新生カリフォルニアワイン協会の、バイザグラス・キャンペーンに先駆けた試飲会に参加しました。バイザグラス向けということで、比較的価格は低めのものが多かったように思います。かなりの数が出ていたのと時間の成約もあり、ある程度気になったところだけを試飲するような形になりました。中でもコストパフォーマンスのいいワインを中心に紹介します。
エフセラーズが輸入するモンターニュ・リュシュ(Montagne Russe)はかなりの注目株です。ナパのガレージで2006年に始まったワイナリーですが、2015年のピノ・ノワールではワイン・アドヴォケイトで最高95点という高評価を得ています。ピノ・ノワールもシャルドネもレベル高いですが、ピノ・ノワールのAVAものは4500円とリーズナブルな価格。ドラゴンズ・パックのピノ・ノワールは6980円ですが、こちらも価格以上の味わい。
マッシュフーズが輸入するシルク・オーク(Silk Oak)。カベルネ・ソーヴィニヨンの2800円はかなりのコストパフォーマンスです。
同じくマッシュフーズが輸入するソノマのワイナリー、フラナガン(Flanagan)。ピノ・ノワールの10500円は安くはないですが、かなりの高品質。ここも注目のワイナリーです。
メルシャンが輸入するロバート・モンダヴィのマエストロ。ロバート・モンダヴィの創設50周年を記念して作られたワイン。カベルネ・フランが約20%と比較的比率が高く、柔らかくシルキーな飲み心地。価格以上の高級感があります。
明治屋が輸入するウェンテは、「ウェンテ・クローン」で知られるように、高品質シャルドネの老舗的存在です。非常にコストパフォーマンスも高いです。写真のリザーブ(3600円)以外に「モーニング・フォグ」の2300円も価格以上のいい出来でした。
ナパ・ワイン・トラストが輸入するマリリン・モンロー・ワインのロゼ。3500円。ラベルも可愛らしく女性に人気が出そうなワインです。味わいもやわらかく飲みやすいです。
ilovecalwineが輸入するポール・ラトーの入門的存在のワイン「マティネ」。シャルドネもピノ・ノワールもレベル高いです。さすがのでき。
こちらもilovecalwine輸入。ロスト・アンド・ファウンドのオールド・ヴァインズはカリニャン、サンソー、ムールヴェードルのブレンドというカリフォルニアでは珍しいブレンド。美味しくコスパもいいです。
徳岡が輸入するイレヴンス・アワー・セラーズ・ピノ・ノワール。ノンヴィンテージという珍しいワインですが1700円は安いです。味わいもしっかりしています。
オルカ・インターナショナルが輸入する「オッド・ロット」というプティ・ヴェルドとプティ・シラーのブレンド。この組み合わせにしてはマイルドな味わいでコスパ抜群です。ラベルもかわいくラベル買いしたくなるワイン。
Wine Peopleが輸入するスターム(Stirm)というワイナリーのリースリング(5500円)。畑はサンタ・バーバラにあります。かなりドライなリースリングでエレガント。美味しいです。
同じくWine Peopleが輸入するギブス(Gibbs)のレッド・ブレンド(5900円)。これも5000円台とは思えないクオリティ。メルローとカベルネ・フランが主体で柔らかく飲みやすいです。
エフセラーズが輸入するモンターニュ・リュシュ(Montagne Russe)はかなりの注目株です。ナパのガレージで2006年に始まったワイナリーですが、2015年のピノ・ノワールではワイン・アドヴォケイトで最高95点という高評価を得ています。ピノ・ノワールもシャルドネもレベル高いですが、ピノ・ノワールのAVAものは4500円とリーズナブルな価格。ドラゴンズ・パックのピノ・ノワールは6980円ですが、こちらも価格以上の味わい。
マッシュフーズが輸入するシルク・オーク(Silk Oak)。カベルネ・ソーヴィニヨンの2800円はかなりのコストパフォーマンスです。
同じくマッシュフーズが輸入するソノマのワイナリー、フラナガン(Flanagan)。ピノ・ノワールの10500円は安くはないですが、かなりの高品質。ここも注目のワイナリーです。
メルシャンが輸入するロバート・モンダヴィのマエストロ。ロバート・モンダヴィの創設50周年を記念して作られたワイン。カベルネ・フランが約20%と比較的比率が高く、柔らかくシルキーな飲み心地。価格以上の高級感があります。
明治屋が輸入するウェンテは、「ウェンテ・クローン」で知られるように、高品質シャルドネの老舗的存在です。非常にコストパフォーマンスも高いです。写真のリザーブ(3600円)以外に「モーニング・フォグ」の2300円も価格以上のいい出来でした。
ナパ・ワイン・トラストが輸入するマリリン・モンロー・ワインのロゼ。3500円。ラベルも可愛らしく女性に人気が出そうなワインです。味わいもやわらかく飲みやすいです。
ilovecalwineが輸入するポール・ラトーの入門的存在のワイン「マティネ」。シャルドネもピノ・ノワールもレベル高いです。さすがのでき。
こちらもilovecalwine輸入。ロスト・アンド・ファウンドのオールド・ヴァインズはカリニャン、サンソー、ムールヴェードルのブレンドというカリフォルニアでは珍しいブレンド。美味しくコスパもいいです。
徳岡が輸入するイレヴンス・アワー・セラーズ・ピノ・ノワール。ノンヴィンテージという珍しいワインですが1700円は安いです。味わいもしっかりしています。
オルカ・インターナショナルが輸入する「オッド・ロット」というプティ・ヴェルドとプティ・シラーのブレンド。この組み合わせにしてはマイルドな味わいでコスパ抜群です。ラベルもかわいくラベル買いしたくなるワイン。
Wine Peopleが輸入するスターム(Stirm)というワイナリーのリースリング(5500円)。畑はサンタ・バーバラにあります。かなりドライなリースリングでエレガント。美味しいです。
同じくWine Peopleが輸入するギブス(Gibbs)のレッド・ブレンド(5900円)。これも5000円台とは思えないクオリティ。メルローとカベルネ・フランが主体で柔らかく飲みやすいです。
オレゴンのアーガイルなどを保有するディスティンギッシュト・ヴィンヤーズ・アンド・ワイン・パートナーズがナパのワイナリー、マーカムとテキストブックを買収すると発表しました。
ディスティンギッシュトにはキリンが出資しています。マーカムは従来、キリン子会社のメルシャン傘下でしたが、キリンの子会社間での移籍となりました。マーカムはナパでは古くからメルローに力を入れているワイナリーとして、日本でもかなりの人気があります。
テキストブックは、急成長しているワイナリー。その名の通り、教科書に乗るようないいワインをリーズナブルな価格で作っています。日本ではオルカ・インターナショナルが輸入しています。
ディスティンギッシュトにはキリンが出資しています。マーカムは従来、キリン子会社のメルシャン傘下でしたが、キリンの子会社間での移籍となりました。マーカムはナパでは古くからメルローに力を入れているワイナリーとして、日本でもかなりの人気があります。
テキストブックは、急成長しているワイナリー。その名の通り、教科書に乗るようないいワインをリーズナブルな価格で作っています。日本ではオルカ・インターナショナルが輸入しています。
ダックホーンのメルロー・スリー・パームス・ヴィンヤードの2015年が入荷してきています。
とはいえ、2013年がワイン・スペクテーターの年間トップに選ばれて以来、入荷はかなり困難。見つけたら即買いが必要なワインです。
もう試飲会に出てくることもないでしょうが、以前から試飲するたびにその品質の高さに唸らされたワインなので、人気が高まるのは嬉しいことではありますが…
年間トップになっても急に値上げなどしていないのも老舗の余裕でしょうか。カベルネ・ソーヴィニヨンのトップクラスと比べたら価格も安いです。
とはいえ、2013年がワイン・スペクテーターの年間トップに選ばれて以来、入荷はかなり困難。見つけたら即買いが必要なワインです。
もう試飲会に出てくることもないでしょうが、以前から試飲するたびにその品質の高さに唸らされたワインなので、人気が高まるのは嬉しいことではありますが…
年間トップになっても急に値上げなどしていないのも老舗の余裕でしょうか。カベルネ・ソーヴィニヨンのトップクラスと比べたら価格も安いです。
「トカロン(To-Kalon)」の名称を巡って再び訴訟が起きています。トカロンはロバート・モンダヴィの畑として、また「ベクストファー・トカロン」の畑として知られています。オーパス・ワンもトカロンのブドウを使っている代表的なワイナリーの一つです。としてシュレーダーやポール・ホグスなどが最高級のカベルネ・ソーヴィニヨンを作っています。ワイン・アドヴォケイトでは「トカロン」の名前が入ったワインで約30本もの100点ワインを輩出している、銘醸畑中の銘醸畑です。
実はトカロンの名前は1987年にロバート・モンダヴィによって商標登録されており、現在はロバート・モンダヴィのオーナーであるコンステレーション・ブランズ社がその商標を持っています。コンステレーションとしては、トカロンを拡大解釈してあらゆるワインに使うことも可能な状況です。
もともとトカロンは1868年にハミルトン・クラブという人が土地を購入してブドウ畑を作り、その名前として名付けたものでした。ギリシャ語で「最高の美しさ」という意味があります。
ロバート・モンダヴィ(コンステレーション)が所有しているのは、このオリジナルのトカロンの半分くらいで、ほかにもいくつかの畑がそこにあります。ベクストファーの畑もその一つです。
2002年にシュレーダーがかつてのトカロンの畑であったベクストファーの畑から「Beckstoffer Original To Kalon Vineyard」とラベルに銘打ってワインを出し、2003年にロバート・モンダヴィがそれを提訴、ベクストファー側もモンダヴィの商標は無効として反訴するということがありました。
結局、両者は和解したため裁判としては結論が出ておらず、モンダヴィとしては商標は守られ、ベクストファーとしては「ベクストファー・トカロン」と銘打ったワインを出せることになりました。したがって、旧トカロンの畑の持ち主であってもモンダヴィ(コンステレーション)とベクストファー以外はトカロンと名乗れない状況は今も続いています。
さらにコンステレーションは2017年に「To Kalon Wine Company」「To Kalon Vineyard Company」「Rooted in To Kalon」の3つを商標登録しようとしましたが、結局これは断念しています。ただ、2018年に「The Miracle of To Kalon」「To Kalon 1886」の2つを商標登録したそうです。
