こちらも2012年のものが発売されていますが、楽天を見ると2011年ものもわずかに残っている模様です。
そして、意外なことに、Wine Advocate誌のレビューを見る限りでは2011年の方が評価が高いのです。一般には2011年は気温が低くて難しい年、2012年は安定した気候で良年と言われていますが、そう単純には割り切れないようです。ピゾーニのワインはビッグになりがちなので、涼しい年の方が味が引き締まっていいということがあるのかもしれないという気もします。
なお、イースト・オブ・エデンの場合、2011年が95+、2012年が93。ランスロットでは2011年が96で、2012年が92。ただ、どちらも2011年の飲み頃は2015年~、2012年の飲み頃は2014年~なので、長熟型の2011年に対して、早飲み型の2012年ということなのかもしれません。
【2011年】
【2012年】
Wine Advocate誌で高得点を取っている他のワイナリ、例えばマーカッサンやオーベールなどと比べると、押し出しは強くないですが、品が良くきれいなワインであり、日本人の好みにも合っているような気がします。
2012年は好ヴィンテージであり、シラーで97点、ピノ・ノワールとシャルドネで最高96点など高得点を連発しています。
カーブを曲がりきれずに投げ出され、頭部に大怪我。ヘリで緊急搬送され、手術を受けました。
幸いにして様態は安定しており、快方に向かっているようです。
収穫の真っ最中でもあり、今年のワインのできがどうなるかは、若干気になるところです。
何はともあれ、最悪の事態を免れてよかったです。
そういえば、今年はHirsch VineyardsのDavid Hirschの事故もありました。その後、快方に向かっているという話は娘であるJasmine Hirschが書いていましたが、今はどうなっているのでしょう。
シェーファーのすごいところは、ヒルサイド・セレクトだけでなく、スタンダードなカベルネ・ソーヴィニヨンや、シラー、メルロー、シャルドネといった品種でも一級品のワインを作り続けていることです。
このワイナリーの足跡を、創設者ジョン・シェーファーの息子であり、現社長(以前はワインメーカーも務めました)のダグ・シェーファーが綴った本が『ナパ奇跡のぶどう畑 第二の人生で世界最高のワイナリーを造りあげた<シェーファー>の軌跡』です。
本書の読みどころは大きく分けて2つあります。1つは1970年代から90年代前半の、ナパが成長しながらも模索を続けていた時代の雰囲気がよくわかること。もう1つは、シェーファー・ヴィンヤーズというビジネスを発展させていくビジネス書としても興味深く面白いものであることです。
シェーファーが移住してきたころはまだスタッグス・リープという地域は確立しておらず、ナパでも「はずれ」の方でした。それがパリ・テイスティングなどを経て、注目されるようになり、AVAとしても認定されました。このAVAの線引きのかけひきややり取りなどは、現在でもさまざまなAVAで繰り広げられているものと共通しており、興味深いものでした。
また、1980年代にはナパのカベルネが「フードワイン」の時代となり、軽くアルコール度数が低いものを目指していました。これも現在のIPOBと共通するところがあり、時代は繰り返すのだなあと思いました。
ビジネス面では、ワインメーカーのイライアスへの権限譲渡や、2000年に立てた10年計画、などが興味深いところでした。
シェーファーについては、シカゴの出版社からの転身ということは知っており、何となく実業界で成功した金持ちの道楽で、ダグも2世のボンボンなのか、といった勝手なイメージを持っていましたが、本書を読むと想像していた以上に真摯にワイン作りに取り組んできたことがよくわかります。ダグにしても、当初はシェーファーで働く気は全くなく、他のワイナリで仕事をしていましたし、ワインメーカーに就任した直後には、衛生上の問題が生じて、すべてのワインをバルクで売り払わなければいけないような状況にも陥りました。苦労知らずでもなく、ワインメーカーというハードな仕事を背負う責任感をしっかり持った人であることがわかりました。
