデーシーズンにはぜひ白赤一緒に試してください。
Date: 2010/1217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「ソノマ・カウンティ」、ラベル表記へ」というニュースが読売オンラインに出ていました。2011年1月以降,ソノマの13のAVAで生産されたワインは「Sonoma County」と併記しないといけなくなります。

実はこれ,9月に決まったものなのですが,なぜ今載せたのでしょうね? 来年1月施行だからかな? ただ,実際にはそれ以降のラベル認可で適用されるので,今年出たワインには影響ありません。また,猶予期間が3年間置かれることになっています。来年から急に全部がそうなるわけではありません。

ちなみにこういった郡名を表記するのは「conjunctive label」(結合ラベル)といいます。「Sonoma County Conjunctive Labeling」に分かりやすくまとまっていますが,デザインなどには割と柔軟性があるようです。

法律ネタついでにもう一つ,ソノマのRussian River Valleyでブドウ畑用の取水制限をするかどうか,1年ほど議論をしてきたのですが,このほど取水制限はしない,その代わりに20カ所の監視ポイントを作って状況を調べるということになりました。

川の水を汲むのは,主として春先の霜対策のため,霜が降りるほど気温が下がったときに水を撒くことで気温が上がり,霜が防げます。ただ,この取水によって水位が下がりサケに影響が出ています。そこで,サケへの影響を調べつつ,ブドウ畑への便宜も図るということで今回の決着になったようです。
Date: 2010/1217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でラベル破損などのB級品(ワインの品質ではなく,あくまでボトルなどの外面の問題)のセールをやっています。

アウトレット品はこちらから

ラインナップは
ブラックストーン シャルドネ "ワインメーカーズ・セレクト" モントレーカウンティ 2007
2205円→1580円
タリー ピノ・ノワール "エステート" アロヨグランデヴァレー 2007
5775円→3980円
ブラックストーン メルロー "ワインメーカーズ・セレクト" カリフォルニア 2007
2205円→1480円
オーボンクリマ "ヒルデガード" サンタマリアヴァレー 2005
5300円→3500円
エスタンシア ピノ・ノワール "ピナクルス・ランチ" モントレーカウンティ 2007
2625円→1980円
シェーファー シラー "リレントレス" ナパヴァレー 2007
9450円→5980円
シャトー スーヴェラン カベルネ・ソーヴィニヨン "ワインメーカーズ・リザーヴ" アレキサンダーヴァレー 1998
7529円→5980円
ジョーンズ ファミリー カベルネ・ソーヴィニヨン ナパヴァレー 2003
3万1500円→1万2800円

僕が1本選ぶならShafer Relentless 2007。Shaferのワインはどれもはずしませんが,これもかなりおいしいシラー。この値段ではなかなか買えません。
Date: 2010/1215 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ノーベル賞の晩餐会、初のカリフォルニワイン」という記事がYOMIURI ONLINEに掲載されていました。

記事によると使われたのはドライ・クリーク・ヴァレーにあるWestというワイナリのカベルネ・ソヴィニョン。オーナーがスウェーデンの出身であることから選ばれたようです。

調べてみたところありました,West Wines。晩餐会で使われた2005年のカベルネ・リザーブは現行ヴィンテージであり42ドルだそうです。
Date: 2010/1214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日のカベルネ編のピノ版です。少々長いですがお付き合いくださいませ。

前回と同様,まずはパーカー高得点ワインから見ていくことにしましょう。カリフォルニアのピノ・ノワールではまだ100点を取ったワインはなく,99点がKistler(キスラー)のCuvee Elizabeth(キュベ・エリザベス)が2回とMarcassin(マーカッサン)のMarcassin Vineyardが3回。Kistlerの場合Sonoma CoastやRussian River Valleyという地域名(AVA)のワインは本数も多く,入手もさほど難しくありませんが,単一畑ものは高価かつ入手困難,地域名ものを作っていないMarcassinはすべて高価かつ入手困難になっています。MarcassinのオーナーであるHelen TurleyはカベルネでもBryant Familyの100点ワインなどを手がけており,カリフォルニアのワインメーカーの中でもやや別格的存在。クライアントによる要求も極めて厳しいという話であり,ちょっと近寄り難い感じがします。一方,KistlerのオーナーであるSteve Kistlerはシリコンバレーの有名校スタンフォードの出身であり,知的なイメージがあります。一方で,両方に共通するのはソノマのRussian River Valley(RRV)を拠点としていること。カリフォルニアの最高のピノはRRVで作られると言っても過言ではありません。