今回、改めてコンステレーションの持つ商標が無効として訴えたのはファー・ニエンテの創始者の子供のジェレミー・ニッケルが保有する「ザ・ヴィンヤード・ハウス」というワイナリー。かつてハミルトン・クラブが所有していた土地の一部を持っており、そこのワインにトカロンと名付けるために提訴しました。
かつてベクストファーが訴えたのとよく似ていますが、一つ大きな違いがあります。ザ・ヴィンヤード・ハウスが所有している「トカロン」の土地は、ハミルトン・クラブの地所の一部だったのは確かですが、ハミルトン・クラブはそこには畑を作っていなかったのです。ベクストファー家のアンディ・ベクストファーは、ハミルトン・クラブが実際に畑にしていたかどうかが大きな問題であり、ザ・ヴィンヤード・ハウス側には分がないのではないかとの見方を示しています。
コンステレーションがかつて敵だったシュレーダーを買収し、シュレーダーは今後ベクストファー・トカロンからコンステレーションのトカロンにブドウの供給元を変えることになる(2021年まではベクストファーとの契約があるそうです)など、今後もトカロンには様々な動きがありそうです。
モンダヴィが商標を登録したときには「この名前は歴史的には重要だが、ワイン業界において現在は意味がない名前になっている」と記していたそうです。それから30年、トカロンはナパにおいて最重要な名前の一つになりました。故ロバート・モンダヴィは草葉の陰で何を思っているのでしょう。
実はトカロンの名前は1987年にロバート・モンダヴィによって商標登録されており、現在はロバート・モンダヴィのオーナーであるコンステレーション・ブランズ社がその商標を持っています。コンステレーションとしては、トカロンを拡大解釈してあらゆるワインに使うことも可能な状況です。
もともとトカロンは1868年にハミルトン・クラブという人が土地を購入してブドウ畑を作り、その名前として名付けたものでした。ギリシャ語で「最高の美しさ」という意味があります。
ロバート・モンダヴィ(コンステレーション)が所有しているのは、このオリジナルのトカロンの半分くらいで、ほかにもいくつかの畑がそこにあります。ベクストファーの畑もその一つです。
2002年にシュレーダーがかつてのトカロンの畑であったベクストファーの畑から「Beckstoffer Original To Kalon Vineyard」とラベルに銘打ってワインを出し、2003年にロバート・モンダヴィがそれを提訴、ベクストファー側もモンダヴィの商標は無効として反訴するということがありました。
結局、両者は和解したため裁判としては結論が出ておらず、モンダヴィとしては商標は守られ、ベクストファーとしては「ベクストファー・トカロン」と銘打ったワインを出せることになりました。したがって、旧トカロンの畑の持ち主であってもモンダヴィ(コンステレーション)とベクストファー以外はトカロンと名乗れない状況は今も続いています。
さらにコンステレーションは2017年に「To Kalon Wine Company」「To Kalon Vineyard Company」「Rooted in To Kalon」の3つを商標登録しようとしましたが、結局これは断念しています。ただ、2018年に「The Miracle of To Kalon」「To Kalon 1886」の2つを商標登録したそうです。
今回、改めてコンステレーションの持つ商標が無効として訴えたのはファー・ニエンテの創始者の子供のジェレミー・ニッケルが保有する「ザ・ヴィンヤード・ハウス」というワイナリー。かつてハミルトン・クラブが所有していた土地の一部を持っており、そこのワインにトカロンと名付けるために提訴しました。
かつてベクストファーが訴えたのとよく似ていますが、一つ大きな違いがあります。ザ・ヴィンヤード・ハウスが所有している「トカロン」の土地は、ハミルトン・クラブの地所の一部だったのは確かですが、ハミルトン・クラブはそこには畑を作っていなかったのです。ベクストファー家のアンディ・ベクストファーは、ハミルトン・クラブが実際に畑にしていたかどうかが大きな問題であり、ザ・ヴィンヤード・ハウス側には分がないのではないかとの見方を示しています。
コンステレーションがかつて敵だったシュレーダーを買収し、シュレーダーは今後ベクストファー・トカロンからコンステレーションのトカロンにブドウの供給元を変えることになる(2021年まではベクストファーとの契約があるそうです)など、今後もトカロンには様々な動きがありそうです。
モンダヴィが商標を登録したときには「この名前は歴史的には重要だが、ワイン業界において現在は意味がない名前になっている」と記していたそうです。それから30年、トカロンはナパにおいて最重要な名前の一つになりました。故ロバート・モンダヴィは草葉の陰で何を思っているのでしょう。
カリフォルニアワイン協会が主催する「バイザグラス」のキャンペーンが今年も4月1日から始まります。今回で25回めとなるこのキャンペーン、従来は覆面の審査員がお店を回って審査する形態だったため、首都圏と関西の店舗に限定されていましたが、今年から審査方法が変わり、全国の店が参加できるようになりました。
バイ ザ グラス プロモーション2019|カリフォルニアワイン
さらに今回から、参加したユーザーにも賞品があります。SNSで投稿することによって成田サンフランシスコの往復ペアチケットなど計50人に賞品が当たります。
対象となるSNSはInstagramとFacebookで、Instagramでは「#カリフォルニアワインを楽しもう」か「#Calwines」のハッシュタグを付けて投稿することで応募となります。Facebookではカリフォルニアワイン協会のキャンペーン告知投稿にコメントを付けることで応募になります。
詳しくは
SNSキャンペーン|バイ ザ グラス プロモーション2019 カリフォルニアワイン
リニューアル直後の開催はお店にとってもユーザーにとっても受賞のチャンスです。キャンペーンの盛り上がりを期待します。
バイ ザ グラス プロモーション2019|カリフォルニアワイン
さらに今回から、参加したユーザーにも賞品があります。SNSで投稿することによって成田サンフランシスコの往復ペアチケットなど計50人に賞品が当たります。
対象となるSNSはInstagramとFacebookで、Instagramでは「#カリフォルニアワインを楽しもう」か「#Calwines」のハッシュタグを付けて投稿することで応募となります。Facebookではカリフォルニアワイン協会のキャンペーン告知投稿にコメントを付けることで応募になります。
詳しくは
SNSキャンペーン|バイ ザ グラス プロモーション2019 カリフォルニアワイン
リニューアル直後の開催はお店にとってもユーザーにとっても受賞のチャンスです。キャンペーンの盛り上がりを期待します。
「Drinks International」が選ぶ世界の最も尊敬されるワインブランドの2019年版が発表されました(Penfolds named The World’s Most Admired Wine Brand 2019 - Drinks International - The global choice for drinks buyers)。
1位はオーストラリアのペンフォールズ。昨年の2位からトップに上りました。2位は昨年1位のスペインのトーレス。3位はニュージランドのヴィラ・マリアで以下トップ10は、4位がチリのコンチャ・イ・トロ、5位がフランスのシャプティエ、6位がイタリアのサッシカイア(前年の23位から大幅上昇)、7位がフランスのギガル、8位がスペインのマルケス・デ・リスカル、9位がチリのエラスリス、10位がリッジでした。リッジは昨年の7位から3位落ちましたが米国でトップを保ちました。
米国ではこのほか16位にベアフット(ガロのブランドの一つ)、33位がロバート・モンダヴィ、44位がベリンジャーでした。
高級ワインのブランドと庶民的なブランドが並んでいるのが面白いところです。業界人の評価と一般の投票をあわせて評価しているようなので、ある程度のメジャー性は必要なようです。
1位はオーストラリアのペンフォールズ。昨年の2位からトップに上りました。2位は昨年1位のスペインのトーレス。3位はニュージランドのヴィラ・マリアで以下トップ10は、4位がチリのコンチャ・イ・トロ、5位がフランスのシャプティエ、6位がイタリアのサッシカイア(前年の23位から大幅上昇)、7位がフランスのギガル、8位がスペインのマルケス・デ・リスカル、9位がチリのエラスリス、10位がリッジでした。リッジは昨年の7位から3位落ちましたが米国でトップを保ちました。
米国ではこのほか16位にベアフット(ガロのブランドの一つ)、33位がロバート・モンダヴィ、44位がベリンジャーでした。
高級ワインのブランドと庶民的なブランドが並んでいるのが面白いところです。業界人の評価と一般の投票をあわせて評価しているようなので、ある程度のメジャー性は必要なようです。
これまで21本もの「パーカー100点」を輩出しているワイナリーがシネ・クア・ノン(シン・クア・ノンなどとも、Sine Qua Non)。10年ほど前から日本への正式輸入が始まり、以降毎年輸入が続いています。非常に希少で、ほとんどがメーリング・リストで売られるワインですから、普通に小売で買える日本はかなり貴重な環境だと思います。また、100点のついたワインなどは価格が高騰しますから、日本で買う方が安いといった逆転も起こります。特に、ここのワインは最初の評価から数年後に上がることも多いので、今100点じゃなくてもその可能性を考えておいた方がいいです。
今回入ってきているのが2016年のシラーとグルナッシュ。EBA(Extended Barrel Aging)と呼ばれるリザーブ版(2014年)のシラーとグルナッシュ。そして白となります。以前は購入したブドウを使っていましたが、徐々に自社畑への移行を進め、今回からはシャルドネを除くすべてのワインがサンタ・バーバラを中心とする4つの自社畑のブドウを使ったワインになっています。
毎年オリジナルな名前を付けるのもここの特徴ですが、2016年のシラーは「レーツェル・ゼヒ・ツェーン」グルナッシュが「ダート・ヴァナキュラー」。リザーブ版はシラーが「カポ・デイ・プッティ」、グルナッシュが「テスタ・デイ・ケルビーニ」。白はプティ・マンサンという品種を使った「ドゥー・グルヌイユ」です。