シェーファーのファンはもちろんのこと、ナパやカリフォルニアワイン好きであれば、きっと興味深く読める本だと思います。400ページ近い本ですが、面白くてあっという間に読み終わってしまいました。なお、電子書籍もあり、大分安くなっています(気付かずに紙の本を買ってしまって後悔してます)。
最後に、訳者の野澤玲子さん、本書の上梓後に亡くなられたとのこと。お悔やみ申し上げます。
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Kindle版
楽天ブックス
ナパ奇跡のぶどう畑 | 同じページからKobo版も購入できます |
年齢確認のため、入場に際しては、写真付きの身分証明書の提示が必要となります。
申し込みはFacebook上のイベントページ(以下のリンク先)から「参加する」をクリックしてください。
Wine Institute of California Grand Tasting Tokyo 2014
既に64人が参加予定となっています。お申し込みは急いだほうがいいと思います。
私も参加したいのはやまやまなのですが、17:30まで会議があって、ちょっとむずかしいかなあ…
歴史に名高いパリ・テイスティングで1位を取ったワインの畑であるFAY、S.L.V.の畑(写真)を見下ろせるものになっているそうです。
ビジターセンターの設計はJavier Barbaという人によるもの。自然を尊重し、自然と溶け込んだようなデザインが特徴で、今回のビジターセンターにも地域の石が使われているとのことです。
収益はすべてNapa Valley Community Support Fundに寄付されます。Napa Rocks!のチケットは売り切れ間近とのことです。
気軽に参加できるイベントもいろいろあるので、サイトをチェックしてみてください。
近年はあまり大きな話題にはなっていませんが、注目のバランス追求派「IPOB」には所属しております。むしろ時代がオー・ボン・クリマに追いついてきたと言ってもいいのかもしれません。
まず、フラグシップのイザベルですが、ワイナリ価格が50ドルに対して、税込みでも4000円台で売っているところがあります。さまざまな畑のベストセレクションをブレンドしたフラグシップです。
長女の名前がついたイザベルに対して、長男の名前がついたのがノックス・アレキサンダー。サンタバーバラのビエンナシードの畑からのベストセレクションです。オー・ボン・クリマの中では比較的骨太のピノ・ノワールですが、それでも相当にエレガントです。ワイナリ価格45ドルに対して、税込みで4000円そこそこというのは極めてお買い得。
最後はタリー・ヴィンヤードのピノ・ノワール。これもワイナリ価格50ドルが税込み4500円程度。さらにポイント10倍なので実質4000円そこそこの安さです。
前記事で紹介した21日限定の3倍ポイント
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で、今回の目玉は限定2700品が50%引きというクーポン
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対象書籍のうち文芸書は、有川浩さんの「阪急電車」があるくらいで、あまり面白くなかったのですが、意外と充実していたのがビジネス書。しかも、よくあるような自己啓発ものだったり、つまらないハウツーものだったりではなく、すごくきちんとした人が書いた、その道のバイブル的な本があります。(僕がいきなりビジネス書のことを書くと、違和感があるでしょうが、実は仕事ではこのあたりのことを見ているので、決していきあたりばったりで書いているわけではありません)
ロジカル・シンキング | ロジカル・シンキングのバイブルと言われている本です。論理的思考力やコミュニケーション力を高めたい人に。 |
ストーリーとしての競争戦略 | 著者は競争戦略やイノベーションの研究では日本でトップクラスの人です。戦略立案を考える人に。 |
問題解決ファシリテーター | 著者は日本におけるファシリテーション教育の第一人者です。ファシリテーションは簡単に言うと会議の進行をスムーズにすることですが、それにとどまらない問題解決に役立ちます。 |