さて,パーカーの得点にもどると98点ではAubert(オーベール),Brewer-Clifton(ブリュワークリフトン),Calera(カレラ),Pisoni(ピゾーニ)が加わります。Marcassinは98点以上が10ワインと他の追随を許さない状況。Caleraは日本への輸入が多く,価格も最近はかなり安くなっています。ただ,Caleraはヴィンテージによる当たり外れのブレが割と大きいので見境なく手を出すのは危ないかもしれません。現行の2007年はCaleraのこれまでのベストと言われています。また,Caleraは熟成でよくなることが多いのも特徴。10年以上経ったワインを選ぶならKistlerよりCaleraの方が無難な感じがします。



なお,Caleraに関しては「ブドウの苗木をロマネ・コンティの畑から持ってきた」「畑の場所を人工衛星で探した」という都市伝説がありますが,前者に関してはいろいろな問題から現在は口をつぐんでいる状況。ただ,ロマネ・コンティかどうかは分かりませんが,ブルゴーニュの畑から枝木を持ってきたものではあるようです。後者に関しては,役所から普通に入手できる衛星写真を見たことはあっても,特別に何かをしたということはありません。

Brewer-CliftonとPisoniは日本に輸入されていますが,本数は少ないので常に品薄状態です。Brewer-Cliftonはサンタ・バーバラのSanta Rita Hills(サンタリタヒルズ)のさまざまな畑からブドウを購入しており,除梗をしない(最近は結構しているそうですが),野生酵母を使うなど,一定のポリシーに基づいたやや実験的なワイン作りをしているワイナリ。ここもやや当たり外れがあります。Pisoniは世界的に有名な水族館があるモントレーの近く,Santa Lucia Highlands(サンタルシアハイランズ)を一躍すばらしいピノの産地にした畑の名前ですが,そのオーナーがやっているワイナリ名もPisoniであり,ここではワイナリ名のことです。Pisoniのブドウを使ったピノは10近くのワイナリが作っていますが,PisoniのPisoniがベストと言われています。Pisoniにも「La Tacheの枝を取ってきて植えたもの」という話があります。事実らしいのですが,これも真相は明らかでありません。



Calera,Brewer-Clifton,Pisoniはいずれもセントラルコーストのワイナリです。セントラルコーストではBrewer-CliftonのSanta Rita Hills,PisoniのSanta Lucia Highlandsが高級ピノの2大産地です。Caleraは山ひとつ内陸側にあり,異彩を放っています。

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Date: 2010/1213 Category: グルメ
Posted by: Andy
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夏にオルセー美術館展に行ったことでちょっと味をしめてしまい,今度はゴッホ展見学かたがた豚組しゃぶ庵で食事をしてきました。せっかくだからということで結婚記念日の祝いも兼ねてしまっています。

豚組しゃぶ庵1
こっちの大皿がスタンダードとプレミアムの豚

豚組しゃぶ庵2
こっちは特選という一番いい豚です。今回はこれのロースがすごくおいしく感じました。

デザート
事前に結婚記念日だと伝えておいたところ,デザートに旗が付いていました。

ゴッホ展もよかったのですがすごい人で疲れました。
Date: 2010/1212 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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クリスマス企画第2弾としてカリフォルニアのカベルネ・ソヴィニョンやそのブレンドのワインを紹介します。クリスマス向けということで普段飲まないような高級ワインを中心に説明していきます。

世界のワイン界においてカリフォルニアワインの地位が大きく上がったきっかけになったのが1976年の「パリ・テイスティング」でした。このときに赤ワインで対決したのがボルドーの赤とナパのカベルネでした。それ以来,カリフォルニアを代表する赤ワイン品種といえばカベルネであり,特に産地として名高いナパではカベルネが代表的な品種になっています。

