このところ,安旨ワインというと必ず名前が出てくるワインの一つがCycles Gladiator。Rex-Goliath(レックス・ゴライアス)で一世を風靡した(同ブランドはConstellation Brandsに売却)Hahn Estateが始めたブランドです。SFクロニクルでも取り上げられたことは以前記事に書きました

最近,カベルネはあまり飲まないのですが,たまにはと思って買ってみました。

色は深いガーネット。ただ,向こう側が見えないような濃い色ではなくクリアです。香りはスミレなど意外に華やか。カベルネによくある濃いインクのニュアンスはかなり控えめです。味わいもバランスのよさが目立ちます。ミディアム・ボディで飲みやすいワインです。これだったらリピートしてもいいです。

二日目は香りが落ちて,味わいは甘みが前面に出てきていました。まずくはないですが,1日目よりはちょっと苦手な感じ。三日目はボディのふくらみが落ちて,味わいが全般に平板になってしまいました。ただ,このワイン,飲んでいるうちに結構ニュアンスが変わってきます。三日目も最後の方はよくなっていました。ただ,全体的に見たらできたら1日,長くても二日で飲んでしまった方がいいワインだと思います。

なお,SFクロニクルの記事では次のようなエピソードも披露されています(太字引用者)。

These are not charity picks. I like these wines. Recently, after tasting a couple dozen bargain reds in the morning, I had roast lamb for dinner. I opened two Pinot Noirs that cost more than $125 combined. After a few sips of each, I went into the kitchen for the best two bargain wines from that day (Hangtown Red and Cycles Gladiator Cabernet Sauvignon, see accompanying list) and drank those the rest of the night - they were just better.

合わせて125ドル以上するピノがその後どうなったのか気になりますが,とても飲みやすく,いいワインだと思います。