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Date: 2015/0731 Category: 健康
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赤ワインに含まれるレスベラトロールが、うつ病を防ぐ働きがあると、サウスカロライナ大学のチームが発表しました(Red-Wine Compound May Prevent Serious Depression | Health News | News & Features | Wine Spectator)。

Wine

レスベラトロールは、赤ワインぬ含まれる代表的なポリフェノール。いわゆる「フレンチ・パラドックス」(フランス人に心臓疾患が少ないのは赤ワインを多く飲むためだということで、世界的な赤ワインブームを起こした現象)を初め、赤ワインの健康効果と言われるものの大半はこの物質に由来しています。

うつ病は、米国においても重要な病気となっていて、米国内において約1480万人の患者がおり、15歳から44歳がかかる疾患として最多になっています。

近年の研究で、うつ病は脳の炎症によって引き起こされるという説が有力になってきています。そして、この炎症を防ぐのにレスベラトロールが役に立つというのです。

ラットを使った実験によると、大きくて凶暴なラットと共存するラットの中には、うつ病的な症状や、炎症を起こすものがいます。

それに対して、ラットにレスベラトロールを与えながら実験したところ、うつの症状も炎症も見られなかったとのことです。ラットに与えられたレスベラトロールは人間に換算すると赤ワイン6杯分くらいとのことです。
Date: 2015/0730 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ヴィナスのアントニオ・ガッローニがリッジでモンテ・ベッロの垂直試飲を行い、リッジについて長い記事を書いています(Ridge Monte Bello: Past, Present and Future (Jul 2015) | Vinous - Explore All Things Wine)。
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ワインメーカーのポール・ドレイパーがリッジに務めるようになったいきさつなど、さまざまなエピソードが書かれています。また、リッジの抑制の効いたスタイルは、リッジが競争が激しいナパから離れていることで可能になったのではないかと書かれています。

ヴィナスのアカウントを持っていないと、レイティング部分は読めませんが、それでもかなり読む価値があります。


Date: 2015/0729 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でシャトー・イガイタカハのシャルドネ「侍」がセールになっています。しかも1本あたり1つのワイングラスがプレゼント。

昨年末に、シャトー・イガイタカハを含む、ワインライフ株式会社のワインをいっぺんに試飲する機会があったのですが、その中でも「侍」とピノ・ノワールの「園」の2本のシャトー・イガイタカハのワインが抜きん出ていました(なお、ポール・ラトーの「心」だけは試飲に含まれていません)。なお、アントニオ・ガッローニは侍に93点、園には94点をつけています。

今回のセールはヴィンテージは2012年ということなので、そのとき試飲した2013年とは異なりますが、どちらも好ヴィンテージなので、お薦めなのは間違いないです。

Date: 2015/0729 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日は「米国のベスト・ワイナリー101は?」という記事をアップしましたが、今度はナパ、ソノマ以外の10選です(Top 10 California wineries outside Napa and Sonoma | LE PAN)。選んだのはワインジャーナリストのW.ブレイク・グレイ氏。元SFクロニクルのワイン担当エディターですから、ワイン選びの実力は折り紙つきです。

アルファベット順に挙げたものがこちら。
Au Bon Climat
Calera
Chanin
Drew Family
Melville
Qupe
Ridge
Sandhi
Saxum
Tablas Creek

この中で比較的無名なのはChanin(シャナン)でしょうか。グレイ氏が以前から推しているギャヴァン・シャナンという若者のワイナリーで、過去に「弱冠26歳にして2つ目のワイナリを手に入れるGavin Chaninとはどういう男か」という記事を載せています(なお、この記事で書かれている新しいワイナリーはLutum Winesとなりました)。

また、先日の101のワイナリーのトップ4がここにも名を連ねています(オー・ボン・クリマ、カレラ、リッジ、タブラス・クリーク)。どれも有名なワイナリーですが、鉄板の選択といえるのでしょう。
Date: 2015/0728 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前、「レイダース創設者が作ったワイナリー「スカーレット」、ラベルも秀逸」という記事で取り上げたワイナリー「スカーレット」が柳屋に入荷しています。

新しいワイナリーですが、カベルネ・ソーヴィニヨンはWine Advocate誌で95点と高評価。ソーヴィニヨン・ブランもWine Enthusiast誌で90点という高い評価です。

先日のWassy'sさんの試飲会にも出ていたので、試飲しましたが、非常にきちんと作られた良いワインでした。

で、私も気付いていなかったのですが、昨年Wine Advocate誌で100点を取った新進気鋭のワイナリーBevan(ビーヴァン)がありますが、その100点のワインの1つが、スカーレットを作っているマガー家の畑のブドウを使っているのです。ロバート・パーカーも「ビーヴァンのワインで圧倒され、マガーの名前を刻み込んだ」と書いています。

それくらい素材のいいワインですから、スカーレットも今後さらに注目を集めるのではないかと思います。そして、現時点ではビーヴァンのワインの10分の1の値段ですから、かなりお買い得になっているはずです。

Date: 2015/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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The Daily Mealに、米国のベスト・ワイナリー101という記事が載っていました(101 Best Wineries in America for 2015 | The Daily Meal)。

掲載基準がちょっとわかりにくいのですが、基本的には訪問可能なワイナリーに絞っていると思われます(そうでないと、ハーランだったり、ピーター・マイケルだったりが入っていない理由がよくわからないので)。