ワイン・アドヴォケイトとヴィナスの評価で見ると、2016シラーがそれぞれ96+、95-97、グルナッシュが96、95-98。2014のリザーブ・シラーが96+、98、同グルナッシュが98+、98。白が94、94となっています。
今回入ってきているのが2016年のシラーとグルナッシュ。EBA(Extended Barrel Aging)と呼ばれるリザーブ版(2014年)のシラーとグルナッシュ。そして白となります。以前は購入したブドウを使っていましたが、徐々に自社畑への移行を進め、今回からはシャルドネを除くすべてのワインがサンタ・バーバラを中心とする4つの自社畑のブドウを使ったワインになっています。
毎年オリジナルな名前を付けるのもここの特徴ですが、2016年のシラーは「レーツェル・ゼヒ・ツェーン」グルナッシュが「ダート・ヴァナキュラー」。リザーブ版はシラーが「カポ・デイ・プッティ」、グルナッシュが「テスタ・デイ・ケルビーニ」。白はプティ・マンサンという品種を使った「ドゥー・グルヌイユ」です。
ワイン・アドヴォケイトとヴィナスの評価で見ると、2016シラーがそれぞれ96+、95-97、グルナッシュが96、95-98。2014のリザーブ・シラーが96+、98、同グルナッシュが98+、98。白が94、94となっています。
2019年のオークション・ナパ・ヴァレーが5月30日から6月2日にナパのメドウッドなどで開かれます。
今年の目玉はケイティ・ペリーのパフォーマンスが見られること。例年、ミュージシャンのパフォーマンスは行われますが、事前に発表されるのはレア・ケースです。また、セレブリティ・シェフのアシュア・カリー(NBAスターのステファン・カリーの奥さん)による食事も楽しめます。
チケットは参加できるイベントによって様々ですが、すべてのイベントに参加できるチケットは4000ドル。メドウッドでの宿泊や送り迎えなどが含まれるVIPチケットはカップルで2万ドル。メイン・イベントのライブ・オークション(ケイティ・ペリーやアシュア・カリーも含まれます)だけだと2000ドル。
なお、オークションの収益はすべて地元に寄付されます。
チケット購入などは以下から。
Auction Napa Valley - The Most Celebrated Charity Wine Event
今年の目玉はケイティ・ペリーのパフォーマンスが見られること。例年、ミュージシャンのパフォーマンスは行われますが、事前に発表されるのはレア・ケースです。また、セレブリティ・シェフのアシュア・カリー(NBAスターのステファン・カリーの奥さん)による食事も楽しめます。
チケットは参加できるイベントによって様々ですが、すべてのイベントに参加できるチケットは4000ドル。メドウッドでの宿泊や送り迎えなどが含まれるVIPチケットはカップルで2万ドル。メイン・イベントのライブ・オークション(ケイティ・ペリーやアシュア・カリーも含まれます)だけだと2000ドル。
なお、オークションの収益はすべて地元に寄付されます。
チケット購入などは以下から。
Auction Napa Valley - The Most Celebrated Charity Wine Event
布袋ワインズの試飲会から、美味しかったワイン、気になったワインなどを紹介します。
まずは新しく扱いが始まったパイパー・ソノマのスパークリング。元々シャンパーニュのパイパー・エドシックが始めたワイナリーですが、今は独立しています。右のブリュットはきめ細かい泡が心地よい上質のスパークリング。左のブリュット・ロゼはピノ・ノワールが約4割入っていて、赤系果実の深みがあります。ブリュットもロゼも4000円であり、個人的にはロゼに魅力を感じます。
パイパー・ソノマで検索
クラインのヴィオニエ(2200円)。ヴィオニエらしさがきちんとでていてコスパいいと思います。
クライン・ヴィオニエで検索
ファーディナンド(Ferdinand)はコングスガードのジェネラル・マネージャーによるワイナリー。これはそこのアルバリーニョ(3900円)。シエラフットヒルズのブドウを使っているそうです。柔らかい酸と深い果実味があり、魅力的なワイン。
ファーディナンド、アルバリーニョで検索
カリン・セラーズのセミヨン2001(6200円)。2001年はカリン・セラーズとしては比較的若いヴィンテージ。ここのワインはボトル差があるのと、さすがに古いので酸化のニュアンスが出てしまっているときがあるのは難しいところですが、これは比較的若いせいかクリーンな味わいを保っています。熟成によるうまみもしっかりあります。ここのワイナリーの味わいにはセミヨンが合うような気がします。
カリン・セラーズ セミヨンで検索
ボドキンはソーヴィニヨン・ブラン専門のワイナリーです。これは香りよく、繊細な味わいのソーヴィニヨン・ブラン。3400円という価格以上の高級感があります。
ボドキンで検索
ベンチのシャルドネ2017(3500円)。この価格帯としては貴重な冷涼感のあるシャルドネです。非常にバランスのいい味わい。
ベンチ シャルドネ 2017で検索
ペタルマ・ギャップにあるケラーのシャルドネ2013(5700円)。リッチな味わいですが、冷涼感もあるレベルの高いシャルドネです。
ケラー シャルドネ 2013で検索
マクレイという、今は廃業してしまったワイナリーのバチガルピ・ヴィンヤード・シャルドネ2006(4400円)。バチガルピはソノマの畑で、パリスの審判で白ワイン1位となったシャトー・モンテリーナのシャルドネが実はこの畑のブドウで作られていました。熟成感たっぷりで、ナッツの風味などが素晴らしいワインですが、これが4400円というのはかなりお買い得です。
マクレイ バチガルピで検索
ナパのワイナリー、フープラのロゼ(3400円)。カベルネ主体でこくがありしっかりした味のロゼです。
ベンチのピノ・ノワール2017(3500円)。エレガントでミネラル感があり、うまみもしっかりあります。かなりお買い得なワイン。写真撮っていませんが、カベルネ・ソーヴィニヨンもバランスよく美味しいです。
ベンチ ピノ・ノワールで検索
激戦区4000円台のカベルネ・ソーヴィニヨン3種。スカラー&メイソン(4300円)は複雑さがあるカベルネ・ソーヴィニヨン。イーノ(4300円)は果実味がふくよかなワイン。ブラックスミス(4500円)は酸がしっかりしておりストラクチャーのあるワイン。どれもレベル高いですが、個人的にはブラックスミスが一番好きです。
ブラックスミス カベルネで検索
3000円台のコスパよい古木のジンファンデル2つ。クラインのエンシェント・ヴァインズ2016はワイン・スペクテーターの年間トップ100にも選ばれているワイン(3000円)。果実味がしっかりしています。左のスリーはクライン創業者の弟が始めたワイナリー。ジンファンデル・オールド・ヴァインズ2016(3300円)は濃厚な味わい。非常にコスパがgワイン。どちらも価格以上にいいワインですが、スリーに1票入れておきます。
クライン ジンファンデル エンシェント・ヴァインズ 2016で検索
スリー ジンファンデル オールド・ヴァインで検索
まずは新しく扱いが始まったパイパー・ソノマのスパークリング。元々シャンパーニュのパイパー・エドシックが始めたワイナリーですが、今は独立しています。右のブリュットはきめ細かい泡が心地よい上質のスパークリング。左のブリュット・ロゼはピノ・ノワールが約4割入っていて、赤系果実の深みがあります。ブリュットもロゼも4000円であり、個人的にはロゼに魅力を感じます。
パイパー・ソノマで検索
クラインのヴィオニエ(2200円)。ヴィオニエらしさがきちんとでていてコスパいいと思います。
クライン・ヴィオニエで検索
ファーディナンド(Ferdinand)はコングスガードのジェネラル・マネージャーによるワイナリー。これはそこのアルバリーニョ(3900円)。シエラフットヒルズのブドウを使っているそうです。柔らかい酸と深い果実味があり、魅力的なワイン。
ファーディナンド、アルバリーニョで検索
カリン・セラーズのセミヨン2001(6200円)。2001年はカリン・セラーズとしては比較的若いヴィンテージ。ここのワインはボトル差があるのと、さすがに古いので酸化のニュアンスが出てしまっているときがあるのは難しいところですが、これは比較的若いせいかクリーンな味わいを保っています。熟成によるうまみもしっかりあります。ここのワイナリーの味わいにはセミヨンが合うような気がします。
カリン・セラーズ セミヨンで検索
ボドキンはソーヴィニヨン・ブラン専門のワイナリーです。これは香りよく、繊細な味わいのソーヴィニヨン・ブラン。3400円という価格以上の高級感があります。
ボドキンで検索
ベンチのシャルドネ2017(3500円)。この価格帯としては貴重な冷涼感のあるシャルドネです。非常にバランスのいい味わい。
ベンチ シャルドネ 2017で検索
ペタルマ・ギャップにあるケラーのシャルドネ2013(5700円)。リッチな味わいですが、冷涼感もあるレベルの高いシャルドネです。
ケラー シャルドネ 2013で検索
マクレイという、今は廃業してしまったワイナリーのバチガルピ・ヴィンヤード・シャルドネ2006(4400円)。バチガルピはソノマの畑で、パリスの審判で白ワイン1位となったシャトー・モンテリーナのシャルドネが実はこの畑のブドウで作られていました。熟成感たっぷりで、ナッツの風味などが素晴らしいワインですが、これが4400円というのはかなりお買い得です。
マクレイ バチガルピで検索
ナパのワイナリー、フープラのロゼ(3400円)。カベルネ主体でこくがありしっかりした味のロゼです。
ベンチのピノ・ノワール2017(3500円)。エレガントでミネラル感があり、うまみもしっかりあります。かなりお買い得なワイン。写真撮っていませんが、カベルネ・ソーヴィニヨンもバランスよく美味しいです。
ベンチ ピノ・ノワールで検索
激戦区4000円台のカベルネ・ソーヴィニヨン3種。スカラー&メイソン(4300円)は複雑さがあるカベルネ・ソーヴィニヨン。イーノ(4300円)は果実味がふくよかなワイン。ブラックスミス(4500円)は酸がしっかりしておりストラクチャーのあるワイン。どれもレベル高いですが、個人的にはブラックスミスが一番好きです。
ブラックスミス カベルネで検索
