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Date: 2020/0630 Category: 業界ニュース
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ワイン・エンスージアスト誌が、世界の黒人所有ワイナリーのリストを作っています(A Global Guide to Black-Owned Wine Labels | Wine Enthusiast)。米国が60余りで南アフリカが40程度、後はごく少数となっています。

こう見ると、米国は「まだまし」な方なのかもしれませんが、ワイナリー全体に占める割合で考えると極めて低いです。ワイン業界が白人中心に回っているのは否めないところであり、今後変わっていくべきことはたくさんありそうです。

また、ワイナリーのリストを見ると、他業界、特にスポーツとエンターテインメントで活躍した人が所有するワイナリーがかなり多いことが分かります。米国のプロスポーツは黒人が相当比率いますから、うなずけるところではありますが、逆に言うとそれ以外の業界ではまだまだ黒人の活躍は少ないとも言えそうです。

なお、リストの中で日本に輸入されている米国のワイナリーは、ヴィジョン・セラーズ、ブラウン、ボドキンの三つかと思います。ヴィジョン・セラーズはサンタ・ルシア・ハイランズのピノ・ノワール、ブラウンはナパのジンファンデル、ボドキンはソーヴィニョン・ブランのスペシャリストとして、いずれも素晴らしいワインを作っています。ぜひお試しを。

Date: 2020/0629 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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いま、しあわせワイン倶楽部でフリーマンのワインを買うと8月1日に開催予定のフリーマン、アキコさんによるオンライン・セミナーに参加できます。

ワインはセミナー代が加算されているわけではなく、いつもどおりの価格です。シャルドネの「涼風」、ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワール、「グロリア」ヴィンヤードのピノ・ノワール、そしてフラッグシップのアキコズ・キュベが用意されていますが、セミナーはこのうち1本以上購入すれば参加できます。

なお、ヴィンテージはグロリアとアキコズ・キュベが2016、ロシアン・リバー・ヴァレーと涼風が2017です。ヴィナスのアントニオ・ガッローニの評価はそれぞれ94、91,93、93と非常に高いです。日本人の手によるワインがこれだけ高く評価されるのはうれしいですね。

一覧はこちらから


Date: 2020/0628 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパの中級カベルネ・ソーヴィニヨンとして一世を風靡したナパ・ハイランズ。テレビに登場後、一瞬で売り切れて入荷も途切れ、4000円台のナパ・カベルネががぜん群雄割拠となったのは記憶に新しいところです。

今回紹介するマイケル・ポザンは、カリフォルニアワインあとりえによるとナパ・ハイランズと同様、ナパ・ワイン・カンパニーにおける醸造で、ブドウの供給源も共通しているようです。ナパ・ハイランズがオークヴィルとヨントヴィルのブレンドになっているのに対し、マイケル・ポザンの「アナベラ・プラティナム」はオークヴィル100%と、より高級感があります。

それでいて実売価格はナパ・ハイランズと同等で税込みでも4000円台という安さ。激戦区のこの価格帯に、また強力な1本が登場しました。



Date: 2020/0626 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ピーター・マイケルに6代目のワインメーカーが誕生しました(Peter Michael Winery Appoints Robert Fiore as Winemaker)。昨日セミナーでピーター・マイケルのワインメーカーの話をしたばかりなので、びっくりです。

なんと言ってもピーター・マイケルは、今はマーカッシン(Marcassin)で知られているヘレン・ターリーを「発見」したワイナリーであり、2代目が現在はオーベールでワインを作るマーク・オーベール、3代目が現ペイ(Peay)のヴァネッサ・ウォン、4代目が現モルレ・ファミリーのリュック・モルレ、5代目がその弟のニコラス・モルレとなっています。

これがどれくらいすごいかというと、例えばカリフォルニアで「パーカー100点」を取ったシャルドネは20本強ありますが、その中でコングスガードの3本を除いたすべてが、現もしくは元ピーター・マイケルのワインメーカーによって作られたものです。ピノ・ノワールに至っては「パーカー100点」全6本のすべてが現または元ピーター・マイケルのワインメーカーによるものなのです。

この華麗なる系譜を引き継ぐのがロバート・フィオーレという人。
ロバート・フィオーレ
左がロバート・フィオーレ

この人は地質学の学位を持っているという変わり種。そこからワインに興味を持つようになってUCデーヴィスで醸造学を学びました。

その後はスプリング・マウンテンやアリエッタなどで働き、サンタリタヒルズでは「フィオーレ・ワン・プロジェクト」として、レイモンド・ワンという人とワイナリーをやっています。このほか、近年はコンティニュアムでアソシエイト・ワインメーカーを務めていました。