バフェットからの手紙 [第3版] | これは有名な本です |
まつもとゆきひろ コードの世界 | Rubyの開発者として名高いまつもとさんの本です。雑誌連載をまとめたもの。 |
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション | スティーブ・ジョブズのイノベーションを解説した本です |
世界のマーケットで戦ってきた僕が米国株を勧めるこれだけの理由 | 最後はおまけ。大江麻理子アナと結婚した松本大さんの本です。 |
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というのは前振りで、せっかくなのでお買い物マラソンでのワインのお薦めをちょっと調べました。結論から言うと、ワイン自体が安くなっているものよりも、ポイントが高くなる店を選ぶのが良さそうです。
例えば、ヴェリタスはエントリーで全員がポイント10倍。
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同じページに、ショップのFacebookに「いいね」するとポイントが5倍になるというリンクもあります。
これらと上記の3倍ポイントを加えればこれだけで18%分のポイントが付くわけですから、実質2割引近くになります。
さらに、同じページにはエントリーで取得できる「300円引き」のクーポンもあります(買い物時にクーポンを使うのを忘れないように)。
このショップ、カリフォルニアワインは少ないですが、オーパス・ワンの新ヴィンテージ2011の予約ができます。税抜きで2万円台は安いでしょう。
2010もまだあります。
京橋ワインは、楽天のレギュラーとシルバー会員がポイント2倍、ゴールドで5倍、プラチナとダイヤモンドは10倍になります(エントリー不要)。安売りのイメージが強いショップですが、カリフォルニアワインではシャトー・イガイ・タカハだったり、コブのピノだったり、ベッドロックのジンファンデルだったりと、意外と趣味のいい品揃えです。ピノ・ノワールではほかにもフリーマンや、オレゴンで注目のイブニング・ランドなどもあります。
参考:Guilliams Vineyards: Spring Mountain山中に佇む隠れ家のようなワイナリ
グイリアムズは参考記事にもあるように、スプリング・マウンテンの隠れ家のような小さなワイナリ。キュー・ホアンは最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを作るという目的のために買収したとのことです。前オーナーのジョン・グイリアムズはコンサルタント兼ワインメーカーとして残るそうです。
キュー・ホアンは、これまでワインのほとんどを中国向けに輸出しています。今年6月にはカーネロスにあるマイケル・モンダヴィのプロパティを購入し(「マイケル・モンダヴィがワイナリ施設を売却」を参照)、米国向けにも販売を始めています。
ワイナリーのサイトを見るとワインの名前に「Kamikaze」(神風)や「Tennnobudo」(天のブドウ)「Kogo」(皇后)「Kotaishi」(皇太子)といった日本語由来と考えられるものが付けられています。
グイリアムズのところで作るワインはTennnobudoで使われる見込みとのことですが、このシリーズのボトルはまるでウイスキーのような角ばったこの。ちょっとイメージがわきません。
罰金を課せられた理由は、収穫にボランティアを使ったから。法律によると、営利目的の事業ではボランティアを使ってはいけなく、最低限の報酬以上を支払わないといけないのです。
罰金の総額は11万5000ドル。元々小規模でやっているワイナリですから、とても支払いはできず、ワイナリは閉鎖することになってしまいました。
ワイナリの顧客にとっては、収穫を手伝うことは、楽しみであり、とても報酬を請求するようなものではないと思うのですが、現在の法律だとその好意を利用することは難しいようです。
Grace Familyなんかは収穫にボランティア使うので知られていますが、大丈夫なのでしょうか? 実はNPOだったりするのかな?
