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Date: 2016/0229 Category: 技術系
Posted by: Andy
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その1はこちらです。
今週もルンバと一緒に掃除してみました。まだ留守中にフリー行動させてはいません。ルンバ君の挙動を調べています。

先週との違いは掃除が終わったときにベースに戻る機能を使うこと。とはいっても、家中を掃除して回るのにどれだけかかるかわからないので、まずは狭い範囲で試してみます。

最初にトライしたのは洗面所。広さは1畳くらいでしょうか。入り口にベースを置いて、外に出ないようにして掃除させたところ、概ね14分かかりました。人が掃除機かけたら1分くらいで終わるでしょうから、ルンバ君相当丁寧です。ただ、ちょっと時間かかり過ぎな気もします。

アルゴリズムとして、ゴミがなくなったことを検知しているのか、それとも何回か回ったらOKとしているのかは不明です。

次は台所。こちらの方が洗面所よりも広いですが、やはり14分くらいで終了しました。

次は廊下と玄関、子供の部屋。子供の部屋はロフトベッドがあり、棚もいろいろあるのでかなり通路が狭いです。

結局、子供の部屋は途中で折れ曲がるところで挫折したらしく、そこから先には行っていませんでした。そして今回は1時間を超えても終わりません。

強制終了させてみたところ、ゴミもルンバのダストボックスがいっぱいになるまで溜まっていました。やはりゴミを検知して終了判定しているのでしょうか。

今回は、あと和室をルンバに掃除してもらい(終了は手動で)、その間にリビングは自分で掃除機をかけました。

ルンバが掃除してくれたところはかなり徹底してゴミを取ってくれているので、かなり省力になったのは確かです。ただ、一回で家中全部掃除させるのはやはり相当ハードルが高そう。一日一箇所ずつとか決めれば留守中の掃除機能でもなんとかなるかもしれません。

なお、ルンバはアイロボット ファンプログラムの企画でモニター利用しています。

おまけ、ルンバでちょっと遊んでみました。笑える。
Date: 2016/0229 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日、セミナーの記事を公開したチャド・メルヴィルが、奥さんと作ったワイナリーがサムサラ(Samsara)です。2代目ワインメーカーとなったメルヴィルとの最大の違いは、ホール・クラスター(除梗なし)にこだわっていること。
サムサラ

カリフォルニアでもピノ・ノワールでホール・クラスターを一部使うワイナリーはよくありますが、100%ホール・クラスターで作っているワイナリーとなると、ほかにはブリュワー・クリフトンくらいしか思いつきません。ほとんど自然に任せた醸造過程も含めて、ブリュワー・クリフトンとサムサラは似ているような気がします。

今は100%自社畑に移行したブリュワー・クリフトンですが、かつてはすべて購入したブドウで作っていました。そんなところもサムサラに重なります。チャド・メルヴィルはメルヴィルでグレッグ・ブリュワーのワイン作りをずっと補佐してきたので、もちろん共鳴する部分があったのだろうと思います。

エステート移行前のブリュワー・クリフトンを代表するワインの1つがカーガサキ(Cargasacchi、カルガサッキ)のピノ・ノワール。2007年のブリュワー・クリフトン、カーガサキはWine Advocate誌で97点。ブリュワー・クリフトンのピノ・ノワールとしては最高の評価を得ています。

Wine Advocate誌におけるサムサラのピノ・ノワールでは2012年のMelvilleが95点と一番高い評価ですが、2011年と2012年のカーガサキも94点と非常に高い評価を得ています。先日試飲した、未リリースの2013年と2014年も非常にポテンシャルの高いワインでした。

日本では今のところ2011年のカーガサキおよび、2011年のケースラー・ハーク(WAで92点)が入っています。ブリュワー・クリフトンが好きな人なら、きっとサムサラにもはまるだろうと思います。

Date: 2016/0228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Vinous
ヴィナス(Vinous)のアントニオ・ガッローニが2014年ヴィンテージのレビューを発表しています。ヴィンテージ評の部分は会員でなくても閲覧できるようになっています。

豊作で質も高いとされた2013年と比べて、収穫量は平年並みだった2014年。特筆すべきなのは収穫時期が早まったことと、海岸近くのエリアでは霧の影響で病気がでやすく、かなりの選果が必要だったことです。

ピノ・ノワールでは、ブドウの実が小さく、相対的に皮の部分が多くなったことから、ワインに複雑さと味わい深さが出たそうです。その結果、少なくとも2009年以降では最良のヴィンテージになったとのこと。

シラーは濃厚ですが、2013年に比べるとミディアム・ボディだとか。2014のナパ・カベと共通する性質があるとしています。

ジンファンデルは畑による差異が大きく、歴史ある畑では他の品種と混じっているので一般化して語るのは難しいのですが、2014年は比較的軽い味わいでピノ・ノワール的なワインになった傾向があるそうです。

シャルドネも非常にいいヴィンテージ。2013年との差異は、出来不出来というよりもスタイルの違いになるだろうとのこと。

悪いと言われた2011年も、今まで飲んだものでは(かなり少ないですが)、不出来さを感じたことはほとんどありません。このサイトを初めてから一番悪かったと思われる1998年でさえ、最近は見直されていることを考えると、どのヴィンテージも「ハズレ」ってことはほとんどなさそうな気がしています(もちろん、その背後にはグロワ―やワインメーカーの努力があるのだと思います)。

とはいっても、やっぱりいいヴィンテージのものは、全体的にクオリティが嵩上げされているような気がしますし、2014年はピノ好きにとっては嬉しいヴィンテージになっていそうで、今からが楽しみです。
Date: 2016/0227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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メルヴィル(Melville)の創設者Ron Melvilleの息子で、Greg Brewerの退任によってメルヴィルのワインメーカーになったチャド・メルヴィル(Chad Melville)のセミナーに参加しました。チャドはメルヴィルのほかに夫婦でサムサラ(Samsara)というワイナリーも営んでおり、両方のピノ・ノワールを解説しました。なお、チャドのメルヴィル・ワインメーカー就任に伴い、メルヴィルの日本のインポーターは、サムサラを扱っていたアイコニック ワイン・ジャパンになりました。
Chad Melville
セミナーは、完成したメルヴィルやサムサラのワインを飲むのではなく、バレル・サンプルを中心に、土壌や除梗の有無、クローンの違いといったものを味わうという構成。メルヴィル4種とサムサラ5種が提供されました。
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まず、メルヴィルでは土壌の違いをみました。ワインはどれも2015年、収穫してから半年も経っていないものです。