その上で、順位はワインのクオリティを中心にしています。ヴィンテージごとの出来不出来の差が小さいことや、コスト・パフォーマンスも考慮に入れているとのことです。

元記事には、101個のワイナリーについてそれぞれの説明がスライドショーで載っていますが、ここではトップ20のワイナリー一覧だけを紹介しましょう。

# 20 Schramsberg Vineyards, Calistoga, Calif.
# 19 Duckhorn Vineyards, St Helena, Calif.
# 18 Bonny Doon Vineyard, Santa Cruz, Calif.
# 17 Corison Winery, Napa Valley, Calif.
# 16 Shafer Vineyards, Napa Valley, Calif.
# 15 Linden Vineyards, Linden, Virginia
# 14 Domaine Drouhin Oregon, Dayton, Ore.
# 13 Matthiasson Winery, Napa Valley, Calif.
# 12 Caymus Vineyards, Rutherford, Calif.
# 11 Littorai, Sebastopol, Calif.
# 10 Robert Sinskey Vineyards, Napa, Calif.
# 9 Leonetti Cellar, Walla Walla, Wash.
# 8 Smith-Madrone Vineyards and Winery, St. Helena, Calif.
# 7 Heitz Cellars, St Helena, Calif.
# 6 Dunn Vineyards, Angwin, Calif.
# 5 Woodward Canyon Winery, Lowden, Wash.
# 4 Calera Wine, Mt Harlan, Calif.
# 3 Au Bon Climat Winery, Santa Barbara, Calif.
# 2 Ridge Vineyards, Cupertino, Calif.
# 1 Tablas Creek Vineyard, Paso Robles, Calif.

どうでしょう。あなただったらどういう順位を付けますか?
Date: 2015/0725 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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1万種の品種を作るランドール・グラームの壮大なプロジェクト、クラウド・ファンディングで出資者募集中、あなたの名前がブドウに付けられる」という記事で紹介した、ランドール・グラームの「ポープルシューム」プロジェクト。目標出資額35万ドルのところ、現在36,598ドルと10%を超えたところです。



ぜひ出資して夢を追いましょう。
Date: 2015/0724 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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発表はB.R.コーンよりこちらが先ですが、ガロがソノマの歴史的ワイナリーAsti(アスティ)を買収します(E. & J. Gallo Announces Purchase of Historic Sonoma County Winery)。アスティは以前Itlian Swiss Colonyという名称で、1881年に設立されています。

Astiはアレキサンダー・ヴァレーに535エーカーの土地を持っており、それも今回ガロのものになります。また、代表的なブランドであるスーヴェラン(Souverain)もガロ傘下になります。

Souverain Grey Riesling 1979
Date: 2015/0723 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ボニー・ドゥーンのランドール・グラームと言えば、カリフォルニアでいち早くローヌ系品種を始めるなど、さまざまな面でパイオニアとなってきました。また、その常識にとらわれない姿勢は唯一無二とも言えます。

randall grahm

そのランドール・グラームが新たに始めようとしているのが1万種の新しい品種を育てて、そこから次世代のグラン・クリュとなるようなブドウを見つけようというプロジェクト。

例えば、旱魃に強かったり病害に強かったり、あるいはとにかく味が良かったりといった品種を見つけるのが目的です。

畑の場所はカレラのあるホリスターからほど近いサン・ホアン・バティスタの近辺。ランドール・グラームはそこにポープルシュームという畑を作っています。
ポープルシューム

ただ、現在のところ、開発に必要な費用が賄えないというのが問題になっており、そこでインディゴーゴーというクラウド・ファンディングのサイトで出資者の募集を始めました(POPELOUCHUM VINEYARD: 10,000 GRAPES FOR A NEW WINE | Indiegogo)。

出資額は最低5ドルから。75ドル~100ドルの出資では、新しい品種に自分の名前が付けられて、その品種のカッティング(挿し木用の枝)がもらえるといった特典があります(75ドルのものは既に募集定員に達しています)。このほか250ドルでリリース・パーティに参加できる特典だったり、800ドルでポープルシュームでの4人のディナーが食べられる特典などがあります。

なお、プロジェクトには約10年を見込んでいます。

最後にランドール・グラームからのメッセージをご覧ください。

Date: 2015/0723 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ドゥービー・ブラザーズのマネージャーとしても知られるブルース・コーンが、自身の名前のついたワイナリーB.R.コーンを売却したと発表しました(B.R. Cohn sold to Vintage Wine Estates)。売却価格は明らかにしていません。

ブルース・コーンは畑の隣の地所に住み続けるものの、ワイン作りからは手を引き、ドゥービー・ブラザーズなど音楽関係の仕事に注力するとのことです。

Vintage Wine Estatesは家族経営でクロ・ペガス、ヴィアンサ、ジラードなどのワイナリーを保持しています。
Date: 2015/0722 Category: 健康
Posted by: Andy
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紅茶キノコを覚えてますか? 昭和50年前後にブームになったものです。梅酒の瓶のような広口瓶に紅茶と円盤形のキノコっぽい何かを入れておくと、健康にいい飲み物になるというものです。