現在はハダノリこと波田店長がカリフォルニアでジャクソン・ファミリーが開催しているイベントに参加中。9月22日13時までジャクソン・ファミリーのワインが楽天ではポイント5倍、本店ではポイント10倍になります。
楽天はこちらから
本店はこちらから
ジャクソン・ファミリー傘下のワイナリは現在34もあるとのことで、ワッシーズで扱っているところだけでも以下の13。
アタロン
ヴェリテ
カンブリア
ケンダルジャクソン
ストーンストリート
ハートフォード
バイロン
フリーマークアビー
マタンザスクリーク
ラ・クレマ
ラセグ
ラホタ
ロコヤ
個人的には、創設者ジェス・ジャクソンのミドルネームから取ったストーンストリートや、ソノマで良質のピノを作るハートフォード、ラ・クレマなどが気になるところです。
それからハダノリさんのレポートは「2014ジャクソンファミリー ハーベスト シンポジウム | オンラインWassy's ワシ等の日々。」から読めます。面白いですよ。
これまでも川などからの取水には制限がありましたが、地下水については無法状態。今年の水不足で、地下水についてもコントロールする必要が急速に高まりました。
なお、西海岸の他の州(オレゴン、コロンビア)では既に同様の条例があるとのことです。
州別に見ると当然ながら圧倒的に多いのはカリフォルニア。ただワイナリ数は3782と全体の48%。半分には達しませんでした。
2番めはワシントンで681。3番めはオレゴンで599、4番めはニューヨーク州で320です。オレゴンは昨年の550から49(10%)増え、増加数ではトップでした。
また、生産量で見ると、カリフォルニアは3億1300万ケースと、全体の89%にも達していました。
2番めはワシントン州で1300万ケースと全体の4%、3位はワイナリ数とは順位が入れ替わってニューヨーク州の1200万ケース(全体の3%)。
オレゴンは330万ケースとニューヨークの3分の1にも達していません。小さなワイナリばかりであることがよく分かります。
また同時に消費者への直接販売は2014年8月が7800万ドルと2013年の同月よりも17%、1100万ドル増えたことも明らかになりました。
初めて見る作品がこれでいいのか? っていうのはなきにしもあらずだったのですが、面白そうだったし、時間もサラリーマンに優しい、というのが選んだ理由。
ところが、どうせ見に行くなら、同じ日に歌舞伎にもチャレンジしてみようということで、急遽、東京の歌舞伎座に歌舞伎も見に行くことにしてしまいました。
歌舞伎の方は「幕見席」という一幕だけを見る特別なチケット。当日券のみ、劇場入り口で販売しています。席までの誘導も、他の席とは分かれた形。自由席で立ち見も含んでいます。その代わりチケット代は安くなっています。
今回は隅田川続俤『法界坊』大喜利「双面水照月」という40分程度の短いプログラムだったので、特に1000円と安くなっていました。
チケットを入手した後は、新しい歌舞伎座の地下の店をのぞいておみやげを買ったり、ランチを食べたり。歌舞伎茶屋のカレーは680円で、なかなか美味しかったです。
Andyさんの歌舞伎茶屋での写真 - ミイル
時間がくると、整理番号順に並び、席は自由に選びます。とはいえ、前の幕と連続で見る人も多かったので、空いている席は意外と少なく、立ち見の人がかなり出ていました。ちなみに外国人のお客も結構いました。
初めてでどんな作品かも全く分からないのでイヤホンガイド(500円)も借りました。これは借りてよかったです。そうでないとどこが見どころなのかわからなかったでしょう。
作品は、途中笑えるところもあり、リラックスしながら楽しく見られました。思ったよりも手軽に見られてよかったです。
舞台の後は歌舞伎座をちょっとうろうろ。それから半蔵門の国立劇場に向かいます。伝統芸能情報館でたまたまやっていた「歌舞伎入門」を見たり、映像資料を見たり。最後はFM東京のビルの甘味屋さんでちょっと一息。美味しかったです。
Andyさんの甘味 おかめ 麹町店での写真 - ミイル
さて、文楽の方は一等席しか空いてなかったので4500円。夜の公演は短いので昼間よりは安くなっています。
そしてこの作品「不破留寿之太夫(ふあるすのたいふ)」ですが、実に面白かったです。