3000円台のコスパよい古木のジンファンデル2つ。クラインのエンシェント・ヴァインズ2016はワイン・スペクテーターの年間トップ100にも選ばれているワイン(3000円)。果実味がしっかりしています。左のスリーはクライン創業者の弟が始めたワイナリー。ジンファンデル・オールド・ヴァインズ2016(3300円)は濃厚な味わい。非常にコスパがgワイン。どちらも価格以上にいいワインですが、スリーに1票入れておきます。
クライン ジンファンデル エンシェント・ヴァインズ 2016で検索
スリー ジンファンデル オールド・ヴァインで検索
ナパやソノマでブドウの芽吹きが始まりました。
最近、インスタグラムを貼るとうまくいかないことが多いのですが、一応貼ってみます。
今年は、洪水が起こるほど降水量が多かったため、畑のカバークロップのマスタードなども例年よりも多く咲いているとのことです。
また、カリフォルニアの州花であるカリフォルニア・ポピーも雨が豊富だったため「スーパーブルーム」と呼ばれるほどの咲き誇りようです。
ただ、ポピーは見に行く人が増えすぎて、一部では観光客をシャットアウトしているとのこと。また、花を摘む人もいて(禁止されています)、問題になっています。
最近、インスタグラムを貼るとうまくいかないことが多いのですが、一応貼ってみます。
今年は、洪水が起こるほど降水量が多かったため、畑のカバークロップのマスタードなども例年よりも多く咲いているとのことです。
また、カリフォルニアの州花であるカリフォルニア・ポピーも雨が豊富だったため「スーパーブルーム」と呼ばれるほどの咲き誇りようです。
ただ、ポピーは見に行く人が増えすぎて、一部では観光客をシャットアウトしているとのこと。また、花を摘む人もいて(禁止されています)、問題になっています。
サンタ・クルーズ・マウンテンズで、ピュアな味わいのシャルドネとピノ・ノワールを作り、非常に高い評価とリーズナブルな価格で人気を博したのがヴァーナー(ワインによってはニーリーという名前を使っています)。
もともとはたけのもち主がニーリー(Neely)で、実際に畑を管理してワインを作っていたのが双子のヴァーナー(Varner)兄弟だったのですが、ニーリー家から契約を打ち切られてしまい、2014ヴィンテージを最後にここのワインを作れなくなってしまいました(サンタ・バーバラの畑などでワイン作りは継続しています)。
その衝撃のニュースから2年。ついに日本の輸入元の在庫が最終段階になってしまったそうです。
ワイン・アドヴォケイトやヴィナスでの評価は95点前後とどれも高く、それでいて価格は1万円を大きく下回る、今後はそんなワインはなかなか出てこないだろうと思います。また、その味わいは冷涼感のあるピュアな果実味が素晴らしいもの。いろいろな意味で貴重なワインです。
もともとはたけのもち主がニーリー(Neely)で、実際に畑を管理してワインを作っていたのが双子のヴァーナー(Varner)兄弟だったのですが、ニーリー家から契約を打ち切られてしまい、2014ヴィンテージを最後にここのワインを作れなくなってしまいました(サンタ・バーバラの畑などでワイン作りは継続しています)。
その衝撃のニュースから2年。ついに日本の輸入元の在庫が最終段階になってしまったそうです。
ワイン・アドヴォケイトやヴィナスでの評価は95点前後とどれも高く、それでいて価格は1万円を大きく下回る、今後はそんなワインはなかなか出てこないだろうと思います。また、その味わいは冷涼感のあるピュアな果実味が素晴らしいもの。いろいろな意味で貴重なワインです。
ハーラン・エステートの創設者ビル・ハーランの息子ウィル・ハーランが来日し、ハーラン第3のプロジェクト「プロモントリー」についてセミナーを開きました。プロモントリーのワインメイキング担当ディレクターであるコリー・エンプティングも一緒に来日しています。プロモントリーはハーラン・エステートとも、第2のプロジェクトであるボンドのワインとも全く異なる個性的なワインで、個人的には将来ナパでトップの評価を受ける可能性がある、すさまじいポテンシャルを持っていると感じました。
なお、本サイトでは2011年からプロモントリーの記事を報じています(「Harlanの新プロジェクト「Promontory」が明らかに」)。
プロモントリー(Promontory)とは岬とか突端といった意味ですが、ここはナパの西側マヤカマスの山からナパ・ヴァレーに向かって突き出したような場所になっています。平地側からのアクセスも山側からのアクセスも難しいところ。1980年代初頭にビル・ハーランが発見したときはまだ手付かずの森だったそうですが、当時は売りに出ておらず、2008年にようやく買うことができたそうです。それまでに340ヘクタール(840エーカー)のうち32ヘクタール(80エーカー)はブドウ畑になっていたそうですが、ほとんど管理もされておらず、伸び放題でひどい有様だったとのこと。
この土地はハーランの畑から距離的には600メートルくらいしか離れていませんが、土地のキャラクターは大きく異なっています。標高は150~350メートルほどあり、それによる気温の違いもあります。南から来る霧の通り道にあたり、霧が涼しさとともに湿気も与えてくれます。
また地質的には、中間を断層が走っており、堆積岩と火山性の土壌に分かれています。さらに3番めの土壌として変成岩のところがかなりあります。特に変成岩についてはここより200メートル北でも200メートル南にもない、ここ固有の土壌になっています。
今回来日したウィルとプロモントリーのコリー・エンプティングはともにナパ生まれナパ育ちですが、そういった「第2世代」にとってこのような、ほとんど未開発でしかもユニークな土地のワインを任されたというのは極めて貴重な経験だそうです。
植えられていた畑は、最初は「忘れられた公園」のようで、荒れ放題で木も育ちすぎでした。すばらしいワインをそこから作れるかどうか全くわかりませんでした。入手してから3年間は古い畑の手入れに費やし、そこからどういうワインができるかを考えていったとのこと。最初の1、2年、まだ畑の状態はよくないのに、ワインのキャラクターはすごいものがあり、そこですべてを一度に植え替えるのではなく25年間かけて植え替えることにしたそうです。植え替え前は1エーカーあたり2000本くらいの密植度だったのを植え替え後は6000~8000本/エーカーとかなり密にしています。VSP(バーティカル・シュート・ポジショニング)と呼ばれる仕立てが中心ですが、ここは平均斜度が40度もある急斜面で、コート・ロティなどで使われている「エシャラ仕立て」やヘッドプルーンなどもあるとのことです。また当初はカベルネ・ソーヴィニヨン中心でいくつか他の品種もありましたが、植え替えはすべてカベルネ・ソーヴィニヨンだとのこと。
ちなみに、2009年のプロモントリーの評価はロバート・パーカーが97点、アントニオ・ガッローニ(ヴィナス)が94点と、その畑の状態を考えると非常に高い評価がついており、畑の力がどれだけ強いのかが伺えます。
ワインを作ってみると非常にタンニンが強く、色も濃く、凝縮感もあることがわかり、24カ月樽熟成させてみましたが、まだまだ時間がかかることがわかったそうです。5年間熟成するのがいいと判断しましたが、このようにぜいたくができるのがハーラン・ファミリーの素晴らしいところです。例えばハーラン・エステートにしても87年からワインを作り始めて、実際に販売したのは90年のヴィンテージからでしたし(つまり販売を始めたのは93年くらいからになります)、ボンドにいたってはプロジェクトを初めてからワインを売り出すまで12年もかかっています。それだけの投資と長期プランを持つのがここの特徴でもあります。
プロモントリーでユニークなのが、樽熟成にバリックと呼ばれるような普通の小さな樽ではなく30ヘクトリットルの大きなカスクと呼ばれる樽を使っていることです。樽香を過剰につけないためにニュートラルな樽を探し、オーストリアのメーカーから購入しているとのことです。最初は輸出を渋っていたそうですが、苦労して買うことができたそうです。この樽を使う前に、若いワインを入れてなじませる必要があったので、2013年からこちらの樽を全面的に使えるようになりました。
試飲は2011年から2013年の3ヴィンテージ。2013年はこれから売り出すところです。
最初に試飲した2011年の第1印象は、ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンにしては、黒系の果実よりも赤系の果実の印象があり、酸がしっかりしていること。チョークやグラファイトなど鉱物的な風味もかなり強く、非常にタンニンがしっかりして強固なワインです。凝縮感は比較的(他のヴィンテージと比べると)ありませんが、「山系」の魅力をふんだんに発揮しています。個人的には「山系」らしさという点で3ヴィンテージの中でも魅力を感じたワイン。
2012年は2011年に比べるとブルーベリーなどの青系の果実の風味がより強くありますが、またミネラル感も非常に強くバランスがいいワイン。2011年と比べるとまだ柔らかいですがそれでもかなりタンニンはあります。
2013年は、ヴィンテージ自体にストラクチャーが強く出る傾向があり、プロモントリーの特徴と相まって、ストラクチャーの素晴らしさが目立ちます。得点をつけるならば3ヴィンテージの中でこれが一番でしょう。ブルーベリー、ブラックベリーなどの果実の風味も豊かです。もちろんタンニンも強く酸もしっかりしており、高いレベルでバランスが取れています。非常に素晴らしいワイン。ちなみにロバート・パーカーは99点、アントニオ・ガッローニは98+という評価です。
今回、何よりも驚いたのが、植え替えた木の樹齢を考えると2013年のものでもまだ4年程度であること。植え替えた木のポテンシャルがフルに発揮されるようになるのにはおそらくまだ10年以上かかるでしょう。それでもこれだけの味を既に出しているということは10年後のワインがどれだけのレベルになるのか、空恐ろしいほどです。ただ、ここのワインのタンニンの強さなどを考えると、熟成は20年ではまだ短いくらいかもしれません。それらを考えると、ここの最高のワインを飲めるのはまだ30年は先かも…初めて自分の寿命も考えてしまいました(笑)。
既にガッローニは2014年に100点を付けており、もうナパのトップクラスの一員とみなしていいワインですが、上述のように、これから先、さらにレベルはどんどん上がっていくと思います。ハーランよりも名声を勝ち取る日が来たとしても全然不思議ではないと思います。それだけのポテンシャルを感じるワインでした。