Wikipediaによると、このキノコっぽいなにかは
実際は、産膜性酢酸菌のコロニーが形成したセルロースゲルであり、真のキノコのような真菌の子実体ではない。酵母のZygosaccharomyces sp.と酢酸菌のAcetobacter xylinumが主菌相であったことが報告されている。
紅茶キノコ - Wikipedia

とのこと。ナタ・デ・ココも同じような物質でできているので、少なくとも体に悪いものではなさそうです。

ちょっと酸味のある、この飲み物、日本ではとうに廃れてしまいましたが、先日ソノマ在住のカフマン恵美子さんから「米国ではコンブチャ(Kombucha)という名前で流行っている」という話を聞いて、えー!?と思ったものでした。

そうしたら、なんと、会社の近所のナチュラルローソンにも売ってました。コンブチャ。
image
思わず、店内で確認してしまいました(無断撮影すみません>ナチュラルローソンさん)
image
一本400円とは、結構強気な値付けですね。フレーバーによって缶の色が異なっています。

日本でもまた流行るのでしょうか?
Date: 2015/0722 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年のナパのブドウの収穫が7月22日に始まります(Drought, heat hurry North Coast winegrapes to early | North Bay Business Journal)。

Waiting to pick

例年通り、口火を切るのはMumm(マム)。通常は8月の半ばに収穫を始めることが多いのですが、2013年の8月1日、2014年の7月30日と、過去2年もかなり早い収穫開始でした。

今年の7月22日は、1997年の7月23日を超えて、過去一番早い収穫開始だといいます。

収穫を早く始める理由の1つは旱魃。今年はさらに19日、20日に34℃くらいまで気温が上がったことで収穫を早めるそうです。
Date: 2015/0721 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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又吉直樹さんの『火花』が芥川賞を取って、100万部突破だとか。さらには書店は売り切れ続出とのことです。Amazonなどでも紙の本は売り切れています。

それだったら電子書籍で読むのはどうでしょう。リーダー持っていなくてもスマホのアプリで読めますよ。

しかも電子書籍版は安いです。『火花』は通常1296円ですが、Kindleや楽天Koboなど電子書籍なら1000円。さらに楽天Koboでは7月26日まで30%引きのクーポンが出ているので、700円で買えてしまいます。最近は文庫でももっと高いのいっぱいありますから、かなりお買い得。

楽天Kobo版「火花」はこちらから




Date: 2015/0721 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日発表された「日本で飲もう最高のワイン2015」において、赤ワインのミディアム部門で愛好家のプラチナ、専門家のゴールドと非常に高い評価を得たのがアーサー・セラーズのロシアン・リバー・ヴァレー・ピノ・ノワール2013でした。

このワインを作っているのは日本人の桃井隆宏さん。

このワインを現在販売しているCWGのページには、以下のように説明があります。

2010年の春、東京・麻布十番にあった「カリフォルニア ワイン ガーデン(CWG)」においてカリフォルニアの気鋭醸造家エド・カーツマン氏と運命的な出会いを果たし、テレビ業界から転身し醸造家への道を志す。
同年の秋から渡米しカーツマン氏に師事、氏が手掛ける「オーガスト・ウエスト」「ロアー」「フリーマン」等で醸造を学ぶ。
カリフォルニアと日本を往復しながら2012年にピノノワールを専門とするプライベートレーベル「アーサーセラーズ」を立ち上げる。
ファーストビンテージのリリースは2014年。今年リリースしたセカンドビンテージはワイン品評会「日本で飲もう最高のワイン」においてプラチナメダルを受賞。
現在はエド-カーツマン氏が手掛ける「オーガスト ウエスト」「サンドラー」でシャルドネ、シラー、グルナッシュ、ジンファンデルなどの醸造にも携わっている。


先日記事を書いたフリーマンのアキコさんが学んだのもエド・カーツマンさんですし、エドさんのワインは日本人の心を打つものがあるのかもしれないです。僕自身もエドさんのワインは大好きです。

このワイン、現在は上記CWGとアーサー・セラーズのオンラインショップでのみ購入できるようです。

価格は税抜き4860円と、かなりお買い得。アーサーセラーズのFacebookページの説明によると、実はブドウは有名なキーファー・ランチから購入しているそうです。キーファー・ランチの名前の使用権をコスタ・ブラウンが握っていることから、それを付けられないとか。
Date: 2015/0719 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ニューヨークのレストランにおけるワインについて解説した記事がW.ブレイク・グレイ氏のブログに載っていました(The Gray Report: New York restaurant wine market, explained)。これはグレイ氏がリーバイ・ダルトンというニューヨークのソムリエから聴いた話をまとめたもの。

まず、ニューヨークのレストランではワインの持ち込みを許していることはほとんどありません。そして、ワインの価格は基本的に市価の3倍です。これより安く値付けをするソムリエは首になってしまいます。したがってお買い得なワインというのは、在庫整理か、レストランが戦略的に行っている場合にしかありえないのです。

このため、レストランは、値段が簡単に分かるような、知られたワインをリストに置くことを避ける傾向があります。自然派ワインが増えている理由の1つがこれです。

自然派ワインはSO2を使っていないものがあるなど、熟成には不向きなことが多く、早くリリースされる上、新樽もめったに使わないことから、コストが比較的かからなくなっています。したがって値段も安く、レストランにとっても利幅を大きく取りやすいのです。