文楽の演奏は三味線だけかと思っていたのですが、ここでは琴や大弓(三味線を弓で弾くもの)も使っていて、バラエティに富んでいました。三味線も5人で一斉に弾くとき、一人だけ弾くときなど、実に表情豊かな演奏でした。
セリフを受け持つ大夫の熱演もすばらしく、倒れるのではないかと心配になるほどでした。
歌舞伎でも、三味線と太夫による浄瑠璃がありましたが、文楽の方がさすがにそれがメインであるだけに迫力があるように感じました。
そして人形や舞台も秀逸。詳しくは「不破留寿之太夫 特設サイト」をご覧いただくのがいいと思いますが、こんなに魅力的だとは思ってもみなかったです。
セリフ回しやストーリーも面白く、ゲラゲラ笑っているうちにあっという間に終わってしまいました。最後の終わり方も全く予想していなかった展開でした。
この作品、9月22日までの公演なので、もし時間があったら今からでもチケット買って見に行くことをお薦めします。僕も時間とお金があったらもう一回見たいくらい。
と、一日で2つの伝統芸能を鑑賞するという試みは予想以上に充実したものになりました。
このワイン、以前の記事でも紹介していますが「コパンのシラーがむっちゃうまくて値段も上々」「最近飲んだワイン――美夜とコパン」、3000円台のベスト・シラーだろうと思います。そして、シラー好きじゃない人にも飲んでみてほしいワインでもあります。
カリフォルニアのシラーが気になっているけど、まだ手が出せないんだよなあ、と思っている方にぜひ試していただきたいです。Vin du 268のリキさんは「ローヌの滋味にカリフォルニアの陽気さを少し加味した、親しみやすさが美味しさ」と書いています。
また、これまでこの地震による死者はでておりませんでしたが、65歳の女性が地震で負った頭の怪我によって亡くなったことが判明しました。ご冥福をお祈りいたします。
この調査はSVBkがナパ郡とナパ・ヴァレー・ヴィントナーズに依頼されて行ったもの。
SVBのロブ・マクミラン執行副社長によると、被害額の見積もりは控えめになっているといい、最大で1億ドル程度に達する恐れがあるそうです。
マクロで見ると、バルク・ワインが一番被害額が多く、今後販売するワインがなくなってしまったことから、ブランドの再構築にも時間がかかるだろうとのことです。
また、ワイナリの約60%が被害にあり、25%がかなりの被害を受けています。一番被害額が多かったワイナリは800万ドルに達する見込みです。このワイナリの名前は秘せられていますが、ヘス・コレクションのことでしょう。
毎月11日は(11という形が棒ラーメンに似ているということで)棒ラーメンの日となっていますが、今月は「味くらべ」という5種類×2の10袋(1袋は2人前なので計20人前)のセットが送料無料。送料税込で1652円ですから、1人前80円ちょっとです。
今まで3000円以上購入で送料無料というのはありましたが1000円台のセットで送料無料は初めて。
なお、セットの内容は
●マルタイラーメン(2人前)2袋
●屋台九州味棒ラーメン(2人前)2袋
●ごましょうゆ味棒ラーメン(2人前)2袋
●醤油とんこつ棒ラーメン(2人前)2袋
●辛子高菜風味棒ラーメン(2人前)2袋
となっています。
PCで買い物がうまくいかないときはスマホでお試しください。
サクサムが手の出ない価格になってしまった今、このあたりが高級シラーとして手を出せる範囲かもしれません。
ヴェリテについては「Vérité Winery: ボルドー系ソノマ・ワインの雄」で紹介していますが、ソノマのボルドー系(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなど)ではピーター・マイケルと並んでトップ・クラス。特にWine Advocate誌では7つのワインが100点と、ナパのトップに並ぶ勢いがあります。
作っているワインは3つ。前述のページから引用すると
La Muse(ラ・ミュゼ)はポムロールを意識し、メルロー中心にカベルネ・フランなどをブレンドしたワイン。La Joie(ラ・ジョワ)はメドック、中でもポーリアックを意識したワインでカベルネ・ソヴィニョン中心でメルローなどをブレンドしています。最後のLe Désir(ル・デジール)はサンテミリオン・タイプのワイン。半分がメルローで残りの大部分がカベルネ・フラン、少量のカベルネ・ソヴィニョンというブレンドです。