なお、本サイトでは2011年からプロモントリーの記事を報じています(「Harlanの新プロジェクト「Promontory」が明らかに」)。
プロモントリー(Promontory)とは岬とか突端といった意味ですが、ここはナパの西側マヤカマスの山からナパ・ヴァレーに向かって突き出したような場所になっています。平地側からのアクセスも山側からのアクセスも難しいところ。1980年代初頭にビル・ハーランが発見したときはまだ手付かずの森だったそうですが、当時は売りに出ておらず、2008年にようやく買うことができたそうです。それまでに340ヘクタール(840エーカー)のうち32ヘクタール(80エーカー)はブドウ畑になっていたそうですが、ほとんど管理もされておらず、伸び放題でひどい有様だったとのこと。
この土地はハーランの畑から距離的には600メートルくらいしか離れていませんが、土地のキャラクターは大きく異なっています。標高は150~350メートルほどあり、それによる気温の違いもあります。南から来る霧の通り道にあたり、霧が涼しさとともに湿気も与えてくれます。
また地質的には、中間を断層が走っており、堆積岩と火山性の土壌に分かれています。さらに3番めの土壌として変成岩のところがかなりあります。特に変成岩についてはここより200メートル北でも200メートル南にもない、ここ固有の土壌になっています。
今回来日したウィルとプロモントリーのコリー・エンプティングはともにナパ生まれナパ育ちですが、そういった「第2世代」にとってこのような、ほとんど未開発でしかもユニークな土地のワインを任されたというのは極めて貴重な経験だそうです。
植えられていた畑は、最初は「忘れられた公園」のようで、荒れ放題で木も育ちすぎでした。すばらしいワインをそこから作れるかどうか全くわかりませんでした。入手してから3年間は古い畑の手入れに費やし、そこからどういうワインができるかを考えていったとのこと。最初の1、2年、まだ畑の状態はよくないのに、ワインのキャラクターはすごいものがあり、そこですべてを一度に植え替えるのではなく25年間かけて植え替えることにしたそうです。植え替え前は1エーカーあたり2000本くらいの密植度だったのを植え替え後は6000~8000本/エーカーとかなり密にしています。VSP(バーティカル・シュート・ポジショニング)と呼ばれる仕立てが中心ですが、ここは平均斜度が40度もある急斜面で、コート・ロティなどで使われている「エシャラ仕立て」やヘッドプルーンなどもあるとのことです。また当初はカベルネ・ソーヴィニヨン中心でいくつか他の品種もありましたが、植え替えはすべてカベルネ・ソーヴィニヨンだとのこと。
ちなみに、2009年のプロモントリーの評価はロバート・パーカーが97点、アントニオ・ガッローニ(ヴィナス)が94点と、その畑の状態を考えると非常に高い評価がついており、畑の力がどれだけ強いのかが伺えます。
ワインを作ってみると非常にタンニンが強く、色も濃く、凝縮感もあることがわかり、24カ月樽熟成させてみましたが、まだまだ時間がかかることがわかったそうです。5年間熟成するのがいいと判断しましたが、このようにぜいたくができるのがハーラン・ファミリーの素晴らしいところです。例えばハーラン・エステートにしても87年からワインを作り始めて、実際に販売したのは90年のヴィンテージからでしたし(つまり販売を始めたのは93年くらいからになります)、ボンドにいたってはプロジェクトを初めてからワインを売り出すまで12年もかかっています。それだけの投資と長期プランを持つのがここの特徴でもあります。
プロモントリーでユニークなのが、樽熟成にバリックと呼ばれるような普通の小さな樽ではなく30ヘクトリットルの大きなカスクと呼ばれる樽を使っていることです。樽香を過剰につけないためにニュートラルな樽を探し、オーストリアのメーカーから購入しているとのことです。最初は輸出を渋っていたそうですが、苦労して買うことができたそうです。この樽を使う前に、若いワインを入れてなじませる必要があったので、2013年からこちらの樽を全面的に使えるようになりました。
試飲は2011年から2013年の3ヴィンテージ。2013年はこれから売り出すところです。
最初に試飲した2011年の第1印象は、ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンにしては、黒系の果実よりも赤系の果実の印象があり、酸がしっかりしていること。チョークやグラファイトなど鉱物的な風味もかなり強く、非常にタンニンがしっかりして強固なワインです。凝縮感は比較的(他のヴィンテージと比べると)ありませんが、「山系」の魅力をふんだんに発揮しています。個人的には「山系」らしさという点で3ヴィンテージの中でも魅力を感じたワイン。
2012年は2011年に比べるとブルーベリーなどの青系の果実の風味がより強くありますが、またミネラル感も非常に強くバランスがいいワイン。2011年と比べるとまだ柔らかいですがそれでもかなりタンニンはあります。
2013年は、ヴィンテージ自体にストラクチャーが強く出る傾向があり、プロモントリーの特徴と相まって、ストラクチャーの素晴らしさが目立ちます。得点をつけるならば3ヴィンテージの中でこれが一番でしょう。ブルーベリー、ブラックベリーなどの果実の風味も豊かです。もちろんタンニンも強く酸もしっかりしており、高いレベルでバランスが取れています。非常に素晴らしいワイン。ちなみにロバート・パーカーは99点、アントニオ・ガッローニは98+という評価です。
今回、何よりも驚いたのが、植え替えた木の樹齢を考えると2013年のものでもまだ4年程度であること。植え替えた木のポテンシャルがフルに発揮されるようになるのにはおそらくまだ10年以上かかるでしょう。それでもこれだけの味を既に出しているということは10年後のワインがどれだけのレベルになるのか、空恐ろしいほどです。ただ、ここのワインのタンニンの強さなどを考えると、熟成は20年ではまだ短いくらいかもしれません。それらを考えると、ここの最高のワインを飲めるのはまだ30年は先かも…初めて自分の寿命も考えてしまいました(笑)。
既にガッローニは2014年に100点を付けており、もうナパのトップクラスの一員とみなしていいワインですが、上述のように、これから先、さらにレベルはどんどん上がっていくと思います。ハーランよりも名声を勝ち取る日が来たとしても全然不思議ではないと思います。それだけのポテンシャルを感じるワインでした。
ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーといえば、代表的なピノ・ノワールやシャルドネの産地ですが、1980年代まではほとんど知られていない地域でした。
ここを切り拓いた生産者としてはロキオリやジョセフ・スワンなどが挙げられますが、ダットン・ランチもその一つ。このは特にキスラーにシャルドネのブドウを供給して有名になりました。
ダットン・ランチというのは実は一つの畑ではなく、様々な畑の集合体なのですが、いまでも個々の畑の名前より、総称としてのダットン・ランチの方が名前が通っている感じがします。また品種もいろいろ作っているのですが、どうしてもここはシャルドネのイメージが強くあると思います。
面白いところでは熟成したワインしか出荷しないカリン・セラータか、現在「キュベD」としてダットンランチのシャルドネが入荷してきています。先日試飲したものは、酸化のニュアンスもなくとてもきれいに熟成していました(ボトル差はあります)。
また、キスラーのダットンランチは2万円くらいしますが、パッツ・アンド・ホールなら6000円台。ちょうど今、安く出ていてかなりお買い得です。パッツ・アンド・ホールのダットンランチ、昔相当飲みましたが、ここのシャルドネの中でも好きなワインの一つでした。
ダットン家がやっているワイナリーも2つあるのですが、日本にはダットン・ゴールドフィールドだけが入っているようです。
ここを切り拓いた生産者としてはロキオリやジョセフ・スワンなどが挙げられますが、ダットン・ランチもその一つ。このは特にキスラーにシャルドネのブドウを供給して有名になりました。
ダットン・ランチというのは実は一つの畑ではなく、様々な畑の集合体なのですが、いまでも個々の畑の名前より、総称としてのダットン・ランチの方が名前が通っている感じがします。また品種もいろいろ作っているのですが、どうしてもここはシャルドネのイメージが強くあると思います。
面白いところでは熟成したワインしか出荷しないカリン・セラータか、現在「キュベD」としてダットンランチのシャルドネが入荷してきています。先日試飲したものは、酸化のニュアンスもなくとてもきれいに熟成していました(ボトル差はあります)。
また、キスラーのダットンランチは2万円くらいしますが、パッツ・アンド・ホールなら6000円台。ちょうど今、安く出ていてかなりお買い得です。パッツ・アンド・ホールのダットンランチ、昔相当飲みましたが、ここのシャルドネの中でも好きなワインの一つでした。
ダットン家がやっているワイナリーも2つあるのですが、日本にはダットン・ゴールドフィールドだけが入っているようです。
最終回はピーター・マイケル。さすがにどのワインもレベル高かったです。個人的にはシャルドネの2005年がベストだったかな。
恒例の「つかみ」ではソノマの洪水の話をしました。結構、写真にインパクトがあったと思います。
最後はクラス会。こんなワインも出てきてビックリてす。
来期は2講座満席。あと一つはちょっと開催が厳しそうですが、まだ募集中です。
日本人が造る!カリフォルニアのワイナリー
アイコニック ワイン・ジャパンはカリフォルニアのパソ・ロブレスやサンタ・バーバラのワインを中心に、コストパフォーマンスの高いワインを数多く輸入しています。また、オーストラリアやニュージーランドなどのワインも一部扱っています。先日は試飲会から、特に印象的だったニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランを紹介しましたが、今回はカリフォルニアワインで美味しかったものを紹介します。
以前も紹介していますが、モーガンのソーヴィニヨン・ブラン2016は個人的にフェイバリットの一つ。自分のワイン会にも出しています。3150円。
モーガンのソーヴィニヨン・ブランを検索する
アルタ・マリアのシャルドネ2013、5000円。凝縮感と爽やかさが両立した美味しいシャルドネです。
アルタ・マリアのシャルドネを検索する
