いま、しあわせワイン倶楽部でフリーマンのワインを買うと8月1日に開催予定のフリーマン、アキコさんによるオンライン・セミナーに参加できます。
ワインはセミナー代が加算されているわけではなく、いつもどおりの価格です。シャルドネの「涼風」、ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワール、「グロリア」ヴィンヤードのピノ・ノワール、そしてフラッグシップのアキコズ・キュベが用意されていますが、セミナーはこのうち1本以上購入すれば参加できます。
なお、ヴィンテージはグロリアとアキコズ・キュベが2016、ロシアン・リバー・ヴァレーと涼風が2017です。ヴィナスのアントニオ・ガッローニの評価はそれぞれ94、91,93、93と非常に高いです。日本人の手によるワインがこれだけ高く評価されるのはうれしいですね。
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ワインはセミナー代が加算されているわけではなく、いつもどおりの価格です。シャルドネの「涼風」、ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワール、「グロリア」ヴィンヤードのピノ・ノワール、そしてフラッグシップのアキコズ・キュベが用意されていますが、セミナーはこのうち1本以上購入すれば参加できます。
なお、ヴィンテージはグロリアとアキコズ・キュベが2016、ロシアン・リバー・ヴァレーと涼風が2017です。ヴィナスのアントニオ・ガッローニの評価はそれぞれ94、91,93、93と非常に高いです。日本人の手によるワインがこれだけ高く評価されるのはうれしいですね。
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ナパの中級カベルネ・ソーヴィニヨンとして一世を風靡したナパ・ハイランズ。テレビに登場後、一瞬で売り切れて入荷も途切れ、4000円台のナパ・カベルネががぜん群雄割拠となったのは記憶に新しいところです。
今回紹介するマイケル・ポザンは、カリフォルニアワインあとりえによるとナパ・ハイランズと同様、ナパ・ワイン・カンパニーにおける醸造で、ブドウの供給源も共通しているようです。ナパ・ハイランズがオークヴィルとヨントヴィルのブレンドになっているのに対し、マイケル・ポザンの「アナベラ・プラティナム」はオークヴィル100%と、より高級感があります。
それでいて実売価格はナパ・ハイランズと同等で税込みでも4000円台という安さ。激戦区のこの価格帯に、また強力な1本が登場しました。
今回紹介するマイケル・ポザンは、カリフォルニアワインあとりえによるとナパ・ハイランズと同様、ナパ・ワイン・カンパニーにおける醸造で、ブドウの供給源も共通しているようです。ナパ・ハイランズがオークヴィルとヨントヴィルのブレンドになっているのに対し、マイケル・ポザンの「アナベラ・プラティナム」はオークヴィル100%と、より高級感があります。
それでいて実売価格はナパ・ハイランズと同等で税込みでも4000円台という安さ。激戦区のこの価格帯に、また強力な1本が登場しました。
ロバート・モンダヴィといえば、カリフォルニアワインファンなら誰でも知っている名前ですが、そのワイナリー開設50周年記念として最初に作られたのが「マエストロ」なる赤ブレンドです。ボトルにエッチングされたデザインは、このワイン唯一のもの。50周年となる2016年にリリースされたため、最初のヴィンテージが2013年。そして、現行は開設50周年に作られた2016年のものとなります。
これまでも、セールでは税抜き5000円台になることもあるという比較的リーズナブルな価格でしたが、2016年は税込みでも5000円台。ワイナリー価格の50ドルと比べても実質安くなっています。
しかも2016年はワイン・エンスージアストで93点、ワイン・スペクテーターで92点という高評価。58%がカベルネ・ソーヴィニヨンで、残りがメルローとカベルネ・フランでどちらも21%という構成。カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインよりも柔らかい味わいで、飲みやすいです。
モンダヴィはリザーブのカベルネ・ソーヴィニヨンなども実はかなりお買い得なのですが、現時点ではこれがお買い得度トップだと思います。