また、ダルトンはニューヨークの場合、欧州から大西洋経由で直接入荷するため、パナマ運河を通る西海岸よりもコンディションが優位だと言います。それが自然派が強いもう1つの理由になりそうです。

ニューヨークでは、高いワインの需要が多い傾向もあります。例えば200ドルのワインを注文する人は、同じ品質の80ドルのワインには目もくれず、200ドルのワインにしか興味を示しません。

そのため、ニューヨークのレストランはさまざまな価格帯のワインを用意しておく必要があるのだそうです。

西海岸では40ドルから75ドルのワインがリストに多く載っているのとは大きく違います。

このほか、端々に「ヒップ」かどうかという話が出てきます。ニューヨークでワインを飲む人は「ヒップ」なワインを好むのだそうです。

なかなか素人には敷居の高そうなニューヨークのワインシーンです。
Date: 2015/0718 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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東太平洋の赤道付近の水温が通常よりも上がる状態がエル・ニーニョ。エル・ニーニョが発生しそうという予測は既にこのブログでも報じています(エル・ニーニョ発生は確実、でも雨は…)。それが、非常に強いレベルで2015年の冬から2016年の春にかけて起こりそうなことが分かってきました(Very strong El Niño likely during autumn/winter 2015-2016; significant impacts possible in California)。

エル・ニーニョが起こると一般的にはカリフォルニアでは雨が増え、気温があまり上がらなくなります。近年だと1998年がエル・ニーニョの年として知られています。ワインの品質にとってはエル・ニーニョはマイナスです。

しかし今回は、カリフォルニアを空前の旱魃が襲っている状況であり、エル・ニーニョは水不足を解消するのに役立つのではないかと期待されています。


その目算通りいけばいいのですが、元記事によると、不確定要素が多くてなんとも言えないそうです。
Date: 2015/0717 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌でピノ・ノワールとシャルドネの両方で98点以上を取ったことがある、カリフォルニアのワイナリーがいくつあるかわかりますか?

両方とも100点を取ったのがマーカッサン(Marcassin)とピーター・マイケル(Peter Michael)の2つ。これに続くのがオーベール(Aubert)とキスラー(Kistler)、デュモル(DuMOL)の3ワイナリーで、この5つで全部です。

相撲で言えばマーカッサンとピーター・マイケルが横綱で、後の3つが大関クラス。これだけ高評価の割にはデュモルは比較的安価で入手できます。

例えばシャルドネで98点を取った2010年のEstateは日本では1万円を切る価格で売られていました。

今回はピノで98点を取った2012年のFinn(Estateが55%、Occidental Road Vineyardが45%)が1万円台で出ています。

ただし、元々生産量が少なく、日本に入ってくる本数も限られているので、いつでも買えるワインではありません。見つけたときに買わないと、入手できないと思っていた方がいいでしょう。

Date: 2015/0717 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ピーター・マイケルなど、70あまりのワイナリーで、クレジットカード情報がネット経由で盗まれました(Napa & Sonoma winery customers victims of cybercrime | Sonoma Sun)。まだ、全ぼうは明らかになっていませんが、判明しているだけでも、著名なワイナリーが多数含めれておりそれらのワイナリーで、買い物をしたことがある人は、悪用されていないかどうか、よくチェックする必要があります。なお、現在のところ、悪用の報告は出ていないそうです。

犯人は、eCellarという顧客管理システムに侵入してカード情報を盗んだ模様。盗まれた数は25万に達するとのことです。盗難時期は5月末。

現在判明している、盗難があったワイナリーは以下のもの。

【ソノマ】
Martinelli Winery, Windsor
Reprise Wines, Sonoma

【ナパ】
Cain Vineyard and Winery, St. Helena
Clif Family Winery, St. Helena
Corison Winery, St. Helena
Charles Krug Winery, St. Helena
Flora Springs Winery & Vineyards, St. Helena
Gemstone Vineyards, Yountville
Heitz Wine Cellars, St. Helena
Jessup Cellars, Yountville
Larkmead Vineyards, Napa
Outpost Vineyards, Angwin
Palmaz Vineyards, Napa
Peter Michael Winery, Calistoga
Pride Mountain Vineyards, St. Helena
Rombauer Vineyards, St. Helena
Round Pond Estates, Rutherford
Signorello Estate, Napa
Silverado Vineyards Winery, Napa
Spring Mountain Vineyard, Napa
Summers Estate Winery, Calistoga
Turley Wine Cellars, St. Helena

【サンタ・クルーズ・マウンテンズ】
Rhys Vineyards, Santa Cruz
Date: 2015/0716 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コレイア社の調査によると、カリフォルニアのブドウや土地の価格は、上昇を続けています(California Vineyard Values Continue Rise - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。特に収穫したブドウの総額は2012年に大きな飛躍をしました。ソノマのピノ・ノワールでは2011年から倍増、ナパのカベルネでは50%増しとなっています。

収穫の総額は1973円に4000万ドルだったものが2000年には17億5000万ドルに達し、現在では30億ドルを超えるところまで成長しました。特に近年の急成長は2011年の不作の後で、畑の手当を増やしたことが貢献しているとのこと。