例えば,ロバート・パーカーのWine Advocate誌で100点を取っている米国の赤ワインは37本(注:98-100など幅があるものは一般には100点とみなさないことになっています。日本のショップではそれも100点として書いていることがあるのでちょっと注意が必要です)。そのうち10本がSyrah系であとの27本はカベルネ・ソヴィニョンやそのブレンド。さらにそのうちワシントン州のQuilceda Creekが4本あるのとVerite La Joieを除いた22本はナパ産です。

ワイナリ名で挙げるとAbreu(2本),Bryant Family(1本),Colgin(3本),Dalla Valle(1本),Dana Estates(1本),Harlan Estate(4本),Kapcsandy Family(1本),Paul Hobbs(1本),Scarecrow(1本),Scrader Cellars(4本),Screaming Eagle(1本),Shafer(1本),Sloan(1本)。

1990年代末に「カルトワイン」として,少量生産の一部の高級ワインが高得点を取って市場価格が急騰したことがありましたが,Bryant,Colgin,Dalla Valle,Harlan,Screaming Eagleといったところがいわゆる「カルト」銘柄で,パーカー100点リストと共通していることがよく分かると思います。

「カルト」の中でも価格が高いのはScreaming Eagle。今でも10万円台半ばから20万円くらいで流通しています。その次がHarlan。Harlan EstateのBill Harlanは2000年ころからBondというワイナリもやっており,そちらもかなり高く評価されています。BryantはワインメーカーだったHelen Turleyを解雇して裁判沙汰になったあたりからちょっと名を落とし,Dalla Valleも2000年以降植え替えなどで一時質が落ちたと言われていますがまた復活傾向にあります。



注目はColginで3本の100点ワインを出していますが,これはHarlanとSchraderの4本に次ぐ物。さらに面白いのはColginのオーナーであるAnn ColginとSchrader CellarsのFred Schraderはかつては夫婦だったこと。Colginは100点銘柄の中では比較的安価に入手できます。2006,2007年のColgin IX Proprietary Red(IXにはシラーもあるので注意)はどちらも100点ワインです。


●[RP100点] コルギン レッドワイン "IX・エステート" ナパヴァレー 2007 (正規品) @ 柳屋

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Date: 2010/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が2010年のワイントップ100を発表しました。例年通りカリフォルニアを中心とする西海岸のワインが対象です(Chronicle Top 100 Wines 2010 — SFGate)。

他のトップ100と違い,順位を付けないのも特徴。ぶどう品種ごとにオススメのワインを掲載するという方式です。ただし,各品種でトップに挙げられているワインは写真もあって特別にフィーチャーされています(2番目以下はアルファベット順)。

Cabernet/Merlotでは一番に挙げられているのがSpottswoodeの2007 Estate Cabernet Sauvignon。このワインWine Advocate誌でも99点が付いており,高騰まちがいなし。日本にはほとんど入ってこないだろうと言われています。2万円以内で買えそうだったら買っておくべきワインでしょう。Dominus(WAでは98点),RidgeのMonte Bello(WAでは92点)も高評価。懐かしい名前ですね。

Pinot Noirでは2008 Cobb Coastlandsがトップ。日本に入っているワインも多く,August West SLH 2008やAu Bon ClimatのSanford & Benedict 2008,Calera Mills 2007,HirschのM 2008,LittoraiのPivot 2008,FreemanのSonoma Coast 2008など。August West,FreemanとEd Kurtzman氏のワインが二つ入っています。

このほかシャルドネやSauvignon Blancでいいものが増えたというのが全体の評に上がっています。僕も今年はカリフォルニアのSauvignon Blancをいくつか飲みましたがどれもよかったです。一時期Sauvignon BlancといえばNZというイメージもありましたが,カリフォルニアも捨てたもんじゃありません。なお,トップはシャルドネがHdVでSBはSeleneのHydeとどちらもHydeの畑です。
Date: 2010/1209 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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クリスマス前企画として,やっぱり「泡」でしょということでカリフォルニアのスパークリング・ワインを一挙紹介します。個人的に好きなアイアン・ホースが近年はいらなくなってしまったのがちょっと残念なのですが…