これまでも、セールでは税抜き5000円台になることもあるという比較的リーズナブルな価格でしたが、2016年は税込みでも5000円台。ワイナリー価格の50ドルと比べても実質安くなっています。
しかも2016年はワイン・エンスージアストで93点、ワイン・スペクテーターで92点という高評価。58%がカベルネ・ソーヴィニヨンで、残りがメルローとカベルネ・フランでどちらも21%という構成。カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインよりも柔らかい味わいで、飲みやすいです。
モンダヴィはリザーブのカベルネ・ソーヴィニヨンなども実はかなりお買い得なのですが、現時点ではこれがお買い得度トップだと思います。
スパークリング・ワイン「ウルトラマリン(Ultramarine)」は相変わらず、入手がほとんどできないワインの代表格となっていますが、マイケル・クルーズが作るもう一つの瓶内二次発酵によるスパークリングワインが国内入荷されています。
ウルトラマリンがソノマ・コーストの銘醸畑チャールズ・ハインツのみで作られているのに対し、こちらの「クルーズ トラディション」はローリック、リタズ・クラウン、アルダー・スプリングスの3つの畑。北はメンドシーノ、南はサンタ・バーバラとオールカリフォルニアの布陣です。
ちなみに、クルーズ・ワインではペティアン・ナチュレル(ペットナット)に分類される微発泡のワインもいくつか作っており、こちらではヴァルディギエやサンローランといったマイナー品種も使っています。ニューカリフォルニアの旗手の一人として面目躍如たるところです。
ウルトラマリンがソノマ・コーストの銘醸畑チャールズ・ハインツのみで作られているのに対し、こちらの「クルーズ トラディション」はローリック、リタズ・クラウン、アルダー・スプリングスの3つの畑。北はメンドシーノ、南はサンタ・バーバラとオールカリフォルニアの布陣です。
ちなみに、クルーズ・ワインではペティアン・ナチュレル(ペットナット)に分類される微発泡のワインもいくつか作っており、こちらではヴァルディギエやサンローランといったマイナー品種も使っています。ニューカリフォルニアの旗手の一人として面目躍如たるところです。
ジンファンデルの名門といえば、かつては3Rとか4Rと言われたワイナリーがありましたが、今でもその中で元気なのはリッジだけと言っていいでしょう。その後90年代末のカルトワインブームと同調して濃厚なジンファンデルで独自の地位を築いたのがターリー(Turley)です。
今のワインメーカーであるティーガン・パサラクアに代わってからは、かつての濃厚スタイルからバランスの取れたワインに変貌を遂げていますが、高評価を続けていることや古木の畑を中心に数十の単一畑ワインを作り続けているのはすごいことです。
古木の畑は生産性が低く、また樹齢や病気などによって畑の一部の植え替えがよぎなくされることもあります。ターリーの入門的位置づけになるジュヴナイルはそういった若木のブドウで作ったワイン。これも古木の畑を守っていくために重要なワインなのです。
2017年のジュヴナイルはスペクテーター92点、ワイン・アドヴォケイト91+、ヴィナスで89点という高評価。点が低く思えるヴィナスでも「リッチで品種の特性がよく出ており、とにかくおいしい」と表現しており、古木の複雑さはないにしろ、とてもいいワインであることが伺えます。
今のワインメーカーであるティーガン・パサラクアに代わってからは、かつての濃厚スタイルからバランスの取れたワインに変貌を遂げていますが、高評価を続けていることや古木の畑を中心に数十の単一畑ワインを作り続けているのはすごいことです。
古木の畑は生産性が低く、また樹齢や病気などによって畑の一部の植え替えがよぎなくされることもあります。ターリーの入門的位置づけになるジュヴナイルはそういった若木のブドウで作ったワイン。これも古木の畑を守っていくために重要なワインなのです。
2017年のジュヴナイルはスペクテーター92点、ワイン・アドヴォケイト91+、ヴィナスで89点という高評価。点が低く思えるヴィナスでも「リッチで品種の特性がよく出ており、とにかくおいしい」と表現しており、古木の複雑さはないにしろ、とてもいいワインであることが伺えます。
2019年は現地価格以下の掘り出し物ワインが数多く日本に入ってきました(ピノ、シャルファンは歓喜、2019年の掘り出し物ワインまとめ)。