地域別に見ると、ナパは2014年のカベルネ・ソーヴィニヨンが1トン当たり6000ドルで、6万7000トンが醸造されました。1995年の3万3000トン、1500ドルとくらべて、量で倍、単価で4倍となっています。特に2005年から2011年はほとんど総額が変わらなかったのに、2012年以降の3年で1.5倍にもなっています。

ナパでは1995年以降、カベルネ・ソーヴィニヨンの作付けが87%増えているのに対し、メルローは25%増、ピノ・ノワールは19%増、シャルドネは21%減となっています。

ソノマではピノ・ノワールの価格は1995年のトン当たり1000ドルから2014年には3250ドルと3倍以上に高騰、量も1万3000トンから4万7000トンへと4倍近い伸びになっています。

その結果、総額で見るとナパのカベルネ・ソーヴィニヨンよりも急激な成長を示しています。特に2005年から2011年は8500万ドルでほぼ一定だったのに対し、2012年には1億6000万ドルと一気に増えました。

2011年の不作の後の2012年の反動は、想像していた以上のものがあったようです。

元記事には他にもデータが掲載されていますので興味がある方はご覧になってください。
Date: 2015/0715 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カレラのセントラル・コースト・シャルドネは2000円台で購入できるシャルドネの中では、ベストの一つと思っています。例えば2012年のものはWine Advocate誌で90点。「箱買い」することを薦めています。

米国では20ドル弱くらいの価格ですから、日本の2000円台は元々高くないのですが、「酒のさとう」ではさらに期間限定で送料無料、しかもクール便込みとなっています。これで税込み2100円台は激安です。

同梱も送料無料になりますから、自社畑の「マウント・ハーラン・シャルドネ」と飲み比べて見るのもいいかもしれません。ちなみにこちらはWine Advocate誌で94点。これで4000円台もかなりの安さです。



Date: 2015/0714 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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21世紀初頭のナパのバブルの象徴であり、ロバート・モンダヴィ身売りの原因にもなったCOPIA。2008年に破綻して以降、建物だけが残っていましたが、ようやく新しい入居者が決まりそうです(Culinary Institute offers new life to vacant Copia building)。

新しい入居者になりそうなのは料理学校として有名なカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)。現在はナパのセント・ヘレナにグレイストーンという元ワイナリーの建物を持っています。CIAはCOPIA後でも教室を開くほか、料理グッズの博物館や、ヴィントナーズ・ホール・オブ・フェイム(カリフォルニアワインの名誉の殿堂)の展示にもしていく意向。なお、グレイストーンも使い続けます。

COPIAの再開発については、シアトルのトライアド・デベロップメントという会社が引き受けていたものの、詳しい内容は決まっていませんでした。

今回はファースト・ストリートの北側をCIAが買い取り、南側をトライアドが買い取って、ショップやレストラン、家屋などにしていくとのこと。再開発全体は4〜5年かかりますが、CIAはすぐにでも入居するそうです。

COPIAは元々、ワインと食事、アートの融合を目指して作られたので、CIAによって元の姿に近くなるとも言えます。実際にCOPIA建設時にCIAはロバート・モンダヴィからアプローチを受けたそうです。そのときは時期尚早として断ったのが巡り巡って、復活しそうです。

これでうまく行けば、天国の故ロバート・モンダヴィさんにとっても本望ではないでしょうか。
Date: 2015/0713 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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スパークリングワインのボトルに、スワロフスキーのラインストーンでデコレーションしてくれるサービスがあります。スパークリングワイン(スペインのもの)を含んで4000円台(税込み、送料込み)というのはなかなか安いのではないでしょうか。

ラインストーンは12色から選べ、ミックスしたものも選択できます。

また、デザインはウェディングや出産など、シチュエーションごとにいろいろ用意されています。


女性へのお祝いに使ったら喜ばれそうです。

ちなみに、スパークリングワイン以外のワインや日本酒、さらには焼酎のボトルのデコも用意されています。日本酒や焼酎はスワロフスキーとはミスマッチなような気もしますが、一升瓶だと迫力はありますね。人気の獺祭もありますよ。


Date: 2015/0712 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ケイマスなどのワイン・ブランドを手がけるワグナー家がピノ・ノワールのブランド「メイオミ(Meiomi)」をコンステレーション・ブランズに売却しました。売却価格は3億1500万ドル。

ワグナー家のワインとしてはケイマスのほか、さまざまな品種をブレンドしたコナンドラムや、サンタ・ルシア・ハイランズで作るメル・ソレイユなどが知られていますが、メイオミについては知らない人が多いのではないでしょうか(なお、日本でも販売しています)。それもそのはずで、2006年が最初のヴィンテージ、という短い歴史のブランドなのです。それがまたたく間に50万ケースを超える大ヒットブランドになってしまったのです。

ワイン・スペクテーターのコラムニストであるマット・クレイマーがこれについて分析した記事を書いています(What Does the Meiomi Sale Tell Us About the American Way of Wine? | Drinking Out Loud | News & Features | Wine Spectator)。

彼によると、ヒットの理由は「甘さ」だとのこと。実際、残糖がどれだけあるのかはわかりませんが、マット・クレイマーは、このワインの最大の特徴は「甘さ」だと感じているようです。

古くは有名なケンダル・ジャクソンのシャルドネに始まり、米国で大ヒットするワインはどれも甘さが特徴となっているとクレイマーは指摘しています。それに「ピノ・ノワール」という高貴さを感じるぶどう品種とが相まって、大ヒットにつながったそうです。