メルヴィルのあるサンタ・リタ・ヒルズは、かつては海底だったところ。現在は砂や粘土の土壌が中心になっています。
砂地のサンプル
粘土のサンプル

まず最初に試飲したAnna'sというブロックは砂が中心のところ。一方、2番めの「M」というブロックは粘土質です。どちらもクローンは114で、33%除梗していないブドウを使っています。どちらもラズベリーなどの赤い果実の風味にブルーベリーのような紫の果実の風味がありますが、粘土質の「M」の方がよりパワフルで、タンニンもかなりきつくなっています。一般に粘土質の方が男性的なワインができるとのこと。また、サンタ・リタ・ヒルズは2月下旬に芽吹いて、収穫時期は10月に入ることが多いことから、生育期間が非常に長く、それがダークなフルーツの風味に現れてくるそうです。
メルヴィルの畑の説明をするチャド・メルヴィル
次に、除梗の有無による違いを見ます。

3番めと4番めのワインは「Sandy's」の2015年。土壌は砂で、クローンは37という、あまり一般的ではないですが、サンタ・リタ・ヒルズでは近年人気が上がっているというクローン。3番めは完全に除梗、4番めは100%ホール・クラスター(除梗していない)でした。

3番めは明るく親しみやすい味わい。やや軽めです。4番めはフルボディでタンニンもかなり強くスパイシー。これほども違うのかという味わいでした。

ピノ・ノワールで除梗しないのはかなりリスキーなので、カリフォルニアで実践しているワイナリーはあまり多くありません(サンタ・リタ・ヒルズではブリュワー・クリフトンが100%ホール・クラスターです)。チャドはここにかなりこだわりを持っており、生育期間の長さが、茎の成熟にもつながるので、それを活かすためにもホール・クラスターを積極的に使っていきたい意向のようです。

なお、メルヴィルでは、ブロックごとに別々に醸造して樽熟させていますが、ブロックによって、ここはホール・クラスター、ここは除梗、といった違いをもたせているそうです。経験で、このブロックは茎が完全に熟すのでホール・クラスターにしてよい、とか、このブロックは未熟な茎が残るので除梗しないといけない、といった区別が付くとのこと。また、ブドウの実の周りの葉を取り去ってブドウにしっかり日が当たるようにするといった手間をかけていることも、ホール・クラスターには必要だそうです。チャドの知り合いのワインメーカーが畑を見に来て、その徹底さに驚いたほどだとか。

さて、ワインは後半のサムサラに移ります。
すべて自社畑のメルヴィルに対し、サムサラは購入したブドウだけを使っています。また、メルヴィルとの違いとしてはサムサラは天然酵母を使っているとのこと。低温で発酵させてじっくりと風味を引き出しているようです。

まずはカルガサッキ(Cargasacchi)の2013年と2014年を比較します。2014年はバレル・サンプル。2013年はボトリング済みですが、さらに1年寝かせてから出荷するとのことで、まだ市場には出ていないワイン。2013年は40%ホール・クラスターで2014年は70%ホール・クラスター。

どちらも、ダークなフルーツの風味が強く、パワフルでタンニンもしっかりしたピノ・ノワール。個人的には2014年のカルガサッキはすごいワインになりそうな気がしました。パワフルなだけでなく、明るい陽性の風味もあり、非常にポテンシャルのあるワイン。まだ市場に出てくるまで2年あるのでこれからどう成長するのかわかりませんが、極めて興味深いワインでした。

最後の3つはラサマナス(Las Hermanas)という畑のもので、クローンの違いを見ます。3番めは2013年でクローン115とポマールのブレンド、4番めと5番めは2014年。4番めはクローン115のみで5番はポマールのみ。

3番めは親しみやすい味わい。この日のワインの中では軽めですが、スパイスも感じます。4番めは複雑みを感じます。スパイシーで果実味よりも熟成した味わいが楽しみな感じ。5番めは明るく華やかなワイン。ぱあっと味わいが広がる感じがします。

4番で使っているクローン115はDijon系のクローンの中でも人気が高く、これ1つでブレンのしなくてもワインの完成度が高くなるというもの。ちなみにカルガサッキもすべて115です。確かに115は完成度高いかもしれませんが、ブレンドによる面白さも感じた試飲でした。

メルヴィルのワインはこれまでも何度も飲んだことがありますが、実はサムサラは初めて。今回のは完成したワインではないので、そのまま評価はできないでしょうが、メルヴィルに負けない美味しさのワインだと思いました。特に2014年はいろいろ楽しみな感じがします。先日のシャトー・イガイタカハの試飲でも感じましたが、サンタ・リタ・ヒルズの2014年は、非常にいいヴィンテージだった2013年よりもさらに美味しいかもしれません。

最後に、いくつか質問をしたので、プレゼントをいただきました。
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Date: 2016/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年の米国のワイン輸出額は16億1000万ドル。2014年より7.6%増えて過去最高でした(California Wine Exports Set Record in 2015: Worldwide Demand Grows, Despite Strong... -- SAN FRANCISCO, Feb. 25, 2016 /PRNewswire-USNewswire/ --)。量は4.1%の増加とのことで、価格の伸びが上回っています。

国・地域別に見るとEUが6億2200万ドル。カナダが4億6100万ドル。どちらも前年をわずかながら上回っています。前年3位の日本は香港に抜かれ4位。価格的にも9600万ドルと前年の1億159万ドルから6%減りました。
Date: 2016/0225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアに新しいAVA「Lamorinda(ラモリンダ)」ができることが決まりました。3月25日より、正式にAVAとなります(Federal Register | Establishment of the Lamorinda Viticultural Area

場所はコントラコスタ郡。サンフランシスコの東側でオークランドの奥の方になります。市の名前で言うとラファイエット(Lafayette)、オリンダ(Orinda)、モラガ(Moraga、ワイナリーのMoragaとは無関係)に相当します。

AVAの境界

ワイナリーの数はそこそこありますが、どちらかというと都会に近いようなイメージの場所です。
Date: 2016/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパで20回目となるプルミエ・ナパ・ヴァレー・オークションが開催されました。今年の落札総額は500万ドル。昨年、一昨年よりは100万ドルほど減りましたが、それでも過去3番目となる売り上げでした(Premiere Napa Valley Barrel Auction Wows with $5 Million Total)。
オークション風景
毎年2月に開催されるプルミエ・ナパ・ヴァレーは業界向けのイベント。出品するワイナリーはこのオークション専用のロットを作り、ラベルも専用のものが貼られます。生産本数は1ロットあたり60本から240本。どれを取っても、そのワイナリーの粋を凝らしたものとなっています。

今年のトップロットは13万ドルで、Memento MoriとNine Sunsが同額でした。Nine Sunsは今年初参加のワイナリーですが、これから有名になるのでしょうか。

オークションの参加者もプロばかり。日本の中川ワインは落札額上位の常連となっています。

また、今年は初の試みとして226ロットのうち26ロットはオンライン・オークションで売られました。
Date: 2016/0223 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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チャールズ・クリュッグのピーター・モンダヴィ・シニアが亡くなりました(Charles Krug Winery)。享年101歳。お悔やみ申し上げます。

ピーターはロバート・モンダヴィの弟。一家が1943年にチャールズ・クリュッグを買った後、ロバートはセールスとマーケティング、ピーターはワイン作りを担当。1965年にロバートを勘当した後も両親と共にチャールズ・クリュッグを守ってきました。ピーターの二人の息子マークとピーター・ジュニアがワイナリーを引き継いでいます。