その一つであり、注目の生産地であるペタルマ・ギャップのケラー・エステートのシャルドネが、同等価格のまま2016年ヴィンテージに変わりました。ワイン・アドヴォケイトで90点と高評価を受けていますが、ワイナリー価格39ドルに対して、税込みで3200円台、税抜きなら2000円台という安さです。
ピノ・ノワールもヴィンテージは2012年のままですが、再入荷しています。
その一つであり、注目の生産地であるペタルマ・ギャップのケラー・エステートのシャルドネが、同等価格のまま2016年ヴィンテージに変わりました。ワイン・アドヴォケイトで90点と高評価を受けていますが、ワイナリー価格39ドルに対して、税込みで3200円台、税抜きなら2000円台という安さです。
ピノ・ノワールもヴィンテージは2012年のままですが、再入荷しています。
故ロバート・モンダヴィが最後に手掛けたワイナリーであるコンティニュアム(Continuum)が2016年ヴィンテージでアントニオ・ガッローニのヴィナスと、ジェームズ・サックリングの2媒体で100点を獲得しました。サックリングでは2015年も100点を取っていますが、トップ2メディアと言っていいヴィナスでの100点は初めて。ワイン・アドヴォケイトでも過去最高の99点となっています。既に輸入元は完売で、後は市中在庫のみとのこと。
コンティニュアムのセパージュの変遷を見ると、実はこの評価の特に高い2ヴィンテージではカベルネ・ソーヴィニヨンは半分を切っていて、カベルネ・フランが30%以上も使われています。
下の図はヴィナスとワイン・アドヴォケイトの評価の遷移。
プリチャード・ヒルの一番西寄りの地域にあるコンティニュアムやコルギン(Colgin)、オーヴィッド(Ovid)はいずれもナパの中ではかなり多くカベルネ・フランを使っています。例えばコルギンのIXエステートでは20%近くのフランが入ることが多く、オーヴィッドのヘキサメーター(Hexameter)はカベルネ・フランを中心とするブレンドとなっています。
この地域と土壌的に連続性があるオークヴィルの東の斜面でもダラ・ヴァレ(Dalla Valle)のマヤ(Maya)が、カベルネ・フランを多く使っていることで知られており、個人的にはこのあたりが世界でも最高レベルのフランが取れるところではないかと思っています。
コンティニュアムの2015、2016でフランの比率が上がっているのがヴィンテージの特性によるものなのか、それ以外の意図もあるのかは不明ですが(2017ではまた下がっているのでヴィンテージの特性の可能性が高いのかもしれません)、カベルネ・フラン好きとしてはとても気になるワインです。
コンティニュアムのセパージュの変遷を見ると、実はこの評価の特に高い2ヴィンテージではカベルネ・ソーヴィニヨンは半分を切っていて、カベルネ・フランが30%以上も使われています。
下の図はヴィナスとワイン・アドヴォケイトの評価の遷移。
プリチャード・ヒルの一番西寄りの地域にあるコンティニュアムやコルギン(Colgin)、オーヴィッド(Ovid)はいずれもナパの中ではかなり多くカベルネ・フランを使っています。例えばコルギンのIXエステートでは20%近くのフランが入ることが多く、オーヴィッドのヘキサメーター(Hexameter)はカベルネ・フランを中心とするブレンドとなっています。
この地域と土壌的に連続性があるオークヴィルの東の斜面でもダラ・ヴァレ(Dalla Valle)のマヤ(Maya)が、カベルネ・フランを多く使っていることで知られており、個人的にはこのあたりが世界でも最高レベルのフランが取れるところではないかと思っています。
コンティニュアムの2015、2016でフランの比率が上がっているのがヴィンテージの特性によるものなのか、それ以外の意図もあるのかは不明ですが(2017ではまた下がっているのでヴィンテージの特性の可能性が高いのかもしれません)、カベルネ・フラン好きとしてはとても気になるワインです。
カリフォルニアワインあとりえにリヴァース・マリーのピノ・ノワール プラット・ヴィンヤード2018が入荷しています。
ヴィナスのアントニオ・ガッローニがカリフォルニアのピノ・ノワールとして初めて100点を付けたワイン(ちなみにブルゴーニュのピノ・ノワールでは2005年のラ・ターシュなど4本)です。
とても凝縮感がありリッチですが重さを全く感じないワインだとのこと。「このワインを見つけた読者は躊躇するべきではない、本当に素晴らしいワインだから」と書いています。