まず釈迦に説法だとは思いますが,カリフォルニアで作っているのは「シャンパン」あるいは「シャンパーニュ」ではありません。これらの名前はフランスのシャンパーニュ地方だけで認められているからです。とはいえ,米国は原産地呼称のルールが甘く,今でもKorbel Champagne Cellarsなんていう名前が残っていたりします。ただし,海外に輸出するものについては現在はほとんどなくなっているのではないかと思います。

シャンパーニュでないからダメなのかというと,そういうことではなくほとんどのスパークリング・ワインの製法はシャンパーニュと同様です。

ここでは安いものから紹介していきます。まずはDomaine Chandon。ここのは最近1000円台で売られており,かなりコストパフォーマンスが高いです。なお,ほとんど同じラベルのオーストラリア産のものもあるので買うときにはちょっと注意しましょう。普通のBrutとロゼがありますが,ここではロゼを紹介します。ロゼの方が華やかだし,料理も幅広くあうと思います。


次はGloria FerrerのBlanc de Noir。Blanc de Noirはロゼほどの色ではありませんがうすピンク色できれいです。ここのはYAMAYAでも安く売ってます。


1000円台の最後はRoederer EstateのBrut。これはここ1年くらいで急に安く輸入されるようになりました。米国では18ドルくらいです。僕は飲んだことありませんが評判もいいようです。

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Date: 2010/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパで最大の地主として知られ,Beckstoffer-Tokalonなどの高級ワインを産する畑を数多く所有しているAndy Beckstoffer氏がSt. Helenaにある有名な畑「Hayne」の一部を買い取りました(Beckstoffer buys ‘legendary’ St. Helena vineyard)。価格は明らかにしていませんが1エーカー(約4000平米、坪にすると1200強)あたり「何十万ドル」というレベルの価格で,Andy Beckstofferに言わせると,「CoppolaがInglenookを買ったのに次ぐ値段」だったとか。

Hayneの畑は全部で56エーカーあり,Hayne家が1874年から持っていました。現在のオーナーはElliott Hayne,William Alston “Otty” Hayne,Martha Talbott,Sarah Simpson(後ろの二人はいとこ)で,このうちElliottが自分の持分の13.25エーカーを売却したという格好のようです。

今回の13.25エーカーは9エーカーがPetite Sirahで3エーカーがCabernet Sauvignon。Petite Sirahは1953年から54年にかけて植えられ,Larry Turleyに売られています。TurleyのHayne Petite Sirahは100ドルをはるかに超える価格で取引されています。Cabernetは2年前まではJoseph Phelpsに,現在はNickel & Nickelに売られています。
Date: 2010/1208 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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iWineの楽天サイトでコスタ・ブラウンなど五つのワインがクーポン利用で1割引になります。12月17日 23時59分までの限定。(クーポンはこちら)

対象になっているワインは
2006 コスタ・ブラウン ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール
2006 ピーター・マイケル・ワイナリー 'レ・パヴォ’ エステート・レッド
2006 ポール・ホブズ カベルネ・ソーヴィニョン ナパ・ヴァレー
2003 ヴェリテ カリフォルニア ラ・ジョイ
2006 リトライ セリーズ・ヴィンヤード
の五つ。どれも

この中ではKosta Browneが現地価格に近く一番お得感があります。

Date: 2010/1207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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日本でも販売しているミネラル・ウォーターのFIJI WaterがPaso Roblesの人気ワイナリJustinを買収しました。買収価格は明らかにしていません。

Wine Instituteによると2010年のカリフォルニアワイナリの買収はこれで8軒目で,不況が始まってから最多とのこと。ただし,Justinの場合は経営不振に陥っていたわけではなく,他の例とは少し様子が違うようです。

これまでのオーナーだったJustin Baldwinは今後もワイナリに残ってワイン作りやマーケティングを行います。お金の心配をしないでワイン作りを続けられるというのが売却の主な理由だったようです。
Date: 2010/1207 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日Patz & HallのAlder Springs ChardonnayとShafer Hillside Selectというすごいワインが現地よりも安い値段で出ているとして紹介したかわばた酒店。さらに今日の10時から12月10日の9:59まで,楽天のエントリーでポイント10倍すなわち実質一割引になります。Hillside Selectなんか税込みでも1万7000円台ですよ,奥さん! ここで買わなきゃいつ買うのっていうくらいの値段です。