ちなみに、メイオミはピノ・ノワール100%ではなく、97%程度。残りはリースリングやグヴェルツトラミネール、シャルドネ、グルナッシュなどだそうです。そのあたりも人気の秘密なのかもしれません。


Date: 2015/0711 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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このブログでもお伝えしたように、7月9日に東京でWassy'sの大試飲会が開かれました。10社強のインポーターが気合を入れた品揃えでワインを提供、さらにはWassy'sブースでも珍しいワインなど、いろいろとありました。

私はちょっと遅れていったのですが、それでも多分100種類近くのワインを試飲しました。普段は飲まないカリフォルニア以外のワインなどもこの機会にと思っていろいろと試してみました。

その中で、これはと思ったワイン10本を紹介します。

●パトリック サリヴァン パブ ランブルスコ NV
最初からいきなり「変な」ワインですが、オーストラリアやニュージーランドの一風変わったワインを数多く輸入しているワインダイヤモンズが輸入しているオーストラリア・ワインです。ランブルスコを使った微発泡の赤ワインで、ボトルは500ml。王冠で閉じられています。

これが口当たりがよく、ぶどうジュースのようにすいすい飲めてしまいます。500mlでもあっという間に飲みきってしまいそうな危険なワイン。夏に冷やして飲むのに最高だと思います。SO2不使用とのこと。



●レコール No. 41 メルロ [2011]
ワシントンのメルローです。カリフォルニアのメルローにありがちなだれたところが全くなく、メルローの良さが素直に出たワイン。正直、これ飲んでメルローはワシントンにかなわないなと思ってしまいました。



●ドメーヌ・セリーヌ ピノノワール エヴェンスタッド リザーヴ [2011]
オレゴンらしい品のいいピノ・ノワール。値段は安くないですが、それだけのことはあります。いつも飲みたいというのではないですが、たまにはオレゴンもいいなあと思いました。



●シャトー ミラヴァル ロゼ[2014] ジョリー ピット&ペラン
ブラッド・ピットが南仏で作るロゼです。有名過ぎて手垢が付いた感じもありますが、品質は十分。2000円台で買えるのだから文句のつけようがありません。セラーに入れにくそうなボトル形状が最大のネックでしょうか。



●マウント ディフィカルティー ワインズ ローリング メグ ピノノワール[2013]
ニュージーランドのピノ・ノワールです。え、これで4000円(参考小売価格)?と思ってしまった高品質なピノ。実売は3000円台だからさらに驚きです。



●リヴァース マリー ピノノワール スーマ オールド・ヴァイン [2013]
やっと出てきたカリフォルニアワイン(笑)。リヴァース・マリーのワインはどれも美味しいですが、中でもこれはトップキュベ的なワイン。豊かな果実味はカリフォルニアならではですが、冷涼な地区のワインなので、きゅっと引き締まってタイトな印象もあります。熟成したらむちゃくちゃ美味しくなりそうなワインです。



●テイクン レッド ナパ・ヴァレー[2012]
噂のテイクンですよ。美味しいですね。1万円くらいするのかと思ったら5000円台でちょっとびっくり。コスト・パフォーマンス高いです。デザインも高級感があるので、お持たせにもいいかも。



●ピラミッド・ヴァレー・ヴィンヤーズ カルヴァート ヴィンヤード ピノノワール[2010]
今飲んで美味しいピノ・ノワールということではこれが一番だったかも。Wassy'sの鳥居さんのお薦めだったのですが、よかったです。



●スターレーン ロゼ 2014
非売品のロゼです。ワイナリーの人が自ら抱えて持ってきたそうな。味的にはミラヴァルよりこっちの方が好きでした。

●ロコヤ カベルネ・ソーヴィニヨン NVVA オークションラベル1997
こんなの美味しくないはずがないですよね。熟成もいい感じに進んできていて、でもまだ溌剌としたところもあり、言うことないです。ごちそうさまでした。

Date: 2015/0710 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年4月に安倍首相が渡米した際、ホワイトハウスにおけるオバマ大統領との晩餐会で供されたワインがフリーマンのシャルドネでした(オバマ米大統領、安倍首相との晩餐会でフリーマンのワインや獺祭を提供)。そのフリーマンの共同オーナーでありワインメーカーも務めるアキコ・フリーマンさんが一時帰国、ワイン会に参加してきました。
アキコ・フリーマンさん

ホワイトハウスからの打診は実は6年前にあったとのこと。ダニエルさんという専属のソムリエ(ワイン・ディレクター)から直々に電話をもらって、フリーマンのワインを使いたいと言われたといいます。電話を受けたアキコさんは当初いたずらでは、と思ったそうですが、ホワイトハウスにワインを納品したことがある周囲のワイナリーに聞いたところ、確かにその人はホワイトハウスの人だとのこと。しかし、結局実際のワインのオーダーがあったのは6年後の今年のことでした。ワインのサンプルを所望されて送った後、シャルドネを8ケース注文されたそうです。しかし、実際に何に使うのかは1週間前くらいまで知らされなかったとのこと。また、ホワイトハウスから公式の発表があるまでは口外無用と厳しく言われたそうです。