Charles Krug

ロバートとはある意味、正反対の性格のピーター。存在は地味ですが、ファミリー・ビジネスとして地道に続いていること、家族の結束が固いことはロバートを反面教師としたのでしょうか。
Date: 2016/0222 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ルンバが家にやってきました。最新の885というモデルです。アイロボット ファンプログラムの企画でモニターで3カ月弱という利用期間ですが、ルンバ君、どれだけ働いてくれるか楽しみです。



とはいえ、ものが多すぎる我が家。ルンバ君の居場所を作るのも大変です。

とりあえず、ダイニングテーブルの下に充電器を置いてみましたが、そこからだとルンバが自分で出入りできません。

ルンバの使い方というと、家の人が留守の間に家のお掃除をしてくれるというイメージがありますが、そこまでの道のりは遠そうです。

掃除の友として、拭き掃除をするときにルンバ君にも働いてもらうことにしました。

まずは和室からスタート。リビングとの段差が心配なのですが、「バーチャル・ウォール」という付属デバイスがあって、それを設置すると、そこを越えないようになるとか。結界を張ったような感じですね。

というわけでそれを設置し、部屋の中央にルンバを置いて、スタート。

あらかじめ邪魔になりそうなものは隣室に動かしたので、快調に働きます。

かなり丁寧に同じ所を何度も掃除します。

掃除が終わったら終わりましたとか言うのかと思いましたが、放っておくといつまでも掃除しているようです(それとも部屋が汚いのか?)。頃合いを見計らってストップします。

ルンバにはリモコンも付いていて、何に使うのかと思いましたが、ストップさせるのはこれで簡単にできました。

次はリビング。真ん中のカーペットが登りづらいようです。諦めたのか廊下のほうに掃除に行ってしまいました。なかなか戻ってこないので、強制的に連れ戻し、結界も張って再スタート。

そんなこんなで、3部屋ほど掃除してみたら、ゴミの収納ボックスからあふれるほどゴミが取れていました。

ルンバ、やるじゃないか。

我が家にあった効果的、効率的なルンバの使い方を徐々に探っていきたいと思います。
Date: 2016/0222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ジンファンデルには「古木信仰」があります。ラベリングのルールとしては何の意味もありませんが「Old Vines」と書いてあれば、それだけで質が高いワインのような気がします。実際、先日来日したベッドロックのように、100年を超える畑から次々と素晴らしいワインを作っているワイナリーもあります。

Gnarly old vines

では、本当に古木はいいワインを作るのだろうか、とSFクロニクルの記事が問いかけています(Do old vines really produce better wine? - San Francisco Chronicle)。

なかなか面白い議論で、元記事を読んでいただきたいところですが、結論から言うと、「古い樹はバランスが取れたワインを作りやすい」ようです。

若い樹は、放っておくと、実を付け過ぎたり、完熟な果実と未熟な果実とバラバラになったりすることがありますが、古い樹は、自然にその樹にあった収量になり、バランスが取れた味わいになるといいます。

実際に、カーライルでは古木の畑の中で、死んでしまった樹のところに、同じ畑の樹の枝を使って、新しい樹を植えています。つまり、樹齢以外は全く同じブドウと言えるわけですが、若い樹と古い樹を別々に収穫して比べてみると、古い樹はバランスが取れているのに対して、若い樹はカリウムの量が多すぎたり、酸が少なすぎたりなど、何かおかしなところが出るそうです。おそらくは根の張り具合などから、そういった違いが出るのでしょう。

古い樹はカリフォルニアの大きな資産だと思います。

Date: 2016/0221 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今月になって、ドミナスのクリスチャン・ムエックスが作る新しいワイン「ユリシーズ(Ulysses)」が、様々なサイトで取り上げられています。
Inside the new Moueix Napa project: Ulysses – Decanter
Christian Moueix Launches New Upscale Napa Label, Ulysses
My Blog: Welcome to Ulysses - The New Napa Estate of Christian Moueix | Wine ratings, Wine reviews, Wine tasting notes & Wine videos

場所はオークヴィルの西側斜面。1920年代にシュミットという人が植えたもので、2008年にムエックスが購入し、植え替えしています。以前はスワンソンなどで使われていたとのこと。ヨントヴィルにあるドミナスのナパヌックからは1.6kmほど北になります。海からの風の影響が少なくなる分、夏の最高気温はナパヌックより2度ほど高くなります。ブドウが日焼けしてしまうのを避けるため、「ダブル・ダブル・ギュイヨ」という剪定方式を使って密植度を上げているとか。

ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンのみ(ブドウはカベルネ・ソーヴィニヨンが87%)。2016年3月にリリースする2012年のものはドミナスと同じ179ドルになるそうです。すでに、ヴィナスのアントニオ・ガッローニなどが高い評価をつけています。

以下のようなツイートがあり、日本にもエノテカが輸入することになりそうです。


Date: 2016/0220 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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グレッグ・ブリュワーのインタビューを2回にわたって掲載しましたが、それ以外に、シャトー・イガイタカハのワインを試飲してきました。その感想を書いておきます。

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漢字ワインは今回、2013年と2014年、2ヴィンテージ試飲しました。プチバーティカルにもなっているので、ワインごとの個性がより感じられた気がします。

白ではフラグシップの「侍」はさすがの美味しさ。優等生的な味わいで2013年も2014年もどちらもいいできでした。「波紋」は親しみやすい味わいで、「侍」を少しカジュアルにした感じ。2013年も2014年もいいヴィンテージなので、「侍」にかなり近づいている感がありました。コストパフォーマンスで言えばこれが一番かな。

2014年が最後のヴィンテージとなる「花偲」。ステンレスタンクを使ったワインで、ダイアトム復活によって、漢字ワインからはなくなります。樽を使っていないので、非常に酸が強くひきしまった味わい。2014年の方が2013年よりボリュームがあって、おいしく感じられました。

「美夜」は極めて個性的。うちに秘めたパワーを感じます。熟成したらものすごいワインになりそうです。ワインライフの菅原さんは「デカンタして飲むとすごく美味しい」とおっしゃっていました。侍のような優等生的味わいではないので、飲み時や飲み方を選びそうですが、上手に引き出せばこれが一番ではないかとさえ思いました。2013も2014もどちらもすごいワインです。

ピノ・ノワールではフラグシップの「園」がやはり、どこから見てもいいワイン。華やかで複雑さも十分。「鼓動」は酸が少なめで少しダークな味わい。メルヴィルなどのサンタ・リタ・ヒルズの力強いピノ・ノワールに近いものを感じました。グレッグによると、これは完全に除梗しているので、他のワイナリーの味に似ているのかも、とのこと。2014年の「鼓動」は特にパワフルで、面白いワインでした。逆に「風音」は酸が強くライトな味わい。「薄旨」系のピノが好きな人は「風音」が合うでしょう。3種類どれも個性がはっきり分かれたワインでした。