買っても買わなくてもエントリーは無料なので,しておいて損はありません(こちらから)。対象になっているショップは結構ありますし。

Date: 2010/1207 Category: グルメ
Posted by: Andy
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アジャイルメディア・ネットワークさんで行われた「宅麺.com」の試食会に参加しました。

宅麺というのはお店のラーメンをそのまま届けるというネット販売のサービス。よくコンビニのカップ麺とかであるような,ラーメン屋とタイアップして雰囲気が似た麺やスープを作るものとは違って,本当にお店で出している麺,スープが食べられます。遠くまででかけたり,長い時間並ばずに一流店のラーメンが食べられるわけです。値段も送料を除けばお店で食べるのと同じくらいです。

ちょっと遅刻してしまい最初のラーメンは食べられず,2番目の「多賀野」のつけ麺からです。多賀野は店の前まで行ったことがありますが,あまりの行列にあきらめてしまったのでした。スープおいしい。味はしっかりしているけど,ただ濃いだけではない深みのあるスープ。

次は「ど・みそ」の味噌ラーメン。かなりこってりしています。味噌ラーメンは個人的には純連系のものが好きなのでちょっと方向性は違いますが,うまみたっぷりで万人にうけそうなスープです。麺もおいしい。

その次は「鶴亀飯店」の坦々麺。山椒が結構しっかり効いていておいしい。細麺がちょっと柔らかめだったのがちょっと残念。

「かづ屋」のチャーシューメンはすっきりタイプ。澄んだスープは出汁の香りがたっぷr。

最後につけ麺が二つ。4代目けいすけの伊勢海老のラーメンは出汁にエビの香りがたっぷり移ったもの。流星軒のカレーつけ麺はまさにカレー。どちらもおいしいけれどかなり個性的な味です。ちょっと好ききらいが出そうな感じです。

どれもよかったけれど選ぶしたらどうかなあ? すっきりスープのかづ屋が結局いちばん好みかもしれません。それにしてもこれだけ本格的なラーメンが自宅で簡単に食べられるというのはすごいですね。家でも買ってみようと思います。
Date: 2010/1206 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日の「セコガニ」に味をしめて,また同じものを買ってみました。12匹買うと送料無料とのことで12匹です。



初日は前回と同様,味噌汁と炊き込みご飯,茹で蟹で。前回の教訓から味噌汁と御飯はたっぷり作りました。カニはちょっと小さめでカニ味噌も少なめでしたが外子がたっぷり。味噌汁と御飯だけで幸せになります。

ワイン飲もうかと思ったのですが「やはり日本酒でしょ」という意見もあり,飲んだのがこのお酒。

貴醸酒

貴醸酒というのは水の代わりにお酒で仕込んだ日本酒だそうです。これはそれをオーク樽で貯蔵したものだとのこと。甘口で紹興酒をさらに複雑にしたような味わいです。なかなか面白いお酒。いただきものですが,かなり珍しいもののようです。



残ったカニは次の日トマトソースのパスタに。

カニパスタ

かなり美味しくできたつもりだったのですが,娘は「味が濃すぎる」という厳しい評価。残念ながら次からは作らないだろうと思います。大人向けなのかも。食べにくいしね。でも外子をはずしてソースに混ぜて食べたりしたら,悶絶もののおいしさだったのですけどね。ガーリック入れすぎたかなあ…

この日は前述のお酒ではなく,ワインにしました。あまり考えずにAugust WestのPinot Noir Rosella's Vineyard 2007。おいしいに決まっています。カニでワイン飲むときはグラスが汚れるのが難点ですが,こればかりはどうしようもないところ。

次の朝は余ったカニトマトソースを使ってピザトースト。これも美味しい。三度楽しんでしまいました。
Date: 2010/1205 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ファインワインクラブでロキオリのピノとシャルドネがセールで出ます。エステートのピノで6000円台(税抜き6800円,送料込み)というのは国内では破格の価格。West Blockのピノも1万6000円(税抜き送料込み)です。シャルドネも単一畑ものが五つ,それぞれ1万1500円(税抜き送料込み)で出ています。