今回の目玉の第一弾は、そのホワイトハウスで使われたのと同じ2013年のシャルドネでしたが、このほかの目玉として、初登場の自社畑のピノ・ノワールも登場しました。

フリーマンは設立当初から、さまざまな畑と契約してブドウを供給してもらっていましたが、2006年にワイナリーの周囲に8エーカーのピノ・ノワールを植え付け、グロリア・ヴィンヤードと名付けました。グロリアという名前は、土地の以前の持ち主の名前であり、またアキコさんがご主人と出会ったきっかけとなったハリケーンの名前でもあったとのことです。


最初のうちはこの畑のブドウはロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールに使っていましたが、2013年に初めて単一畑としてワインを仕上げました。この日のピノ・ノワールとしては2011年のアキコズ・キュベと並んで1ランク上の味わい。特にグロリアは酸のトーンが高く、凛とした印象がありました。

フリーマンのワイナリーには上水道が来ておらず、生活水はすべて井戸水を使っています。畑のしみとおった水がそのまま井戸水となることから、畑は農薬を使わず、有機栽培を行っているそうです。

自社畑としては、このほかにワイナリーから6.4km海よりのところに「ユウキ・ヴィンヤード」を2007年に始めています。こちらもピノ・ノワールのみ。こちらはソノマ・コーストのAVAになります。2014年にはこちらも単一畑のワインになる見込み。アキコさんは冷涼なピノ・ノワールが好きなため、好みで言えばグロリアよりもこちらだそうです。

これらによって5000ケースの生産量のうち約7割は自社畑になるそうです。生産量は変わらず、自社畑が増えた分、契約畑は減らしているとのこと。

ワイン会では国内未発売のロゼも登場しました。フリーマンではピノ・ノワールを作るときに醸造を始めてから2日たったところでジュースの一部を抜き取ります。それによってよりスキンコンタクトを高めて味わいを抽出できるそうなのでうが、このときに抜き取ったジュースで作ったのがこのロゼです。ワイナリーに来た人にだけ出していたワインだったのですが、美味しいのにどうした売らないのかと言われて販売するようになったとのこと。フレッシュでエレガントでとてもおいしいロゼでした。

フリーマンのワイン、当初はエド・カーツマン(現サンドラー、オーガスト・ウエスト)がワインメーカーでしたが、アキコさんは掃除の手伝いから始まって2010年にはワインメーカーとして独り立ちしました。アキコさんは今でも「エドさんに教えてもらったとおりにやっているだけだから」と謙遜しますが、既にフリーマンとしての味わいを確立したように思います。自社畑が増える来年以降も楽しみです。

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Date: 2015/0709 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパで「ウエスタン・グレープバイン・スケルトナイザー」と呼ばれる有害な蛾の成虫が見つかりました(Napa County warns farmers of harmful moth discovery | The Press Democrat)。2007年以来の発見だそうです。

この蛾の幼虫は名前の通り、ブドウの葉を葉脈だけになるまで食べ尽くしてしまうそうです。結実への影響やカビ害などの悪影響もあるとのことで、6月24日に成虫が見つかって以降、ナパ郡は、ブドウ農家などに幼虫の発見を依頼しています。

なお、ここでは写真は載せませんが、「Western Grapeleaf Skeletonizer」で画像検索すると、かなり気持ち悪い写真が見られます。幼虫は黄色と紫の原色で、きれい、と思う人もいるかもしれませんが。

僕は今、画像検索のページを見て、かなりぞわぞわしています。
Date: 2015/0708 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国では最高裁が同性婚を合法化し、それを禁止するのは違憲であるという判決が下りました。これをきっかけに、Facebookはプロフィール写真をレインボーカラーに変える機能を提供し、多くのユーザーが写真をレインボーにしました。

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レインボーはLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取ったもの)を象徴する色だからというのがその理由です。

カリフォルニアは言うまでもなく、以前よりLGBTを認める風土が強いところですが、中でもソノマはLGBTフレンドリーな地域として知られています。

例えばGay SonomaOut in the VineyardはLGBT向けのソノマの観光案内のサイトです。また、6月にはゲイ・ウイークエンドも開催されています。もちろん、ソノマで結婚式を挙げることもできます。

LCBTの方は旅行先としてソノマを候補にしてみてはいかがでしょうか。
Date: 2015/0707 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天でハーランの新プロジェクト「プロモントリー」を売っている店がありました。

ハーランは中川ワインが輸入していますが、プロモントリーては未輸入なので、並行輸入品です。また、ハーランはワインの出所を明らかにするため、ラベルにシリアルコードを埋め込んでいるとのこと。その気になれば、このワインがどのメーリング・リスト・メンバーから漏れたのかなど、調べられるそうです。



初登場でWine Advocate97点を取った実力はいかがでしょか?
Date: 2015/0706 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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久々の今週の動画ですが、Jordanワイナリーから卵白を使ったワインの清澄についてのものです。といっても、実際にワインに卵白を入れるところが映っているわけではなく、ごくごく気楽に見る動画です。



Jordanではカベルネ・ソーヴィニヨンで清澄を行いますが、必ずしも毎年やるわけではなく、タンニンが強いヴィンテージなどで味わいをまろやかにするために使うとのこと。近年では2011~2013年は清澄を行っていますが、その前2008~2010年はしなかったとのこと。