ピーター・マイケルでの経験がない人をいきなりワインメーカーに据えるというのもなかなか大胆なことです。

歴代ワインメーカーの華麗なる系譜に華を添えるか、要注目です。

なお、モルレ兄弟はコンサルタントとして残るとのことです。
Date: 2020/0625 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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3カ月ぶりにセミナー講師をしました。アカデミー・デュ・ヴァンで本当は3月に終わる予定だったクラスですが、コロナによる学校閉鎖でここまでずれ込んでしまいました。
ピーターマイケル
今回のテーマはピーターマイケル。振り替えで受講された方も多く、楽しい時間になったと思います。

ワインの中では2005年のシャルドネ「ベルコート」が絶品。15年も経っているとは思えないほどのみずみずしさがあり、ハチミツのようなとろける味わいや、熟成によるアロマもきれいに出ていました。16年のも相当美味しかったのですが、全員一致で05年が好きとのこと。

ピノ・ノワールの「マ・ダンスーズ」はフォートロス・シービューらしい、しっかりとした酸と、濃い果実味。ナパのオークヴィルの果実を使ったカベルネの「オー・パラディ」は実は私も初めて飲みました。「レ・パヴォ」だと思い込んでいて、「ナパとは違う」などと説明してしまい、恥ずかしい限り。「オー・パラディ」、もっとガッツリ系かと思いきや、かなりエレガントさのあるカベルネ・ソーヴィニヨンでした。

本来、4月から始まる予定だった次期の講座、このゴタゴタで残念ながら2つは不成立。7月10日に始まる超贅沢な「超一流」も後1人必要な状況です。

この機会に、美味しいワインを飲みませんか?

カリフォルニアの超一流ワイナリー | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
Date: 2020/0623 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン業界における人種差別問題に、声が上がり始めました(What Racism Looks Like Inside a Napa Valley Tasting Room | VinePairCourt of Master Sommeliers, facing racism charges, to eliminate ‘master’ address - SFChronicle.com)。

テイスティングルームにおける問題はJ'NAI GAITHERというライターが告発しています。この人は、ナパのテイスティングルームで働いていたとき、客との会話でたびたび傷つきました。

例えば、こんなやり取りがあったそうです。
「どうしてワイン好きになったの?」
「2004年ころ、ブルゴーニュにのめり込んで…」
「え!?ほんとに!?」
「そんな変ですか?」
「だってブルゴーニュは価格も高いし、洗練されているじゃない。信じられない…」

こういったやり取りは日常茶飯事で、さらに悪いことには、上司は彼女のこういった悩みをまったく理解しなかったのでした。彼女は結局15カ月でその仕事をやめました。

もう一つ、マスターソムリエについてはTariirah Habibiというアトランタ州に住むワインのプロが経験を報告しています。彼女が、コート・オブ・マスターソムリエの入門試験を受けにいったとき、試験監督が受験者に対して「マスター・~~」と呼ぶように言ったことにショックを受けました。マスターという称号が、奴隷制度を思い出させるものだったからです。

彼女はその試験を通りましたが、それ以上のコースに進むのはやめました。現在は、黒人のワイン・プロフェッショナルをサポートする組織を立ち上げています。

コート・オブ・マスターソムリエは近日彼女と話をして、今後は「マスター+名字」の呼び方を廃して、「マスター・ソムリエ」とフルで呼ぶことに変えるとのことです。

マスターソムリエに関しては先週、著名なマスターソムリエであるリチャード・ベッツがマスターソムリエをやめると表明しています。ベッツはコート・オブ・マスターソムリエが人種問題などへの対応が遅いことに加え、2018年に起こった試験問題の漏洩事件に対する対処に不満があることをその理由に上げています。

日本に住む日本人にとっては人種問題は遠い話のように感じられるかもしれませんが、日本人も有色人種であり、実際には差別される対象にも十分なりえます。もちろん、差別されるから知っておくべきだということではなく、知らず識らずのうちに差別する側に回ることも十分ありえることであり、対岸の火事で済ませていてはいけないと思います。
Date: 2020/0622 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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モントレーに多くの畑を持つ人気ワイナリー「シャイド・ファミリー(Scheid Family)」が低カロリー、低アルコールの新しいブランドを発表しました(Scheid Family Wines Launches Sunny With a Chance of Flowers, An Innovative Zero Sugar, Low Calorie, Low Alcohol Wine)。シャイド・ファミリーという名前はあまり目にしないかもしれませんが、コスパ高い「ランチ32」や漫画のラベルで人気を呼んだ「オツド・ロット」などを作っているワイナリーです。
sunny wine
新しいブランドの名前は「Sunny with a Chance of Flowers」。価格は16.99ドル。2019年のソーヴィニヨン・ブラン、2018年のシャルドネとピノ・ノワールがあります。すべてモントレーのサステナブルな自社畑のブドウを使っています。