Rochioliのワイン,日本ではCaleraのように派手に話題になることはないワインですが,米国のピノ・シャルドネで最も尊敬されている銘柄の一つです。出回る量が少ないのと価格が高いことからこのブログではあまり紹介したことはありませんが,米国のピノが現在のような活況を呈するようになる前の1990年代からずっとトップ・ワイナリの一つとして質を維持していることは素晴らしいと思います。

個人的にはRochioliを語れるほど飲んでいませんが,すごく果実味がきれいなワインという印象があります。ロバート・パーカーも「superb purity」が「a hallmark of all of Rochioli’s wines」だと言っています。

なお,今回のワイン,どれもWA誌では90点を超えるレイティングが付いています。一番高ポイントなのはシャルドネのリバー・ブロック2005の95点。

さて,今回のセールの肝はわずか6時間のセールということで,忘れずにアクセスできるかどうかが問題になります。対策としては携帯電話にリマインダーメールを送るのがお勧め。例えばGoogle Calendarで予定を作ると,リマインダーのオプションがあり,メールでリマインダーを指定して「ゲスト」のアドレスに携帯のアドレスを入れるといいです。「calendar-notification@google.com」というアドレスからメールが来るので,受信許可アドレスにいれておくとフィルタの危険も逃れられます。メール送信時の本文にこのアイテムのURLを入れておくと,携帯からの楽天へのリンクにも対応しているので,PCが使えなくてもアクセスできます。


Date: 2010/1204 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店,こんどはシェイファーのフラッグシップ,ヒルサイド・セレクトが税抜1万8500円というけしからん値段で出ています。米国の価格は200ドル以上。ワイナリ・リリース価格の225ドルと比べても安い。何年も待ってメーリング・リストに入った人が涙目になりそうです。

WAでは97点。パーカーはヴィンテージを代表するトップワインの一つと言っています。今飲んでも,ちゃんと保管すれば30年後に飲んでもおいしいワインです。わけの分からないワインに投資するより100倍マシ。クリスマス・パーティや,ここぞというときの持ち寄りにも最適でしょう。お勧め太鼓判押します。

Date: 2010/1203 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でPatz & HallのChardonnay Alder Springs 1999が税抜4800円で出ています。私も買ったことがあるワインですが,ワイナリ価格でも55ドル。ワイナリ直輸入でもなんだかんだで8000円くらいはかかった記憶があります。Wine-Searcherで探すと1999年は見つからず,2000年で70ドル。4800円なんてありがたいを通り越してけしからん値段です。

このワイン,Wine Advocate誌では93点。Patz & Hallのシャルドネの中でも味の複雑さでは群を抜いており,比較的長熟にも耐えるワインです。10年を超えていてどうかというのは経験がないので分かりませんが,保管コンディションが悪くなければ,まだいけるだろうと思います。

Date: 2010/1201 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインセラーパリ16区でKistlerのPinot Noir Russian River Valley 2008が税込み1万2800円で出ています。正直値段は激安とは言えませんが,まあまあ安い線,というかそれ以上にキスラーピノ自体が品薄で日本ではなかなか手に入らないというのが実情ではないかと。

キスラーブランドはやはり強いですからね。それに若いうちに飲むピノとしてはやはりおいしいと思います。

Date: 2010/1201 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパに移転したCrushpadがインターンを募集しています(Career Opportunities At Our Winery In Napa - Crushpad Custom Wine Making)。期間は半年。給料はほとんど支払われませんが10ケースのワインを自分で作れるようです。なお,日本から応募した場合にビザの面倒などを見てくれるかどうかは不明です。やる気があったら頑張って交渉しましょう。

と,厳しいことづくめのようですが,その代わりワイン作りやスタートアップの活気を体験できるのですから,これからワイン作りに進みたいと思っている人にとっては貴重すぎる経験になるだろうと思います。

ちなみに求められている人材像は
・すばらしいプロジェクト管理スキル
・手取り足取り説明せずに実行する能力
・他人とのコミュニケートが上手
・半年間燃え尽きずに働けること
・てきぱき働けること
・スタートアップの環境で働くことを心地良く感じられること。物事は急速に変わっていくので,あいまいな状況でものを実行できること
・Web2.0に堪能なこと
とかなりの高スキル。
若かったら挑戦したいところですが…