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漢字ワイン以外の家紋シリーズも試飲しました。

ニュージーランドで作るスパークリング「閃」はクリーミーで美味しい泡。意外(といっては失礼ですが)においしかったのが「ジ ウ ヴィオニエ」。白桃のような味わいで、カリフォルニアのヴィオニエとしてはかなりいいワインだと思います。

「カケル グルナッシュ」はピノ・ノワールかと思うようなデリケートな味わいで面白いワイン。「タイガー ジョー シラー」はスパイシーで、リーンなシラー。ボリュームがありすぎるシラーは苦手という人に飲んで欲しいワインです。「ジ ユン ロゼ」はさわやかな味わいで初夏に合いそうなワインでした。
Date: 2016/0219 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シェーファー(Shafer)が自社のワインから100%ブショネがなくなると宣言しました(Shafer Vineyards :: The End of Corked Corks. Shafer Vineyards Embraces Innovations to Make TCA a Thing of the Past)。
Diam合成コルクを採用したシェーファー
2015年11月にはシャルドネとメルローで合成コルクを使って100%ブショネを排除すると発表(シェーファーが合成コルクを初採用――消費者からの反応は…)。今回はそれに加えて、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーでの対策を明らかにしました。
シェーファーのサイトから
それによると、カベルネ・ソーヴィニヨン(One Point FiveとHillside Select)とシラー(Relentless)ではPortocorkというナチュラル・コルクを採用します。これはガス・クロマトグラフィーを使ってコルクを一つひとつテストし、合格したものだけを利用するというもの。合成コルクでは20年以上の熟成にどういう影響が出るかわからないため、ナチュラル・コルクでの解決策を選んだようです。

このほかに、ワイナリーでブショネの元となるTCAを排除するために、ミュール宇宙ステーションで使われていた空気清浄システムを採用しました。木や段ボールといったTCAがつきやすいものをワイナリーからなくすこともしています。

シェーファーがブショネなしを宣言したのは
2012 Hillside Select
2012 Relentless
2013 One Point Five Cabernet Sauvignon
2013 Merlot
2013 Red Shoulder Ranch Chardonnay
以降のもの。もし、これらのワインでブショネを発見したら、
・ついてきたコルクでそのまま栓をし(ワインで色が付いている方をねじこむ)
・ワインがまだボトルの中に十分ある状態で
・ワイナリーに送付
してほしい、とのことです。

ブショネをなくす努力はどのワイナリーでも行っていますが、100%なしを宣言したのはシェーファーが初めてではないでしょうか。
Date: 2016/0218 Category: インタビュー
Posted by: Andy
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前編はこちら

グレッグ・ブリュワー

――エステートの畑について詳しく教えてください。
グレッグ:最初の畑3D Ranchはシャルドネを中心にしています。9エーカーがシャルドネで3エーカーがピノ・ノワール。西向きの斜面で、砂地。海から一番遠いので、一番暖かい畑です。シャルドネはパワフルでオイリー、かつピュア。ピノ・ノワールはタイトでスパイシーな味わいになります。
 Machado(マシャド)は2008年に植えた畑です。ここは3D Ranchの反対で、ピノ・ノワールが多く植わっています。砂地と粘土が混じった土地です。シャルドネはSweeney Canyonのクローンです。シャルドネは香り豊かでスパイシー、ピノ・ノワールはボリュームと厚みのある味わいです。
 Hapgoodと隣接するAcinはシャルドネが40%、ピノ・ノワールが60%です。シャルドネはパワフルで華やか、生き生きとしたワインになります。ピノ・ノワールはMachadoと同様、ボリュームと厚みがあります。

――ブリュワー・クリフトンはもう20年続けていることになりますが、ワイン作りで変わった点はありますか?
グレッグ:基本的には変わりありません。どの畑も同じレシピで、同じように醸造しています。除梗しない点なども同じです。

――シャトー・イガイタカハのワインについて伺います。ブドウはブリュワー・クリフトンの畑のものを使っていると聞いています。
グレッグ:その通りです。

――では、ワインもブリュワー・クリフトンと全く同じになるのでしょうか?
グレッグ:ブリュワー・クリフトンは単一畑のワインです。それに対して、シャトー・イガイタカハの場合は、エモーショナルなものが先に来ます。漢字の意味から、それに合った味わいを出すのがどのワインかを決めるのです。

――そのためにブレンドする場合もあるのですか。
グレッグ:ときにはブレンドすることもあります。

――最後に、旱魃の影響と、今年のエルニーニョについて教えてください。
グレッグ:旱魃は大きな問題です。土壌のためには灌漑が必要で、なんとか少ない水でやりくりできるようにしています。今年はエルニーニョで降水が増え、カバークロップは今、青々とした状態です。しかし、まだ全然足りていません。雨季の前に言っていたような、大雨にはなっていません。状況が緩和されたのは事実ですが。
Date: 2016/0217 Category: インタビュー
Posted by: Andy
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グレッグ・ブリュワー
シャトー・イガイタカハの漢字シリーズの新ヴィンテージ出荷開始記念で来日したグレッグ・ブリュワーにインタビューしました。ここ数年、イベントなどで顔を合わせる機会はあったものの、じっくりとインタビューするのは久しぶりで、いろいろと教えてもらいました。

――数年前にダイアトム(Diatom)をやめ、昨年はメルヴィル(Melville)のワインメーカーもやめました。今はブリュワー・クリフトン(Brewer-Clifton)とシャトー・イガイタカハだけなのでしょうか。
グレッグ:実を言うと、今いろいろと変化しているところです。ダイアトムは2016年に復活します。それからヒリアード・ブルース(Hiliard Bruce)ではワイナリー・ディレクターという仕事を始めます。

――ダイアトム復活ですか。おめでとうございます。コンセプトは従来通りなのでしょうか。
グレッグ:シャルドネのみ、ステンレスタンクでの発酵といった点はこれまで通りです。ダイアトムは当初、単一畑のシャルドネを作り、それから漢字シリーズで、畑名を明らかにしない形にしました。漢字シリーズはその後シャトー・イガイタカハに移管されたので、今回のダイアトムは、単一畑のワインに戻ります。

――畑はどこになりますか。
グレッグ:ヒューバー(Huber)と、その他2つ程度の畑になると思います。

――ヒリアード・ブルースではどういう仕事をするのですか。
グレッグ:ワイナリー・ディレクターという仕事はワインメーカーではないので、ワインを直接つくることはありません。それ以外のさまざまなワイナリー内のオペレーションを担当することになります。

――ブリュワー・クリフトンは従来通りですか。
グレッグ:実はつい最近、スティーブ・クリフトンはブリュワー・クリフトンから離れることになりました。このほかにシカゴからのパートナーが加わる形になります。