2007年はこの3つ全部が100点。2008年はラ・ミュゼとル・デジールが100点と、この2年だけで5本の満点ワインを出しています。ちなみに2008年のラ・ジョワは99点と、ほとんど満点みたいなものです。
ウメムラにはこの、2007年3種、2008年3種がいずれもそろっています。4万円台というのもWine Advocate誌で100点を取ったボルドー系ワインの中では破格と言っても過言ではないほどの安さです。これまで、ヴェリテは本数がほとんど入ってきていなかったので、おそらくこれだけまとめて売られるのは初めてではないでしょうか。
なお、ジョワはフランス語の「喜び」です。全米オープンの錦織選手の活躍を祝うワインとしていかがでしょう。
複数の法令があり、具体的にどうなるかははっきりしていないようですが、これまで地下水は使えるだけ使って構わなかったのが、地域の機関が「それ以上使ってはダメ」という制限を出せるようになります。
これで、急に水不足になるということではないですが、水に比較的困っていない地域と、そうでない地域で畑の価格も大きく変わっていく可能性がありそうです。
例えば、ナパではカーネロスとクームズビルだけ土壌が違っています。他の地域は地下水が比較的浅いところにあり、雨が降らなくても水不足の影響はあまりないのですが、これら2地域では水が足りなくなる恐れがあります。
水不足は今年の収穫には大きな影響を与えないようですが、今後どのようになっていくかは、注意したほうが良さそうです。
今日でKindle版のナパ応援100円引きキャンペーンを終えるので、逆にこちらは今日から1週間、ナパ編とナパ・ソノマ編を100円引きします。
ナパ編は通常500円→400円
ナパ・ソノマ編は通常800円→700円
です。その価格になっているのを確認してお求めください(設定してから反映するまで少し時間がかかるので)。
ちなみに初めて電子書籍を購入すると、それだけで500ポイントもらえるそうです。
要エントリーなのでこちらからどうぞ
無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ・ソノマ編》 |
無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》 |
無敵のカリフォルニアワイン講座《ソノマ編》 |
マウント・エデンのラインナップはちょっと分かりにくいので説明しておきます。
最上級品がサンタ・クルーズ・マウンテンズで作られる「エステート」。シャルドネはさらに「エステート・リザーブ」というトップキュベもあります。また、エステートにはほかにピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンがあります。
エステートのシャルドネがここの大ヒット作品。5000円台の価格ながら、Wine Advocate誌では95点前後の得点を連発しています。
ドメーヌ・エデンは、エステートの畑から数km離れたところにある別の畑のブドウによるもの。確か若干標高が低い畑だったかと思います。エステートほどは高く評価されていませんが、いいワインです。
一番下がエドナ・ヴァレーのもの。今回はこれが対象です。長熟型のエステートに比べると、早く飲めるタイプのワインです。
なお、Villa Mt. Eden(ヴィラ・マウント・エデン)はエドナ・ヴァレーものと重なる価格帯ですが、全く別のワイナリです。お間違えないように。
このオークションはSonoma Wine Country Weekendのメインイベントとして開催されているもの。ソノマのワイナリ38軒が出品しています。ソノマ・ヴァレーだけでなくKosta BrowneやWilliams-Selyem、Seghesioなどロシアン・リバー・ヴァレー、ドライ・クリーク・ヴァレーなどにあるワイナリも出品しました。Auction Napa Valleyと同様、ワイナリでのディナーなどが含まれた出品が多かったようです。
そういえば、ソノマではHospice du Rhoneに名を借りたHospice of Sonomaというオークションがありましたが、近年は名前を聞かないようです(検索したところ2008年までは開かれていたもようです)。名前が問題になったのでしょうか?