清澄に使う玉子は1樽あたり75個。1ヴィンテージでは2200個になるというから、結構な数ですね。残った卵黄で作るアイスクリームが美味しそうです。
Date: 2015/0705 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ポール・ラトーとワインライフ株式会社の杉本孝英さんとのコラボレートによる「心」の新ヴィンテージが、柳屋でも発売されています。

ワインについては以前の記事「ポール・ラトーの「心」に新ヴィンテージ、ソーヴィニヨン・ブランとロゼを追加」に書いていますが、2013年のシャルドネに加え、2014年のソーヴィニヨン・ブランとロゼが出ています。ピノ・ノワールは秋のリリースになりました。

シャルドネは1200本の生産のうち360本が日本向け。2013年は2012年よりもいいヴィンテージと見られていますから、Wine Advocate誌で96点を取った2012年よりも期待できるかもしれません。

ソーヴィニヨン・ブランとロゼは2014年で、600本すべてが日本向け。米国で売られている2014年のロゼ「Manga Girl」はWine Advocate誌で92点を取り「素晴らしいロゼで、最近飲んだものの中のベストの一つ」とレビュアーのジェブ・ダンナックは書いています。ロゼ好きなら逃したくないワインでしょう。

Date: 2015/0703 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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グーグルマップのストリートビューがカリフォルニアのワイナリーやブルワリーに対応しました(Google Street View Goes Panoramic Inside California Wine Country | News | News & Features | Wine Spectator)。

これまでは道路からエントランスが見られるだけだったのが、建物の中まで見られるようになります。現在のところ78のワイナリーと10のブルワリーが入っているとのこと。

以下は画面のいくつかです。

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20150702-wineries-streetview2.jpg
20150702-wineries-streetview3.jpg

アクセスはこちらからどうぞ
Date: 2015/0702 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の219号が発表されています。最近は10年前のヴィンテージを再評価する回顧テイスティングがほぼ毎号載っていますが、今回はナパの2005年(およびボルドーの2005年とソーテルヌの2005年)が掲載されています。

ナパの2005年(一部ソノマのボルドー系ワインもあり)では9本が満点。そのうち1本(ヴェリテのラ・ジョワ)を除いては、今回新たに100点になったワインでした。

とはいえ、銘柄的には100点の常連ばかりです。ヴェリテ(Verite)ではラ・ジョワ(La Joie)のほかル・デジール(Le Desir)も満点。このほかシュレーダー(Schrader)のオールド・スパーキー(Old Sparky)とCCS、ハンドレッド・エーカー(Hundred Acre)のアーク・ヴィンヤード(Ark)とカイリ・モーガン(Kyli Morgan)。ロコヤ(Lokoya)のマウント・ヴィーダ―(Mt Veeder)。エイブリュー(Abreu)のトレヴィロス(Thorevilos)とコルギンのカリアド。

目立つのはまず、ヴェリテ2本とロコヤで3銘柄100点を取ったケンダル・ジャクソン・グループ。コルギンのカリアドはエイブリューの畑を使っていますから、こちらも合わせて2本が満点。

満点以外ではソノマのナイツ・ヴァレーにあるアナコタ(Anakota)が99点を取ったのが目立ちます。高額ワインがひしめくなか、これは100ドルしないワインです。

アナコタはヴェリテのワインメーカーであるピエール・セランのワイナリー。つまりこれもケンダル・ジャクソン・グループです。日本にも輸入されていましたが、現在は扱いがないようです。

Date: 2015/0701 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国のÜllo(ウーロ)というスタートアップが飲み物から酸化防止剤だけを取り除くグッズを開発しています。この7月からキックスターターで資金調達し、製造に取り掛かる意向です(Sulfite Remover to Lower the Chemical Levels in Wine | Wine News & Features)。

どんなグッズなのかは、まず写真を見てください(Ülloのツイッターおよびインスタグラムから)。





Pure life. Pure wine. Launching on Kickstarter in July!

Ulloさん(@ullowine)が投稿した写真 -



デカンターの上に乗っているコーヒーフィルターみたいな「ポッド」が本体で、これによって酸化防止剤(SO2)だけを取り除くとのこと。ポッドは1つがワイン1本分で、残念ながら1回しか使えません。価格は量産時に2.5ドルを目指しています。

酸化防止剤は、ワインを飲んだときの頭痛の原因ではないかと想像している人がたくさんいますが、実際には頭痛のほとんどは酸化防止剤が原因ではありません。ただ、酸化防止剤アレルギーの体質の人もわずかながらいます。

ウーロを使うと、ワインの中の酸化防止剤は10ppm以下になる(これは醸造中に自然に作られる量と同じくらい)とのことですが、完全に除去はできないので、アレルギー体質の人には向かないかもしれません。

冒頭に紹介した記事ではワイン・ジャーナリストのW.ブレイク・グレイ氏が、シャルドネとピノ・ノワールでウーロを使ったワインとそうでないワインを試飲しています。

彼の感想としては、シャルドネはウーロを使っていないものの方が、熟成香などもあり、好ましく感じたとのこと。ピノ・ノワールはウーロを使った方がフレッシュな味わいで美味しかったそうです。

ウーロの開発者であるジェームズ・コーナッキ氏によると、一般には白ワインの方がウーロを使ったものが好まれる傾向が強く、赤ワインでは意見が割れるそうです。

あなたはこのグッズに300円払いますか?