――それはびっくりです。
グレッグ:つい先日のことなので、まだほとんど誰も知らないのです。

――ブリュワー・クリフトンは2012年ヴィンテージ以降、エステート(自社畑のみになること)に移行しました。その理由を教えてください。
グレッグ:1996年にブリュワー・クリフトンを始めたとき、資金は1万ドルしかありませんでした。必然的にブドウ畑を買うことはできず、購入したブドウでワインを作っていました。その後、サイドウェイズによるブームなどもあり、いくつかの畑から契約を打ち切られてしまいました。そこで、もっと自分たちでコントロールできる畑が必要だと考えました。
 まず、畑を管理する会社を作り、2005年のMt. Carmelの畑をそこで管理してみました。うまくいったので2007年に最初の畑3D Ranchを購入しました。

後編に続きます
Date: 2016/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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革命的なワインの保存器具Coravin(コラヴァン)を作ったGreg Lambrecht氏が新製品の英国での発売に際してロンドンを訪問の
しました(Coravin: sparkling wine device our absolute priority)。
コラヴァン モデル2
現在は、天然コルクを使ったスティルワインのボトルだけでしか使えないCoravinですが、究極の目標はスパークリングワインだとのこと。さまざまなスパークリングワインを買って、栓や圧力などを調査しているそうです。

「いつかは名言できないが必ず実現する」とのことで、最優先課題として取り組んでいることを明らかにしました。

「Coravinの最終ゴールはコンシューマーであろうとレストランであろうと、どんな品質でどんな栓を使ったワインであろうと、好きな量だけ注げるようにすること」。将来はコルク以外に対応したものも登場するのかもしれません。
Date: 2016/0215 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年のブドウの収穫量の暫定レポートが発表されています(USDA - National Agricultural Statistics Service)。2015年の収穫量は 3,862,385トンで、2014年の4,144,534トンから7%ダウン。2年連続の減少となりました。
2015年の収穫量

1トン当たりの価格は667.31ドル。これも2014年の744ドルから10%下がっています。ただし、ナパは4,328.75ドルで2014年より6%上昇しているなど、高級ワインについては価格は上がっており、二極化が進んでいる様子です。

ブドウの品種別収穫を見ると、1位のシャルドネ、2位のカベルネ・ソーヴィニヨンといったところは例年通り。以下、ジンファンデル、フレンチ・コロンバード、ルビーレッド、メルロー、ピノ・グリ、ピノ・ノワールと続きます。
2015年の品種別比率

Wine Business BlogにはA Few Takeaways from the Preliminary California Grape Crush Reportという、簡単な分析記事があり、10個のポイントを挙げています。1つは前述の二極化についてですが、他のポイントを紹介します。

・10ドル超のカテゴリーが伸びており、需要が供給を超えている
・2012~2014年の豊作をベースに作られたプレミアム・ブランドはブドウが不足している
・収穫が減ったことは市場のバランスとしては良い
・シャルドネは600万ケース減少
・ナパの動向は他の地域と無関係
・ソーヴィニヨン・ブランは供給がタイト
・ますます増えるピノ・グリージョ
・北カリフォルニアの内陸では収穫量は変わらず
・収穫が減ったのは旱魃とは無関係

Date: 2016/0213 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sにオー・ボン・クリマのフラグシップであるブルー・シリーズのバックヴィンテージが入荷しています。

ブルー・シリーズはラベルが水色のワインで、ピノ・ノワールのイザベルとノックス・アレキサンダー、シャルドネのニュイ・ブランシュ、白ブレンドのヒルデガードがあります。

今回は、1999年から2006年のヴィンテージのものが入荷。もちろんどれも極めて貴重かつ希少なもの。当然現品限りです。オー・ボン・クリマのオーナーであるジム・クレンデネンは毎年のようにWassy'sを訪問しており、昨年IPOBで来日したときもWassy'sのハダノリこと羽田紀子さんを通訳にしていたくらいなので、その仲で実現したバックヴィンテージの入荷なのでしょう。

今回は、イザベルが2000、2002、2004年。ノックスが2000、2004、2006、ニュイ・ブランシュが2002、2005、ヒルデガードが1999、2003、2004となっています。

【イザベル】


【ノックス】


【ニュイ・ブランシュ】


【ヒルデガード】
Date: 2016/0212 Category: 業界ニュース
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東京・上野の国立科学博物館で2月21日まで開催されている「ワイン展」に行ってきました。

ワインの醸造のあれこれや、歴史など、盛りだくさんでお客さんもたくさん。1時間くらいあれば見られるかと思いきや、一通り見るのに3時間くらいかかりました。

個人的に一番おもしろかったのは古代の器や壷などでしたが、そのあたりは撮影禁止だったので、撮影可だったところからフォトレビューでお伝えします。

ワイン展
1800万年前のブドウの葉の化石(あきる野市)
貴重なフィロキセラの資料
いわゆる人工酵母
みんなの悪者。SO2の結晶版
コルク樫の皮。これを剥いた後にいわゆるコルクの層ができる
コルク層
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昔のコルク打ち機
これがポリフェノール
リーデル提供ワイングラスを作る道具
ピカソによるムートンのラベル
樹齢350年の樹からのワイン
海中にあったシャンパーニュ

Date: 2016/0211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Amazonは電話でソムリエにワインを相談できる「Amazonソムリエ」のサービスを始めました。サービス料金や電話代は無料。

ただし対応時間には制限があります。また、薦めるワインは基本的にAmazonで販売しているものに限られます。

※対応時間:月-金12:00~17:00 祝祭日除く(日本語のみ対応)
※Amazon FB Japanが販売・発送する商品に限ります。

実際に試したレポートを読むと、ちゃんとソムリエ資格を持っている人が対応してくれるようです。

時間制限が厳しいのでちょっと使い勝手は悪いような気がしますが、興味深い試みです。


Date: 2016/0210 Category: 業界ニュース
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●ピノは作らないの?
知る人ぞ知る話ですが、モーガンが最初に作ったワインはピノ・ノワール。しかも、5歳のとき! それから20歳までピノを作ってレストランに卸していましたが、ベッドロックではピノを2009年以来作っていません。それについて聞いてみました。

モーガン:ピノは近隣にいいものを作っているワイナリーがたくさんある。なので今は予定していない。

とのこと。ちょっと残念ですが、スパークリングワインのUnder the WireではAlder Springsなどのピノを使ったものもあります。そっちを期待したいと思います。

●大学でワイン作りを勉強しなかったのはなぜ?
モーガンは東海岸のコロンビア大学で歴史を勉強していました。現在、ベッドロックを一緒にやっているクリス・コトレルとはニューヨークのワインショップでアルバイトをしていたときに知り合っています。UC Davisなどでワイン作りを勉強しなかった理由を聞きました。

モーガン:実のところ、ワイン作りというのはロケットサイエンスのような高度な技術ではありません。畑からいいブドウが来れば、昔からの方法でいいワインを作れます。

ある意味、家庭で英才教育を受けてきたわけですから、いまさら、というところもあったんでしょうね。


DSC01900
Date: 2016/0210 Category: 業界ニュース
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1966年にオープンしたロバート・モンダヴィ。今年はワイナリー開設50周年です(Napa Valley’s Robert Mondavi Winery Kicks Off 50th Anniversary Year | Business Wire)。50周年に向けた新しいワインや、さまざまなイベントが用意されています。