シャルドネとのセットですが、こちらの2018年ティエリオットも95点と高評価です。
記事執筆時点で残り4セットですが、追加はないのでお早めに。
ヴィナスのアントニオ・ガッローニがカリフォルニアのピノ・ノワールとして初めて100点を付けたワイン(ちなみにブルゴーニュのピノ・ノワールでは2005年のラ・ターシュなど4本)です。
とても凝縮感がありリッチですが重さを全く感じないワインだとのこと。「このワインを見つけた読者は躊躇するべきではない、本当に素晴らしいワインだから」と書いています。
シャルドネとのセットですが、こちらの2018年ティエリオットも95点と高評価です。
記事執筆時点で残り4セットですが、追加はないのでお早めに。
先日紹介したワイナートのカリフォルニア・ピノ・ノワール特集で取り上げられていたワイナリーの一つがオー・ボン・クリマ(Au Bon Climat)です。筆者の立花さんは「筆者は常々、オー・ボン・クリマのワインはその極めて高い品質に比べて、価格付けが穏当、というか、はっきりいて『まあ、なんてお買い得!』と感じてきた人間のひとりだ」とそのコスパ具合を紹介しています。
私も今年2月の記事「ガッローニ96点で5000円台のピノか95点で4000円台のシャルドネか」で「実はカリフォルニアのシャルドネ、ピノ・ノワールの中でも抜きん出て、と言っても過言ではないくらいコスト・パフォーマンスが高いのがオー・ボン・クリマです」と書いており、立花さんには全面賛同しております。
さらにオーナーのジム・クレンデネンによると、フラグシップのピノ・ノワールであるイザベルについて「イザベルは、次のヴィンテージが25年目になる。名前の由来になった長女が、この春25歳になるからな。25年間、俺はこのワインの価格を1ドルたりとも値上げしなかった」とのこと。
私がカリフォルニアのピノ・ノワールを飲み始めた1990年代末のころ、イザベルの価格は1万円前後。当時は堀賢一さんが著書の中でDRCと間違えそうになったワインとして紹介したことでなかなか手に入らないワインでもあったのですが、今の価格は6000円台と、国内で見たらむしろ安くなっています。その頃、同じくらいの価格だったナパのカベルネなどは2倍3倍の価格になっているのが当たり前ですから、オー・ボン・クリマのコスパ具合は群を抜いています。
特に2016年はイザベルと、弟の名前を付けたノックス・アレキサンダーのどちらもがヴィナスで96点という過去最高の評価。ノックスはまだ国内は2015年までのようですが、イザベルは2016年も入ってきています。エレガント系が好きならイザベル、骨格がしっかりしたピノ・ノワールが好きならノックスがお薦めです。
ノックス2014はヴィナスで94、2015は93。評価がやや低い2015でさえ「絶対的にゴージャス」と書かれています。
私も今年2月の記事「ガッローニ96点で5000円台のピノか95点で4000円台のシャルドネか」で「実はカリフォルニアのシャルドネ、ピノ・ノワールの中でも抜きん出て、と言っても過言ではないくらいコスト・パフォーマンスが高いのがオー・ボン・クリマです」と書いており、立花さんには全面賛同しております。
さらにオーナーのジム・クレンデネンによると、フラグシップのピノ・ノワールであるイザベルについて「イザベルは、次のヴィンテージが25年目になる。名前の由来になった長女が、この春25歳になるからな。25年間、俺はこのワインの価格を1ドルたりとも値上げしなかった」とのこと。
私がカリフォルニアのピノ・ノワールを飲み始めた1990年代末のころ、イザベルの価格は1万円前後。当時は堀賢一さんが著書の中でDRCと間違えそうになったワインとして紹介したことでなかなか手に入らないワインでもあったのですが、今の価格は6000円台と、国内で見たらむしろ安くなっています。その頃、同じくらいの価格だったナパのカベルネなどは2倍3倍の価格になっているのが当たり前ですから、オー・ボン・クリマのコスパ具合は群を抜いています。
特に2016年はイザベルと、弟の名前を付けたノックス・アレキサンダーのどちらもがヴィナスで96点という過去最高の評価。ノックスはまだ国内は2015年までのようですが、イザベルは2016年も入ってきています。エレガント系が好きならイザベル、骨格がしっかりしたピノ・ノワールが好きならノックスがお薦めです。
ノックス2014はヴィナスで94、2015は93。評価がやや低い2015でさえ「絶対的にゴージャス」と書かれています。