パソ・ロブレスは自分にとっても未開の地なので、知らないワイナリが数多くあります。日本に輸入されていて気付いていないところもあるでしょう。
この機会に、気付いた方は教えていただけると助かります。『無敵のカリフォルニアワイン講座』の次はセントラル・コーストの予定なので、その予習にもなりますから。
というわけで、とりあえず1つClos Solène(クロ・ソレーヌ)を紹介します。南仏出身の夫婦が作るワイナリで、ラヴェンチュールでアシスタント・ワインメーカーを務めるかたわら、自身のワイナリを営んでいるそうです。今回は最高96点と高得点組に入ってきています。将来はラヴェンチュールやサクサムと並んでくるのでしょうか。
日本には、今回96点(2012年)を取ったHommage A Nos Pairs Reserve(オマージュ・ア・ヌ・ペアー・リザーブ)の2011年(これも95点と高得点!)や、今回94点(2012年)を取ったL'Or Blanc(ロル・ブラン)の2011年(こちらも94点)などが入っています。
今回は満点はないもののL'aventure(ラヴェンチュール)から99点が、またSaxum(サクサム)から97点以上のワインが大量に出ています。どちらのワイナリも日本に輸入はされていますが、コンスタントに入ってきている状況ではなく、銘柄も限られています。
特に、サクサムは以前7000円程度で多くのワインが売られていたことを考えると、現在の3万円近い価格は、実勢通りとはいえ、ちょっと引いてしまいます。
下のワインは以前輸入されたもの。現在では考えられない超お買い得です。
このほか96点以上のワインを出しているワイナリーはBooker、Epoch、Clos Solene、Torrin Torrinといったところ。いずれも日本への輸入はありません。
日本に輸入されているワインをいくつか見ましょう。
Foxgloveは2012年のカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ、ジンファンデルがレビューされています。カベルネが85点、シャルドネは89点、ジンファンデルは88点。価格を考えればシャルドネとジンファンデルは十分な点数です。ただし、シャルドネは現行輸入ヴィンテージは2011です。
インポーター紹介で取り上げたアイコニックは、パソ・ロブレスの複数のワイナリを取り扱っていますが、アデレーダ、バレル27、ミクプライスの3ワイナリが今回レビューされています。ただし、これも現在輸入されているものとはヴィンテージ違いです。
例えばアデレーダのロゼ2013年が89点。バレル27のライト・ハンド・マン・シラー2012が90点。ミクプライスではアルタス・ヴィーナスという赤ワインが92点、ビューティフル・アースという赤は94点を取っています。
パソ・ロブレスはまだ日本から見ると未開の土地のようです。
Vin du 268(ヴァン・デュ・ニロヤ)は18種のワインを特価品で出しています。ヒリアード・ブルース(ポール・ラトーも採用している畑です!)、トランセンデンス、リューリング(ピーター・マイケル、オーベールに卸していた畑です!)などが安くなっています。
Vin du 268のセールページ
郷ひろみプロデュースの「マグニカ・ファイブ」は中でも送料込みで4320円という安さ。「日本で飲もう最高のワイン2013」ではシルバーメダルを受賞しています。私も買ったことあるワインですが、味は折り紙付きです。
ワインショップカーヴではカレラのピノ・ノワール「キュヴェV」(セントラル・コーストに自社畑のぶどうをブレンドした日本向け専用のワイン)2012年が税込み2376円と格安。昨日の記事で書いたようにセントラル・コーストのピノ・ノワールはWAで90点を取っています。まとめ買い候補です。
ノムリエ ザ・ネットではケイマスのカベルネが他店より500円ほど安くなっています。40周年の記念ラベル。ナパを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンの1つです。私がカリフォルニアワインを飲み始めたころ、「何を選んだらいいかわからなかったらケイマスかモンダヴィを飲んでおけ」などと言われたものでした。
このほかオーパス・ワン2010も、これ以上は下がらないという価格になっている店があります。