50周年記念のワインは「Maestro」という名称。故ロバート・モンダヴィ翁に捧げるワインです。4月に出荷を始める予定です。

Date: 2016/0209 Category: 業界ニュース
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楽天のワインショップVin du 268(ヴァン・デュ・にろや)はシャトー・イガイタカハの特設ページを作りました。それを記念しして2月一杯は送料無料です、

ヴァン・デュ268の特設ページ

シャトー・イガイタカハのワインは楽天の他ショップでも販売していますが、Vin du 268が以前から多くのワインを紹介しているので特設ページを作ることにしたようです。

なお、Vin du 268もシャトー・イガイタカハもワインライフ株式会hさの傘下となっています。
Date: 2016/0209 Category: 業界ニュース
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William Foley率いるFoleyグループがDiageoからシャローン(Chalone)を買収しました(Foley Family Wines Buys Chalone Vineyards | News | News & Features | Wine Spectator)。Diageoは先週AcaciaのプロパティをPejuに売ったところであり、ワインビジネスからは半ば撤退した形になります。

Chalone reopening soon

シャローンはモントレーから少し内陸よりに入ったところ。カレラのあるMt. Harlanとは裏表の関係にあります。カリフォルニアでは数少ない石灰岩の土壌であることもカレラと共通しています。1919年に植えられた古い畑ですが、きちんと手入れされるようになったのは1965年に Richard Graffが買い取ってからです。1976年のパリスの審判では白ワインの3位に入っています。
Date: 2016/0208 Category: 業界ニュース
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ベッドロックのモーガン・ピーターソンを迎えたイベントの第3弾記事は、この日、飲んだワインを中心にお届けします。

Under the Wire 2011 Brosseau、Bedrock Campagni Portis White Wine 2014、Bedrock Old Vine Zinfandel 2014、Bedrock Heritage 2011、Bedrock Heritage、Bedrock Monte Rosso Zinfandel2014

このうちUnder the Wireについては「スパークリングワインにもテロワールを!モーガン・ピーターソンの新プロジェクト」で紹介したので、ここではベッドロックのワインを取り上げます。

まずは2014 Heritage White Compagni Portis(コンパーニ・ポルティス) Vineyardは一番若い樹が1954年に植えられたという白ワインでは貴重な古木の畑のワインです。品種はゲヴェルツトラミネールやトルーソー・グリ、リースリングなどが混植されています。収量は2トン/エーカー未満。モーガンは子供の頃から自転車でこの畑の横を通っていたそうですが、ベッドロックでワインを作り始めたのは2008年から。その前に2005年からRavenswoodでワインを作り始めました。それまでは、ゲヴェルツトラミネール以外は使われていなかったそうです。

ベッドロックでは半分はスキンコンタクトなし、半分は除梗しないで醸造しています。このワインにかぎらず、ベッドロックでは基本的に自然酵母しか使っていません。1.8g/L程度の残糖があるといいます。

残糖のためか、なんだかとても優しくて懐かしい味のするワインです。果物で言えばライチや白桃系。癒し系ワイン。

次は2014 Old Vine Zinfandel。4000円台で買えるベッドロックの入門的ワインです。もしベッドロックのワインをまだ飲んだことがないという人はこのワインから飲んでみることをお薦めします。とてもコストパフォーマンスが高いワイン。さまざまな畑のブドウをブレンドしていますが、自社畑のBedorock Vineyardなど素晴らしい畑のブドウが入っています。平均樹齢は81歳。2014年のものは72%はソノマのブドウ。ジンファンデル以外の品種は24%を占めています。新樽12%。澱引きしていません。Ravenswoodのワイン作りとの一番の違いは澱引きしないことだと言います。

ジンファンデルは甘いという印象を持っている人が多いかもしれませんが、このワインは酸がとてもしっかりしています。モーガンによると、コントラコスタのエヴァンジェーロという畑のカリニャンがとてもいい酸のベースになっているとのこと。ジンファンデルらしいプラムの風味に、酸とスパイス。酸がしっかりといっても基本的にはフルボディのワインですから味が薄かったり酸味ばかりが強いのではなく、バランスが取れた強さです。こういうワインを常備しておくといいですね。Wine Advocate誌では90点。

次は2011 Bedrock Heritage。ソノマ・ヴァレーの中心地にあり、Bedrockの自社畑で150年以上の歴史があります。フィロキセラでやられた後、1888~1895年に植え替えられた畑です。モーガンは2004年にこの畑を入手しています。石がごろごろしている畑だそうです。ミネラルとスパイスが特徴とモーガンは言っています。

入手したときは、あまりいい状態の畑ではなかったのですが、肥料を入れるのをやめ、灌漑をやめ、カバークロップを植え、などさまざまな手を入れていい畑になってきたそうです。例えば畑のpHは以前4だったのが今は3.4くらい。pHが下がることによって、ワインの酸もしっかりとするようです。

2011年は涼しい年だったので、この日のワインの中でも、一番味わいが酸味寄りだったワイン。ベッドロックのワインとしても異色なほどエレガントでした。モーガンとしても、この年はいろいろなチャレンジをして作った思い出深いヴィンテージだそうです。

次は同じワインの2014年。

こちらは暖かい年であり、ワインもパワフル。味の複雑さ、それらが高次元でまとまっているのはさすが。個人的にはこの日のワインの中でベストでした。今まで飲んだベッドロックではLorenzo Heritage 2012が一番好きだったのですが、現時点ではBedorock Heritage 2014に軍配を上げたい感じ。ただ、Lorenzo最近飲んでいないので、本当を言うと飲み比べたいところです。例えばリッジのリットン・スプリングスあたりが好きな方にも、ベッドロックはぜひ飲んでみてほしいワインです。

最後は2014 Monte Rosso Vineyard Zinfandel。

Monte Rossoはソノマの古木の畑の中でも代表的なものの1つ。名前の通り、赤土の土壌でナパとソノマの間にあるマヤカマス山のソノマ側にあります。Bedrock Vineyardからは標高が400mくらい違うものの土壌は似ており(Bedrockは石が多いですが)、またMonte Rossoはジンファンデルが98%くらいを占めています。

とても酸が強く、ジンファンデルとは思えないくらい引き締まった味わいのワイン。ブラインドで飲んだらカベルネとかと言ってしまうかも。非常に個性的なジンファンデルです。

DSC01888

ベッドロックのイベント報告、基本的にはこれで終わりですが、これまで紹介しなかった小ネタ質問を、もう1本追加する予定です。


Date: 2016/0207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパやソノマなどカリフォルニアのノース・コーストでピアス氏病が流行しつつあります。その現状や対策などを議論するセミナーがナパのNapa Valley Vineyard Technical Groupによって開かれました(Experts Address PD Outbreak in Grapevines)。