新入荷のサブミッションのシャルドネ2017、2300円。果実味がとてもきれいでコストパフォーマンスの高いシャルドネです。これは「買い」です。
サブミッションのシャルドネを検索する
パリ(Pali)のハンティントン ピノ・ノワール2016。ヴィンテージは新しくなっていますが、今回も美味しいです。果実味しっかりしており、タンニンも結構あります。やや骨太系ですが、非常にコストパフォーマンスの高いピノ・ノワール。
ハンティントン ピノ・ノワールを検索する
大人気ワイン「プリズナー」を産んだデイブ・フィニーの手がける「クレーン・アッセンブリー」。初登場でパーカー96点を取った「エル・ココ」が人気ですが、個人的にはエル・ココは果実味が濃厚すぎて、ちょっと飲み疲れてしまう感じがあります(凝縮感は本当にすごいので、好きな人にはたまらないと思います)。ディサイプルズもエル・ココ同様ジンファンデルを中心にしたブレンドですが、こちらの方が飲みやすく好みです。こちらも果実味はたっぷりです。
ディサイプルズを検索する
オーステリティ(Austerity)のカベルネ・ソーヴィニヨン2016、2800円。2000円台とは思えないくらいストラクチャーがしっかりしたカベルネ・ソーヴィニヨン。酸もあり非常にコストパフォーマンスが高いワインです。おすすめ。
オーステリティのカベルネを検索する
ホワイトホール・レーンの「マンチーノ」カベルネ・ソーヴィニヨン2014、1万100円。価格は高いですが、それだけのことはあります。美味しいです。
メルヴィルのシラー・エステート・サンタ・リタ・ヒルズ2015、6500円。とてもエレガントなシラー。これは相当美味しいです。オススメ。
メルヴィルのシラー エステートを検索する
レッドブレンドから3つ紹介する。それぞれ個性的ですが、どれをとっても損はないと思います。
ホワイトホール・レーンの「トレ・レオーニ」2015、4800円。カベルネ・ソーヴィニヨンにメルローやシラー、ジンファンデルをブレンド。激戦区の4000円台カベルネブレンドの中でも魅力的な1本です。
ホワイトホール・レーンのトレ・レオーニを検索する
ロンゴリア(Longoria)のブルース・キュベ2011、5000円。酸がきれいで旨味のあるブレンド。カベルネ・フランが約半分入っているのがエレガント感になっています。
ロンゴリアのブルース・キュベを検索する
ボデガ・デ・エドガーのトロ・デ・パソ2011、4620円。ストラクチャーがしっかりしています。テンプラニーリョやグルナッシュのブレンド。
トロ・デ・パソを検索する
以前も紹介していますが、モーガンのソーヴィニヨン・ブラン2016は個人的にフェイバリットの一つ。自分のワイン会にも出しています。3150円。
モーガンのソーヴィニヨン・ブランを検索する
アルタ・マリアのシャルドネ2013、5000円。凝縮感と爽やかさが両立した美味しいシャルドネです。
アルタ・マリアのシャルドネを検索する
新入荷のサブミッションのシャルドネ2017、2300円。果実味がとてもきれいでコストパフォーマンスの高いシャルドネです。これは「買い」です。
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パリ(Pali)のハンティントン ピノ・ノワール2016。ヴィンテージは新しくなっていますが、今回も美味しいです。果実味しっかりしており、タンニンも結構あります。やや骨太系ですが、非常にコストパフォーマンスの高いピノ・ノワール。
ハンティントン ピノ・ノワールを検索する
大人気ワイン「プリズナー」を産んだデイブ・フィニーの手がける「クレーン・アッセンブリー」。初登場でパーカー96点を取った「エル・ココ」が人気ですが、個人的にはエル・ココは果実味が濃厚すぎて、ちょっと飲み疲れてしまう感じがあります(凝縮感は本当にすごいので、好きな人にはたまらないと思います)。ディサイプルズもエル・ココ同様ジンファンデルを中心にしたブレンドですが、こちらの方が飲みやすく好みです。こちらも果実味はたっぷりです。
ディサイプルズを検索する
オーステリティ(Austerity)のカベルネ・ソーヴィニヨン2016、2800円。2000円台とは思えないくらいストラクチャーがしっかりしたカベルネ・ソーヴィニヨン。酸もあり非常にコストパフォーマンスが高いワインです。おすすめ。
オーステリティのカベルネを検索する
ホワイトホール・レーンの「マンチーノ」カベルネ・ソーヴィニヨン2014、1万100円。価格は高いですが、それだけのことはあります。美味しいです。
メルヴィルのシラー・エステート・サンタ・リタ・ヒルズ2015、6500円。とてもエレガントなシラー。これは相当美味しいです。オススメ。
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レッドブレンドから3つ紹介する。それぞれ個性的ですが、どれをとっても損はないと思います。
ホワイトホール・レーンの「トレ・レオーニ」2015、4800円。カベルネ・ソーヴィニヨンにメルローやシラー、ジンファンデルをブレンド。激戦区の4000円台カベルネブレンドの中でも魅力的な1本です。
ホワイトホール・レーンのトレ・レオーニを検索する
ロンゴリア(Longoria)のブルース・キュベ2011、5000円。酸がきれいで旨味のあるブレンド。カベルネ・フランが約半分入っているのがエレガント感になっています。
ロンゴリアのブルース・キュベを検索する
ボデガ・デ・エドガーのトロ・デ・パソ2011、4620円。ストラクチャーがしっかりしています。テンプラニーリョやグルナッシュのブレンド。
トロ・デ・パソを検索する
先日、ワイン・イン・スタイルの試飲会で、お薦めのシャルドネとして紹介したクルーズ・ワインのローリック(ロリック)。柳屋でも当日のベスト・シャルドネとして紹介されていました。
やっぱり自分がいいと思ったものを、他の人も認めているというのは少し嬉しいものです。ニューカリフォルニアな作り手とされるクルーズ・ワインですが、ニューカリフォルニアに興味がない人でも、認める価値があるワインです(ちなみに柳屋ではニューカリフォルニア系はめったに取り上げられません)。
残り本数が少ないので、他のショップも上げておきます。
やっぱり自分がいいと思ったものを、他の人も認めているというのは少し嬉しいものです。ニューカリフォルニアな作り手とされるクルーズ・ワインですが、ニューカリフォルニアに興味がない人でも、認める価値があるワインです(ちなみに柳屋ではニューカリフォルニア系はめったに取り上げられません)。
残り本数が少ないので、他のショップも上げておきます。
今月は生産者の来日が多くあります。一般向けにディナーやセミナーなどを開催する場合もあり、セミナーはワイン代をほとんど生産者が持っていると思うので、かなりお得感があります。2つ紹介します。
まずはヴェリテ。創設者のピエール・セイヤンが、ボルドーで手がけるワインも合わせて解説するという極めてレアなセミナー。場所は青山(表参道)のアカデミー・デュ・ヴァンです。
日時は3/13(水)19:00-21:00。これが問題で、というのはこんなセミナー僕も参加したいくらいなのですが、みごとに自分のセミナーと重なっているのです。というわけで別の教室でセミナーやってますのでよろしく(笑)。受講料は8640円。
ヴェリテ~現代の伝説と称されるソノマの至宝~ | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
もう一つはフラナガンというソノマのワイナリー。あまり知られていませんが、ここのピノ・ノワールはかなりおいしいです。気になっているワイナリーですが、こちらは昼間のセミナーです。受講料は8640円。
2019年3月27日(水) 14:00~16:00
場所は南青山のキャプランワインアカデミー。
ソノマより初来日「FLANAGAN WINES」による特別ワインセミナー | ワイン | キャプラン株式会社
まずはヴェリテ。創設者のピエール・セイヤンが、ボルドーで手がけるワインも合わせて解説するという極めてレアなセミナー。場所は青山(表参道)のアカデミー・デュ・ヴァンです。
日時は3/13(水)19:00-21:00。これが問題で、というのはこんなセミナー僕も参加したいくらいなのですが、みごとに自分のセミナーと重なっているのです。というわけで別の教室でセミナーやってますのでよろしく(笑)。受講料は8640円。
ヴェリテ~現代の伝説と称されるソノマの至宝~ | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
もう一つはフラナガンというソノマのワイナリー。あまり知られていませんが、ここのピノ・ノワールはかなりおいしいです。気になっているワイナリーですが、こちらは昼間のセミナーです。受講料は8640円。
2019年3月27日(水) 14:00~16:00
場所は南青山のキャプランワインアカデミー。
ソノマより初来日「FLANAGAN WINES」による特別ワインセミナー | ワイン | キャプラン株式会社
先日参加したアイコニックワイン・ジャパンの試飲会で、素晴らしいソーヴィニヨン・ブランがありました。カリフォルニアではなくニュージーランドです。一時期ニュージーランドのソーヴィニヨンも飲みましたが、そこまで琴線に響かず最近は遠ざかってしまっていましたが、これはちょっと目が覚める思いのワインです。
ワイナリー名は「スーパーナチュラル ワイン カンパニー」。その名の通り自然派のワイナリーでSO2も最小限しか使っていないとのことです。シュール・リーで12カ月熟成させており、リッチで複雑な味わい。とても3000円のワインとは思えないレベルです。
ペットナットもあり、こちらも旨味が爆発してとても美味しいです。飲みやすさでいえばこちらの方がおすすめかもしれません。
自然派のペットナットというと、ストルプマンが作る「コンブ」のシュナン・ブランもありました。こちらはちょっと癖のある味わい。自然派好きな人以外にはあまりおすすめしません。
ワイナリー名は「スーパーナチュラル ワイン カンパニー」。その名の通り自然派のワイナリーでSO2も最小限しか使っていないとのことです。シュール・リーで12カ月熟成させており、リッチで複雑な味わい。とても3000円のワインとは思えないレベルです。
ペットナットもあり、こちらも旨味が爆発してとても美味しいです。飲みやすさでいえばこちらの方がおすすめかもしれません。