独自の醸造技術を使い、カロリーはグラス一杯(140グラム)で85カロリーと約3割減。アルコール度数は9パーセントです。

コアなワインファンは「こんなマニピュレートされたワインなんて」と思うかもしれませんが、私は大いに「あり」だと思います。若い世代をワインに呼び込むためには、低カロリーも低アルコールも必須です。敢えていうなら缶入り版も一緒に出して欲しかったところ。パッケージも変わらなければワインは遺物になってしまうでしょう。
Date: 2020/0621 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの名門ワイナリーであるBVことボーリュー・ヴィンヤードのワイナリーツアーが、オンラインで日本人向けに開催されます。主催はBVの親会社の日本法人であるトレジャリー・ワイン・エステーツ・ジャパンです。
BV
開催日時は7月11日(土)12:00~13:30。参加費は視聴のみなら500円。ワイン送付込みなら5500円。いずれも税込みです。

ワインはナパのカベルネ・ソーヴィニヨンとプレステージ・シャルドネの2本が付きます。

内容は
 ・ボーリュー・ヴィンヤードの歴史
 ・カリフォルニア・ナパの畑、気候など
 ・ワインメーカーや哲学
 ・テイスティングしながらワイン紹介
 ・ワイナリーの裏話等
 ・質問コーナー

ワインメーカーのトレヴァー・ダーリン自らが説明をするというなかなか贅沢なイベント。ワイン付きは限定36名です。

申込みはこちらから。
【オンラインワイナリーツアー】カリフォルニア・ナパの歴史あるワイナリー「ボーリュー・ヴィンヤード」を巡る(ワイン付き/視聴のみ オンラインワインイベント) | Winomy-ワイノミ- ワイン持ち込みOKのお店が探せるグルメサイト
Date: 2020/0620 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ロバート・モンダヴィといえば、カリフォルニアワインファンなら誰でも知っている名前ですが、そのワイナリー開設50周年記念として最初に作られたのが「マエストロ」なる赤ブレンドです。ボトルにエッチングされたデザインは、このワイン唯一のもの。50周年となる2016年にリリースされたため、最初のヴィンテージが2013年。そして、現行は開設50周年に作られた2016年のものとなります。

これまでも、セールでは税抜き5000円台になることもあるという比較的リーズナブルな価格でしたが、2016年は税込みでも5000円台。ワイナリー価格の50ドルと比べても実質安くなっています。

しかも2016年はワイン・エンスージアストで93点、ワイン・スペクテーターで92点という高評価。58%がカベルネ・ソーヴィニヨンで、残りがメルローとカベルネ・フランでどちらも21%という構成。カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインよりも柔らかい味わいで、飲みやすいです。

モンダヴィはリザーブのカベルネ・ソーヴィニヨンなども実はかなりお買い得なのですが、現時点ではこれがお買い得度トップだと思います。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ロバート・モンダヴィ・ワイナリー マエストロ 2016 750ml
価格:5500円(税込、送料別) (2020/6/20時点)




Date: 2020/0619 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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スパークリング・ワイン「ウルトラマリン(Ultramarine)」は相変わらず、入手がほとんどできないワインの代表格となっていますが、マイケル・クルーズが作るもう一つの瓶内二次発酵によるスパークリングワインが国内入荷されています。

ウルトラマリンがソノマ・コーストの銘醸畑チャールズ・ハインツのみで作られているのに対し、こちらの「クルーズ トラディション」はローリック、リタズ・クラウン、アルダー・スプリングスの3つの畑。北はメンドシーノ、南はサンタ・バーバラとオールカリフォルニアの布陣です。

ちなみに、クルーズ・ワインではペティアン・ナチュレル(ペットナット)に分類される微発泡のワインもいくつか作っており、こちらではヴァルディギエやサンローランといったマイナー品種も使っています。ニューカリフォルニアの旗手の一人として面目躍如たるところです。

Date: 2020/0618 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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david pearson
2004年からオーパス・ワンのCEOを務めていたデヴィッド・ピアソンが電撃辞任しました。ハーラン・エステートなどのワイナリーを持つビル・ハーランの新しいプロジェクトに参加するとのことです。