ピアス氏病はブドウなどの農作物の病気で、感染してしまうとそれを治すための薬などは存在していません。カリフォルニアでは1990年代末に南カリフォルニアのテメキュラなどで流行して多くのブドウ畑がなくなりました。

その後、この病気を媒介するガラス羽シャープシューター(Glassy Winged Sharpshooeter)を徹底的にコントロールすることで爆発的な広がりを抑えてきたのですが、最近また流行を始めたのです。

実は、今回の流行はガラス羽シャープシューターによるものではなく、緑青シャープシューター(Blue-green Sharpshooter)によるものだとのことです。
Blue-Green Sharpshooter

このシャープシューターはガラス羽シャープシューターほどの飛翔力はなく、普段住んでいる川沿いを中心に活動しており、それほど珍しい昆虫ではありません。したがって、ガラス羽シャープシューターのように、苗木の流通でコントロールするといった方法は使えません。

また、流行は緑青シャープシューターの数で決まるのではなく、ブドウに感染した時期と、ブドウがどれだけ早く回復するか(それには冬の気温が影響するとのこと。

具体的には6月1日よりも後に感染したブドウの樹は冬の間に回復する可能性が高いとのこと。また、冬は寒い方がブドウは回復しやすいそうです。近年は暖冬傾向にあり、それが流行につながっているようです。

ブドウの樹が冬の間にピアス氏病から回復するメカニズムは明らかになっていませんが、冬の間に剪定することが影響しているようです。

なかなか効果的な対策は見つからないようですが、がんばって流行を抑えてほしいところです。
Date: 2016/0206 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋にスポッツウッド(Spottswoode)のソーヴィニヨン・ブラン2014が入荷しています。昨年末にWine Enthusiast誌の年間トップ100で48位になったワイン(レイティングは94)。

カリフォルニアのトップ・クラスのソーヴィニヨン・ブランというと、ピーター・マイケルのラプレ・ミディやレイルのジョージア、ホナタのラフロル・デ・ホナータ、アラウホ、ラッド、メリー・エドワーズ、ロキオリ、スポッツウッドあたりの名前が挙がるのではないかと思います。

この中ではスポッツウッドは日本での価格が比較的安く(それでも5000円台になってしまいましたが)、優等生のソーヴィニヨン・ブランだと思っています。といってもそれほど多くの本数が入ってきているわけではないので、通年入手可能なワインではありません。

冬よりも夏向きのワインですが、夏に手に入るかどうかは分からないので、見つけたときに買っておくのが吉でしょう。

Date: 2016/0205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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モーガン・ピーターソン
ベッドロックのモーガン・ピーターソンへのインタビュー第2弾です。ベッドロックといえば有名なのが「古木の畑」を使ったワインです。畑についていろいろと聞きました。

モーガン:Bedrock Vineyardでは、合計で24種類のブドウが植わっています。これは、畑を歩きまわってブドウの品種を1つずつ調べることでわかりました。品種がはっきりしない場合は、UC DavisでDNA鑑定をしてもらうこともあります。

――どうして、いろいろな種類のブドウを1つの畑に植えたのでしょうか。

モーガン:19世紀に多くのカリフォルニアの畑がフィロキセラでやられました。その後を植え替えるときに、いろいろな品種とルートストックを組み合わせてトライ・アンド・エラーしていたのではないか、というのが1つの理由と考えています。

モーガン:また、1960年代以前は、カリフォルニアではヴァラエタル・ワインというものはありませんでした。ChablisやCalifornia Burgundyなどのジェネリックな名前でワインが作られていました。そのため、特定のブドウ品種というよりも、一定のワインのスタイルを作るために品種を混ぜたという理由もあるようです。

――古木の畑というとジンファンデルが中心になっていますが、その理由は何でしょうか。

モーガン:当時はジンファンデルが人気が高かったと考えています。生産者側からすると、収量が多かったというのも理由ではないかと思っています。

――白ワインの古木もあるのですか。

モーガン:白ワインの古木は非常に少ないです。Bedrockが扱っているCompagni Portis Vineyardは1954年に植えられたもので、白ワインの中では古い畑です。

――古木の畑でブドウの種類はどれくらい見つかっていますか。

モーガン:Bedrock Vineyardでは24種類ですが、Bedrockが扱っている畑全体だと50を超えます。

――ブドウの樹は何歳くらいまで生きるのでしょうか。

モーガン:スペインなどでは樹齢200年を超えるような畑もあります。カリフォルニアでは前述のフィロキセラの理由によって1860年より古い畑はほとんどありませんが、200年くらいの樹齢まで生きる可能性はあるでしょう。

モーガン:ただ、そういう畑は砂地であったりと、いろいろと条件も必要になりそうです。また、ブドウ品種によっても寿命は違います。プチ・シラーは比較的短く、カリニャンやグルナッシュは長いようです。

――さまざまな品種が1つの畑に植わっていると、完熟するタイミングはバラバラになるのではないかと思います。それらは別々に収穫するのでしょうか。

モーガン:Bedrockでは様々な品種があっても一度に収穫してしまいます。当然、未熟なものや、過熟気味の果実もありますが、選果は最低限にして、一緒に発酵させます。それを受け入れることが多様性を生むのではないかと考えています。

大学では歴史の勉強をしていたというモーガン・ピーターソン。古木の畑については古い文献を調べるなど、歴史的にも多くのことを調べているようです。このテーマに関しては、特に熱が入っているような気がしました。
Date: 2016/0204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ニュースものを3本まとめて紹介します。

まずはナパのワイナリーPeju(ペジュ)がカーネロスにあるAcacia(アケイシア)のプロパティを購入したとのこと(Peju Province Winery buys Acacia Vineyard in the | The Press Democrat)。ただしAcaciaのブランドは含みません。畑やワイナリー設備などの購入となります。

Acaciaは今後どうなるのでしょうね。自然消滅してしまいそうですが。

次はRombauer(ロンバウアー)がソーヴィニヨン・ブランを追加したとのこと(Rombauer introduces its first Sauvignon Blanc)。35年の歴史を持つロンバウアーですが、白ワインのラインナップを増やすのは1982年依頼だとか。

そこまで白ワインを出していないとは恐るべし。

最後はソノマ・ヴァレー・ヴィントナーズのトップであるキャロライン・スターク氏が辞任したとのニュース(Head of Sonoma County Vintners resigns unexpectedly | The Press Democrat)。先日スーパーボウルの記事を書いたばかりなのでびっくりしました。
Date: 2016/0203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Bedrock(ベッドロック)のモーガン・ピーターソンがパートナーのクリス・コトレルと初来日しました。幸運にもいろいろと話を伺う機会をいただきましたので、3回に分けてお届けしたいと思います。

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まずはモーガンが2011年に始めた新プロジェクト「Under the Wire」(アンダー・ザ・ワイヤー)。パートナーのクリス・コトレルは次のように語ります。
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クリス:カリフォルニアのスパークリングワインは大規模なところが大きい。一方でフランスではグロワーズ・シャンパーニュという小規模なシャンパーニュの動きがある。これにインスピレーションを受けて、単一畑でブドウも単一品種、ヴィンテージも混ぜないスパークリングワインを始めたのがこれだ。