自然派のペットナットというと、ストルプマンが作る「コンブ」のシュナン・ブランもありました。こちらはちょっと癖のある味わい。自然派好きな人以外にはあまりおすすめしません。
ナパのワイナリー、シェーファー(Shafer)ヴィンヤーズの創設者ジョン・シェーファーが2019年3月2日、94歳で亡くなりました(John Shafer, Founder of Shafer Vineyards, Dies at 94 | News | News & Features | Wine Spectator)。
ジョン・シェーファーはシカゴで出版業を営み、1972年、48歳のときにナパ・ヴァレーに来ました。シルバラード・トレイル沿いの斜面に畑を切り開き、当初は失敗したヴィンテージもあったものの、次第にスタイルを確立していきました。
1985年には近隣のスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのウォーレン・ウィニアルスキなどとスタッグス・リープ・ディストリクトのAVA化を申請し、1989年に認められています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの最良の区画のブドウだけを使うヒルサイドセレクトがフラッグシップですが、シラーベースのリレントレスでもワイン・スペクテーターでワイン・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、さまざまな品種で優秀なワインを作っています。
1983年には息子のダグ・シェーファーを社長に据え、翌年にはワインメーカーのイライアス・フェルナンデスを雇い、以降この3人を中心にワイナリーを運営してきました。
写真はダグとイライアスとともに。
また、近年は慈善活動にも力を入れていたようです。
ご冥福をお祈りします。
ジョン・シェーファーはシカゴで出版業を営み、1972年、48歳のときにナパ・ヴァレーに来ました。シルバラード・トレイル沿いの斜面に畑を切り開き、当初は失敗したヴィンテージもあったものの、次第にスタイルを確立していきました。
1985年には近隣のスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのウォーレン・ウィニアルスキなどとスタッグス・リープ・ディストリクトのAVA化を申請し、1989年に認められています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの最良の区画のブドウだけを使うヒルサイドセレクトがフラッグシップですが、シラーベースのリレントレスでもワイン・スペクテーターでワイン・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、さまざまな品種で優秀なワインを作っています。
1983年には息子のダグ・シェーファーを社長に据え、翌年にはワインメーカーのイライアス・フェルナンデスを雇い、以降この3人を中心にワイナリーを運営してきました。
写真はダグとイライアスとともに。
また、近年は慈善活動にも力を入れていたようです。
ご冥福をお祈りします。
ナパ奇跡のぶどう畑 | ||||
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ソノマのロシアン・リバー・バレーの洪水で、セバストポールにあるパックス(Pax)のワイナリーに大きな被害が出ています。
パックスについては「生まれ変わったパックス、日本市場に堂々の復帰」で記事を書いています。
ここのワイナリー設備ではレイン(Raen)など、複数のワイナリーの醸造も行っています。現状、醸造済みのワイン自体の被害は報告されていませんが、施設にも浸水していることから、入れ替えが必要になる機材もあるのかもしれません。
また、テイスティングルームについては無期限でクローズとなっています。パックスは2017年の火事のときには、そこからの復興の基金をいち早く立ち上げるなどコミュニティにも貢献してきたことから、今回はパックスのために寄付をするサイトが立ち上がっています。
Fundraiser by Patrick T Cappiello : Pax Wines Flood Recovery
もちろん、彼のワインを飲むのもワイナリーのためになると思います。
パックスについては「生まれ変わったパックス、日本市場に堂々の復帰」で記事を書いています。
ここのワイナリー設備ではレイン(Raen)など、複数のワイナリーの醸造も行っています。現状、醸造済みのワイン自体の被害は報告されていませんが、施設にも浸水していることから、入れ替えが必要になる機材もあるのかもしれません。
また、テイスティングルームについては無期限でクローズとなっています。パックスは2017年の火事のときには、そこからの復興の基金をいち早く立ち上げるなどコミュニティにも貢献してきたことから、今回はパックスのために寄付をするサイトが立ち上がっています。
Fundraiser by Patrick T Cappiello : Pax Wines Flood Recovery
もちろん、彼のワインを飲むのもワイナリーのためになると思います。
ワイン・アドヴォケイトの最新241号で、コンティニュアム(Continuum)の垂直試飲の評価が出ています。
コンティニュアムはロバート・モンダヴィの次男ティム・モンダヴィと娘のマーシャがオーナーのワイナリー。ロバート・モンダヴィが自身の名前のついたワイナリーを売却した後、最後に手がけていたプロジェクトでもあります。当初はモンダヴィのトカロンのブドウを使っていましたが、プリチャード・ヒルの畑を購入後、そちらにシフトしていき、2012年以降は100%プリチャード・ヒルの自社畑のワインになっています。
ワイン・アドヴォケイトにおける2012年以降の評価を見ると97、98、97、97+、99。ヴィナスでは94、97、97、98+、94-97。
ちなみにオーパス・ワンの同時期の評価は96、97+、96、97+、97+。ヴィナスでは95、97、96、97、96+。どちらも非常にハイレベルで甲乙つけがたいところではありますが、現時点ではコンティニュアムの方が頂上に近づいている感じがあります。
また、2015年と2016年はどちらもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率は46%と低く、カベルネ・フランが31%となっています。これも何度も書いていると思いますが、プリチャード・ヒル、特にその南側はカベルネ・フランが非常に素晴らしい場所。オーヴィッド(Ovid)やコルギン(Colgin)、また土壌に連続性があると言われているダラ・ヴァレ(Dalla Valle)でもカベルネ・フランが素晴らしいワインを生み出しており、コンティニュアムもその系譜に並びます。
国内の価格で見ると3万円台、税抜きでは2万円台のところもあるなどオーパス・ワンより1万~2万円程度安くなっています。知名度ではオーパス・ワンに負けるものの、実力的には勝るとも劣らないワイン、お買い得度ではかなり上回っています。
こちらは3月4日20時から1週間限定の価格。
こちらはレアな2011年から2015年の木箱入りセットです。
コンティニュアムはロバート・モンダヴィの次男ティム・モンダヴィと娘のマーシャがオーナーのワイナリー。ロバート・モンダヴィが自身の名前のついたワイナリーを売却した後、最後に手がけていたプロジェクトでもあります。当初はモンダヴィのトカロンのブドウを使っていましたが、プリチャード・ヒルの畑を購入後、そちらにシフトしていき、2012年以降は100%プリチャード・ヒルの自社畑のワインになっています。
ワイン・アドヴォケイトにおける2012年以降の評価を見ると97、98、97、97+、99。ヴィナスでは94、97、97、98+、94-97。
ちなみにオーパス・ワンの同時期の評価は96、97+、96、97+、97+。ヴィナスでは95、97、96、97、96+。どちらも非常にハイレベルで甲乙つけがたいところではありますが、現時点ではコンティニュアムの方が頂上に近づいている感じがあります。
また、2015年と2016年はどちらもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率は46%と低く、カベルネ・フランが31%となっています。これも何度も書いていると思いますが、プリチャード・ヒル、特にその南側はカベルネ・フランが非常に素晴らしい場所。オーヴィッド(Ovid)やコルギン(Colgin)、また土壌に連続性があると言われているダラ・ヴァレ(Dalla Valle)でもカベルネ・フランが素晴らしいワインを生み出しており、コンティニュアムもその系譜に並びます。
国内の価格で見ると3万円台、税抜きでは2万円台のところもあるなどオーパス・ワンより1万~2万円程度安くなっています。知名度ではオーパス・ワンに負けるものの、実力的には勝るとも劣らないワイン、お買い得度ではかなり上回っています。
こちらは3月4日20時から1週間限定の価格。
こちらはレアな2011年から2015年の木箱入りセットです。
先日、ワイン・イン・スタイルさんの試飲会に参加したときの美味しかったワイン、興味深かったワインを紹介します。この日の目玉の一つはパックス(Pax)で、これだけは既に記事に書いています(生まれ変わったパックス、日本市場に堂々の復帰)。この記事ではシラーだけを取り上げていますが、シュナン・ブランもスパイシーさがあって、個人的にはこれまで飲んだ記憶のないような味わい。美味しかったです。
まずはニュー・カリフォルニア系から紹介します(たくさん試飲しているとだんだん舌が麻痺してくるので、繊細な味わいのニュー・カリフォルニア系から試飲することにしています)。
ロバート・モンダヴィの孫(コンティニュアムのティム・モンダヴィの息子)のダンテとカルロが作るピノ・ノワールとシャルドネのブランド「レイン」(Raen)です。シャルドネはここの試飲会では初めてかな? 旨味があっておいしいです。畑はフォートロス・シーヴューのチャールズ・ランチ。ヴィンテージは2017。
アルノー・ロバーツのシャルドネです。ナパのワトソン・ランチという畑。とてもきれいな味わい。価格もそれほど高くないのでトライしやすいところかと思います。ヴィンテージは2017。
アルノー・ロバーツ ワトソン シャルドネを検索する