デヴィッド・ピアソンは1990年代初頭からバロン・フィリップ・ド・ロートシルトの米国マーケティングを担当し、1996年からはロバート・モンダヴィで働きました。

オーパス・ワンのCEOになってからはブランド価値の強化に務め、ワインメーカーにマイケル・シラッチを登用して品質も改良。2000年代初頭の「有名で、価格は高いが、品質はもうひとつ」というイメージを覆し、トップレベルの品質に到達しました。販売ルートもボルドーのネゴシアンを経由する形に切り替え、レストランなどからの横流しを厳しく取り締まりました。

今後はビル・ハーランの新プロジェクトに関わっていくとのことですが、新プロジェクトの立ち上げまではメドウッド・リゾートおよび会員制のワインづくりプロジェクトであるナパ・ヴァレー・リザーブのセールスを担当するとのことです。

オーパス・ワン側の後任などについては発表されていません、
Date: 2020/0617 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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リッジがなんと1971年以来47年ぶりにピノ・ノワールを作りました。早速試飲しましたので報告します。


畑はサンタ・クルーズの町から東の方にいったところにある「コラリトス(Corralitos)」のガリ・ヴィンヤード(Gali Vineyard)。AVAとしてはサンタ・クルーズ・マウンテンズの枠外になります。サンタ・クルーズ・マウンテンズは標高で領域が決まっていますが、それよりも下、つまりより海に近いところにある畑です。太平洋からは約10kmで、間に遮るものがないので、霧などの影響はかなりあるはずです。ガリ・ヴィンヤードのサイト(Vineyard — Gali Vineyards)によると午後は風が吹いて霧が消えることで温度が上昇し、朝と昼との気温差は20℃近くにもなるとのことです。

非常にユニークなのは、樽熟成でアメリカンオークの樽を使っていること。84%がアメリカンオーク、16%がフレンチオークとなっています(新樽率は15%)。ピノ・ノワールでは異例ですが、リッジはシャルドネを含むほかのワインでもアメリカンオークを使っていますから、そこには自信があるのでしょう。

実際に試飲してみると、赤系果実の味わいに、アメリカンオーク由来かと思われる甘やかさと、バランスの取れた酸があり、とても飲みやすく万人受けするピノ・ノワールだと思いました。

トマトと牛肉をすき焼き風味で煮て、山椒でアクセントを付けて合わせてみたのですが、すき焼きの甘さと山椒のスパイス感によくあって、美味しかったです。



Date: 2020/0616 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ジンファンデルの名門といえば、かつては3Rとか4Rと言われたワイナリーがありましたが、今でもその中で元気なのはリッジだけと言っていいでしょう。その後90年代末のカルトワインブームと同調して濃厚なジンファンデルで独自の地位を築いたのがターリー(Turley)です。

今のワインメーカーであるティーガン・パサラクアに代わってからは、かつての濃厚スタイルからバランスの取れたワインに変貌を遂げていますが、高評価を続けていることや古木の畑を中心に数十の単一畑ワインを作り続けているのはすごいことです。

古木の畑は生産性が低く、また樹齢や病気などによって畑の一部の植え替えがよぎなくされることもあります。ターリーの入門的位置づけになるジュヴナイルはそういった若木のブドウで作ったワイン。これも古木の畑を守っていくために重要なワインなのです。

2017年のジュヴナイルはスペクテーター92点、ワイン・アドヴォケイト91+、ヴィナスで89点という高評価。点が低く思えるヴィナスでも「リッチで品種の特性がよく出ており、とにかくおいしい」と表現しており、古木の複雑さはないにしろ、とてもいいワインであることが伺えます。

Date: 2020/0615 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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2019年は現地価格以下の掘り出し物ワインが数多く日本に入ってきました(ピノ、シャルファンは歓喜、2019年の掘り出し物ワインまとめ)。

その一つであり、注目の生産地であるペタルマ・ギャップのケラー・エステートのシャルドネが、同等価格のまま2016年ヴィンテージに変わりました。ワイン・アドヴォケイトで90点と高評価を受けていますが、ワイナリー価格39ドルに対して、税込みで3200円台、税抜きなら2000円台という安さです。

ピノ・ノワールもヴィンテージは2012年のままですが、再入荷しています。

Date: 2020/0613 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・サーチャーが、オークション・ハウス「アッカー・メラル&コンディット」が偽造疑惑のあるロマネ・コンティをオークションのリストから外した話をレポートしています(DRC Withdrawn from Auction After Protest)。
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(写真はアッカー・メラルにおけるもの)