クリス:畑はChalone(シャローン)の隣にあるBrosseau(ブロッソー)。実を言うと、モーガンは最初、そこのシャルドネでスチル・ワインを作るつもりだったんだ。ところが醸造してもアルコール度数が11度までしか上がらない。それだったらスパークリングワインにしてみたら、とひらめいたんだ。

モーガン:シャローンはカリフォルニアでは珍しい石灰岩の土地。酸が多く、pHが上がりにくいという特徴がある。18.5~19Brixで収穫している。一次発酵は自然酵母。使い古しの樽を使っている。

モーガン:大きなスパークリング・ワインのプロデューサーは、糖度を上げすぎないようにするため、非常に早く収穫してしまう。それに対してグロワーズ・シャンパーニュやアンダー・ザ・ワイヤーでは畑のテロワールを引き出すために、糖度がぎりぎりになるまで我慢して収穫する。Under the Wireというのは、電車などに「ぎりぎりまにあって」という意味の言葉だが、ここではぎりぎりになるまで我慢して収穫しているという意味を込めている。

こうしてできた2011年のアンダー・ザ・ワイヤーは6樽、150ケースのみ作られました(量が少ないため日本への輸入は未定)。ドサージュは1g/lと少なく、シャブリかと思うほどきりりとした味わい。泡は控えめ。生ガキに合わせたら良さそうに思いました。

アンダー・ザ・ワイヤーは、次ヴィンテージ以降畑を追加しています。2012年はアンダーソン・ヴァレーのAlder Springs(アルダー・スプリングス)のピノ・ノワール(ロゼ)。2013年にはHirsch(ハーシュ)のピノ・ノワールとブロッソーのピノ・ノワールと追加。2014年と2015年にはさらに増やしていて7つにまでなっています。ただし、1樽しか生産していないものがいくつかあるとのことで生産量は依然としてごくわずかです。

カリフォルニアのスパークリングに新しい風を吹き込むアンダー・ザ・ワイヤー、今後のラインナップにも期待したいです。
Date: 2016/0202 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国時間で2月7日、第50回スーパーボウルがサンフランシスコ49ersの本拠地で開催されます。サンフランシスコと名は付いていますが、試合が行われるスタジアムがあるのは、サンフランシスコから車で40分ほど南下したサンタ・クララ。いわゆるシリコンバレーにあたります。ということでワイン・カントリーからはちょっと距離があるのですが、ナパやソノマも観光客などの誘致に熱心に取り組んでいます(Details of Sonoma County’s Super Bowl pledge shrouded | The Press Democrat)。

Super Bowl 50 Preparations

ソノマではソノマ・カウンティ・ツーリズム、ソノマ・カウンティ・ヴィントナーズ、ソノマ・カウンティ・ワイングロワーズの3団体が合計で100万ドル近くを用意しています。

このうちソノマ・カウンティ・ツーリズムは36万ドルをスーパーボウル用に用意。うちわけには15万ドルのキャッシュと、5万ドルの宿泊サービスが含まれています。ソノマ・カウンティのホテルはこれに加えて5万ドル分のサービスを宿泊や会議用に提供しています。ソノマ・カウンティ・ツーリズムの年間予算は720万ドルだとのことで約5%がスーパーボウルに使われる計算です。

これに対してソノマ・カウンティ・ワイングロワーズは年間予算が100万ドルと少なく、スーパーボウルのプログラムに使う予算も10万ドル未満だとのこと。

ソノマ・カウンティ・ヴィントナーズは詳細については公開しなかったそうです。

せっかくスーパーボウルが地元に来るのだから盛り上がりたいと思いますよね。スーパーボウルもソノマもうまくいくことを願います。それにしても49ersが今年スーパーボウル出場どころかプレーオフにも出られなかったのは残念でした。


Date: 2016/0201 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日、「マツコの知らない世界」で、鍋の素を取り上げておました。そこで紹介されていたものの1つが、石川県のまつやが作る『とり野菜みそ』でした。マツコさんが「これは増産した方がいいわよ」と絶賛していました。

僕も実は以前から存在は知っていて気になっていたのですが、この機会に買ってみました。

『とり野菜みそ』の「とり」とは野菜を「とる」という意味だとのこと。なので白菜をたっぷりいれて煮込みました。

あとの具は割とシンプルに豚バラ、エノキタケ、長ネギ、油揚げ。

白菜からかなり水分が出たので、最初はちょっと薄いかなと思ったのですが、食べていくうちにだんだんやみつきになる美味しさ。特に汁を吸った白菜は絶品なので、ちょっと長めにしっかり煮込むのがいいようです。

これは簡単だし美味しくて安いし、いいですね。常備したくなりました。

なお、今回はピリ辛の方を食べたのですが、かなりマイルドな辛さでした。辛味を全く受け付けないのでなければ、お薦めです。

あと、ネットだと500g入りのパックもあるようです。普通のは1袋200gですが、2袋じゃ多いけど、ちょっと足したいことはあると思います。そういう家庭にはお薦めです(うちか?)。

Date: 2016/0201 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国のワイン業界にはDtCという言葉があります。日本では多分なじみがないと思うのですがDirect to Consumerの略。すなわちワイナリーから消費者に直接ワインを出荷することを指します。

米国ではいまだに禁酒法の名残があり、他州から直接ワインを送付することを禁じている州がいくつもあります。州内の酒類の流通を州内の流通業者に100%委ねることによって、流通をコントロールしたいということなのでしょう。

そのため、ワイナリーからの送付も州によってできたりできなかったりなのですが、それでも着実に増えているという報告が出ています(Wines & Vines - The Voice of the Wine Industry)。

それによると2015年のDtCによる売上は19億6666万8198ドルと、わずかに20億ドルを下回りました。これは2015年に比べると8.1%の増加となっています。2014年は前年の15%増でしたから、それよりは下ですが、2013年の前年比+7%を上回っています。

一部のワイナリーは、既に流通業者を使うのをやめ、DtCだけでワインを販売しています。それほどワイナリーにとってはDtCは重要になってきています。

また、元記事には上位の州ごとに、DtCで出荷されているワインの品種の比率トップ2が出ていて興味深い結果になっています。

カリフォルニア州の場合、一番多いのはピノ・ノワールの17%でカベルネ・ソーヴィニヨンが16%で2位。これがテキサスだとカベルネ・ソーヴィニヨンが19%で1位。2位は赤ブレンドで13%です。

上位の10州ではカベルネ・ソーヴィニヨンと赤ブレンド、ピノ・ノワールの3種類が上位2種類を占めています。しかし、この中でピノ・ノワールが2位以内に入っているのはカリフォルニアのほかはニューヨークとオレゴンのみです。やっぱり米国では赤ブレンドを含めたカベルネ系が好きな人が多いのだなあと思いました。

オレゴンはピノ・ノワールが32%と圧倒し、2位は赤ブレンドで10%でした。