もうひとつアルノー・ロバーツからカベルネ・ソーヴィニヨンです。エレガントなのですが凝縮感もあり、複雑な味わい。普通のカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとは大きく違うワインですが、とてもピュアなワインです。チョークヒルのクラジュー・ヴィンヤードという畑。2013年。
アルノー・ロバーツ カベルネ・ソーヴィニヨン クラジュー・ヴィンヤードを検索する
カンパイ・ワインズのヒノトリ・ロゼ2017。世界的にロゼが流行っているのですが、日本はなぜか流行から取り残されています。とはいえ、花見時期などはロゼを飲む一つのチャンスでしょうね。これは旨味があって飲みやすく、価格もそれほど高くないですからぜひ飲んでみてほしいワイン。
カンパイ・ワインズ ヒノトリ・ロゼを検索する
ウルトラバイオレットのカベルネ・ソーヴィニヨン2016。ニュー・カリフォルニアと分類されていますが、比較的果実味もあり、従来タイプのカベルネ・ソーヴィニヨンとの中間くらいに位置するワインです。うまみや複雑さもあり、2600円というのはかなり安いです。ニュー・カリフォルニアを敬遠している人にも飲んでみてほしいワイン。
ウルトラバイオレットを検索する
フェイラ(Failla)のシャルドネ。ソノマ・コースト2015とエステート・ヴィンヤードの2015。醸造にステンレスタンクのほかコンクリートタンクを使っているそう。最近コンクリートタンク使ったワイン増えていますが、ミネラルな感じなどがよりクリアに出てくる感じがします。ソノマ・コーストは旨味あり、エステートはとてもバランスのよい仕上がり。
フェイラのシャルドネを検索する
スパークリング・ワインのウルトラマリンが超絶人気のクルーズ・ワインからシャルドネです。シエラフットヒルズのローリックという畑。2017年。これ、美味しいです。すごくおすすめ。
クルーズ・ワイン ローリックを検索する
ここまでがニュー・カリフォルニア。
輸入元が変わったホール(Hall)。スタンダードなナパのカベルネ・ソーヴィニヨンははずさない味わい。ヴィンテージは2015。
ハーン(Hahn)のシャルドネ、モントレー・カウンティ2017。2580円というのはむちゃくちゃコスパいいです。この価格帯にしては非常にバランスのいいワイン。
ハーン シャルドネ モントレーを検索する
OZVというワイナリーは初めて試飲したと思います。ロウダイのジンファンデル2016年。これもコスパいいです(2450円)。ボトルもちょっとオシャレ感あります。
OZV ジンファンデルを検索する
フリーマンから「グロリア」と「アキコズ・キュベ」の2つのピノ・ノワール。ヴィンテージは2015年。こんなに美味しいピノ・ノワールを日本人が作っているというのは誇りに思っていいのではないかと思います。以前は購入したブドウが中心ですが、近年は自社畑に移行しつつあります。グロリアとユーキとありますが、ユーキはまだちょっと樹が若いかなという印象。グロリアの方が複雑性があります。美味しいなあと思っていたら、アキコズ・キュベはさらにワンランク上の美味しさでした。
フリーマン グロリアを検索する
フリーマン アキコズ・キュベを検索する
ハーン(Hahn)は今、ピノ・ノワールの一番安定して美味しいブランドの一つではないかと思います。どれもコストパフォーマンス高いです。フラッグシップのルシエンヌ(Lucienne)2016、その下のサンタ・ルシア・ハイランズAVAもの(SLH、2016年)もそれぞれの価格帯では最良のものの一つでしょう。
ハーン SLH ピノ・ノワールを検索する
ルシエンヌ ピノ・ノワールを検索する
最後に紹介するのはシルヴァラードのカベルネ・ソーヴィニヨン・エステート2015年。これもナパのカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはかなりコスパ高いワイン。
シルヴァラード エステート カベルネを検索する
まずはニュー・カリフォルニア系から紹介します(たくさん試飲しているとだんだん舌が麻痺してくるので、繊細な味わいのニュー・カリフォルニア系から試飲することにしています)。
ロバート・モンダヴィの孫(コンティニュアムのティム・モンダヴィの息子)のダンテとカルロが作るピノ・ノワールとシャルドネのブランド「レイン」(Raen)です。シャルドネはここの試飲会では初めてかな? 旨味があっておいしいです。畑はフォートロス・シーヴューのチャールズ・ランチ。ヴィンテージは2017。
アルノー・ロバーツのシャルドネです。ナパのワトソン・ランチという畑。とてもきれいな味わい。価格もそれほど高くないのでトライしやすいところかと思います。ヴィンテージは2017。
アルノー・ロバーツ ワトソン シャルドネを検索する
もうひとつアルノー・ロバーツからカベルネ・ソーヴィニヨンです。エレガントなのですが凝縮感もあり、複雑な味わい。普通のカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとは大きく違うワインですが、とてもピュアなワインです。チョークヒルのクラジュー・ヴィンヤードという畑。2013年。
アルノー・ロバーツ カベルネ・ソーヴィニヨン クラジュー・ヴィンヤードを検索する
カンパイ・ワインズのヒノトリ・ロゼ2017。世界的にロゼが流行っているのですが、日本はなぜか流行から取り残されています。とはいえ、花見時期などはロゼを飲む一つのチャンスでしょうね。これは旨味があって飲みやすく、価格もそれほど高くないですからぜひ飲んでみてほしいワイン。
カンパイ・ワインズ ヒノトリ・ロゼを検索する
ウルトラバイオレットのカベルネ・ソーヴィニヨン2016。ニュー・カリフォルニアと分類されていますが、比較的果実味もあり、従来タイプのカベルネ・ソーヴィニヨンとの中間くらいに位置するワインです。うまみや複雑さもあり、2600円というのはかなり安いです。ニュー・カリフォルニアを敬遠している人にも飲んでみてほしいワイン。
ウルトラバイオレットを検索する
フェイラ(Failla)のシャルドネ。ソノマ・コースト2015とエステート・ヴィンヤードの2015。醸造にステンレスタンクのほかコンクリートタンクを使っているそう。最近コンクリートタンク使ったワイン増えていますが、ミネラルな感じなどがよりクリアに出てくる感じがします。ソノマ・コーストは旨味あり、エステートはとてもバランスのよい仕上がり。
フェイラのシャルドネを検索する
スパークリング・ワインのウルトラマリンが超絶人気のクルーズ・ワインからシャルドネです。シエラフットヒルズのローリックという畑。2017年。これ、美味しいです。すごくおすすめ。
クルーズ・ワイン ローリックを検索する
ここまでがニュー・カリフォルニア。
輸入元が変わったホール(Hall)。スタンダードなナパのカベルネ・ソーヴィニヨンははずさない味わい。ヴィンテージは2015。
ハーン(Hahn)のシャルドネ、モントレー・カウンティ2017。2580円というのはむちゃくちゃコスパいいです。この価格帯にしては非常にバランスのいいワイン。
ハーン シャルドネ モントレーを検索する
OZVというワイナリーは初めて試飲したと思います。ロウダイのジンファンデル2016年。これもコスパいいです(2450円)。ボトルもちょっとオシャレ感あります。
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フリーマンから「グロリア」と「アキコズ・キュベ」の2つのピノ・ノワール。ヴィンテージは2015年。こんなに美味しいピノ・ノワールを日本人が作っているというのは誇りに思っていいのではないかと思います。以前は購入したブドウが中心ですが、近年は自社畑に移行しつつあります。グロリアとユーキとありますが、ユーキはまだちょっと樹が若いかなという印象。グロリアの方が複雑性があります。美味しいなあと思っていたら、アキコズ・キュベはさらにワンランク上の美味しさでした。
フリーマン グロリアを検索する
フリーマン アキコズ・キュベを検索する
ハーン(Hahn)は今、ピノ・ノワールの一番安定して美味しいブランドの一つではないかと思います。どれもコストパフォーマンス高いです。フラッグシップのルシエンヌ(Lucienne)2016、その下のサンタ・ルシア・ハイランズAVAもの(SLH、2016年)もそれぞれの価格帯では最良のものの一つでしょう。
ハーン SLH ピノ・ノワールを検索する
ルシエンヌ ピノ・ノワールを検索する
最後に紹介するのはシルヴァラードのカベルネ・ソーヴィニヨン・エステート2015年。これもナパのカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはかなりコスパ高いワイン。
シルヴァラード エステート カベルネを検索する
ワイン・アドヴォケイトの241号が発行され、日本酒で初めて100点が誕生しました。
100点を得たのは「十四代 双虹」。「エレガントで繊細。メロンや青リンゴ、白い花の香り。スムーズでシルキー」などとレビュワーのリーウェン・ワオは評しています。なお、ノンヴィンテージと書かれており、瓶詰め時期は明らかにしていません。
これまでは「獺祭その先へ」などの99点が最高でした。
100点を得たのは「十四代 双虹」。「エレガントで繊細。メロンや青リンゴ、白い花の香り。スムーズでシルキー」などとレビュワーのリーウェン・ワオは評しています。なお、ノンヴィンテージと書かれており、瓶詰め時期は明らかにしていません。
これまでは「獺祭その先へ」などの99点が最高でした。
大雨が降り続いている北カリフォルニア、ソノマのロシアン・リバーの下流ではついに堤防を越えてしまい、洪水になっています。特にガーナヴィル(Guerneville)の町は完全に孤立してしまっています。また、セバストポールの人気ショッピング施設「バーロウ」も水に浸かってしまいました。
人的被害は特に出ていないようですし、一両日中には水は引きそうではありますが、水に浸かってしまった畑など、問題が出ないのか心配なところです。
ソノマだけでなく、ナパでも道路の冠水などで通行止めになっているところも多いようです。
以下はインスタグラムから拾ってきた画像です。
人的被害は特に出ていないようですし、一両日中には水は引きそうではありますが、水に浸かってしまった畑など、問題が出ないのか心配なところです。
ソノマだけでなく、ナパでも道路の冠水などで通行止めになっているところも多いようです。
以下はインスタグラムから拾ってきた画像です。