このワインは1924年のロマネ・コンティとしてオークションにかけられる予定だったもの。しかし、ラベルが手書きのものであることや、ボトルが19世紀に使われていたが1920年代にはもう使われていなかった、表面にしわのあるタイプであることから、カリフォルニアの弁護士がリストからはずすよう再三依頼し、結局おろされたとのことです。

ただ、疑惑はまだあり、このワインを出品していた人は匿名の収集家で、同じオークションにほかにも50に上るロットを出品しています。

ワインの偽造といえば2012年に有罪判決が出たルディ・クルニアワンの事件が有名です(参考:ルディ・クルニアワンの偽造ワイン、未だ600億円分以上が市場に出回る)。参考記事に記したように、いまだにワイン業界はこの事件の後遺症を引きずっています。

アッカー・メラルは2005年のカタログにおいて、ルディ・クルニアワンを絶賛しており「ワインを実際に検証している」コレクターだとしています。また、「何十年もの経験があり」とも記述していますが、クルニアワンは当時28歳であり、そこから既に記述の信頼性は失われています。

ワイン・サーチャーは、同じ出品者による他のロットについてや、同社がどういうチェックをしているのかなど、追加の質問をアッカー・メラルに送りましたが、返事は来ていないとのことです。
Date: 2020/0612 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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故ロバート・モンダヴィが最後に手掛けたワイナリーであるコンティニュアム(Continuum)が2016年ヴィンテージでアントニオ・ガッローニのヴィナスと、ジェームズ・サックリングの2媒体で100点を獲得しました。サックリングでは2015年も100点を取っていますが、トップ2メディアと言っていいヴィナスでの100点は初めて。ワイン・アドヴォケイトでも過去最高の99点となっています。既に輸入元は完売で、後は市中在庫のみとのこと。

コンティニュアムのセパージュの変遷を見ると、実はこの評価の特に高い2ヴィンテージではカベルネ・ソーヴィニヨンは半分を切っていて、カベルネ・フランが30%以上も使われています。
コンティニュアムセパージュ

下の図はヴィナスとワイン・アドヴォケイトの評価の遷移。
コンティニュアム評価

プリチャード・ヒルの一番西寄りの地域にあるコンティニュアムやコルギン(Colgin)、オーヴィッド(Ovid)はいずれもナパの中ではかなり多くカベルネ・フランを使っています。例えばコルギンのIXエステートでは20%近くのフランが入ることが多く、オーヴィッドのヘキサメーター(Hexameter)はカベルネ・フランを中心とするブレンドとなっています。

この地域と土壌的に連続性があるオークヴィルの東の斜面でもダラ・ヴァレ(Dalla Valle)のマヤ(Maya)が、カベルネ・フランを多く使っていることで知られており、個人的にはこのあたりが世界でも最高レベルのフランが取れるところではないかと思っています。

コンティニュアムの2015、2016でフランの比率が上がっているのがヴィンテージの特性によるものなのか、それ以外の意図もあるのかは不明ですが(2017ではまた下がっているのでヴィンテージの特性の可能性が高いのかもしれません)、カベルネ・フラン好きとしてはとても気になるワインです。

Date: 2020/0611 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Oregon Wine Board
オレゴン州のワイン業界の団体「オレゴン・ワイン・ボード」は2020年6月10日、米国における「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)」の動きに呼応して、改めて人種差別の撤廃と平等の推進をしていくと宣言しました。

4項目からなる宣言の内容は以下の通り。

組織開発と説明責任
オレゴン・ワイン・ボードの役員とスタッフは、人種差別が歴史的かつ現在私たちの産業を形作っている方法をよりよく理解することを含む、公平性と包括性のトピックに関する教育とトレーニングに参加することを約束します。

私たちは知事の多様性、衡平性、包括性のスタッフと協力して、プロのパートナーが見つかるまでの間、彼らの援助を受け、夏の終わりまでに最初のトレーニングプログラムを完了する予定です。これは、反人種主義と公平性の原則を組織の文化により完全に組み込むための取り組みの最初のステップです。

オレゴン・ワイン・ボードの多様性を高めるため、スタッフ、委員会を募集します。組織のベンチマークを設定して、進捗状況を追跡および報告できるようにします。

プログラムとパートナーシップの代表
私たちは、すべての視聴者とチャネルにわたるメッセージングで、人種と性別の表現の多様性を確保します。

これは、オレゴンワインの新しいブランドアイデンティティの開発に着手する際に特に関係があります。この重要なプロジェクトのパートナーを選択する際には、多様性と公平性に対する企業の取り組みを考慮します。イベント請負業者から地元の印刷業者、そしてその間の全員まで、私たちが関わるすべてのパートナーに対してこれを行います。

声を増幅する
私たちは、少数民族が所有するオレゴンのワイン事業のリストを収集して維持し、パートナーと協力して少数民族が所有する観光事業を拡大します。これらのリソースは、メディアや消費者と共有します。

メディアツアーのためにオレゴンに招待する人々を含む、私たちのソーシャル・スペースとメディアプロフェッショナルの多様性のために採用します。

ワイン専門家のための開発機会
私たちは、有色人種のワイン専門家のための奨学金プログラムを実施し、オレゴンワインシンポジウムへの出席と州内の他のワイン教育の機会を設けます。このプログラムの詳細を今秋に発表します。

私たちは、貿易および産業向けの教育サービス全体にわたって、多様なプレゼンターと参加者を募集するよう努めます。
Date: 2020/0610 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあとりえにリヴァース・マリーのピノ・ノワール プラット・ヴィンヤード2018が入荷しています。

ヴィナスのアントニオ・ガッローニがカリフォルニアのピノ・ノワールとして初めて100点を付けたワイン(ちなみにブルゴーニュのピノ・ノワールでは2005年のラ・ターシュなど4本)です。

とても凝縮感がありリッチですが重さを全く感じないワインだとのこと。「このワインを見つけた読者は躊躇するべきではない、本当に素晴らしいワインだから」と書いています。

シャルドネとのセットですが、こちらの2018年ティエリオットも95点と高評価です。

記事執筆時点で残り4セットですが、追加はないのでお早めに。

Date: 2020/0610 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・スペクテーターの記事によると、ソノマのチョークヒル(Chalk Hill)などのオーナーであるビル・フォーリー(Bill Foley)が、ソノマのドライ・クリーク・ヴァレーにある人気ワイナリー「フェラーリ・カラーノ(Ferrari-Carano)を買収することで同意したそうです(Exclusive: Bill Foley Expands Empire with Sonoma Jewel Ferrari-Carano | Wine Spectator)。
ferrari-carano
ビル・フォーリーは90年代にサンタ・バーバラでリンコート(Lincourt)やフォーリー・ワイン・エステートを設立したのに始まり、数々のワイナリーを買収してきました。中には現在、拠点を構えるソノマの名門チョークヒルやソノマ・ヴァレーのセバスティアーニ(Sebastiani)、ナパのメラス(Merus)、セントラル・コーストのシャローン(Chalone)といった有名ワイナリーが含まれています。

フェラーリ・カラーノはリノ(Reno)でカジノ・リゾートなどを経営するカラーノ夫妻が1981年に設立したワイナリーでフュメ・ブランやシャルドネなどが人気。ワイナリー自体もきれいな庭や豪華な建物で人気観光地になっています。

ビル・フォーリーによると、フェラーリ・カラーノのフュメ・ブランは15ドル以上、シャルドネは20ドル以上で売られており、フォーリーのポートフォリオのプレミアム化に役立つとのこと。

また、生産設備を2つ持っており、設備老朽化でリニューアルを迫られているセバスティアーニを補完することもメリットです。

買収金額は公表されていませんが、2億5000万ドル程度と見られています。
Date: 2020/0609 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズなどが、ワイナリーのテイスティングルームの早期再オープンを訴えているという話を書きましたが、6月5日に急遽ニューサム州知事が再オープンを認めることになりました(Relief All Round as Napa Reopens | Wine-Searcher News & Features)。

実は、私も勘違いをしていたのですが、当初テイスティングルームの再オープンに食事のサービスが必要となっていたのは全カリフォルニアではなくナパだけの話だったようです。既にソノマではテイスティングルーム再オープンが認められていたとのこと。最終的に再オープンを認めるのは郡によるので、このあたり地域ごとに対応が違っていて、わかりにくいです。

ともかく、ナパもようやく再オープンが認められたのでこれから順次ワイナリーも開いていくことになるでしょう。

また、食事の提供をしているV. サトゥイ(Sattui)などは既にテイスティングを開いています。ただ、テイスティングルームに入れる人数は、これまで認められていた人数の20%までとかなり厳しく制限されています。

このほかにもいろいろと厳しい手順に沿わなければいけないので、ワイナリー側も準備や従業員の教育など、簡単には再オープンできない事情もあるようです。

また、人数制限のこともあり、当面はテイスティングは予約した人のみということになります。ワイナリーに行く際は必ずワイナリーごとに確認して予約してから行くようにしてください。
Date: 2020/0608 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日紹介したワイナートのカリフォルニア・ピノ・ノワール特集で取り上げられていたワイナリーの一つがオー・ボン・クリマ(Au Bon Climat)です。筆者の立花さんは「筆者は常々、オー・ボン・クリマのワインはその極めて高い品質に比べて、価格付けが穏当、というか、はっきりいて『まあ、なんてお買い得!』と感じてきた人間のひとりだ」とそのコスパ具合を紹介しています。

私も今年2月の記事「ガッローニ96点で5000円台のピノか95点で4000円台のシャルドネか」で「実はカリフォルニアのシャルドネ、ピノ・ノワールの中でも抜きん出て、と言っても過言ではないくらいコスト・パフォーマンスが高いのがオー・ボン・クリマです」と書いており、立花さんには全面賛同しております。

さらにオーナーのジム・クレンデネンによると、フラグシップのピノ・ノワールであるイザベルについて「イザベルは、次のヴィンテージが25年目になる。名前の由来になった長女が、この春25歳になるからな。25年間、俺はこのワインの価格を1ドルたりとも値上げしなかった」とのこと。

私がカリフォルニアのピノ・ノワールを飲み始めた1990年代末のころ、イザベルの価格は1万円前後。当時は堀賢一さんが著書の中でDRCと間違えそうになったワインとして紹介したことでなかなか手に入らないワインでもあったのですが、今の価格は6000円台と、国内で見たらむしろ安くなっています。その頃、同じくらいの価格だったナパのカベルネなどは2倍3倍の価格になっているのが当たり前ですから、オー・ボン・クリマのコスパ具合は群を抜いています。

特に2016年はイザベルと、弟の名前を付けたノックス・アレキサンダーのどちらもがヴィナスで96点という過去最高の評価。ノックスはまだ国内は2015年までのようですが、イザベルは2016年も入ってきています。エレガント系が好きならイザベル、骨格がしっかりしたピノ・ノワールが好きならノックスがお薦めです。


ノックス2014はヴィナスで94、2015は93。評価がやや低い2015でさえ「絶対的にゴージャス」と書かれています。

Date: 2020/0606 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン雑誌「ワイナート」の2020年夏号でカリフォルニア・ピノ・ノワールの特集が掲載されています。同誌の巻頭特集でカリフォルニアワインが取り上げられるのはなんと創刊号以来とのこと。約25年ぶりということで、なんの関与もしていな私も感無量です。
ワイナート
それだけ取り上げられなかったのは最初の号、よほど売れなかったんでしょうねえ……。遠い昔、「カリフォルニアワインのファンクラブ」の初期のころに、当時の編集責任の方が「カリフォルニアワインなんて取り上げても売れないからやらない」というような旨のことを書かれていたのを思い出しました。

というわけで、今回売れないと、また今後25年、巻頭特集にならないかもしれないので、みなさまぜひ立ち読みで済まさないで買ってください。

内容はむちゃくちゃ濃いです。執筆は私も大変お世話になっている立花峰夫さん。この記事を書いた後、体調を崩して入院してしまったというほど力を入れています。北はソノマ・コーストのリトライやハーシュ、南はサンタ・バーバラのオー・ボン・クリマやドメーヌ・ド・ラ・コートまで、10個のワイナリーがテイスティング・コメントも含め、詳しく取り上げられています。

立花さんの文章もいいですが、さすがワイナート、写真もきれいです。

さらに第2特集では「ピノ生産者が手掛けるカリフォルニアワイン」。こちらも結構知らないことが載っていてびっくり。ロバート・シンスキーが日本に輸入されえちるのもしらなかったし、それになんといっても驚いたのがあのリッジがピノ・ノワールを作っているという話。

ページ数は全部で56ページ。絶対損にならないというか永久保存版ですので、繰り返しますが、カリフォルニアワインファンの方はぜひ買ってくださいませ。


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Winart (ワイナート) 2020年 07月号 [雑誌]
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Date: 2020/0605 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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高級ワインを作るワイナリーは375mlのハーフボトルをもっと考えるべきだとワイン・ジャーナリストのW.ブレイク・グレイが提言しています(Considering the 375 ml Format: The Case for the Alternative ...)。

著名な業界アナリストのロブ・マクミランは若い世代や一人暮らしのコンシューマーにとって、ハーフボトルはより魅力的だとしていますが、グレイはそれよりもサンプル目的などで増やすべきとしています。

フェラーリ・カラーノ

コロナ禍において、ワイナリーはサンプル・ボトルの出荷を大幅に増やしています。ソノマのフェラーリ・カラーノは従来からフュメ・ブランの2%ほどをハーフボトルで売っていましたが、近年はシャルドネも追加するとともに、フュメ・ブランのサンプルはすべてハーフボトルに変更しました。これはとてもよく受け入れられているといいます。

また、レストランもテイクアウト用にハーフボトルを増やしているといいます。

以前から、リゾート地などでは飲みきりサイズの酒類が人気でしたが、これまでワインはそこにほとんど入っていませんでした。ハーフボトルはそういった需要もあります。

飲みきりという観点からすると、飛行機で提供されているような1/4サイズ(187ml)のボトル、という考えもありそうですが、このサイズになると、スクリューキャップも一般的なサイズではなく専用のものになったり、これまでのボトル詰めの機械が使えないなど、パッケージにかかるコストが非常に大きくなってしまいます。ハーフボトルの場合はコルクやスクリューキャップなどはフルボトルと同じサイズであり、同じボトル詰めの機械が使えます。フェラーリ・カラーノによると、サイズを切り替えるためのコストである300ドルがかかるだけで、後は変わらないとのこと。

ただ、ワインの量が半分になってもパッケージのコストは下がらないため、ハーフボトルが割高になるのは否めません。そういう意味では安ワインよりも30ドル以上する高級ワインに向くとしています。

缶入りのワインでは375mlよりも250mlのニーズの方が高いという話も、以前紹介したことがあります。ワインでもパッケージの小型化は徐々に進んでいくのでしょうか。このコロナのパンデミックが一つのきっかけにはなりそうです。
Date: 2020/0604 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ダックホーンが日本のワインショップやレストランを対象に特別価格でセットを販売できるようにしています。

参加しているショップの一覧はこちら。
ダックホーン・サポート・プロモーション参加店 – 中川ワイン – カリフォルニアワイン

例えば横浜のショップ坂口屋ではデコイのスパークリングを含む4本のセットで税込み1万1000円。27%オフとなっています。


カリフォルニアワインあとりえでは、セットの割引に加え送料無料で各種セットを販売しています。
ダックホーン系各種送料無料セット
Date: 2020/0603 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「Black Lives Matter」や「Black Out Tuesday」でのSNSにおける投稿がワイン業界にも広がっています。ジョージ・フロイド氏の警察による拘束死(殺人)に端を発した抗議です。

ニューヨーク・タイムズの記事の動画に、何が起こったのかつぶさに紹介されています。ひどい話でいたたまれませんが、こういった動画がちゃんと公開されるということに一抹の健全性を感じます(さまざまな疑惑が闇に葬られている日本と比べると)。
8 Minutes and 46 Seconds: How George Floyd Was Killed in Police Custody [Video] - The New York Times








Date: 2020/0602 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Brand
ナパのプリチャード・ヒルにあるワイナリー「ブランド(Brand)」が粋なプログラムをこの5月6月に行っています。ブランドの赤ワイン「ブリオ(Brio)」をワイナリーから購入すると、その購入した人が選んだ救急の人に、同じボトルをプレゼントするというもの。ワインは1本150ドルするものです。ワインには購入した人によるメッセージカードが付けられるとのことです。

ワイナリーのインスタグラムには、プレゼントされたボトルを持つ医療関係者の写真がいくつか挙げられています。

このパッケージの注文はこちらからです。
FromBRANDwithLove | www.brandnapavalley.com
Date: 2020/0601 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ郡や、ナパのワイナリーのケイマスがワイナリーの早期再開を求めてアクションを起こしています(Napa County CA asks Newsom to lift restrictions on wineries | The Sacramento BeeNapa Valley winery Caymus Vineyards seeks court help to speed reopening of California's tasting rooms)。

ナパなど、カリフォルニアの多くの地域では、ニューサム州知事のいう「フェーズ2」の外出制限措置解除に入っています。フェーズ2の前期では様々なショップ(飲食店を除く)で店舗前での商品の受け渡しやデリバリーができるようになり、後期ではレストランなども一定の条件を満たした上でオープンできるようになりました。ワイナリーも食事を提供する場合はレストランと同様の扱いになりますが、食事を提供しない場合は対象外となっています。

これが理不尽だと主張しているのがナパ郡やケイマスです。ナパ郡はカリフォルニア州あてに、ワイナリーの早期再開を求めて請願を出しており、ケイマスは州の厚生担当のソニア・エンジェルを、ワイナリーを除外したのは憲法違反だとして提訴しています。

カリフォルニアでは日本より1カ月早い3月上旬からシェルター・イン・プレイス(SIP)に入っていますから、もうじき3カ月となるところで、かなりフラストレーションが溜まっているところだと思います。